鯨のベーコン

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■おひさしぶりです。ひさしぶりに、このブログを更新をします。大学の研究部の仕事、老母の介護、総合地球環境学研究所のプロジェクトの推進…いろんな「縛り」のなかでストレスをため込み、時間もつくれず、精神的な余裕もなく…なかなか更新をすることができませんでした。みなさんに、お伝えしたい話題は山ほどあるのですが…。このままだと、このブログは更新されないまま「塩漬け状態」になってしまうので、取り急ぎ、更新をしておくことにします。鯨のベーコンの話しです。

■昨日、水曜日は、学科会議、教授会、社会学研究科委員会、研究科専攻会議と、ずらずらっ…と会議が続きました。いささか疲れたこともあり、年上の同僚のHさんと共に、いつもの大津駅前の居酒屋「利やん」へいくことになりました。カウンターの席につくと、お店のマスターが、「ワッキーの顔を頭に浮かべながら市場で仕入れてきた」という鯨のベーコン、それをぜひ食べろと言ってきました。そう言われると、注文をせざるをえませんね。

■ここで、ちょっと昔話しになります。 私の父親は船舶の内燃機関関連の仕事をしていました(2009年に亡くなりました)。そのような仕事の関係からでしょうか、南氷洋から帰ってきた捕鯨船がドックで修理をするさい、父は捕鯨会社にしばしば出向いていました。そして捕鯨会社から帰るとき、新聞紙に包まれた鯨肉のブロックをお土産によく貰ってきていました。そのような日の晩の夕食は、鯨のステーキでした。幼いころの私は、ステーキといえば鯨の肉のことだと思っていました。この鯨のステーキ、当時の冷凍技術のレベルが低かったせいか、子どもにはとても臭かったように記憶しています(生姜を効かせた醤油ダレにつけこんで焼いてはいましたが…)。また、鯨肉の繊維が、乳歯の隙間によく挟まったのです。嫌いでした。ということで、「ステーキ」は嫌いな食べ物だったのです。もちろん、ビーフステーキの存在を知らなかっただけなのですが。

■ところで、幼いころの私は鯨肉は嫌いでしたが、鯨のベーコンには大いに関心がありました。市場で売られている鯨のベーコンは、周りの赤い色も含めて妖しい魅力を放っていました。しかし、我が家では、この鯨のベーコンが食事に出ることはありませんでした。「ベーコンとは豚肉から作ったものなのだ。鯨のベーコンは代用品、偽物、紛い物だ」と食べさせてもらえなかったのです。鯨のベーコンは、レベルの低い食べ物…という扱いだったようにも記憶しています。鯨のステーキを、ステーキの代表みたいに言って子どもに信じさせていたくせにね…。まあ、そんなことも思い出しながら、昨晩は鯨のベーコンをいただきました。今や、ちょっとした高級品なんですけどね。

【追記】▪︎写真の鯨のベーコンですが、全体に赤っぽいものと、白っぽいものとがあります。赤いのは、着色してあります。鯨は脂分が多いので、見た目を鮮やかにして、食欲が増すようにと、昔から着色をしてきたようです。一方で、白いものは着色をしていないものです。こうやってお皿に「紅白」でベーコンを並べていただくと、めでたい感じになりますね。実際、様々なお祝いの場でも喜ばれてきたそうです。

「無印良品」の「ローカルニッポン」

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▪︎あの「無印良品」が提供している「ローカルニッポン」というサイトがあります。そのなかに、参加している総合地球環境学研究所のプロジェクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」でお世話になっている、滋賀県甲賀市甲賀町小佐治のことが取り上げられました。小佐治のコミュニティビジネスや環境保全の取り組みが紹介されています。そのことに加えて、私たちの研究プロジェクトのことも。リーダーの奥田さんと私がインタビューを受けて、そのコメントが文章になっています。事実関係で少し違うところもありますが…丁寧に記事にしていただき恐縮しています。ただし、酔っ払いのおじさんのような私の写真も載っています。これは、小佐治に開設されたフィールドステーションの、開所式に続く交流会の時に撮っていただいたものです。私は、焼きそば担当で、暑い鉄板の横でビールを飲みながら皆さんのために焼きそばを焼いていたのですが、写真の様子からするとかなりアルコールが効いていますかね…。

古琵琶湖の土地が育むもち米栽培と水田の生き物、それを支える「結」の精神/甲賀市小佐治地区

龍大の科研費・新規採択率

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▪︎研究部の仕事関連の話しになります。文科省から「平成27年度科学研究費助成事業の配分について(概要)」が発表されました。科研費による大学評価は、通常、獲得金額で示されますが、医学部・薬学部・理工系学部等の理科系学部を多数もっている大学が有利になります。今回発表された概要では、「新規採択率」も提示されています。

▪︎平成27年度科研費の「新規採択率」では、龍大の採択率は36.2%(全国平均26.5%)で21位です。私立大学では、10位です。過去5年間の細目別の採択件数では、「中国哲学・印度哲学・仏教学」で4位(私立大学で1位…龍大らしい!!)、「思想史」で8位(私立大学3位)、「新領域法学」で9位(私立大学1位)となっています。全学をあげて取り組んできた努力の結果が少しずつ出てきているのかな…。研究部長としては嬉しいかぎりですが、昨年との比較が大事ですね。昨年の数値はどうだったのか、調べてもらっています。

秋の琵琶湖

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▪︎昨日は、家の用事があり、妻と滋賀県に出掛けました。一日仕事になりました。一日運転をしていました。夕方になる少し前に、雄琴にある「オーパル」の中岡靖雄さんを訪ねました。「オーパル」は、修学旅行等、学校向け琵琶湖体験学習、琵琶湖での活動を中心とした自然体験、カヌー(カヤック)、ウォーターボール、ウェイクボードなどのスクールの開講などを主な業務内容にされている会社です。中岡さんは、子どもたちに、カヌー等の指導をされています。昨日は、中岡さんのご案内で、オーパルの敷地内の湖岸から、琵琶湖を眺めさせていただきました。心が洗われるような風景でした。いつも眺めている琵琶湖ですが、今日は今日でとっても美しかった!

▪︎この「オーパル」ですが、ビューティフルジャパン」というシリーズの動画にも登場します。このシリーズ、「2020年をゴールに47の都道府県を訪ねて、東京オリンピックをめざす若きアスリートたちとともに挑戦することの大切さや夢を追うことの素晴らしさ、そして、この国の美しさを再発見していくプロジェクト」なのだそうです。パナソニックと電通が製作しているようです。以下は、その動画です。女優の綾瀬はるかさんも登場されています。


ゼミOG岩田さんとの偶然の再会

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▪︎月曜日のことです。午前中の授業、午後からの会議を終えて帰宅しようとJR瀬田駅の改札口を抜けると、突然「せんせー」と呼びかけられると同時に腕を軽くつかまれたのでビックリしました。2011年春に卒業したゼミOGの 岩田麻希さんでした!現在は、化粧品会社に勤務されています。元気そうに頑張って働いているので、「せんせー」としてはとても嬉しくなります。私自身、個人的には、いろいろ厳しい状況が続いているのですが、こういう偶然の出会いと彼女の笑顔に心が和みました。岩田さん、声をかけてくれてありがとう。まだ明かすわけにはいかないのですが、じつは岩田さんの仕事を少しだけですが応援させていただきました。応援させていただいたことが、うまくいったらいいなあと思っています。そういえば、この岩田さんたちの学年とは同窓会をまだしていませんね。同窓会で、「脇田ゼミ6期生」の皆さんの近況を、いろいろ教えてもらえると嬉しいですね〜。

秋をみつける散歩

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20151104aki1.jpg ▪︎先日の日曜日、退院した身内を見舞ってきました。そして、少しだけ時間ができたので、秋を探しにいきました。といっても、自宅から車で15分ほどの距離にある奈良県立民俗公園に散歩にいっただけです。県内各地から移築された、江戸時代に建設された古民家を見学しました。同じ奈良県といっても、私が住んでいる北部と、吉野などの山間部の古民家ではかなり違いがあります。そうやって古民家を見学しながら、公園内の秋を探しました。最近はいろんなことに追いまくられ、精神的に疲れてしまっています。こういう気分転換が大切だと思いました。自分の身体を取り戻さねば…と思いました。また、かつてのように「走ろう!…」という気持ちにもなっています。

Googleマップ・ストリートビュー

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▪︎26日(金)の晩に、フィリピン調査から帰国しました。今回の調査は、例えていえば、霧でモヤモヤしていた風景が少しスッキリ見え始めた…そんな感じでしょうか。それなりの成果があったと思っています。しかし、帰国をして現実の問題のなかに引き戻されると、そのような高揚感もどこかにいってしまいます。帰国した翌日、身体は疲れていましたが、老母の介護は待った無しです。妻と一緒に、母が入所している介護老人保健施設に向かいました。今回は運転を妻に頼みました。息子も一緒に母を見舞ってくれることになり、途中で合流しました。施設では、息子が母の話しを聞き(傾聴ボランティア?!)、私たち夫婦は、「家族交流会」に参加しました。施設を利用されている皆さんと、ざっくばらんに介護のことについてお話しをすることができました。介護の経験を、個人や家族のなかだけで抱えこむのではなく、こうやってゆるやかに共有することは大切だなと思いました。

▪︎夕方、施設を後にして帰宅する途中、息子と私たち夫婦で夕食をとることにしました。高速道路を途中で降りて、大阪市の福島区に行ってみました。息子のリクエストで「お好み焼き屋」さんを探しました。運良く、ちょっと個性的な「お好み焼き屋」さんをみつけることができました。お腹いっぱいになり、息子と別れて帰宅するためにコインパーキングに向かうと、写真のような車が停まっていました。おもわず「おお!!」と叫んでしまいました。Googleマップについている「ストリートビュー」という機能をご存じでしょう。街中を写した画像を見ることができます。この写真の車は、その画像を撮影するための車のようです。ストリートビューの画像は昼間なので、スタッフさんは、この日の仕事を終了して車をこのコインパーキングに駐車させたのでしょう。私の勝手な想像ですが、ストリートビューのスタッフさんは、仕事の疲れを癒すために、この福島界隈で飲んでおられるのだろうな…と思ったのでした。

フィリピン調査(5)

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(本文は後ほど)

フィリピン調査(4)

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(本文は後ほど)

フィリピン調査(3)

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(本文は後ほど)

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