VOCES8: Lux Aeterna - Edward Elgar


■イギリスの作曲家、エドワード・エルガーが作曲した管弦楽のための変奏曲「エニグマ変奏曲」(独創主題による変奏曲)。この曲は14の変奏曲で構成されています。それぞれの変奏曲には、親しい友人たちの名前や名前の頭文字が付いています。「音楽的肖像」なのだそうです。9番目の変奏曲には、「Nimrod」とあります。調べてみました。エルガーとの間にかけがえのない友情を育んだ、アウグスト・ヨハネス・イェーガーというドイツ生まれの音楽出版者であることがわかりました。名前のイェーガー「Jäger」とはドイツ語で狩人という意味。旧約聖書の創世記に出てくる狩人が「Nimrod」であることから、両者の意味を重ね合わせて、この第9変奏曲は「Nimrod」となったようです。このあたりが、「エニグマ」=「謎」ということなのでしょう。

■この第9変奏曲は、単独でもよく演奏されます。式典にも用いられます。ロンドンオリンピックの開催式でも演奏されました。イギリスの戦没者追悼記念日(Remembrance Day)でも演奏されているようです。曲の雰囲気からでしょうか、様々な式典で演奏されるようで。おそらく、エルガーがイギリスの作曲家であることから、この曲に対してイギリス人の皆さんは、何か特別な感情をお持ちなのではないかと思います。

■さて、昨日は、この第9変奏曲は「Nimrod」を、アカペラのコーラスグループ「ヴォーチェス8」が歌っている動画を拝見しました。エルガーが作曲した「Nimrod」に歌詞をつけて歌っておられます。「ルクスエテルナ」=「永遠の光」というタイトルが付けられています。歌詞の内容については、私には聞き取れません。ぜひ知りたいものです。この「ヴォーチェス8」の皆さんの歌声を聴きながら、鳥肌が立つほど感動してしまいました。不覚にもハラハラと涙が出てしまいました。歳ですね…。

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