卒業論文の口述試問が終わりました。

■昨日は、卒業論文の口述試問でした。うちのゼミでは、全員が出席する卒業論文発表会という形で口述試問を行うことにしています。全員で17人ですが、朝から初めて先ほど終えることができました(全員で18人ですが、1人はオーストラリアに留学中です)。私のゼミでは、全員が質的調査を行って、その調査データに基づいて卒業論文を執筆するルールになっています。学部の理念である「現場主義」を私なりに大切に思うが故に、あえてこのようなルールを設定しています。このルールを理解した上でゼミに所属してもらっています。優秀だと判断できるレベルから、中にはう〜んと唸るレベルまで…。まあ、いろいろなんですが、今年も一生懸命指導をしてよかったなと思いました。

■ご自身の何か得になるわけでもないのに、学生のインタビューに時間をとって対応していただいた皆様、ありがとうございました。ゼミ生の皆さんには、心から感謝していただきたいと思います。「どうして、自分のような学生にきちんと向き合って対応してくださったのだろう…」、その辺りのことを深く考えてもらいたいと思います。また、地域活性化・地域再生等のゼミのテーマとも関係あるのかも知れませんが、多くのゼミ生の卒業論文の中に登場する方達は、あえて言えば、通常の「自分事」の範囲を超えて、「他人事」までも「自分事」として捉えて、それぞれの方の立ち位置で活動されている方たちです。そうやって公共の課題を少しずつ解決ないしは緩和するために頑張っておられる方たちです。そのような方達を中心としたネットワークが地域社会の中に拡がっているからこそ、社会はなんとか底が抜けずに済んでいるようにも思うわけです。そのことを口述試問の際に話ましたが、きちんと伝わったかな。

■卒業論文の提出は、学士(社会学)の学位を授与されるために必要なわけですが、単なる通過点ではありません。大学4年間の学びで蓄積した力を全力で出し切る必要があります。ピラミッドの一番テッペンに置かれるキャップストーンのようなものです。全力を出し切ってレベルのある卒論を執筆できた皆さんは、そのことを自分の自信にしてください。たくさんの反省が残ってしまう人は、これから社会人として生きていくための糧にしてください。同じことを仕事で繰り返してはいけないと(でも、繰り返してしまうんですよね…)。そういうわけでして。今年度も指導が終わりました。私も全力を出して指導しました。

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