「北船路米づくり研究会」が日本酒をプロデュース?!

20121104sakamai.jpg ■今年の9月2日(日)、「北船路米づくり研究会」が主催するイベント「かかし祭」が、私たちが通う北船路の棚田で開催されました(くわしくは、こちら「北船路づくり研究会「かかし祭」を開催!!」をご覧ください)。このイベントに街中からご参加いただいた方たちのなかに、大津の中心市街地で酒造業を営む「平井商店」の奥様がいらっしゃいました。その奥様が、棚田をめぐりながら地元の農家のお話しを伺うさいに、「北船路って良い名前よね〜。日本酒の銘柄にいいな〜。この棚田に酒米をつくれないかしら…」とおっしゃったのでした。その一言が、地元の農家にも伝わり、棚田で酒米を生産してみようかという話しが少しずつ関係者のあいだで浮かび上がってきました。

■これは良いチャンスかもしれない…ということで、研究会では、「平井商店」さんと北船路の営農組合とのあいだをおつなぎすることにしました。「平井商店」の杜氏でもあるご主人は、大津で穫れた米で日本酒をつくりたい…という強い気持ちをお持ちの方です。来年も、なんとか大津で酒米を確保したいとお考えだっこともあり、「平井商店」さんと営農組合とのあいだで、前向きに事業に取り組んでいくことになりました。写真は、先日、11月4月に、「平井商店」さんで相談をしたときのものです。「平井商店」のご主人、私たち研究会の顧問である指導農家、そして営農組合の皆さん、研究会からは学生と私が参加しました。

■ただし、いろいろ検討すべきことも多いわけです。営農組合としては、酒米生産を、経営的に、そして「村づくり」の将来にプラスにしていくために、様々な課題に対処していかなくてはなりません。また、私たち「北船路米づくり研究会」としても、街の酒造会社と農村との間をつなぎ新しい銘柄を生み出すというだけでなく(農村-大学-都市交流・連携による「農」の6次産業化)、そこに商品としての「付加価値」、さらには「社会的な意義」を付け加えていかなくてはいけません。龍大生が協力し、プロデュースしていく、そのような関わり方が大切になってきます。日本酒にお詳しい方からは、「お酒の新しい銘柄を作るというのは、本当に大変なことで、作るのは簡単で最初話題になるからそこそこ売れても定着させるのは大変だ。いままでにもプライベートブランドがいくつできては消えていったか…。新しい銘柄を立ち上げるならば、大学として真剣に取り組んでほしい」という厳しいご指摘やアドバイスもいただいています。頑張らねば…。これからも「北船路米づくり研究会」の取り組みに、ご注目いただければと思います。

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