吹奏楽部の歓送会
◾️先週の土曜日(2月23日)は午前中が、龍谷大学エクステンションセンター(REC)が、市役所と新興住宅地である「仰木の里自治連合会」と連携して取り組む「学生まちづくりLaboratory」の会合が行われました。学生の皆さん、市役所の職員の皆さん、地域の皆さん、それぞれが自由にフリートークをしながらも、ぼんやりとではありますが、進むべき方向が見えてきました。ひと安心です。
◾️夕方からは、龍谷大学深草キャンパスに参りました。龍谷大学吹奏楽部の歓送会、4年間の演奏活動を終えた4回生=卒部生を送る会が開催され、4月から部長に就任するということで、今日はご招待いただきました。200名近くもおられる部員の皆さんの人数に、まずは圧倒されました。吹奏楽部は、学生団体としてはかなり大きな規模の団体です。4学年の縦のつながりの中で音楽活動と組織の運営に真摯に取り組まれているせいでしょうか、一人一人がとても人間的に鍛えられているなあと思いました。もちろん、吹奏楽部を離れると、普通の学生、若者に戻るのでしょうが。歓送会は、とてもよく企画されたものでした。4回生を送るために、後輩諸君が時間をかけて準備をしてきたことがわかりました。
◾️これだけの大きな集団を運営していこうと思うと、様々な葛藤があると思います。吹奏楽に取り組む前提や音楽に対する姿勢も、それぞれで違うでしょう。しかも、吹奏楽部としては、吹奏楽コンクール全国大会で金賞を取るという目標があります。コンクールの評価は減点方式でミスで点を減らさない方が得点が高くなりますが、龍谷大学吹奏楽部は、技術的にミスを減らすこともりも、音楽的に優れた演奏、演奏を聴く人たちに感動していただける演奏を第一に目指しているようです。これは、なかなか大変なことです。
◾️ただ、そのような葛藤のなかで経験したことは、きっと卒業後に活きてくるのではないかと思います。自分の経験から思うことですが。集団の中では、目立って活躍できる人だけでなく、地味にしっかり演奏や組織を支えている人もおられると思います。全ての役割に意味があります。卒部される方たちは、そのことを深く実感されているのではないかと思います。そういうことをきちんと配慮できるように成長されているのではないかと思います。卒業後は、それぞれの場でご活躍されると思いますが、今度は、後輩の皆さんを、そして皆さんの演奏に「憧れて」入部されるであろう未来の後輩の皆さんを、支える側に回っていただければと思います。私も、4月から部長として吹奏楽部の活動を支えるために努力いたします。
◾️追記することになりますが、卒部される皆さんに、もう1つお願いがあります。大学を離れても音楽に接する時間を持ってほしいし、できれば…ですが、楽器も継続してほしいと思います。私は、子どもの頃から弾くようになったバイオリンを、大学時代は学生オーケストラに所属して演奏していました。しかし、大学院の時に結婚して、子どもも生まれることにもなり、その時に楽器の演奏を辞めることにしました。家族を養う責任もあるのに、楽器を弾いている場合ではない…と思ったからです。私自身はその時の判断を、基本後悔することはありませんが、もし楽器を継続していたら…と思うこともあります。音楽や楽器の演奏は、一生の友になると思います。私は楽器の演奏をあえて辞めましたが、もし継続できる条件があるのならば、楽器を続けていただきたいと思います。