防災訓練

20130603bousai1.jpg ■昨日は、暮らしているマンションの一斉清掃の日でした。幸いなことに天候にも恵まれ、1時間半ほどで清掃を終えることができました。草抜きなどは、日常的に管理人のご夫婦がやってくださっているので、私たち住人の仕事は、主に、マンションに面した道路の側溝の落ち葉や、たまった土砂を掘り出すことでした。

■うちのマンションも、高齢化が進んでいます。おそらくは昨日作業に出てこられた男性のなかでは、私が一番若かったのではないでしょうか。もちろん、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭の若いお母さん方は出てこられるのですが、30歳代、40歳代の男性の参加率が極端に少ないといいますか、参加者がゼロだったように思います。各世帯から1名の参加が求められているので、まだ参加されているだけヨシとせねばなりませんが、少し寂しいですね。もっとも、現役で働いているときは、なかなか自治会活動に参加しにくいことは確かです。私のマンションで、自治会活動に積極的に参加されている男性の方も、58歳で早期退職されるまでは一切自治会活動に参加していなかったとおっしゃっていました。きちんと調査したことはありませんが、都市の自治会活動の担い手は、この男性のように、退職する60歳前後から前期高齢者の75歳頃までなのではないかと思います。元気印の前期高齢者が地域コミュニティを支えているように思います。

20130603bousai2.jpg ■ところで、うちのマンションの駐車場には、毎日、介護ヘルパーさんの車がずらりと並びます。これは、介護サービスを必要とされている方が、お住まいだということです。また、自治会での調査からは、1人暮らしの高齢者の方が多いこともわかっています。大きな災害や火事等がおこったときに、ご近所で助け合って避難しなければなりません。そのようなこともあり、昨日は、一斉清掃のあと防災訓練を行いました。うちの自治会には、防災委員会があり、毎年、一斉清掃のあとに、消防署の職員の方たちにも来ていただき防災訓練を行っているのです。まずは火事発生という想定で、避難訓練から始め、そのあとは模擬消化器を使った消化訓練、最後にAED(自動体外式除細動器)を使った救命訓練も行いました。トップの写真は、訓練用の人形です。私も、実際にこの人形を使って心臓マッージと人口呼吸をしてみました。また、AEDの使い方や、周りの人たちへの協力の呼びかけ方についても学習しました。こういうのは勉強になりますね、本当に。今年も訓練に参加してよかったと思います。

■防災訓練のあとは、炊き出し訓練。とはいっても、1年で交代する自治会の役員さんたちをサポートしている実行委員というボランティアの男性たちを中心にした交流会・慰労会のようなものでしょうか。本当は、もっときちんとした訓練になったほうがよいと思いますが、こうやって一緒に汗を流して働き、そのあとに一緒に食事をして親睦を深めることも大切なのだと思います。昨日は、コンクリートブロックで竃をつくり、そこで米を炊いたり、鉄板をおいて料理を作ったり…まあ、実態は飯盒炊爨のようなものですね。来年は、「子ども会の皆さんにカレーを作ったりしててもらったら、もっといいね〜」という意見も出ました。多くの皆さんができるだけ参加できる工夫をしていこうということですね。

■夕方からは、これは本当に実行委員のおじさんたちの交流会(酒盛り)でした。最年少は私55歳。最年長は85歳の男性。多くのみなさんは、マンションが建設された当時からお住まいの方たちばかりです。長年の信頼関係がここにはあります。ただし話題は、年金や健康のこと、高齢化に関連する話しがどうしても多くなりますね。しかし同時に、管理組合の将来のことや、その他、マンションに一緒に暮らす上で大切な話題もたくさん出てきました。こういう「場」から、様々なアイデアが創発的に生まれたり、問題が共有されたりすんですね。おそらく、もう少し暑くなったころ、こんどはマンションの夏祭りの準備の会議で、このような交流会が開催されるのではないかと思います。

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