Seoul-散策(1)

20230210soul1.jpg20230210soul2.jpg
20230210soul3.jpg20230210soul4.jpg
20230210soul5.jpg20230210soul6.jpg
■9日は金浦空港から夕方の便で帰国することになっていました。中心市街地にある明洞のホテル出発するのは午後2時。それまで時間があったので、ホテルを朝9時半に出発して市内を少し散策することにしました。まずはホテルからタクシーで「徳寿宮」へ移動しました。「徳寿宮」を見学したあとは、徒歩で「市役所」、「南大門、「南大門市場」を廻り、再び「ホテル」まで歩きました。

■「徳寿宮」では、ラッキーなことに日本語のガイドさんに解説していただきながら、歴史の勉強をしました。なんとガイド料は無料です。ガイドさんに「本当に無料で良いのですか?」とお尋ねすると、「私たちは会社から派遣されて給料は持っています」とのことでした。政府かソウル市が、ソウルの観光産業をそうやって支えておられるのかもしれません。この辺りは、よくわかりません。それはともかく、ガイドさんに丁寧に解説していただきました。本当にありがたかったです。最後にお礼を申し上げたところ、「日本人のお客さんは2ヶ月ぶりだったんですよ。その前も、コロナの感染で日本人のお客さんは少なくて、コロナ以前も安倍さんが総理大臣の時代は観光客が減ってしまって…。本当にひさしぶりだったので、上手にガイドができません、恥ずかしいです」と。いやいや、とっても素敵なガイドをしていただきました。感謝感謝です。

■今回、「徳寿宮」を見学して、日本の植民地になる前と植民地にされた後。李氏朝鮮から大韓帝国、そして日韓併合へという歴史の流れの中で、もっと知らないといけないことがたくさんあると思いました。日本の高校までの「日本史」の授業、「世界史」の授業では、植民地にされた側の歴史についてきちんと勉強できないのじゃないのかな…と思っています。

■もし、徳寿宮に関心がおありであれば、こちらをご覧いただければと思います。以下は、その一部を引用したものです。

徳寿宮は、特に朝鮮時代末期から大韓帝国時代にかけての旧韓末の悲運の皇帝・高宗が日帝の圧迫により譲位を強要され、恨(ハン)に満ちた余生を送り、1919年1月22日、徳寿宮の咸寧殿で日帝により毒殺されたと人々に伝えられ、翌々月の3月3日に予定されていた高宗の葬儀の直前の3月1日に起きた3・1独立運動の直接的な引き金となった現場でもあります。

■日本、清、ロシア、日清戦争、日露戦争、攘夷波と開化波、高宗と閔妃…。20世紀の前後の朝鮮の歴史をよく勉強していると、この徳寿宮の見学は大変有意義なものになるように思います。今回は、たまたま日本語ガイドの方が丁寧に解説してくださいましたし、洋風建築の石造殿(1909年竣工、その翌年には日韓併合)でも音声ガイドが充実していてとても勉強になりました。

20230210kankokurekishitizu.jpg【追記】■私は、朝鮮・韓国のことを直接的に研究しているわけではありません。とはいえ、時々、朝鮮・韓国についての本を購入して勉強することがあります。そのような本の中の1冊。この『韓国歴史地図』(平凡社)は、出版社の紹介を引用すれば、「古代から現代までの韓国の歴史を、見開きの美しいカラー地図と豊富な図版でヴィジュアルにまとめ、古代の合戦から現代の事件まで、臨場感あふれる歴史を再現した画期的な歴史地図」です。とても役に立ちます。私自身、自分の頭の中にある朝鮮・韓国の歴史的な知識は、相当乏しいわけですが、この歴史地図で補っています。勉強になります。朝鮮・韓国の歴史を東アジア全体の中に位置付ける解説も多く、お勧めします。ちょっと値段が高いので、購入を躊躇されるかもしれませんが。

韓国「雪雨山村」(설우산촌)のスパニッシュミッションスタイル

20230209seol-usanchon2.jpg
20230209seol-usanchon1.jpg
■昨日の晩、韓国から帰国しました。関空に降り立って思ったこと。まずは、関西の方が暖かいという当たり前のことでした。あとは、韓国ではマスクの着用率、ざっとみて40%かなと思いましたが、関西は私が見た範囲100%ですね。「ああ、日本に帰ってきたな」と心の底から実感しました。

■今日から、再び、いつもの日常に戻ります。諸々の会議がありますが、まずは遅れに遅れている仕事を頑張ります。明日は、吹奏楽部の部長として、関西アンサンブルコンテストの応援に参ります。その次は、「地域エンパワねっと」のイベントに参ります。このイベント、某新聞社に取材していただけるようです。小さな手作り感満載のイベントですが、記事にしていただけるとありがたいなと思います。それから、帰宅すると郵便が届いていました。学外のお仕事。きちんと書類に目を通します。

■とはいえ、韓国に行っていろいろ思ったことや考えたこと、きちんと振り返っておきます。今回は3泊4日でしたが、社会学分野で研究する者として「はっ!」とすることが何度もありました。大切にしたいと思います。

■写真は、一昨日、有機農業運動に1976年から50年近くにわたって取り組んでこられた「雪雨山村」理事長のチョ・ビブさんにお会いした時の写真です。私の向かって右におられるのがチョ理事長です。その右は、建国大学の金才賢先生です。後ろは、「雪雨山村」の共同食堂です。この農場で働いている方達に、「食事の用意ができましたよ」と知らせるための小さな鐘が軒下にぶら下がっていました。私たちも、こちらで昼食をいただきました。この建物、アメリカのカトリック修道士のデザインなのだそうです。「雪雨山村」の有機農業はカトリック修道士の活動から始まっているのです。

■この建物をみた時に、すぐにスパニッシュミッションスタイルではないかと思いました。母校、関西学院大学の校舎は、有名なウィリアム・メレル・ヴォーリズによる設計で、スパニッシュミッションスタイルのなのです。そのようなこともあり、この建物を拝見した時「はっ!」としました。関学を創設したウォルター・ラッセル・ランバス博士はサザン・メソジスト派のプロテスタントの宣教師ですが、関学のホームページを調べてみると、次のような記述がありました。

本来はアメリカ・カリフォルニア州の太平洋沿岸のEl Camino(王の道)と呼ばれる要路にそって点在する、18世紀から行われたカトリック伝道の拠点となったミッション(修道院)の建築様式にちなむもので、クリーム色外壁とスペイン風赤瓦を特色としている。

■私の直感は間違っていなかったようです。何か、とても嬉しいです。自分にお金がたくさんあれば、このようなデザインの建物を建ててみたいです。気持ちが落ち着くというか、優しい気持ちになります。まあ、私のことはともかく、理事長のチョ・ビブさんに再会して、改めてこのスパニッシュミッションスタイルのことをきちんとお伝えしたいです。

韓国出張で味わいました。

20230209koreafood1.jpg20230209koreafood2.jpg
20230209koreafood3.jpg20230209koreafood6.jpg
■2月6日、関西空港から金浦空港経由でソウルに到着しました。宿泊先は、ソウル市内の中心市街地、明洞(みょんどん)のそばのホテルでした。同行してくれた学生さんとも「早めに夕食をとろう」ということになり、明洞の中にあるそソルロンタンの老舗に出かけることにしました。「味成屋」(ミソンオク)というお店です。もちろん、その老舗を私が知っているわけでもなく、ホテルの部屋でYouTubeでいろいろ検索して、「食レポ」の動画をみて選びました。こちらのお店、メニューは2つしかありません。ひとつはソルロンタン、もうひとつはスユクッ。前者は、牛骨をはじめ、牛の頭・足・膝・膝裏の肉・胸肉・内臓などをじっくり時間をかけて煮込んだスープ料理のことです。後者は、茹でた肉を薄く切った料理です。写真ですが、かんじんのスルロンタンがきちんと写っていまん。すみません。

■まずはスルロンタンスープを匙で少しずつ味わいました。大変滋味深く、五臓六腑に染み込むような美味しさです。スユクッのほうは、種類の違う薄切り肉がお皿に盛られていました。キムチや味噌、ニンニクの薄切りや緑の唐辛子とともにいただきました。美味しいです。日本にいると、ニンニクを食べることに躊躇いがあります。周りの人たちにニンニク臭いと言われる(思われる)からです。でもこの時はそのような心配をする必要ありませんでした。韓国ですから。思い切り、いただきました。ひさしぶりの海外旅行で少々疲れていましたが、パワーを取り戻しました。

20230209koreafood4.jpg20230209koreafood5.jpg
■これは、2月8日の夕食の写真です。夕食は、やはり同行してくれた龍大の学生さんと2人で、「순대국 スンデクッ」の専門店へいきました。この日の昼間、視察をアテンドしてくださった大学院生の方が教えてくれました(私がスンデ食べてみたいと言ったもので)。明洞のホテルのそばにある「青瓦屋」というお店です。たいへん繁盛されていました。入店するのに少し待たねばなりませんでした。スンデは豚の血液、もち米、春雨、にんにく、ねぎなどの香味野菜を混ぜて、豚の腸に詰め蒸す韓国のよく知られた食べ物です。「순대국 スンデクッ」は、このスンデが入ったスープという意味なのでしょう。もちろんわスンデ以外にも、お肉がふんだんに入ったスープです。豚の耳らしきものも薄くスライスして入っていました。スルロンタンとおなじく、こちも非常に滋味深く美味しいスープでした。これに、キムチやオキアミや牡蠣の塩辛、そしてご飯がついてきました。酒は、マッコリ。これでお腹いっぱいになりました。

韓国・忠清北道にある槐山郡に行く。

■予定していた韓国での仕事を終えました。昨日は、”Forum on the Tertiary Social Economy Education Operating System Development in Forestry”に参加して「大津エンパワねっと」の報告を行いました。今日は、ソウルから2時間ほど離れた忠清北道にある槐山郡(クェサンぐん)に視察に行きました。

■お世話になった金才賢先生(建国大学)の新しいご自宅がこの地域にあります。ということで、まずは表敬訪問。そのあとは、有機農業運動に1976年から50年近くにわたって取り組んでこられた「雪雨山村」理事長のチョ・ビブさんにお会いして、農場の見学とお話を伺うことができました。この槐山郡は有機農業が大変盛んな地域なのです。

■そのあとは、槐山郡にある中源大学が起業支援や地域連携を行なっている事務所を訪問し、取り組んでおられる事業についてお話しを伺いました。子どもたちの山村留学、都会の大学生たちの農業や農村でのインターンシップ、地元の若者との交流、地域と大学の連携…様々な取り組みが行われています。そして、もちろん起業されたばかりの会社が、家賃2万円で入居されています。とても安いわけです。YouTubeのためのスタジオなども地下にありました。そして、宿泊のできるゲストルームもあります。

■この施設、中源大学が指定管理者となって運営されています。建物自体は、モーテルを郡が買い取ったものです。運営の資金は、国と郡から出でいます。学生がインターンシップ(地域貢献活動)を行う際には、お金が支払われます。このあたりには、ソウルのように学生がアルバイトをする場所がないからです。都会に学生さんたちが流れてしまうことを防ぐための試みかと思います。1日、農村で働いて90,000ウォンだったかな。日本円で約9,000円です。昨日のフォーラムで報告のあった慶尚大学校の場合もそのような仕組みがありました。地域貢献する学生を支えるための資金が非常に豊富です。というのも、学生たちは長期休暇ではアルバイトをする必要があり、都会の方に移動してしまうという理由も聞けました。韓国は、ソウルとソウル周辺の地域に、韓国の人口のたしか約50%が集中しており、若者のソウル志向が大変強いのだそうです。地方消滅…という問題が相当深刻なようです。行政からの資金といい、その辺りの事情は、日本とかなり違うなあと思いました。

■そしてそのあとは、韓国の生協であるiCOOPの施設を視察しました。こちらのiCOOPの施設は、地域の有機農業と連携しながら、レストラン、カフェ、スーパー、スポーツジム、病院、映画館…が統合された、生協の組合員が利用する総合施設なのです。日本の生協は都道府県単位で組織されていますが、韓国は全国組織が一つあるだけで地域の生協はありません。組合員数は約30万人です。

■私がハングルがほとんどできないので、研究員の方と英語でコミュニケーションするわけなんですが、私の英語はブロークンどころかデストロイド?!。そこを少し日本語ができる学生さんと、スマホを使って翻訳してくれる大学院生の方のサポートでなんとかコミュニケーションできたかな…という感じです。iCOOPでは、大変自然で流暢な日本語をお話しになる職員さんと奇跡的に出会うことができて、ここだけはよく理解できました。資料をe-mailで送ってくださるとのことで、感謝感謝です。私のメールアドレスがiCOOPに登録されるそうなので、これから定期的にニュースも送られてくると思います。

■私が知らなかっただけなのですが、有機農業も生協も、日本との交流が盛んに行われてきたようです。この投稿、写真を追加、文章を加筆修正します。

韓国の建国大学に出張しました。

20230209konkuku1.jpg20230209konkuku3.jpg
20230209konkuku2.jpg ■韓国ソウルにある建国大学で開催されている”Forum on the Tertiary Social Economy Education Operating System Development in Forestry”に参加して「大津エンパワねっと」の報告を行いました。反応も良く、気持ちよく報告ができました。午前中の報告は、私がトップバッターで、その後は慶尚大学校社会的経済事業団のイ・ウンソン先生から「専門人材養成事業教育運営体系」について、建国大学の金才賢先生からは「山林造園分野の社会的経済人材の養成」について報告が行われました。それぞれの地域連携型教育プログラムについて、いろいろ勉強になりました。加えて、お互いが「悩んでいること」についての意見交換できたことが良かったな〜と思っています。

■午後からは、プログラムの成果と効果について、事例発表が行われました。昨年、私が指導してた学生さんも報告を行いました。こちらにいると、日本で年度末に向けて抱えている仕事のことを、一時的にしろ、忘れることができます。メールは追いかけてきますけど。今回のフォーラムでは、私と学生のために、同時通訳が行われました。ご招待いただいた金才賢先生(Jaehyun Kim先生)からの様々なご配慮に心より感謝したいと思います。ありがとうございました。
20230209konkuku5.jpg ■日本と相対的にではありますが、私の印象では、韓国社会ではいろんなところでトップダウン的に物事を動いていく傾向が強く、ガバナンスという概念が講演の中に度々出てきましたが、私とは少し考え方が違うなあと思いました。特に、以前取り組んだ研究プロジェクトの成果『流域ガバナンス』の中で書いた、「鳥の目と虫の目の対話」という話が聴衆の皆さんの印象に強く残ったようでした。地域連携型教育プログラムにいて講演をしたわけですが、結果として、このような話題にまで話は展開しました。

■今回のことをfacebookに投稿しているのですが、それを読まれた事務職員の方からは、地域連携型教育プログラムに関連した今回の講演をもとに、学部内で簡単なFDをやってくれないかというお話をいただきました。できれば、学部内に閉じずに、他学部の教員の皆さんにも協力、ご出席いただき、他学部で取り組まれている地域連携型教育プログラム、あるいは地域連携型教育プロジェクトについても意見交換できればと思います。まあ、これからの相談になりますが。良い方向に展開していったら良いなと思います。社会学部が深草キャンパスに移転することを前提に、そのような他学部との共催するFDが開催できたらと思います。

虫歯の治療

20230203loxoprofen.jpg■ 昨年の晩秋頃から奥歯の調子が悪くなっていました。一番奥の歯に何か引っかかるような感じがしました。詰め物が取れたのかな…と思っていたました。その後、その歯の手前も調子が悪くなってきました。熱いもの、冷たいものを食べると痛みを感じるようにもなりました。ビールを飲む時も、ごくごく飲むと痛くなるので、チビチビ飲んでいました。加えて、引っかかる感じが、ひどくなってきました。これはいかんなと思い、今日は、近所の歯科医で治療をしてもらうことにしました。

■レントゲンを撮って診察していただいた結果、一番奥の歯の側面に大きな虫歯の穴が開いていることがわかりました。穴が大きくなって欠けてしまったようです。ガーン…。自分の歯の根っこは残りますが、神経を抜いて、根っこの上に土台をつけてその上に人工の歯をのせるような感じの治療になる予定です。麻酔の注射も痛くないし、簡単に神経を抜くところまで治療が進みました。今は、その上に何か貼り付けてあります。これは、なんなんだろう。ちょっと柔らかい感じのものです。麻酔が切れたら痛くなるかもしれないのでと、「とんぷく」もいただきました(ロキソニン)。「とんぷく」のお世話にならないように祈るばかりです。明日は、岐阜県の羽島市で講演の仕事がありますし。

■虫歯の穴が欠けて尖ったところが、頰の内側の粘膜を傷つけて困っていたのですが、治療のおかげでそのようなこともなくなりました。よかった、よかった。ビールもごくごく飲めるし、めでした、めでした。虫歯の手前の歯も調子が悪いと思っていたのですが、これは虫歯の歯の痛みの影響とのことでした。これからの治療で、今回の虫歯の治療を済ませて、小さな虫歯の治療もしてもらいます。それから歯石も取り除いてもらいます。歯磨き、朝晩きちんとやっているつもりなんですけどね、磨き残しているところがあるんですね。やはり定期的にチェックしてもらわないといけません。

脇田ゼミ16期生との「コンパ」

20230203toshiyan.jpg
■昨晩は、4回生ゼミのコンパでした。今時の学生の皆さんは「飲み会」というのでしょうが、ここはあえて「コンパ」とさせていただきます。4回生は、2回生になった頃から、新型コロナ感染拡大の状況の中で大学生として過ごしてきました。大変だったと思います。ここには書けませんが、個々人にお話を伺うと、辛い思いをしながら過ごしてこられた人もおられます。本当は、こういった「コンパ」や食事会等で、関係を深めていくことが必要だと思っているのですが、コロナ禍ではそのようなことはできませんでした。昨日は、卒業論文の口述試問も終わり、ちょうど良いタイミングということで、脇田ゼミ16期生の最初で最後の「コンパ」を行うことにしました。

■お店は、もちろん、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」です。卒論の口述試問も終わり、リラックスした時間を共有できました。事前に次のことを伝えました。学生の皆さんからは、修学旅行みたい…と言われましたが。「この店はね、サラリーマンの皆さんが、仕事で疲れた後にやってくるお店なんだから、全国チェーンの居酒屋のように、はしゃいだらダメだよ。大人の呑みに努めてね〜」。とはいえ、「なんや、こいつら」と思うようなことも、やはり少しありました。まあ、仕方がないです。時間をかけて大人になってください。「コンパ」がお開きになり、お店を出たところで、「先生、二次会行かないんですか‼︎」と言われましたが、「次は卒業式かな」と言って帰路につきました。だって、翌日(今日)は朝から仕事がありますから。「深草キャンパスに行かんとあかんねん」。

■写真は、お店の奥さんに撮ってもらったものです。良い写真が撮れました。ありがとうございます。次は「同窓会」ですね。社会人になって、ゼミの同窓会を開催することができるかな。指導教員としては、ぜひ開催していただきたいです。社会学部同窓会からも少し助成をいただくことができます。

これからの自治会、まちづくり

20230203jitikai.jpg■先日、大津市役所の「大津市協働を進める三者委員会」が開催されました。 委員の皆さんから、いろいろ意見をお聞きしましたが、やはり自治会の問題が一番重かったかなと思います。市役所のほうは、昔と変わらず自治会がしっかりしてほしいと、やはりどこかで考えておられるようなのですが、委員の皆さんからは、「もうそんな考えをしている段階ではない」という厳しい意見をたくさんいただきました。大津市内でも、地域によって違っているとは思いますが、自治会の加入率は低迷しています。

■自治会は、行政にとっては「便利な仕組み」だと思います。自治会の加入率が低くなっても、この自治会という制度に、ある意味「しがみつきたい」のは理解できますが、実質的に地域を代表する組織ではなくなりつつあります。もちろん自治会はあっても良いと思いますし、今も必要とされているところもあります。そうなんでが、同時にそれとは別の仕組みも必要なのではないかと思います。地域の皆さんからは、特に若い世代の皆さんからは、少しひどい言い方になりますが、行政や公的機関の方から何か仕事を押し付けるような仕組み…としてしか理解されていないように思います。機械的に自治会の役員の順番が回ってきた時に、自治会をやめる人もおられます。役員の成り手がいないのです。これは、大津市だけでなく、全国的な傾向です。

■自治会とは別に、この地域に暮らすことの「楽しさ」を生み出すような共助の仕組み、地域の「心配事」(例えば防災)を解決/緩和するための共助の仕組み、そのような仕組みを立ち上げていく必要があるのではないかと思うのです。以前、この委員会では、そのような仕組みを立ち上げた例をお聞きしています。もちろん、そのよう仕組みは、自分たちのためのものであって、行政の「下請機関」になるための仕組みではありません。

■加えて、情報です。市役所は、オープンデータや地域カルテといった形で情報を提供しているのですが、一方的に提供しても、誰も利用してくれません。特に、地域の「心配事」、たとえば地域の防災に関する心配事に寄り添うような形で、データを地域ごとにカスタマイズできなければ…と思います。地域の災害リスクを示した地図の上に、地域の微細な高齢化率の違いを表現した地図を重ね合わせてみると(個人情報の関係で困難さが伴うのですが)、「普通だと避難できるかもしれんけど、このあたりは高齢者の方が多いから、どうやって避難しはるんかな、誰がサポートするんやろ、なんとせんとあかんやん」という「発見」(気づき)が地元の皆さんによって為される必要があると思うのです。これは、例えば…の話ですですけどね。そういう相談事、今の市役所では対応できません。そう言われました。市民の主体的な動きに対して、きちんと寄り添える仕組みがないのです。

■お一人の委員からは、お隣の草津市はもっと市民の相談事にきちんと寄り添っているのに、なんで大津市はできないのかという厳しい質問も出ました。こうなると、職員研修等の問題も考えないと…という話になってきますが、これからの地域自治を行政としてどのように支えていくのか、もう一度、しっかり考え直す必要があるのではないかと思います。

漫画『台湾の少年』のトークイベント

20230201taiwannosyounen1.jpg20230201taiwannosyounenw.jpg
■『台湾の少年』、全巻、揃いました。どんな漫画か。こちらをご覧ください。2月13日には、『台湾の少年』に関して以下のイベントがあります。参加しようと思っています。それまでに全巻読んでおかないと。
『台湾の少年』刊行記念 トークイベント「台湾の近現代史を描く話題のマンガの誕生秘話」ー作者の游珮芸さんと周見信さんに聞くー

管理者用