瀬田キャンパスの新しい木製デッキ

20240313green_deck1.jpg
20240313green_deck2.jpg20240313green_deck3.jpg
▪️瀬田キャンパスでは、ウッドデッキの整備工事が進んでいます。「Green Deck」と「Sky deck」です。樹心館と1号館に囲まれた場所に整備されているのが「Green Deck」、2号館の中庭に整備されているのが「Sky deck」です。大学のホームページにはこの整備事業に関する記事が掲載されています。「滋賀県産地元材「びわ湖材」の循環利用を前提とし滋賀県高島市朽木の森林から伐採した原木を利用して建築するウッドデッキであり、学生がフィールドワークとして森林を訪れ伐採・加工現場を経験しました」。この伐採・加工現場については、私も学生の皆さんに同行して経験させていただきました。そのようなこともあり、今回の整備については大変強い関心を持っています。

高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その1)。
高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その2)。
高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その3)。

▪️整備をしている「Green Deck」と「Sky deck」についてですが、ホームページでは以下のように説明しています。

「Green Deck」はグリーンハウスの愛称で親しまれた礼拝施設「樹心館」の横に新たに整備します。瀬田キャンパス開学時に植樹した待ち合わせの樹、見守りの樹、学びの樹という3本のユリの木とともに配置したウッドデッキでは多くの学生が集い、くつろぎ、学びを深める場となります。また、樹心館前には新たに芝生広場とお弁当売り場も展開する予定であり、一帯が開放的な緑の空間となります。

「Sky Deck」は2号館の中庭を改修し中庭の中心にある樹木を囲むように配置したウッドデッキ。学生が木漏れ日を浴び、空を見上げて晴れやかな気持ちで交流や学びを深める場となります。

樹心館の命名のもとになった言葉「樹心弘誓仏地(心を弘誓の仏地に樹つ)」は浄土真宗の宗祖である親鷲聖人の主著に記されており、「自分の狭い物の見方を離れて生きようとする決断」が表されています。 樹心館を中心に新たに整備される「Green Deck」と「Sky Deck」は学生たちが自分自身だけの見方を離れて、異なるいのちが生かされあって形成されている森のように互いの能力をいかし、補い、新たな価値が共創されることを目指します。

▪️今回、「樹心館」という建物の名前のそもそもの由来についても勉強することになりました。浄土真宗本願寺派総合研究所の公式サイトの「親鸞聖人のことば【シリーズ】」では、以下のように説明されています。そうだったのか…勉強になりました。

「慶ばしいかな、心を弘誓(ぐぜい)の仏地(ぶつじ)に樹(た)て、念を難思(なんじ)の法海(ほうかい)に流す」(「顕浄土真実教行証文類」『註釈版聖典』473頁)
我欲にとらわれてばかりで、仏さまのような智慧と慈悲をそなえた眼(まなこ)は私たちには無いけれど、心配しなくていいんだよ、我執に充ちた私と気づいたとき、苦海の闇で惑う私たちを、阿弥陀さまの願いの船が、かならず私を乗せて浄土へみちびいてくださる。まるで、暗闇にともる灯台の灯火(あかり)のように。

まことによろこばしいことである。心を本願の大地にうちたて、思いを不可思議の大海に流す

20240313green_deck4.jpg20240313green_deck5.jpg
▪️ 「Green Deck」の方、後ろの樹心館もお色直しをしたようです。この建物が建てられた時の本来の色に塗り直されています。「Sky Deck」の方は、まだウッドデッキが設置されていませんが、この中庭の樹の周りに配置される予定です。ここから上を見えげると、空が見えるわけですね。完成が楽しみです。学生の皆さんが、友人と語らい、良い繋がりが生まれるような場になって欲しいと思います。ところで、トップの写真で「Green Deck」の看板を持たれているのは、瀬田事務部長をされている河村由紀彦さんです。瀬田キャンパスで、コロナ禍の時から、様々な学生の皆さんのための支援事業に取り組んでくださっています。ありがとうございます。

管理者用