2012卒業論文提出までのスケジュールと評価の基準

2012年度版

■以下の記事は、2012年度版です。2013年春に卒業するゼミ生に対応したものです。ご注意ください。

「履修要項」をきちんと読もう!

20120809soturon2.jpg■卒業論文のことについては、2012年度社会学科「履修要項」の66〜69ページに書いてあります。知っていますよね。時々、「なんですか…それ」という人がいたりして…そのときはガックリしてしまいます。必ず、熟読するようにしてください。また、次のスケジュールを再度確認しておいてください。

卒業論文の中間発表:9月22日(土)・23日(日)

■卒業論文の中間発表を、ひとつの目標にして取り組んでください。フィールドワークにもとづく実証的な研究論文を読んだ人はわかると思いますし、私も皆さんにすでにゼミのときに解説していますが、オーソドックスな実証系の論文では、およそ以下のような構成が一般的かなと思います。もちろん、論文の課題設定やテーマによっては、必ずしも、このような構成である必要はありません。原稿の量についても、あくまで目安です。また、第3節については、節中はさらに複数の「項」にわけて、論文の論理の筋道が見えてくる構成にする必要があります。

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第1節:課題設定(先行研究の整理や課題の位置づけ等、原稿全体の2割程度)
第2節:調査地概況(原稿全体の1割程度)
第3節:分析(原稿全体の6割程度)
第4章:結論(原稿全体の1割程度)
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■どうして、このような目安を示したかといえば、一番大切な第3節が貧弱でほとんど課題を明らかにできていないようなことがあるからです。ひどい場合は、原稿の枚数を稼ごうとするため、たとえば第2節等で異様にページを費やしてしまったり(課題設定に関係のないことをズラズラ書いてしまう…)。それでは、論文としては大変パランスの悪い内容のないものになってしまいます。しかし、これはあくまでも目安ですので、構成のバランス等については、私とよく相談をしてください。

■中間発表の報告ではレジュメを用意してもらいますが、基本的には、卒業論文と同じ構成にしてください。まだ不明な点、調査継続中のことについては、現在どこまでわかって、今後どのような調査が必要なのか、どのような資料を集めるのか、これからの予定も含めてレジュメのなかで説明してください。

卒業論文題目届提出期間:10月22日(月)〜26日(水)

提出先は、指導教員である私です。卒業論文のタイトルについては、まず私とよく相談をしてください。いったん題目届を提出してしまうと、変更がききません。あとで「やっぱり、違うテーマで書きたいんですけど…」といっても、題目届を提出してしまった後の段階では、すでに遅いのです。それまでの調査の進捗状況を私に報告してるいはずですが、その調査内容に相応しいタイトルにする必要があります。調査をしていないと、卒業論文のタイトルを決めることさえできなくなってしまいます。このことをよく理解しておいてください。

■題目届のタイトルは、題目届に鉛筆書きで書いてきてください。学生本人と私がお互いに確認したうえで、ペンで上書きをして、最後に鉛筆部分は消しゴムで消してください。注意してもらいたいことは、必ず、本人の署名と捺印が必要だということです。確認してください。

■題目届は、25日(木)のゼミのときに回収します。よろしくお願いいたします。

卒業論文の第一次草稿提出:11月末

11月末頃に、「とりあえず書き上げた」原稿(草稿)を提出してください。それから、丁寧に「赤ペン」を入れていきます。修正や加筆を行ってください。良い調査をしていても(フィールドから良い発見をしていても)、それがきちんと原稿になっていなければ意味がありません。初めての経験でななか難しいところがあろうかと思います。したがって、12月の1ヶ月を使って、原稿のやり取りをしながら仕上げていきます。「赤ペン」作業終了後、具体的な指摘を加えてその原稿を返却します。冬休みに、提出する原稿を完成させてください。

■論文の表記については、「履修要項」に示してありますが、各ゼミの指導教員から具体的な指示を出すことになっています。配布してある「優秀卒業論文集」の脇田ゼミの先輩の論文を参照してください。

■たとえば10月末に原稿を提出し、早めに卒論執筆を終えてしまってもかまいません。大いに歓す迎します!!もちろん、内容がともなっていなければなりません。

卒論の最期の指導

12月の第3週(12/17~21)までの間に、卒業論文の原稿、フィールドノート、収集した資料等を持参し、最低2回は面談を受けるようにしてください。そのさい、私の予定を事前に確認するようにしてください。

原稿の郵送てメールによる添付

「宅配便」か「簡易書留」(郵便)で、卒論の原稿(プリントアウトしたもの)を脇田の自宅まで送ってください。また、同時に、e-mailの添付でも原稿を送ってください。冬期休暇中に、脇田で最終チェックをします。脇田の自宅住所は、ゼミのさいにお知らせしたとおりです。

原稿の返却

1月4日(金)13時45分から、チェックした卒論の原稿を返却します。研究室に集まってください。修正・加筆箇所を指示します。こられない人は、返却は1月7日(月)になりますので注意してください。

卒業論文の提出

2012年度の4年生については、1月8日(火)に6号館地下にある「社会調査実習室」に午後13時35分に集合してください。必ず、提出できる完成した形にして持参してください。また、1月10日(木)の4限は、通常通りゼミを開催します。

■もし、間に合わなかったばあい…。必ず、連絡をしてください。卒論提出期間は3日ありますが、かならず1日目か2日目に提出してください。そのことを目標に仕上げてください。どんなアクシデントがあるかわかりません。ギリギリでの提出はやめましょう。卒業論文の遅れは、大目に見てくれません。卒業できなくなる可能性もあります。十分に注意しましょう。ちなみに、10日最終日は15時で終了です。

卒論原稿の印刷・製本

■全員で力をあわせて、卒業論文の原稿を印刷し、製本します。作業日が決定しました。1月17日(木)、3限13:35に研究室前に集まってください。作業は、2号館112教室で行います。時間は、17時迄です。残りの作業については、当日欠席する人たちに後日やってもらうことにします。

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卒業論文の評価基準

■以下のような評価基準にもとづき評価を行います。点数に幅があるのは、日本語表現からも判断するからです。理路整然、分かりやすく,明瞭な文章で執筆してください。

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0点:脇田ゼミでは、各自が調査をしてその調査に基づき論文を執筆することになっていますので、こんなことはまずないと思いますが…。オリジナルな原稿でなければなりません。いわゆる「剽窃」(他の人の原稿を盗み自分のものとする…)は、即刻アウトです。引用等にも十分に気をつけてください。
59点以下:規程の文字数に達してない。どうみても、卒業論文としての形になっていない。単位が出ません。
60点〜69点:規程の字数には達しているが、課題設定も明確でなく、何を明らかにしたのかもよくわからない…。
70点〜79点:規程の字数に達しており、一応、課題設定はできている。ただし、先行研究の検討がなされていないか不十分、あるいは分析が不十分(多くのばあい調査不足…)、結論が曖昧…。
80点〜89点:規程の字数に達しており、課題設定も明確だが、先行研究の検討が不十分。課題設定に照応した分析も一応できている。自分なりの結論に達している。
90点〜  :規程の字数に達しており、課題設定、先行研究の検討、分析、結論ともに優れている。
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公開卒論発表会:2月5日

■2月5日の開催に決定しました。今年は、1人15分程度(12分発表・3分質疑応答)。3年生に司会をしてもらいます。この発表会を口述試験とします。発表は、「学籍番号」順です。

■2月5日は、午前11時、池田さんから開始します。午前中は衣川さんまで、12時40分までです。午後は14時から、作間君から始めます。終了は16時40分、森川君が最終発表者になります。発表会を終えたあとは、下記の「追い出しコンパ」とは別に、軽く慰労会をしたいですね。

■発表会を終えたあと、後日、卒業式までのあいだに、「追い出しコンパ」を行います。企画・予約等は、3年生に行ってもらいます。日程については、別途調整をします。

【写真】上:3期生(2008年春卒業)が卒業論文を仕上げてこれから提出するところです。下:7期生(2012年春卒業)の「卒業論文集」です。手作り感満載!

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