「寄生獣」
■今から四半世紀(25年)ほどまえのことです。当時は、漫画を読む習慣がありませんでした。しかし、そのような私でも勧められて夢中になって読んだ漫画があります。それが『寄生獣』(作・岩明均)です。漫画の評価をきちんとできるだけの力量は私にはありませんが、これは名作だと思いました。研究室に置いてあります。大切な蔵書の一部です。
■今から四半世紀前、環境問題のなかで「共生」という言葉が流行っていました。それも、かなり軽い意味合いで使われていました。この『寄生獣』は、そのようなブームとしての「共生」を拒否し、超えようとする内容を含んでいると思いました。当時、ある大学で非常勤講師をしていましたが、授業の教材でも使用しました。懐かしいですね。当時、私の講義を受けた方達、今では、40歳代半ばになっているわけですね…。さて、この『寄生獣』のストーリーは書きません。なぜ、名作なのかも、実際にお読みいただき実感していただければと思います。ところで、この『寄生獣』、映画になるようですね…。個人的には観てみたいものの、微妙な気持ちでもあります。がっかりしたくないのです。
ビワコオオナマズ
■「大津エンパワねっと」コース、3年生が現在「地域エンパワねっとⅡ」に取組んでいます。エンバワの総決算です。中央地区で頑張っているチーム「BOSS」は、中央学区の子どもの健全な育成を地域で見守るための様々な活動をしている「子ども会育成連絡協議会」の皆さんのこ指導のもと、夏の一大イベントのなかで、子どもたちに楽しみながら環境教育を行うべく、楽しい企画を練っています。今日は、1ページが模造紙1枚ほども大きさにもなる、デッカイ図鑑の製作に励みました。子どもたちに参加してもらいながら、様々な生き物を貼付けていくのだそうです。
■写真です。私が持っているのは、ビワコオオナマズです。図鑑に掲載されたものを、実際の大きさにあうように拡大コピーして、ダンボールに貼付けて切り取ったものです。このビワコオオナマズだけでなく、琵琶湖やその周囲に生息する様々な生き物を、デッカイ図鑑に貼付けていくのです。
■ところで、ビワコオオナマズは1m以上にもなります。私自身は、琵琶湖にしか生息しないと勉強してきたのですが、最近の調査では、琵琶湖から流出する淀川水系にも生息しているようです。普通のナマズや、琵琶湖の北湖の岩礁帯にいるイワトコナマズは、刺身でも食べられる美味しい魚なのですが、ビワコオオナマズはどうも味はよくないようです。
■チーム「BOSS」の話しに戻ります。「BOSS」の活動は、エンパワ1期生から、ずっと続いているものです。「BOSS」は6期生なので、6代にわたって継続してきたわけです。「学生の地域連携事業は継続性がない、学生が卒業したら、それで終わり…」と、しばしばお叱りを受けます。しかし、「大津エンパワねっと」では、取組みの継続性を維持するために、先輩から後輩へと活動を引き継いでいくことを大切にしてきました。「BOSS」の皆さんは、その伝統の重みを感じつつ、なおかつ自分たちの活動のオリジナリティ求めて、日々思案しているのです。頑張れ、「BOSS」!! ところで、なぜチーム名が「BOSS」なのかというと、チーム名を決定する相談をしているとき、1人の学生が缶コーヒーを呑んでたからです。いや、ほんまのことです。
■ちなみに、写真の私は、いちびっています。いちびるとは、「ふざける」「調子にのる」という意味の関西弁です。
涙のメモ用紙
■研究室に戻ると、ドアにこんなメモが貼付けてありました。瀬田キャンパスをまわっている保険会社の社員さんのメモでした。まだ若い社員さんです。うちの下の子ども、長男と同い年です。こういうことも、家族構成を聞かれているうちに、いろいろ雑談をしてしまうんですよね〜。うちの息子も頑張って働いているのかな…と思いつつお話しを伺いました。営業を担当されているだけあって、とても一生懸命で感じのよい方です。素敵な笑顔。だからたぶん、ストレスが溜まっているのではないのかな…とも思いました(がんばって…)。
■で、なんでこんなことを投稿したかというと、メモの漫画の女性が涙を流していたからです。研究室でお会いする約束をしていたのですが、その時間に研究室に戻れなかったのです(そういうことも、ありますよ…とはお伝えしてはありましたが)。というわけで、「あっ!(ごめんね…)」と思ってしまったのだ。そう、「しまった」のです。営業社員用に、こういうメモ用紙が用意されているのですね。社員さんの笑顔を想像しつつ、「ごめんさい、申し訳ないです…」と思わせる力が、このメモ用紙にはありますね。
■いろいろお話しを伺いました。社会学をしているので、ついついこちらから聞いてしまいます。インタビュー癖がついているもので…。まだ入社されて3年目なんだそうですが、「根性ありそうだね〜」なんて話しをすると、「ぜんぜん、もう根性なんてありません。内定が出た時も、まわりから大反対されました」ですって。そうは見えませんけどね〜。やはり、企業に入ると鍛えられるのですね。同僚には龍大卒の人たちもいるとのことでした。就職活動のアドバイスもしてもらいたいな…なんてことも、ちょっと思ったりしました。
体脂肪
■瀬田キャンバスにある保険管理センターに行きました。5年ほど前のことになりますが、突然のように舞い降りてきた仕事上の理不尽な出来事を契機に、血圧が上がったまま下がらなくなってしまいました。仕方なく、血圧降下剤を飲んでいます。以前は、自宅の近くの病院に通っていました。しかし、仕事が忙しくなり、帰宅する頃には閉院しており診察してもらえないことが多くなりました。ということで、大学の保険管理センターに相談すると、センターの医師が血圧降下剤を出してくださるということになりました。先月から、月に1回ほど診察していただくことになりました。睡眠の前に薬を飲み、朝、起きたときにすぐに自宅にある血圧計で血圧を測定し、その結果を「私の血圧日記」というノートに記録していくようにとの指導を受けました。ところが、なかなかこれが難しいのです…。
■今日は、前回とは違い、女性の先生でした。いろいろお話しをさせていただきました。なぜ晩、寝る前に飲むのか。血圧降下剤と飲酒との関係。睡眠と飲酒の関係。それから、ランニングと血圧の関係…。眠る前がだめだったら、翌朝でも良いとか。いろいろ勉強になりました。そして、ランニングをすることも勧められました。そうです、以前、走っていたのに…です。
■3月の篠山ABCマラソンを完走して以来、まったく走らなくなってしまいました。世の中には、走るために生まれてきたような方がおられます。しかし、私のばあい、走ること自体が目的というよりも、走ることによって別の目標を達成することが目的だったため(健康になるとか、マラソンを完走するとか…)、大会が終ってしまったら急に走らなくなってしまったのです。大会やそれまでの練習で膝下の脛の筋を痛めたため、大会終了後1ヶ月は、痛みがとれるまで意識的にお休みしました。そのお休みの途中に、肋骨を痛めてしまったため(肋骨の軟骨にヒビが入ったようです)、整形外科にいって治療しました。ということで、2ヶ月近く走らないでいました。体も少しずつ重くなって走るのが億劫になってきました。そうしているうちに、体重は3kgも増えてしまいました。
■今日、先生から診断を受けているときに、「脇田さん、明日からもう一度、走りましょう!」と励ましていただきました。そして、朝、起きて血圧計で血圧を測定して記録し、十分に水分を摂ったあと、ジョギングをして、再び血圧計で血圧を測定し、ジョギングの前後で2回記録を取ることになったのです。う〜ん、これできますかね。でも、頑張ります。そう、私を思わせたのには、もうひとつ理由があります。
■トップの写真をご覧ください。これは、保険管理センターの入り口に置いてある、体脂肪の模型です。これで1kgあります。ペンの大きさと比較してもらえればわかりますが、かなりの見た目の量もあります。こういうのが、体内に増えてしまっているんです。「あっ…いやだ」と思いました。保険管理センターの「思惑」通りに反応してしまっています(^^;;。明日から、再び、走り始めることにします。次の診察は9月になりますが、「脇田さん、がんばりましたね〜」といってもらえるように(^^;;、薬を飲みとジョギングする、きちんとやるようにします。これも、「思惑」通りだと思います(^^;;。
Wakita
■アメリカのオクラホマ州の北部に、「Wakita」という地名の小さな小さな町があります。wikipediaやネット上にある関連情報によれば、人口が減って、町のなかあった学校が維持できなくなるくらいに小さな町です。なぜそんな町が気になっているのかといえば、町の名前が私と同じだからです。正確には、「ワキタ」てはなく「Wok-ih-taw」と発音するのだそうです。アメリカでは、変わった名前かと思います。ここに町ができる以前に、この地域を竜巻からまもってきたチェロキー族(ネイティブ・アメリカン)のリーダーの名前に由来するのだとか。写真は、町の給水塔です。町の象徴のようですね。
■ここは「twister」という竜巻の映画でも有名になりました。スピルバーグ製作総指揮、M・クライトン脚本による1996年に公開された映画です。wikipediaによれば、以下のような粗筋です。こちらのブログの記事も詳しいですね。
まれに見る不安定な気象状況に、多数の竜巻発生が予想されたアメリカ南部。
かつて「ストーム・チェイサー(竜巻を追い観測する研究者)」として名をはせた気象予報官のビルは、現役のストーム・チェイサーである妻ジョーとの離婚を成立させるため、フィアンセをともなってひさしぶりに竜巻追跡の現場へやってくる。ジョーのチームは、ビルの発案で開発された画期的観測装置「ドロシー」の運用実験に臨んでいた。そこにはアイデアを盗んでまったく同じ仕様の装置を持ち出して来たライバル研究者、ジョーナスの姿もあった。気もそぞろにジョーたちの手伝いを始めるビル。資金力にものをいわせて竜巻を追うジョーナスたちに先んじて、なんとしても「ドロシー」を竜巻の直下に仕掛けなければならない。
いくつもの竜巻との遭遇……幼少時、竜巻に奪われた父を追うかのように無謀なジョーの姿……ビルの中で、何かが動き始めたその時、夜の闇の奥から強力な大竜巻が現れ、町を破壊しつくしていった。新しい竜巻予報システムを構築して被害を防がなければ……。そのためにはデータが要る!目的と絆を取り戻したビルとジョーは、「ドロシー」に改良を加え最後の追跡に挑む。そして遂に、彼らの目の前に、最大級F5クラスの巨大竜巻が現れた
■この町には、映画「twister」に関する小さな博物館があります。以下は、この博物館に関するテレビニュースです。
■自分の名前とアメリカのチェロキー族や竜巻が、ちょっと無理矢理ではありますが、こんなふうに結びついているとは…。多くの皆さんには、どうでもよい話しだとは思いますけど(^^;;。
サグラダ・ファミリア完成予想動画
■お「友達」のfacebook記事を通してしりました。http://grapee.jp/7142
■リンク先には、こんな文章が。
スペインのバルセロナが誇る世界遺産、サグラダ・ファミリア。1882年に着工し、現在工事開始から132年が経過。12年後のガウディ没後100年となる2026年に完成する予定となっています。
あと12年も待てないよ!といった方のためにサグラダ・ファミリアの完成予想動画が公開されていたのでご紹介。動画をみると現在の姿はまだまだ完成まで遠いことがわかりますね。2026年の完成まであと14年、果たして間に合うのでしょうか!?
■12年後というと、68歳。まだ、なんとか生きている可能性がありますね。自分の眼で確認できるかな…。しかし、これまでの建設のスピードからすれば、まだまだ時間が必要なように思いますが…。どうだろう。
フィリピンのfacebookアルバム
■総合地球環境学研究所のプロジェクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」のリーダーやコアメンバーと一緒に、ラグナ湖(現地では、バエ湖といいます)に流入する流域の視察に行ってきました。移動中の風景や、その他諸々のfaebookのアルバムです。
■とりあえず、アルバムをご覧いただければと思います。後日、フィリピンのレポートをしようと思いますが…いつになりますかね…心配。
おおつ未来まちづくり学生会議
■先日のエントリー「『おおつ未来まちづくり学生会議』と、家棟川流域の再生」に書いた通り、昨日10日(木)、浜大津にある旧大津公会堂で「おおつ未来まちづくり学生会議」の第1回会議が開催されました。この会議は、「環びわ湖大学・地域コンソーシアム」大学地域連携課題解決支援事業2014に、「理想の大津つくろう~大学生が考える未来の大津~」という事業名で採択されています。私は、この事業にアドバイザーとして参画・参加しています。今回のこの事業は、「大津エンパワねっと」を通して様々な機会にお世話になってきた、大津市役所企画調整部企画調整課のTさんからの依頼でした。Tさんとのご縁により、学生たちが成長できる新たな機会をいただけたこと、心から感謝いたします。今回のこともそうですが、「ひとつひとつのご縁を大切にしていると、ご縁がご縁を生み出していく…」ということを日々、実感しています。
■さて、学生会議のメンバーは、瀬田キャンパスの3学部に所属する学生たちで、全員で12名。社会学部からは、社会学部の地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」コースを修了したエンパワ5期生(6名)と、現在履修中の6期生(3名)、そしてエンバワ5期生の推薦で参加してもらった2回生(1名)の皆さんが参加してくれました。国際文化と理工のそれぞれ1名ずつ。お2人とも、自分たちでプロジェクトをたちあげ、農業や食の問題に実践的に取り組んでいます。あいにくどうしても1人はこの会議に日程を調整できなかったのですが、台風のなか、残りの11名は集まることができました。
■この学生会議は、昨日も含めて、全体で4回開催されることになっています。以下が、その予定です。昨日の第1回では、11名の学生と市役所の職員の皆さん(企画調整課、都市計画課)が、「ひと」「自然」「まち」の3つのテーマに関してグループワークに励みました。そして、3つにグループをつくり、9月に行うまち歩きの場所やコースについての検討を行い、グループごとにリーダーも決定しましした。昨日は、企画調整部の部長さんもおみえになり、学生たちを激励してくださいました。また、地元のケーブルテレビであるZTVと京都新聞の取材がありました。
第1回7月10日(木)「おおつを『知る』」(講義、グループワーク)
第2回9月12日(金)「五感を使ったまち歩き」(まち歩き)
第3回10月上中旬「おおつの”いいね”を考える」(グループワーク)
第4回10月下旬-11月上旬「理想のおおつをつくろう!」(グループワーク、発表)
発表12月(未定)「発表会」(大学地域交流フェスタにて活動報告)
■学生たちは、9月の「まち歩き」にそなえて、夏期休暇中に課題に取り組む予定になっています。
【追記】■龍谷大学のホームページおよび社会学部のホームページにニュースとして取り上げられました。
フィリピン到着
■7月4日(金)から7日(月)まで、3泊4日で、フィリピンに出張してきました。現地のLLDA(Laguna Lake Development Authority =ラグナ湖開発公社)の研究者にご支援いただき、総合地球環境学研究所のプロジェクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」のリーダーやコアメンバーと一緒に、ラグナ湖(現地では、バエ湖といいます)に流入する流域の視察に行ってきました。詳しい報告は、これからのエントリーで順番にしていきます。
■4日は、午前中10時頃のフィリピン航空の便に乗り、マニラに向かいました。関空からマニラのニノイ・アキノ国際空港まで4時間程かかります。それなりに近いのですが、フィリピンについてからが大変でした。ホテルのあるケソン市までは、マニラ市内の大渋滞のなかを車で走らなければならなかったからです。もっとも、こちらの感覚では、このような大渋滞も日常的なことのようです。けっきょく、2時間近くかかりました(土曜日など空いている日だと、タクシーで30分ほどの距離らしいのですが…)。もっともフィリピンは、今回が初めての訪問だったので、渋滞のおかげで(?!)街中の様子をじっくり眺めることができました。高層ビルや高層マンションの立つエリアと、パラックが集まるエリア。経済成長の恩恵を受けることができた人たちとそうでない人たちとのギャップ。景観のなかに、フィリピンの今を感じ取ることができるように思いました。
■4枚の写真。最初の2枚は、旅客機のなかから撮ったものです。左側。マニラのあるルソン島は全体に山がちで、2000mを超える山や火山もあるようです。旅客機からは、それらの山・火山は確認できませんでしたが、山深い景観は、とても印象的なものでした。右側。着陸直前になるとマニラ市が見えてきました。メトロ・マニラ (Metro Manila) =メトロ首都圏です。マニラや旧首都ケソンを含む16市と1町により構成されており、近郊も含めると人口は2,000万人を超えるようです。大都市ですね。さきほども書いたように、マニラの大渋滞、とても大変なんですが、目に付くのが乗り合いバスのジプニーです。こちらでは、単にジープと呼ぶようですが、私のように初めてフィリピンに来た者には、かなり気になる存在でした。形は、いわゆる普通のジープとバスを一緒にしたような感じなのですが、車体に描かれている絵(広告?)がとても面白いのです。wikipediaですが、次のような説明がありました。
各ジープニーは決まったルートを往復し、車体にそのルートの出発地・主な経由地・終点が掲示されている。バス停に当たるような停留所もあるが、それ以外の場所でも自由に乗り降りできる。また、かなり細い道にまで網の目のように走っており、何回か乗り継げばほとんどの場所に行くことができる極めて便利な交通機関である。
初乗りは8ペソ(2013年11月現在)。運賃は運転手に直接支払うが、満席等で直接手が届かないときは運転席寄りの乗客にお金を渡し、手から手へと運転手までリレーされる。お釣りがある場合には逆のルートできちんと返ってくる。
日本では、大阪府吹田市の国立民族学博物館の東南アジアコーナーに常設展示されている。
■そういえば、民博に展示してありましたね! さて、これから何度となくフィリピンに行く予定ですが、次回あたりに、現地の方たちの案内で、一度ぐらいは乗車してみようかなと思っています。