フィリピン調査(2)

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▪︎10月26日から30日まで5日間、総合地球環境学研究所のプロジエクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」の一部のメンバーでフィリピン調査に行ってきました。ということで、この文章を書いているのは帰国後になります。

▪︎私たちのプロジェクトの調査対象地域は、フィリピンの首都マニラから40kmほど南にあります。具体的にいうと、ラグナ湖というフィリピンで一番大きな湖に流入するシラン・サンタローザ川流域が調査地域になります。ラグナ湖には24の流域がありますが、シラン・サンタローザ川流域、そのうちの1つの小さな流域になります。流域の広さは約120㎢程度ですが、ラグナ湖周辺の地域には人口が集中しています。流域内には、カビテ州のシラン町(マニシパル)、ラグナ州ビニャン市(シティ)、カブヤオ市、サンタローザ市が含まれています。そのうちのシラン町とサンタローザ市が私たちの調査地の中心になります。

▪︎2日目の午前中は、まずはシラン町の役場を表敬訪問することになりました。開発、健康、環境、農業といった部門の部長さんたちに、私たちの研究プロジェクトの紹介をしたあと、町長さんとも懇談をさせていただきました。今後、調査にあたっていろいろご協力とご支援をいただけることになりました。写真は、記念写真です。複数のカメラやスマホで一度に撮ったものですから、皆さんの視線はあちこちに向いています。後列、左から3人目の方が町長さんです。日本で町長というと年配の男性を連想しますが、シラン町長は若い女性です。フィリピン社会では、多くの女性が政治家や議員になるとともに、様々な組織の管理職等に女性が採用されていることで有名です。こちらのシラン町役場のばあいもそのようです。

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20151031philippine3.jpg▪︎午後は、シラン町にあるカルメンというバランガイ(日本でいうところの自治会)を訪問し、聞き取り調査をしました。ここで、カルメン村の話しを進める前に、少し、地理的なことについて説明しておこうと思います。(本文続きます)
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フィリピン調査(1)

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▪︎10月26日から30日まで5日間、総合地球環境学研究所のプロジエクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」の一部のメンバーでフィリピン調査に行ってきました。ということで、この文章を書いているのは帰国後になります。

▪︎26日は、フィリピンのマニラ空港に到着したあと、高層道路でカランバという街に移動しました。この街にあるリゾートホテルに4泊して調査をすることになりました。調査にあたっては、フィリピン側のカウンターパートである「LLDA(Laguna Lake Development Authority)」のスタッフの皆さんの強力なサポートをいただいています。ホテルにチェックインしたあとは、街中のフィリピンレストランで夕食とミーティングということになりました。お店には、LLDAのAdelina SANTOS-BORJAさんが案内してくださいました(青い服の女性)。お店では、トップの写真の料理をいただきました。すごい迫力ですね。これは、ブラロというフィリピン料理です。牛の骨付きすね肉と野菜を一緒に煮込んだものです。こんな牛肉の塊をみたことがないので、驚きました。

▪︎食事のあとは、今回の調査に関するミーティングでした。今回の調査の目的は、昨年訪問したカルメンという集落(バランガイ)で聞き取り調査を行うと同時に、ラグナ湖に流入するサンタタローザ市とシラン町を流れる河川を視察することにありました。もう少し詳しいことについては、後に続くエントリーで説明したいと思います。このミーティングでは、LLDAから、事前に依頼してあった調査レポートを提出していただくことができました。フィリピンに、強力なカウンターパートとしてLLDAの皆さんがいてくださることで、私たちの研究プロジェクトの調査もスムースに進めることができます。

▪︎ところで、冒頭にリゾートホテルと書きましたが、誤解があるといけないので、少し説明をしておきます。リゾートホテルとは書きましたが、とっても庶民的なホテルです。ここは宿泊するよりも、日帰りで楽しむ人の方が圧倒的に多いように感じました。皆さん、食べ物と飲み物持参でお越しになります。そして、水着を着て、温水プールを楽しんでおられます。施設には、バーベキューができる場所もあります。薪や燃料を持参すれば、焼き鳥や焼肉ができます。イメージとしては、ピクニックのできる市民プール…といういった感じの施設なのです。温水プールと書きました。じつは、このあたりは温泉が湧くのです。温水プールは、その温泉を使っています。同様の施設は、このリゾートホテルのように大きなものから、家族や仲間で楽しむ小さなものまで様々な種類があるようです。道路沿いでは、「private」と書いた板を持った客引きの人たちが、たくさん立っていました。

明日からフィリピン

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▪︎今日は、老母を見舞いにいきました。リハビリのために介護老人保健施設に入所しています。妻や妹と一緒です。「早く自宅に戻りたい…」という気持ちはわかりますが、きちんとリハビリをして筋力を取り戻さねば、転倒等の事故が起きてしまいます。私たちが到着すると、待ってましたとばかりにいろいろ不満をいうので、私としては気持ち的に疲れ果ててしまいました。まあ、老いとは、介護とはこんなものなんだろうな…と思いました。

▪︎母を見舞ったあとは、母の自宅に行き、家のなかに風を通すことにしました。少し、家の中も整理しました。風を通しているあいだ、庭に出てみました。この家は、私が結婚してから両親が建てた家なので、私にはあまり思い入れがありません。庭には、両親が無計画に樹を植えました。今年は、毎年来てくれる庭師さんが、思い切った剪定をしてくださってので、柿の木の実についてはこれだけです。おそらく、鳥の餌になるな…。去年は豊作で、干し柿を作ったんですけどね〜。

▪︎さて、明日からしばらく日本を留守にします。金曜日までの4泊5日ですが、フィリピンのバエ湖(ラグナ湖)の東のエリア、シラン市、サンタローサ市を流れる流域の調査にいってきます。総合地球環境学研究所の研究プロジェクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」の調査です。流域のなかにある農村で聞き取り調査を行うと同時に、流域上流部の視察を行います。現地では、デング熱が発生しているらしく、研究プロジェクトのリーダーからは長袖を必ず着用するようにとの指令が出ています。虫除けスプレーも必携です。私、蚊に好かれるタイプなのもので心配です…。

「ほぼ日手帳2016」


▪︎来年の手帳が決まりました。「ほぼ日手帳」の「カズン」です。今年も「カズン」だったのですが、この手帳の機能を使い切ることができないまま…ここまで時間が経過してしまいました。来年こそ!!…なのです。

浜大津の京阪電車

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▪︎今日は、第41回「北船路野菜市」でした。昼食をとりに、浜大津まで歩いたのですが、写真は、その時に撮ったものです。私、この浜大津の雰囲気か好きなんですね〜。道路を普通に電車が走っている併用軌道の風景が素敵だと思っているのです。路面電車だと普通なんですが、これは、基本的に軌道を走る電車ですので。…って、なんのことやらという方が大半と思います。そっとしておいてください。鉄ちゃんになる知識と見識のない、ただの電車好きの「プチ鉄」です。

第41回「北船路野菜市」

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▪︎今日は、第41回「北船路野菜市」でした。思い起こせば、第1回「北船路野菜市」は、2011年9月10日に開催されました。「大津100円商店街」という大きなイベントのなかで開催されていただきました。詳しくは、以前、個人的に運営していたブログの記事をご覧ください。この時は、経営学部の野間先生がわざわざ激励に来てくださいました。大変懐かしいです。4年前のことになりますね。その時以来、野菜生産の端境期になる4月と9月を除いて、ほぼ毎月開催してきました。脇田ゼミの8期生=研究会2期生から始まり、現在は脇田ゼミ12期生=研究会6期生に引きつがれようとしています。こんなに長く継続できるとは思ってもみませんでした。予定では、第50回が2016年の8月になりそうです。

▪︎さて、本日の目玉商品は、なんといっても「龍大米」す。新米です。もちろん「龍大芋」もありました。あと、協力農家からは、「黒豆の枝豆」、「青ネギ」、「大根」、「玉ねぎ」、「芋茎」、「鳴門金時芋」、「カボチャ」、「冬瓜」、「人参」、「里芋」…等、様々や野菜を出荷していただきました。ありがとうございました。私も「龍大米」をいただきました。大変美味しくいただくことができました。

▪︎来月からは、3年生が活動の中心になります。4年生は卒業論文に全エネルギーを集中させていきます。先輩からの引き継ぎは、はたしてうまくいったのでしょうか。少し心配です。頑張って取り組んでほしいと思います。

草津市にコウノトリが飛来

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▪︎facebookでの話題です。滋賀県の草津市のfacebookページに、コウノトリのことが投稿されていました。記事を読んでみると、兵庫県豊岡市の野外繁殖によって巣立ちした雄と雌の姉弟鳥なのだそうです。コウノトリはかなり長距離を移動すると聞いていましたが、滋賀県にもやってきてくれました。「兵庫県コウノトリの郷公園」の公式サイトの「長距離移動」のページをみると、この草津市に飛来したコウノトリのこと記事になっていました。J0009とj0013という認識番号がついていました。この公式サイト記事からは、豊岡で繁殖したコウノトリが、香川県や和歌山県、そして山口県や島根県まで飛来していることがわかります。すごいな〜。以下は、草津市の広報課のfacebookの記事です。

草津市西渋川、「日本年金機構草津年金事務所」前の電柱に19日夕、コウノトリ2羽が飛来。多少移動しながらも同じ位置に約17時間止まり続け、20日午前9時52分ごろ、北へ飛び去るのが目撃されました。
現地は住宅の密集地です。多くの車が行き交う道路をはさんで、2本の電柱のてっぺんに1羽ずつが向かい合って止まった姿は、遠くからでもよく目立ち、野鳥愛好家や近所の人たちがカメラを片手にかけつけ、盛んにシャッターを切っていました。
2羽は足に付けた識別標から兵庫県豊岡市で野外繁殖によって巣立ちした雄(6歳)=写真左と、雌(7歳)の姉弟鳥とみられます。「兵庫県立コウノトリの郷公園」に連絡して個体番号(J0013、J0009)が確認されました。ふだんから豊岡市周辺で共に行動することが多かったようですが、9月末から今月3日にかけて2羽とも、姿が見えなくなっていたということです。
野鳥の生態に詳しい県立琵琶湖博物館の亀田佳代子総括学芸員は「コウノトリは、繁殖期以外は広く飛び回ります。車や人が多い場所でも高い所なら安心して止まっています。近づきすぎて驚かしたりしないよう静かに見守ってください」と話しています。(取材 広報課)

▪︎記事のなかに、亀田さんのお名前がありました。コメントをされています。私も琵琶湖博物館で学芸員をしていました。かつての同僚・後輩にあたる方です。ずいぶん長いあいだお会いしていませんが、懐かしいですね〜。

京都のラーメン(6) らーめん大 京都深草店

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■今日は1日深草キャンパスにある研究部に詰めています。とてもお腹がすいていたので、昼食にガッツリ系ラーメンを食べたくなりました。私にしては珍しいことです。スマホで調べてみると、深草キャンパスの近くに「らーめん大」という店があることがわかりました。スマホの画面でみると、たしかにガッツリ系でした。師団街道を南にくだっていったところにありました。歩いてもすぐでした。

■店のなかに入ってみると、中は若い学生ばかり…。私のようなおじさんは、一人もいませんでした。おお、ここはいわゆる「二郎系」のラーメンですね。私は、「二郎系」初体験でした。ご覧のとおり、野菜がてんこ盛りです。「野菜はどうしましょう」と聞かれて、「普通でお願いします」と答えたのですが、普通でもこのボリュームです。確かにお腹は減っていたのですが、おじさんには無理っぽい…量でした。残すことになったらどうしようと…と心配しながらいただいたのですが、意外にも完食することができました。

◼︎麺は「極太」でした。「極太」で少し縮れていました。その麺をもやしと一緒に、しっかりした味のスープを絡めていただくのです。私が好んで食べるタイプのラーメンではないのですが、これはこれで美味しくいただくことができました。「二郎系」ってこんな感じなんだな~と納得しました。

愚痴っぽい話し

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20151020sate2.jpg ■月曜日は、午前中は授業が2つ、午後は研究部の執行部会議と、一日潰れることになっています。午後の執行部会議の前に、瀬田キャンパスのREC棟にある食堂に昼食を摂りに行きました。その途中、ふと空を見上げるとこのような雲が浮かんでいました。澄み渡った秋空に、一枚の羽根がふわりと浮かんでいるかのように見えます。不思議な雲です。こういうふうに、ゆったりとした気持ちで生きたいものだと、心の底から思ってしまいました。しかし、現実はなかなか厳しいものがあります。

■午後の執行部会議は、4時間近くかかりました。こんなに時間をかけて何を議論しているのかと思われるかもしれません。ひとつひとつの案件にかけている時間は、それほど長くはないのですが、案件自体が研究部はとても多いのです。大学では、これまで学生生活主任、研究主任、研究科専攻主任、研究科長…と、いろいろやってきました。しかし、これほど間口の広い仕事はこれまでありませんでした。全学を対象とした仕事なので、仕方のないところもありますが…。研究部には課長職の職員が2人おられます。仕事をばりばりこなす優秀な方たちですが、それでも追い付きません。研究部として長期的な視点に立ち、じっくり考えて仕事を進めていくというよりも、目の前の仕事を次々に処理していくということの方が優先されてしまいます。研究部長としては、いろいろ悩みが多いわけです。

◼︎研究部での会議を終えた後、ある用件があり、キャンパス内の別の職場を訪ねました。すると、一人残った課長さんが、パソコンに向かっておられました。その課長さんとも話しをしましたが、どの職場も、それぞれいろいろ悩みを抱えておられます。社会の変化に対応するべく、大学は自らの変革を求められています。2018年からは18歳人口が急激に減少していきます。さらに、どの部署も忙しくなるに違いありません。とても、秋空に浮かぶ1枚の羽根のようにはいきません。どこの大学も同じでしょうが、日本の大学はますます疲弊してしまうような気がします。2枚目の写真は、瀬田キャンパスにできたカフェを写したものです。ここでも、スタッフの皆さんが遅くまで働いておられました。

総合地球研究学研究所で全体会議

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■この投稿の文章は、10月19日(月)に書いています。

◼︎土日は、総合地球環境学研究所でコアメンバーとして参加しているプロジェクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」の全体会議が開催されました。研究プロジェクトは、複数の班とワーキンググループから組織されていますが、それぞれから報告が行われ、また2日目には総合討論も行われました。私は、「人間社会班」、そして「Human well-being 評価WG」と「流域ガバナンス比較検討WG」の報告を行いました。プロジェクトの社会科学系の部分をリーダーとして一手に引き受けている形になっているのですが、これもかなり辛いものがあります。大学の研究部の仕事となかなかうまく調整することができません。なんだか、時々、プレッシャーに押しつぶされそうな気持ちになりますが、頑張らねばなりません…。にもかかわらず、参加されたみなさんにはとても申し訳なかったのですが、大津市の都市計画マスタープランに関するイベントと重なってしまい、全体会議は両日とも午前中にしか参加できませんでした。

■私は、大津市の都市計画審議会の委員をしています。その関係から、大津市都市計画マスタープラン案策定専門部会の委員も兼務することになりました。今回は、土日の両日とも、審議会の議長や専門部会の部会長の皆さんと一緒に、「平成27年度大津市都市計画マスタープランまちづくりフォーラム」というイベントに参加しました。そしてシンポジウムのシンポジストを務め、基調講演を行いました。議長や部会長の方たちは、都市計画の専門家なのですが、私だけちょっとイレギュラーな感じです。基調講演では、「住み続けたい地域社会を育むために」というタイトルでお話しさせていただきました。びっくりしたのですが、私の職場で教員をされている同僚の方も、市内の住宅地の自治会長という役割で参加されていました。また、社会学部で取り組んでいる「大津エンパワねっと」でお世話になっている地域の方も参加されていました。

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