第18回「北船路野菜市」

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■ゼミ活動の一環として取り組んでいる「北船路米づくり研究会」では、一昨年の夏から、ほぼ毎月、第三土曜日に「北船路野菜市」を開催しています(4月と9月は野菜の生産が途切れることもあり開催できないのですが…)。自分でも思いますが、よくここまで続いてきたなあと思います。

■この「北船路野菜市」は、「北船路米づくり研究会」の2期生が始めました(2期生は、今年の3月に卒業しました)。現在は、3期生と4期生が頑張って取り組んでいます。先輩から後輩へと活動が継承され、その活動内容も少しずつ発展してきました。4期生は、この春に私のゼミに配属になったばかりの3年生たちです。まだ、多分に戸惑っている感じですが、来年になると、おそらくひとつの上の学年のようにバリバリ取り組んでくれるものと信じています。

■今日、こんなことがありました。リーダーの枡田くんが大声を出して野菜を売っていると、自転車に乗ったご夫婦が前を通りすぎようとされましたが、急ブレーキをかけて停まり、枡田くんのところに戻ってこられました。このご夫婦、社会学部の地域連携型の教育プログラム「大津エンパワねっと」で、枡田くんがお世話になったご夫婦でした。「枡田の顔をみたら、通りすぎるわけにいかんやん」と笑いながら枡田くんに話しかけ、野菜を買っていかれました。何気ない出来事ですが、ここには、とっても大切なことが存在しているように思います。おそらく、枡田くんも、そのことにきちんと気がついていると思います。

■ところで、明日(19日)は、いよいよ「龍大米コシヒカリ」の田植え作業です。米は、私たちでも指導農家のサポートをいただきながら、なんとか生産することができます。ということで、そのお米に関する出来事について…。

■私たちの「北船路野菜市」は、大津市の丸屋町商店街で開催していますが、お隣の菱屋町商店街でも、商店街の理事長さんのご理解をいただき、移動販売させてもらっています。今日は、こんなことがありました。いつも買って下さる方が、「お米ありませんか?」と聞かれたのでした。私たちの生産した龍大米は、厳しい棚田の環境で生産された米ですから、小粒ですが、甘味が濃い美味しいお米です。10月11月に新米の段階で売り切ってしまいます。

■「お米ありませんか?」と聞かれたお客様、じつは、昨年の秋、龍大米をお買い求めいただいたのですが、ご自宅には他にも先に食べるべきお米がたくさんあり、昨日やっと、私たちの龍大米を炊いて召し上がられました。そうしたところ、とっても美味しいので、またほしくなった…とのことでした(新米の段階で召し上がっていただく、もっともっと美味しかったと思います)。残念ながら、この時期、もう私たちの龍大米はありません。明日、田植えをする龍大米の成長を心待ちしていただくしかありません。頑張って育てます!!

■写真について説明しておきます。
【上段左】研究会リーダーの枡田くんが、新玉ねぎの価格をいくらにするか、指導農家と相談をしているところです。枡田くんは、前日から北船路に泊まり込み、出荷の準備と運搬作業をしてくれています。
【上段右】twitterで、「北船路野菜市」のツイートをみてくれた友達の「しょうこやん」が、京阪電車に乗って買いに来てくれました。
【下段左】野菜市の様子。
【下段右】今日の野菜市が終了したあと、会場である大津百町館の座敷で、売上金の確認をし、出荷してくださった農家に売上代金をお届けるすめたに、それぞれの農家の売上金を封筒に入れているところです。売上金は、この日のうちに、協力農家に届けられます。このような裏方の作業の仕組みも、すべて学生たちがいろいろ考えてやっています。私の方は、ただ、そばで安心して見ているだけです。

20130518yasaiichi4.jpg【追記】■「北船路米づくり研究会」のパンレットができあがりました。私たちの活動の内容や目的等について、多くの皆さまにご理解いただくために作成しました。すでに、ロゴ・マークも作っているのですが、それらの使用は、次の段階かと思っています。

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