金曜日の2限は、「地域エンパワねっと・大津中央」(「社会共生実習」)

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▪️金曜日の2限は、「社会共生実習」の「地域エンパワねっと・大津中央」です。先週の金曜日は学生の皆さんが活動する中央学区で自治連合会顧問をされているさん安孫子邦夫さんに、zoomでご講義をいただきました。安孫子さん、ありがとうございました。場所は、瀬田キャンパス6号館にある「社会共生実習支援室」です。支援室の職員さんに、zoomや機器の設定をお願いしました。職員さんの机にあるデスクトップパソコンでzoomを立ち上げて、安孫子さんは自宅のパソコンからご参加くださいました。学生さんたちのと方には、ノート型パソコンと、タブレットが置かれています。そこに、立派なスピーカーとマイクが一体になった機器を取り付けて…なんだか難しいです。タブレットの画像をプロジェクターに繋いで投影しています。

▪️この日の講義、前半では、自治会、学区、中央学区自治連合会の仕組み等について後半では、中央学区の諸課題についてご説明くださいました。中央学区は江戸時代から続く歴史をもつ自治会が存在している一方で、マンションが続々と建設されてきました。続々と新住民の方たちが転入されてきています。その多くは、子どものおられる若いご家族になります。安孫子さんが、以下のようなことをお話しになりました。

・中央学区は、転入者の激増で多子・多高齢者の地域になっている。
・そのため、新旧住民の共通の言葉が減ってきている。
・学区としては、子ども・高齢者を大切にする伝統が危うくなっている。
・ただ、街角に子どもの姿、高齢者の姿が見えない。
・子どもは習い事や学習塾で忙しい。高齢者は引きこもり。テレビに守りをしてもらっている。
・高齢化が進み、役員の成り手がいなくなっている。
・自治連合会の子ども向けのイベント等に参加はしても、保護者が手伝ってはくださらない。

▪️安孫子さんのお話の中で強く印象に残ったことは、「旧住民自身が、これまで自治会(自治会活動)を再定義していく必要がある」ということでした。これまでの自治会を自明のこととはせずに、転入されてきた方達とのコミュニケーションを大切にしていくということでもあります。新旧住民といったとき、マンションに転居されてきたお子さんのいる家庭=新住民の皆さんは相対的に年齢が若く、旧住民は逆に相対的に年齢が高いということにもなります。新旧住民間のコミュニケーションの問題は、世代間のコミュニケーションの問題でもあるということになります。

▪️下段左の写真。安孫子さんに質問をしているところです。学生の皆さんは、これから地域の様々な活動に参加させていただきながら、自分たちの問題関心を焦点化させていくことになります。日曜日(25日)は、子ども会育成連絡協議会の皆さんが運営されている「キッズクラブ」の活動に、学生の皆さんたちは参加させていだたきました。

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【追記】■社会共生実習支援室の職員さんが、CMSの記事をアップしてくださいました。先週、中央学区自治連合会顧問の安孫子邦夫さんにzoomで講義をしていただいた時の様子をリポートしてくださっています。ありがとうございます。

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