クレモナのヴァイオリン

20151202violin.jpg ▪︎これまでのエントリーにも書いてきましたが、私は、学部生時代に学生オーケストラに所属し、ヴァイオリンを弾いていました。卒業後、私は大学院に進学しました。院生になっても、後輩たちの定期演奏会でエキストラとして弾いていました。博士課程に在籍中に結婚をしました。幸いなことに、すぐに子どもに恵まれることになりました。そして、つい最近に結婚した娘が、誕生することになりました。娘が誕生する直前、直前といっても1ヶ月半程前のことですが、「これからはヴァイオリンを弾いている場合じゃない、父親になるのだから」と、子どもの頃からレッスンを受け、学生時代からオーケストラで弾いてきた楽器を止めてしまいました。博士課程に在籍している院生なのですから、家族のために、就職することに努力を集中させるべき…と判断したからです。それ以来、私は、ずっとヴァイオリンを「現役」としては弾いてきませんでした。

▪︎その後、娘が生まれ、それからしばらくして息子も生まれました。学生時代に親しんだクラシック音楽はずっと好きでしたが、ヴァイオリンを弾くことはありませんでした。といいますか、精神的に、物理的に、そのような余裕がありませんでした。しかし、子育てが終わりました。子どもたちは、それぞれ就職をして独立していきました。大学オーケストラ時代の後輩が、最近、楽器を再開する人が増えているような…と言っていました。それはそうですね。みなさん、子育てを終え、仕事もリタイア間近、楽器を再開ということになるのでしょう。私のばあいは、つい最近に、娘が結婚しました。良いタイミングかもしれないと思い、新しいヴァイオリンを購入することにしました。ある意味、頑張って働いてきた自分へのご褒美です。

▪︎新しいヴァイオリンは、イタリアのクレモナの工房で、女性作家によって製作されたものです。クレモナといえば、様々な有名なヴァイオリンが作られてきた所として有名です。もちろん、私が購入した楽器は、私程度の者が弾いても、「大丈夫」な価格のものです。ご褒美としては、それなりに気張りましたが、まあ自分としてはちゃんと納得できる価格です。もちろん、妻からは、購入するかぎりは、きちんと練習をするようにとの注文もありました。しかし、仕事に追われている毎日で、そんな時間があるのかな…と少し心配になります。とりあえずは、音階練習や練習曲でリハビリをして、その上で、かつて弾いていたバッハの無伴奏のヴァィオリンの曲に手をつけようかなと思っています。

▪︎写真は、西宮北口にある絃楽器工房「絃楽器masaru」です。大学オケ時代の後輩の工房です。今回は、新しいヴァイオリンを購入させてもらうとともに、私が大学時代に使っていた大量生産のドイツのヴァイオリン(カールヘフナー)も調整してもらいました。ということで、私は、2つのヴァイオリンをもつことになりました。「新しい楽器は自宅に置いて、古い楽器は大学において、空いている時間に練習をすればよいのではないですか!」と、後輩はアドバイスしてくれました。なるほど…。学生時代。授業が終わった後、当時はきちんとした練習場がなかったので、体育館の軒下で蚊に刺されながらヴァイオリンの練習をしていたことを思い出しました。今の職場環境だと場所はなんとかなっても、時間的には…まずは無理でしょうね〜。

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