안도현 (アン・ドヒョン)の詩

20141012rentan.jpg ■韓国の知人がFacebookで、「스며드는 것 」という詩を紹介していました(正確にいうと、韓国のテレビ番組のなかにこの詩が登場していた)。안도현(アン・ドヒョン)という1961年生まれの韓国の詩人の詩でした。ハングルが読めないので、正確な意味あいはわかりませんが(ネットの翻訳機能を駆使して、おぼろげながらの理解)、カンジャケジャン(간장게장)という料理に関する詩です。カンジャケジャンとは、新鮮な生のワタリガニを漬け込み醤油ダレに漬けて熟成させた料理です。といっても、「美味しい」詩ではありません。料理にされるワタリガニの母親の詩なのです。カンジャケジャンにされるワタリガニは、卵を身体に抱えたメスの蟹が材料になります。卵が詰まっていて肉が硬く、しっかりと味を楽しむことができるからなのだそうです。しかし、「殺される」側のワタリガニの母子にとっては、これは凄惨で残酷な話しになります。

■詩のなかでは、漬け込み醤油ダレが身体にしみ込んでしだいに聞こえなくなってしまうのですが、完全に聞こえなくなってしまう前に(死んでしまう前に)、子どもたち(卵)に母親が語りかける…そのような悲しい詩らしいのです。最後に、残された力で、子ども(卵)たちにを安心させるために、夕方になってきたし灯りを消して寝ましょうと語るのですが、それは醤油の中に入れられたため周りが真っ暗になったことを夕方に、そしてしだいに死んでいくことを睡眠に例えた…というのが、私の友人の解釈です。視点を変化させると、「美味しい」から「悲しい」に大転換してしまう。この詩の題名は、「스며드는 것」(おそらくは「しみ込んでくること」なのかな…)。はっ…としました。アン・ドヒョンという人は、どういう詩人なのか。詩については、知識や見識をまったく持ち合わせていないため、よくわかりません。
(画像:ウイキメディアコモンズ

■ネットで調べてみました。アン・ドヒョンさんには、「練炭一枚」という詩があります。韓国の教科書にも取り上げられている詩のようです。この詩についても、素敵だなと思いました。韓国語・ハングルの会話学校のサイトで紹介されていました(こちらです)。ただし紹介されている方は、「日本語で訳しましたが、詩人が選んだ単語のニュアンスをそのまま活かすことが完璧にはできませんでした。なので、今回の和訳は私がこの詩を読みながら感じた私の感想や解釈が影響されていると思います」とも書かれています。これも大切な点ですね。

<연탄 한 장>
     안도현

또 다른 말도 많고 많지만
삶이란
나 아닌 그 누군가에게
기꺼이 연탄 한 장이 되는 것

방구들 선득선득 해지는 날부터
이듬해 봄까지
조선팔도 거리에서 제일 아름다운 것은
연탄차가 부릉부릉
힘쓰며 언덕길 오르는 거라네
해야 할 일이 무엇인가를 알고 있다는 듯이
연탄은, 일단 제 몸에 불이 옮겨 붙었다 하면
하염없이 뜨거워 지는 것 매일 따스한 밥과 국물 퍼먹으면서도 몰랐네
온 몸으로 사랑하고 나면 한덩이 재로 쓸쓸하게 남는게 두려워
여태껏 나는 그 누구에게 연탄 한장도 되지 못하였네

생각하면
삶이란
나를 산산히 으깨는 일
눈 내려 세상이 미끄러운 어느 이른 아침에
나 아닌 그 누가 마음 놓고 걸어갈
그 길을 만들 줄도 몰랐었네, 나는

<練炭一枚>
        アン・ドヒョン

他の言葉も多くて多いけど
人生とは
自分ではない誰かのために
喜んで練炭一枚になること

床がひやっとしてくる日から
来年の春まで
朝鮮八道の道で最も美しいのは
練炭車がブルンブルンと
頑張って丘を上がることなんだよ
やるべきことが何か知っているように
練炭は、まず自分に火を移し燃えると
限りなく熱くなること
毎日温かいご飯とお汁をがつがつ食べながらも知らなかった
全身で愛した後は
一塊の灰として寂しく残ることが怖くて
今まで私は誰に対しても練炭一枚にもなれなかったね。

思ってみれば
人生とは
自分を
粉々に砕くこと

雪が降り世の中がつるつるしたある朝っぱらに
自分ではないある人が安心して歩いていく
その道を作ることもできなかった、私は

■私は、このアン・ドヒョンの詩を読みながら、以前このブログで書いた「黒子に徹する潔さ」のことを思い出しました。このエントリーのなかでは、後半部分に内田樹さんの文献を引用しています。その後半部分をここに転載します。

■こんなことを書いていると、先日読了した、内田樹(うちだ・たつる)先生の『村上春樹にご用心』のことを思い出してしまいました。この本、内田さんが運営しているブログで村上春樹について言及しているエントリーもとにつくられたようです。amazonでのレビューの評価、極端にわかれています。私は楽しんで読みました。この本は、村上春樹について語ってはいますが、村上春樹の作品論として読んではだめでしょうね。村上ファンでありレヴィナスの研究者である内田さんが、村上作品を通して、自らの思想を語っているわけですから。内田さんの本が持っている面白さとは、難しい表現であれやこれやと蘊蓄をたれるのではなく(衒学的でなく)、シンプルかつクリアな視点から、森羅万象をサクサク解き明かしていく、まあそんな感じですかね、私のばあい。この『村上春樹にご用心』も、そうです(もちろん、このは内田さんの「読み」であって、別の「読み」が可能であることはいうまでもありません)。
■物語、父の不在(真理や神の不在)、身体、死者とのコミュニケーション、批評家と春樹…キーワード的に見れば論点はいろいろあるのですが、内田さんのいいたいことはひとつ。なぜ、村上春樹は世界中で読まれるのか。本の帯には、こう書いてあります。「ウチダ先生、村上春樹はなぜ世界中で読まれるんですか? それはね、雪かき仕事の大切さを知っているからだよ」。村上春樹に影響を与え、彼自身も翻訳をした『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(サリンジャー)で主人公のホールデンがいうところの「ライ麦畑のキャッチャー」と雪かき仕事って同じことです。ちょっとだけ、引用してみます。
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 世の中には、「誰かがやらなくてはならないのなら、私がやる」というふうに考える人と、「誰かがやらなくてはならないんだから、誰かがやるだろう」というふうに考える人の二種類がいる。「キャッチャー」は第一の種類の人間が引き受ける仕事である。ときどき、「あ、オレがやります」と手を挙げてくれる人がいれば、人間的秩序はそこそこ保たれる。
 そういう人が必ずいたので、人間世界の秩序はこれまでも保たれてきたし、これからもそういう人は必ずいるだろうから、人間世界の秩序は引き続き保たれるはずである。
 でも、自分の努力にはつねに正当な評価や代償や栄誉が与えられるべきだと思っている人間は「キャッチャー」や「センチネル」の仕事には向かない。適正を論じる以前に、彼らは世の中には「そんな仕事」が存在するということさえ想像できないからである。(29~30頁、センチネル:見守る人)
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「センチネル」たちの仕事は、『ダンス・ダンス・ダンス』で「文化的雪かき」と呼ばれた仕事に似ている。誰もやりたがらないけれど誰かがやらないとあとで他の人たちが困るような仕事を、特別な対価や賞賛を期待せず、黙って引き受けること。そのような、「雪かき仕事」を黙々と積み重ねているものの日常的な努力によって、「超越的に邪悪なもの」の浸潤はかろうじて食い止められる。政治的激情や詩的法悦やエロス的恍惚は「邪悪なもの」の対立項ではなく、しばしばその共犯者である。この宇宙的スケールの神話と日時用生活のディティールをシームレスに接合させた力業に村上文学の最大の魅力はある。それを世界各国語の読者とともに享受できることを私は深く喜びとする。(10~11頁)
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■最後の引用のなかで、太字で強調したところ、これは私個人によるものです。あらためて引用をした部分を読みながら太字で強調してみました。「超越的に邪悪なもの」の共犯者は、日常世界のなかに突如としてあらわれます。時には、自分自身がその共犯者になっているかもしれません。そのことをいつも心に念じておく必要があろうかと思います。ここでもう一度、アン・ドヒョンの詩に戻ります。内田さんは、村上春樹の作品に関して「宇宙的スケールの神話と日時用生活のディティールをシームレスに接合させた」と書いておられますが、私はアン・ドヒョンの詩のなかにもそれに近いものを感じとりました。たまたま偶然なのかもしれませんが、アン・ドヒョンの詩の最後にも「雪かき仕事」が登場しています。なにげない日常生活のなかで、この世の中を支えようとする人びと。それは「贈与的精神」をもった人びとであり、「贈与する人びと」であるわけですが、そのような人びとにアン・ドヒョンも村上春樹(そして内田さんも)は共感し、文学という仕事をとおして支えようとしているのかなと思います。

風邪とアイス

20141011happyturn.jpg ■数日前から喉が痛くなってきました。季節の変り目で風邪をひいてしまったのかな…と思っていると、昨日の午後から体調を崩してしまいました。どうも身体がだるく熱っぽいのです。そして、ちょっとフラフラする。4年生の指導とゼミをすませて帰宅しました。熱をはかってみると、38℃ありました。熱が少々高くても大丈夫な人もいますが、私はあまり熱に強くありません。

■今日は朝から、かかりつけの病院にいって診察していただき、風邪薬をいたただきました。それ飲んで寝ていると、喉の痛みはやわらぎ、熱も下がってきました。よく効きました。薬を飲むためには、食事をとらないといけません。唾液を飲み込むのでさえ喉に痛みを感じます。そういうこともあって、あまり食欲はないのですが、とりあえず少しお腹のなかに入れてました。そして、どういうわけか冷凍庫に「ハッピーターン」のアイスクリームも入っていたので、それもいただきました。

■最近、この「ハッピーターン」のアイスがちょっとした話題になっていますね。株式会社・明治(ラクトアイス)と、亀田製菓株式会社(ハッピーターン)の共同開発したものです。先月の29日から発売されています。ということで調べてみました。明治のプレスリリース記事からの引用です。特長は、以下の2点にあるようです。

①ハッピーターンのおいしさの秘密「ハッピーパウダー」をそのまま混ぜ込みました!
②「あまじょっぱい」濃厚な味を、つめたーいアイスで再現!

■私自身は、全国的にも人気のある「ハッピーターン」のことが、それほど好きでありません。学生との雑談のなかで、「あの白い粉が美味しいやんな〜。あれだけ食べたいわ」という学生もいました。2009年には「ハッピーパウダー」の量を通常の2倍にした「ハッピーパウダー200%ハッピーターン」がコンビニで発売されていたそうですね。このハッピーパウダー「砂糖・塩・アミノ酸・タンパク加水分解物でできている」ということらしいのですが、基本的には秘密のようです。そのハッピーパウダーがそのまま混ぜ込んであるというのです。たしかに、不思議な味です。「あまじょっぱい」です。

■私は、よく知らないのですが、というよりも敬遠してしまいましたが、「がりがり君」というキャンディにも「ポタージュ味」というものがありましたね。あれも、やはり「あまじょっぱい」のでしょうか。この「ハッピーターン」のアイスにも、なにか似たような発想を感じます。普通の味覚だと、話題にはならないのでしょうかね。

最近の卒論指導の状況について

【ゼミの4年生の皆さんへ】
■少しずつ、私の卒論指導にも、エンジンがかかってきました。今日は、午後から4人の個人面談をしましたが、素敵な調査報告がたくさん聞けました。こういうのって、嬉しいです。皆さんが調査をして、研究室にきて、素敵な報告をしてくれるようになってきたので、私の指導も細かくなっていきます。そうすると、さらに焦点化された調査になっていくわけですね。聞取りの内容が鋭くなってきました。卒論の課題もシャープになってきています。ゼミ生と調査地の皆さんとの調査を通しての関係と、指導を通しての学生と私の関係とが巧く噛み合って、少しずつ力強く研究が進んでいる証拠です。まだ足踏み状態の人は、ここで踏ん張らなくてはいけません。いつ踏ん張るの「今でしょ!」です(もう、古いネタですが…)。はやく、前に進むようにしてください。

■本音を言えば、どうしてもっと早くからやってくれないのか…ということになるのですが、今はとにかく息をぬかずに必死になって調査をしてください。研究が進捗している人たちは、おそらくすごく卒論の調査や文献を読み込むことが楽しくなってきているに違いありません。その感覚を忘れないようにしてほしいと思います。よろしくお願いいたします。

■業務連絡っぽくなりますが、卒業論文の題目届用紙を10月24日(金)のゼミのときに提出してください。題目の主題・副題は、薄く鉛筆で書いてください。私と簡単な面談をしたうえで、「よし、これでいこう!!」とGOサインを出しますから、そのとき上からボールペンで清書して、鉛筆の方はきれいに消しゴムで消してください。なお、修正が必要になったときのために、印鑑を必ず持参してください。

【ゼミ生の以外の皆さんへ】
■私のゼミでは、全員、フィールドワークにもどづき卒業論文を執筆することになっています。そのことを前提に、ゼミを決めてくれています。ゼミの運営方針については、以下のページをご覧いただければと思います。
ゼミナール

「大津エンパワねっと」・7期生

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■本日の1・2限は、「大津エンパワねっと」7期生の第4回目「地域デビューのふりかえり&チームづくり」です。先々週は中欧地区(中央小学校区を中心としたと中心市街地のエリア)、先週は瀬田東学区で、学生たちが地域の方達からお話しを伺い、まち歩きをする、「地域デビュー」が実施されました。今日の授業の目的は、そのときの経験や印象を、ワールドカフェ方式で振り返り、最終的には「チームづくり」をすることにあります。いよいよ、7期生の活動が始まります。

■ワールドカフェについては、大変有名な方法なのでここでは説明しません。写真をご覧いただけばわかりますが、模造紙に地域デビューの経験から思うことを書きながら、全体で共有しているのです。下段の右側は、今日のめたに来てくれた、エンパワの先輩たちチーム「こけし」の6期生の皆さんです。後輩を応援してくれてありがとう。

■以下は、チームが決定したあと、チーム名が発表されているときのものです。私が記憶している限りで、チーム名の由来書いてみました。
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■左は、チーム「おでん」。おでんのように、いろんな具がハーモニーを奏でながらひとつにまとまる…そんな意味のようです。いいですね〜。ぜひ、大津駅前のおでんの居酒屋「利やん」にいってほしいです。右は、写真では字がとんでいますが、チーム「ぬりえ」です。これからチームで協力して色を入れていく…という意味かな。でも、本当は「ぬ」という音の響きが好きなんだそうですが、「ぬ」だけではチーム名にならないので、「ぬりえ」に落ち着いたようです。不思議ですね、「ぬ」。
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■左は、チーム「A」エースですね。漫画「ONE PIECE」の登場人物からきています。右は、チーム「まりも」。なにか、森林系、自然系がみなさんお好きなようです。
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■左は、チーム「みんと」。それぞれの名字の頭文字を並べ替えて、意味が通るようにした…とのことです。爽やかなイメージです。右は、「ホッター」ではなくて、チーム「HOTARU」です。ホタルです。Uを書くスペースがなくなったので、スマイルになっています。横広がりのUです。そういえば、瀬田東の川には、ホタルが飛び交いますね。
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■左は、チーム「オレンジ」。名札の紐がオレンジだから…という、なんともわかりやすい理由ですが、オレンジのように明るくチームがまとまめば…との願いがこめられています。右は、チーム「FOUR」。なんでも、メンバーが好きなバンド名に由来しているらしいのですが、…私のようなオジさんには無理です。ベトナムのうどんかと思ってしまいます。
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■左は、チーム「ユー・ドゥー・フー」。湯豆腐です。マイクをもっている彼の大好物の料理らしいです。でも、なにかもっと深い意味がありそうな気もしますね。右は、チーム「CoCo」。紙をもっている彼のペットのハムスターの名前なんだそうです。

■来週からは、いよいよこのチームで活動が始まります。何をテーマに、どう焦点をあわせて活動していくのか、まずは街の皆さんの活動のお手伝いをしながらお話しを伺う、先輩から昨年の活動の内容を教えてもらう、さらには報告書や先輩たちのレポートやメッセージを丹念に読み込んでもらいたいと思います。そうした地道な努力が、あとで皆さんの活動をグッと盛り上げることになりますから。

町家キャンパス龍龍

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■龍谷大学社会学部では、「大津エンパワねっと」プログラム(2007年度文部科学省現代GP採択)の取り組みの拠点として、大津市中央地区に「町家キャンパス龍龍」を2009年度より開設しました。これまで主に社会学部の教育研究活動で利用してきましたが、本学教職員、学生、学外者の方も利用できるようになりました。教育研究活動や課外活動の場として、また地域連携の場として、是非ご使用ください。

町家キャンパス「龍龍」について

■学生の皆さんへ。「町家キャンパス」は、龍谷大学の所有物ではありません。ある方の善意でお借りしているものです。少し説明させてください。

■2007年、龍谷大学社会学部が提案した「大津エンパワねっと」は、文部科学省「現代GP」(現代的教育ニーズ取組支援プログラム)のひとつとして採択されました。「大津エンパワねっと」の活動地域は、事前の調整もきちんと行ったうえで、瀬田キャンパスに隣接する瀬田東学区と、中心市街地の中央地区、この2箇所に決まっていました。「大津エンパワねっと」が「現代GP」に採択されたとき、私は、中央地区にある中央学区自治連合会の会長・Sさんのところに早速ご挨拶に伺いました。そのことをSさんにお伝えしたところ、満面の笑みで「せんせー、良かったな〜!!」ととても喜んでくださいました。ただし、中央地区は瀬田キャンパスから遠くにあるため、なんらかの拠点が必要だと考え、様々な可能性を検討していました。そうしたところ、それまでにもいろいろご支援くださっていた大津市役所都市計画部都市再生課の課長(当時)であったTさんから、「龍大が本気で中心市街地で活動をするのならば、紹介したい物件がある」といってくださいました。

■当時、大津市役所は、中心市街地に関する政策のあり方を大きく方向転換し、新たに、町家が多く残るこの地域の町並みを大切にしていく方向性を出されていました。そのことも関係して、Tさんは、ご自身の知人Fuが所有されている町家物件を紹介してくださったのです。簡単にいえば、市役所が所有者と龍大とのあいだで仲介してくださったのです。所有者のFさんは、「投資の関心から購入した物件だが、龍大が中心市街地の活性化のために活動しようというのであれば、お貸ししましょう」と快く応じていただきました。詳しいことは、もっといろいろあるのですが、学生の皆さんには、多くの皆さんのご支援・ご協力があって、この町家キャンパス「龍龍」が存在しているのだということを忘れずにいてほしいと思います。そのことを念頭に置きながら、町家キャンパス「龍龍」を利用していってほしいと思います。

干し柿に…

20141010kaki.jpg ■昨日は、老母の世話をしにいきました。世話を終えて帰宅しようとすると、庭の柿の木に実がたくさんなっていました。おそらく、このままでは渋い柿のはずです。私が結婚した後に、父が建てた家なので、そのあたりのことがよくわからない。どういうわけか、この柿に加えてイチジクの木も植えてあります。そちらも、たくさんの実がなります。うちの両親がこちらに移り住んだのは28年程前のことかと思いますが、私の知る限り、両親がこれらの果樹の世話を湛然にやっていた…ようには思えません。ましてや、年老いてから、父は亡くなり、母だけになってしまっては、とても庭の世話など、まして果樹の世話などできません。すべて私に回ってきます。しかし、私にも果樹の摘果を行うだけの余裕もなく、これまではほったらかしでした。ときどき、自己流に剪定するだけです。

■こまったな…とfacebookに投稿したところ、「実の成る木があっていいじゃないですか?渋柿なら干し柿に、無花果は白ワインでコンポーネントに、取っている暇がないですか?」とコメントをいただきました。暇というか、精神的な余裕がないのですね。とはいえ、干し柿については、比較的簡単にできそうなので、頃合いをみて摘果して、自宅で干し柿にしてみようかと思います。妻に聞いてみたところ、「そんなものは簡単。皮を剥いて紐で干すだけ」とのことでした。自分でも調べてみました。「グラグラと沸騰した鍋に柿を5秒間入れて引き上げる」とか出てきますね。殺菌して、カビがはえにくくするだそうです。そして、干したら、「1週間位して外皮が固くなったら、指で押すようにして軽くもむ」、「数日後またもむ。こうすると表面は固いけどまだ中が渋いということを防ぎます。渋が早く抜けて早く甘くなります」とのことです。なるほどね〜。どうも3週間ぐらいで、食べられるようになるようです。チャレンジしてみます。

ボストン美術館「華麗なるジャポニスム展」(京都市美術館)

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■ここは、大阪の阪急梅田駅の近くです。足早に通路を歩いていく人たちの向こうで、かわいらしく微笑んでいる女性がいます。これは、印象派の画家として有名なクロード・モネの最初の奥さんなのだそうです。お名前は、カミーユ。そう、カミーユさんにみつめられて私は立ち止りました。壁にはたくさんの団扇、床は畳っぽいですね。そしてカミーユさんは、赤い着物をまとい扇子を片手にもって振り返っておられます。着物には、歌舞伎に登場するような侍の刺繍がなされています。19世紀後半、ヨーロッパは「大日本ブーム」になります。そのようなブームのなかで、クロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」という作品は描かれました。このあたりまでは、高校までに美術史の知識で、多くの皆さんがご存知のことかと思います。美術の教科書にも、よくこの作品は登場しますよね。

■ところで、この大きなポスター。京都市美術館で11月末まで開催されるポストン美術館「華麗なるじゃポニズム展」のものです。調べてみると、この「ラ・ジャポネーズ」はボストン美術館で修復されたようです。科学的な分析をもとに、完璧に修復されているようです。こちらをご覧ください。すごいですね〜。展覧会の内容ですが、以下が見所とのことです。

1.傑作《ラ・ジャポネーズ》修復後、世界初公開!
2.印象派と浮世絵の華麗なる競演
3.ボストン美術館の名品150点が集結
4.ボストンならでは! アメリカのじゃポニズムも
5.《ラ・ジャポネーズ》から《睡蓮》まで…モネのジャポニスムを追体験

■これは、なんとしても観覧したいものです!!

カッコいい軽トラのCM動画!! Sambar - the Best Car in the World - Full Version


■尊敬する建築家であり、JEDI*の隊長でもある秋山東一さんのfacebookへの投稿で知りました。カッコいいですね〜。これは、スバルのサンバーという軽トラックのCMです。ただし、現在は販売されていないらしく、中古車店でしか購入できないようで。車のことはよく知りませんが、名車のようですね。ファンの方達も多いようです。

*JEDIとは、「Japan Earth Divers Institute」のことです。

月食

20141008lunareclipse.jpg ■今晩は、皆既月食でした。詳しいことは、こちらの「国立天文台」のページの説明をご覧ください。ということで、写真です。もう、ほぼバッテリーが死んでいる「iPhone5」で撮ったものです。見えますか?真ん中に赤っぽいものが見えますが、これが月食中の月です。なぜ赤っぽいのか。以下は、国立天文台の解説です。

皆既食では、月が本影の中に完全に入り込みます。しかし、皆既食中の月は真っ暗になって見えなくなるわけではなく、「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色に見えます。

地球のまわりには大気があります。太陽光が大気の中を通過する際、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができません。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光が弱められながらも大気を通過することができます。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。また、大気がレンズのような役割を果たし、太陽光が屈折されて本影の内側に入り込みます。このかすかな赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見えるのです。

■なるほど、そういうことなのですね。月食はすでに終わっていますが、国立天文台のキャンペーン(?!)に連帯してシェアします。
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生物多様性タウンミーティングの開催

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■生物多様性に関するタウンミーティングが滋賀県の6箇所で開催されます。滋賀県庁・琵琶湖環境部・自然保護課の「滋賀生物多様性地域戦略策定に係る専門家会議委員」のメンバーというこもあり、滋賀県立琵琶湖博物館の中井さんのお手伝いのような感じで、ファシリテーターをやります。中井さんは、昔の同僚、そして生物多様性の専門家です。「生き物の賑わい」にご関心のある皆様、ぜひご参加ください。
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滋賀県では、自然のめぐみを守り、将来にわたってりようできるよう、(仮称)滋賀県生物多様性地域戦略の策定を進めているところです。
今回、県内にお住まいのみなさまから、地域の自然の特徴や、暮らしとの関わり等について、具体的なお話を伺うため、県内6地域においてタウンミーティングを開催することとしましたのでお知らせします。
1.開催日時および開催場所:
①大津 …平成26年10月23日(木曜日)18時30分-20時30分 @コラボしが21
②甲賀 …平成26年10月21日(火曜日)19時-21時 @碧水ホール
③東近江…平成26年10月15日(水曜日)19時-21時 @八日市商工会議所
④彦根 …平成26年10月16日(木曜日)19時-21時 @彦根勤労福祉会館
⑤長浜 …平成26年10月22日(水曜日)18時-20時 @長浜文化芸術会館
⑥高島 …平成26年10月26日(日曜日)15時-17時 @高島市観光物産プラザ
2.内容:
○生物多様性とは何かについてご説明します
○生物多様性地域戦略の概要について御説明します
○みなさんの地域の生物多様性に関する御意見を伺います
申し込み不要、どなたでもご参加いただけます!

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