第47回「北船路野菜市」

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■昨日28日(土)、第47回「北船路野菜市」を、いつものように大津市の丸屋町商店街にある「大津百町館」前で開催しました。先月、4月は野菜生産の端境期で野菜市はお休みでした。今月5月から再開です。まだ、野菜の種類や量は少なく、野菜市が賑やかになってくるのは来月以降になります。それでも、美味しくて新鮮なほうれん草、大根、スナップエンドウ、キヌサヤ等、販売しました。お買い求めくださった皆様、ありがとうごいました。

「北船路米づくり研究会『2016田植作業』」にも書きましたように、今年度のゼミの募集はありません。3年生のゼミ生はいません。4年生だけで頑張っています。ゼミ活動から地域連携型のサークル活動になります。というとで、他のメンバーが増えるまでは、4年生で活動していきます。早く、リクルート活動をしなくてはいけません。

■一昨日は、ゼミの北野くんが、野菜を出荷してくださる北船路の協力農家の皆さんと、出荷の調整をしてくれました。そして、昨日の朝は、伊香くんが集荷してくれました。野菜市には、伊香くん、黒木くん、藤井くん、長谷川さん、副代表の左川さんが、午後からは代表の水戸くんがやってきました。みんな就職活動中ですが、頑張っています。水戸くんは、午前中、就職活動の面接でした。

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20160529yasaiishi8.jpg■ところで、「野菜市」に立ち寄って学生に話しかけてこられた方(高齢の女性)がおられました。これから出かけるので野菜は買わないとのことでしたが、その女性が重そうに荷物を下げておられたのをみて、藤井くんが、荷物をかわりに持ち、一緒に「浜大津駅」まで歩いて行きました!もちろん、その方から感謝されたのは言うまでもありません。別に私が何か言ったわけではなく、ごく自然に「荷物駅まで持って行きますよ」と言い出したのです。とっても素敵です。「エエ感じやな〜」と思ったものですから、このことをfacebookにアップしました。すると、本日、藤井くんが高校時代にお世話になった先生がその投稿をご覧になり、わざわざ私にメッセージをくださいました。その先生も感動されようです。とても喜んでおられました。ますます「エエ感じやな〜」という感じなのです。

大津エンパワねっとを進める会・中央

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■昨日の夕方、大津市の中心市街地にある中央市民センターで、「大津エンパワねっとを進める会・中央」が開催されました。中央小学校区を中心とした中心市街地の皆さんと、「大津エンパワねっと」の学生の活動に関しての話し合いを行いました。だいたい月1回のペースで、このような会合をもたせていただいています。会の始まりは17時でしたが、少し早く着いてしまったので、ロビーで待機していました。

■中央市民センターのロビーで一番目を引くのは、壁に掛けられた地図ではないでしょうか。これは、かつて大津市長をされていた山田豊三郎さんの御宅に伝えられてきた大津百町の古絵図です。比べられるように、左隅には現在の地図が貼り付けてあります。古地図をご覧になってどう思うわれますか。江戸時代、比叡山の山頂から大津の街を眺めた時、鶴の形に見えることから、大津は「鶴の里」と呼ばれていました。古地図をもう一度ご覧ください。琵琶湖の湖岸に広がる市街地が「鶴の翼」に、山科、そして京都に向かう細い道沿いのところは「鶴の首」に見えませんか。江戸時代の人びとは、大津の宿の広がる形から、鶴が飛びたとうとうする姿を連想したのです。

■この古地図以外にも気になるものがありました。「吾妻川に映る白壁」という絵です。こちらは、住民の方の作品かなと思います。この作品が、市街地のどの場所を描いているのか、私にはすぐにわかりました。この白壁は、大津市中央3丁目にある養法寺という真宗仏光寺派のお寺のものです。このあたり、私も大好きな場所です。この絵を描かれた方にとっても、きっと、そうなんじゃないでしょうか。言葉では表現しにくいのですが、何かホッとする魅力的な場所なんですよね〜。もっとも、この吾妻川、2013年9月15日深夜から16日にかけて滋賀県を襲った台風18号の時には、氾濫しました。私も、地域の皆さんや市役所の職員の方たちと一緒に、浸水してしまった御宅の泥出しや、泥水につかった畳を運び出し等の作業を行いました。この時の氾濫については、以下をお読みいただければと思います。

大津市 吾妻川・中町橋  平成25年9月 台風18号

「ちはやふる」ラッピング電車

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■20日(金)、午前中は大津市役所の都市計画部都市計画課に行きました。次回の都市計画審議会の開催にあたり、職員の方から委員への事前レクがあったからです。いつもだと、市役所の職員の方に大学の方にお越しいただくのですが、この日は市役所で印鑑証明を受け取るという個人的な用事があったものですから、自分の方からお願いをして、都市計画課を訪問させていただきました。事前レクだから30分程かなと思っていましたが、いろいろ質問やコメントをさせていただいたこともあり、1時間ほど時間がかかってしまいました。

■市役所の最寄の駅は、京阪・石山坂本線の別所駅です。この別所駅から、京阪膳所駅まで移動し、隣接するJR膳所駅から瀬田駅に移動できます。大津市は、山と琵琶湖に挟まれた細長い土地なのですが、そこにJR琵琶湖線・湖西線、そして京阪の京津線・石山坂本線が走っています。これらに加えてバス。これらの公共交通機関をうまく連携していることが重要になってくように思います。個人的な意見ですが、鉄道と90度に交差する方向、言い換えれば琵琶湖と山との間をつなぐ公共交通機関が不便なのです。この辺りのこと、高齢化率が高まる状況の中では、とても重要だと思うのですが…。今後の都市づくりの中でもっと考えていく必要があるように思います。

■すみません。話しがわき道に逸れました。別所駅で待っているとやってきたのは、漫画そして映画で人気のある「ちはやふる」のラッピング電車でした。「ちはやふる」という漫画を見たことがありませんが、とても人気のあるそうですね。漫画家・末次由紀さんの、「競技かるた」に没頭する少女の青春を描いた作品のようです。『BE・LOVE』(講談社)という漫画雑誌で2008年2号から連載中といいますから、かなり長期にわたって連載されていることになりますね。

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■私の場合、「競技かるた」といえば、大津市内にある「近江神宮」を連想します。この「近江神宮」で、「競技かるた」の「名人位」、「クイーン位決定戦」、「高松宮記念杯歌かるた大会」、「高校選手権大会」、「大学選手権大会」等々、様々な大会が開催されているからです。「近江神宮」は「かるたの聖地」なのです。その「かるたの聖地」が、漫画や映画の「ちはやふる」に登場しているようです(実際に漫画を読んで確認したいものです)。というわけで、大津市のまちづくりの様々なシーンにも、この「ちはやふる」らが登場しています。例えば、今年の2月26日には、映画「ちはやふる」2部作の公開を記念して、「ちはやふるラッピング電車」の出発式が京阪電車・石山坂本線の坂本駅で開催されました。「ちはやふる ロケ地めぐりマップin大津」というサイトもありますね。以下は、映画「ちはやふる」の予告編です。私の周りでは、多くの人たちが漫画も映画もご覧になっています。私も後ればせながら、まずは漫画の大人買いからやってみましょうかね。

公益財団法人 平和堂財団 第5回「夏原グラント」助成金目録贈呈式

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■土曜日、公益財団法人 平和堂財団 第5回「夏原グラント」助成金目録贈呈式が、草津市のエストピアホテルで開催されました。3月に公開審査会が開催されましたが、その審査会で助成対象に決まった団体に、平和堂の現代表取締役社長であり財団の理事長である夏原平和さんから、助成金の目録が直接手渡されました。この日は、審査に当たった私たち審査員も参加させていただき、助成を受けられたことをお祝いいたしました。

■目録の贈呈の後は、以下の団体の活動事例発表が行われました。

白鳥川の景観を良くする会 白鳥川流域の生物多様性と好循環社会へのモデル取組
八幡市里山再生協議会 三川合流地点(木津川・宇治川・桂川)八幡市男山展望台周辺の環境整備事業
甲賀木の駅プロジェクト運営委員会(甲賀愛林クラブ) 甲賀木の駅プロジェクト チェーンソーと軽トラで山を元気に! 町を元気に!

「夏原グラント」審査会

20160312natsuhara1.jpg ■一昨日の晩は、職場の「滋賀県人会」でした。「噂」の「通過儀礼」を経験させていただきましたが、なんとか二日酔いになることもなくほっとしました。そういうわけでして、今日は、平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」継続2年目の皆さんの公開審査会にきちんと出席させていただきました。審査する側ですが、身近な環境の保全活動に取り組む皆さんから、いろいろ勉強をさせていただきました。この日は、継続2年目の16名の団体の関係者が、私たち審査員5人の前でプレゼンテーションをされました。

20160312natsuhara2.jpg ■継続2年目の団体の皆さんは、昨年よりもプレゼンテーションの仕方がお上手になっておられるように思いました。こうやって公開審査会でプレゼンテーションを行うことで、おそらくは多くの団体の皆さんが、昨年よりも一層きちんと準備に努められたのではないかと思います。その準備のプロセスで、ご自分たちの活動を一層深めていくことにつながればと思っています。もうひとつは、平和堂財団から助成を受けることで、活動の幅が広がり、活発化していくことは当然なのですが、同時に、社会的な信用を獲得することにもつながり、行政や他の団体との連携も深まっていったということを、複数の団体からお聞きしました。これも、こういう助成活動において、非常に大切なことなのではないかと思っています。

■今日は、1年目の団体の皆さんの審査になります。こういう助成制度に応募されることに慣れている団体もありますが、初めてという団体の皆さんにとっては、非常に緊張した日になるのではないかと思います。「うまくご自分たちの活動の内容やその背景にある思いをうまく審査員に伝えられるかな…」と不安になっておられるかもしれませんが、頑張っていただきたいと思います。

平成27年度大津市都市計画マスタープラン 第2回まちづくり会議 中北部ブロック・中南部ブロック

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■今日は、大津市役所で「平成27年度大津市都市計画マスタープラン 第2回まちづくり会議 中北部ブロック・中南部ブロック」が開催されました。大津市の「都市計画審議員」や、「大津市都市計画マスタープラン案策定専門部会 部会長職務代理者」という長ったらしい名前の仕事をしている関係で、この日は、アドバイザーとして参加させていただきました。大津市役所別館1階の大会議室です。そういえば、昨日も市役所に行きました。大津市の転居先の住宅のガス栓を開けてもらう手続きをするためなんでした。仕事でも生活でも市役所にやってくるということで、なんとなくですが、いよいよ大津市民になるんだという気持ちが心の中に湧いてきます。

■さて、今日の「まちづくり会議」ですが、昨年12月に開催された「第1回まちづくり会議」に続いて2回目になります。前回の第1回の時は、私が参加したのは北部ブロックでしたが、今回は日程の都合で「中北部ブロック・中南部ブロック」になりました。どういう地域かといいますと、中心市街地に隣接する地域で、中北部ブロックは、雄琴、日吉台、坂本、下阪本、唐崎、以上5つの地域、中南部ブロックは、膳所、富士見台、青嵐、3つの地域になります。いずれも、新興住宅地を含む地域です。今日の「まちづくり会議」では、まず趣旨説明が行われた後、ワークショップに移行しました。第1回のまちづくり会議の結果を踏まえた「重点的な今後の取り組み」について「絞り込み」をしていただき、その上で「20年度の地域の将来像」を考えていただきました。また、重点的な今後の取り組みについて、市民、事業者、行政の3者の「役割」について考えていただきました。その上で、マスタープランをこれからどのような時に見る・使う・活用するのかについても意見をいただきました。

■ワークショップでは、AからEの5つ班のテーブルに分かれて取り組んでいただきましたが、市役所側が用意したワークショップの進め方とそれぞれの参加者の思いの間に少しずれがあり、簡単には絞り込みなどできないと考える班もありました。市役所の職員の皆さんが想定していた状況とは違っていたのでしょうが、地域の課題は様々な要因が連鎖して繋がっているので、そう簡単には絞り込みなどできない…というのは、まっとうお考えかと思います。市役所側が用意した絞り込みの作業は、議論がしやすいようにとの配慮からでしたが、裏目に出た感じでしょうか。まあ、まちづくりとは、このように紆余曲折するものなので、このようなことも当然起きてきます。

■とはいえ、皆さん、実に積極的に話し合っておられました。ある班では、「こういう問題は、短い時間だけでは話しが終わらない。酒でも飲みながら、朝まで語り合わないと」という意見が出ていました。素敵ですね〜。また、ワークショップが終了した後、こういうことを継続してやるべきだとの意見も出ていました。このような意欲を持たれていることも、とても素敵なことです。

■私はアドバイザーとして、最後に少しお話しをさせていただきました。前回の第1回は「栗きんとん」を例えにお話ししましたが、今回は料理店の立派なお弁当を例えにお話しをさせていただきました。漆塗りの大きく立派な弁当箱に、美しい器が置かれていて、そこに様々な食材を使った美味しい彩り豊かなお料理が盛られている。そんなお弁当箱です。都市計画マスタープランとは、このような漆塗りの弁当箱や器でしかありません。では肝心の中身であるお料理とは何かといえば、このマスタープランを元に、地域の皆さんが地域の課題を解決したり、魅力を発見して磨いていく取り組みの成果なのではないかと思うわけです。

■大津市の市域は、南北に長く伸びています。多様な魅力に富んでいます。それが、大津市の財産だと思っています。また7つに分かれた地域ブロックの中身も多様性に富んでいます。その固有の魅力を活かしながら、弁当箱や器=都市計画マスタープランを道具として活用しながら、美味しい料理である、それぞれの地域の創造的な取り組みを始めていただきたいなと思いました。実際、ある班では「まちづくり組織を立ち上げる」必要があると強く主張されていました。また、ある班では、問題を解決していくために「コミュニティビジネスが必要なのではないか」という意見も出ていました。すばらしいですね。このような思いを、まずは小さな成功事例からスタートして形にしていただき、「自分たちもやればできるな!」という自信を持っていただければと思います。

■そのような思いを、市役所も積極的に受け止め、広い意味で支援していただければと思います。支援とは、お金を付けて役所が事業を行うことだけではありません。人と人をつなぐ、情報を提供するなど、様々な支援の方法があります。これから人口減少社会の中で、財政的には益々厳しくなっていくわけですが、要求や陳情ではなく、地域住民と行政が、そして地域で経済活動をしている事業者の皆さんも含めて、一緒に悩んで、知恵を出しあって、汗をかくようなそのような取り組みを始めると素晴らしいなと思います。都市計画マスタープランを完成させることは、スタートであってゴールではありません。頑張って、楽しんで、夢を実現してまいりましょう。

NHKクローズアップ現代「小さな島の大きな決断~地方創生の現場から~」

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■NHKの「クローズアップ現代」、新年度から新しい番組に変わるようですね。新しい番組がどのような内容なのか私は知りませんが、1993年から続いてきた国谷裕子キャスターの番組がNHKから消えてしまうことに、非常にがっかりしています。もったいない…。私は、勤務時間の関係で、なかなか放送を拝見することはできませんが、公式サイトにある「放送まるごとチェック!」は頻繁に拝見してきました。放送が一部動画で観ることができますし、放送内容が全てテキスト化されています。学生を指導する際にも、活用させてもらいました。国谷裕子キャスターが降板することで、この公式サイトも消えてしまうのでしょうね。もったいない…、非常にもったいないと思います。

■今日は、会議と会議の間の時間で、来年度の授業の内容を考えていました。その際にヒントにさせてもらったのが、クローズアップ現代の今年の1月13日に放送された「小さな島の大きな決断~地方創生の現場から~」です。こんな内容です。アンダーラインは、私が注目したところです。ぜひ「放送まるごとチェック!」でご覧いただきたいと思います。番組に登場された、青柳花子さん、その後も頑張っておられますかね〜。

“消滅”を回避し、自ら地域振興アイデアを絞り出せ-いま全国の自治体に、年度内を期限に総合戦略の策定が求められている。データに基づく人口ビジョンや具体的な雇用創出戦略が国に承認されれば、地方創生予算から助成を受けられる仕組みだ。現実には特効薬はなく「コンサルタント丸投げ案」も存在すると言われる中、新潟沖にある人口365人の孤島の挑戦が注目されている。新潟県粟島浦村(あわしまうら)は、衰退する漁業と観光民宿業を抱え、25年後には人口が180人まで減ると予測される典型的な消滅危惧自治体だ。いま、残った若者たちが島外協力者と10年先を見据えた「基幹産業の再生プロジェクト」に取り組む。横ならびの基準料金を定めた民宿ではない新しい宿の設立などを含む「若者提言書」の策定を進め、変化に前向きになれない村を粘り強く動かし始めた。総合戦略の提出期限が迫り、島民らが迎えた決断の日。地に足をつけた創生とはどうあるべきか、ある地域の奮闘を通じて考える。

■「放送まるごとチェック!」では、キャンスターの国谷さんが、コメンテータの山崎亮さんに以下の質問をされています。質問に対する山崎さんの答えが面白いですね〜。

●人口減少・将来の予測が厳しい島ならば、外から来た方のアイデアを歓迎するかと思いきや抵抗感が強かった その姿をどう見た?
「こういう強いつながりの中で、何かを動かしていこうと思う時には家族のような関係の中からどういうふうに、それを新しい方向へつむぎ直していくのかという事が大切になると思いますね。」

●外から来た変化をもたらしてくれそうな人に対する不信感や本気度を問う気持ち 島の人々のその気持ちの背景にあるのは何か?
「その本気度を確かめたくなるという気持ちが湧いてしまうんだと思いますね。」

●外から来た人が特別扱いされる事で、まなざしが厳しくなる そういう例もあった?
「我々が関わった当初はやはり、役場の人たちが外から入ってくる移住者ばっかりに優遇策を出しているんじゃないかという話をとてもよく聞きました。」

●人間関係が濃密でいろいろな古いルールがある地域で理解を進め、本当の変化をもたらしていくには、どういうプロセスを踏んでいけばよい?
「誰かが持ってきたものをやろうという事ではない事。」「本人たちがこれをやるというふうに言い出したかどうかという事と、この人たちと一緒にやりたいと思えるような仲間を、ちょっと時間はかかるけれどもつくる事ができたかどうか。」

●コンサルタントの阿部さんは40代までの移住者を中心に話し合いを重ねた その中での気づきや理解はどういうふうに生まれてくるもの?
「情報を知らないと、なかなか新しい発想が出てきませんので、これから島の人口はどれぐらいになるのか、それから、もし人口が減ってしまうんだったらどんなやり方があるのか、全国や世界の事例をみんなに知って頂く。」「要望や陳情型の意見ではなくて、提案・実行型の意見ですね。」

●提案されたものが実行できるかは人間関係が大事だとおっしゃったが、どこを見ている?どういう人を見ている?
「人と人のつながりをどういうふうに作っていくのか、最初にそれを見て、そのあとつながった人たちが地域資源とどういうふうにつながると新しい事業が生みだされるのか?人と物の関係を見るのは、その次ぐらいかもしれないですね。」

■いろいろ指摘をされていますが、共感するところが多々ありました。地域づくりや地域活性化だけの問題ではなく、現在、自分が関わっている超学際的・実践的な研究プロジェクトと照らし合わせても、とても参考になります。

シルバーカレッジの授業アンケート

20160114silver.jpg ■一昨日、講義をさせていただいた「神戸シルバーカレッジ」の一人の学生の方からメールをいただきました。学生とはいっても、「神戸シルバーカレッジ」は生涯学習のための老年大学ですから、学生の皆さんは全員私よりも年上の皆さん、人生の先輩の皆さんです。いろんなところで、年上の皆さんを前にお話しをさせていただきますが、いつもどこかで緊張しています。まあ、緊張しているようには見えないとは思いますが、内心はどこか緊張しているのです。一昨日は、冒頭の自己紹介のところで、神戸出身であること、出身が兵庫県立兵庫高等学校であることをお伝えしたところ、同じ高校の先輩方が何人かおられました。いつにも増して、緊張してしまいました。

■メールをいただいたのは、その先輩のお一人でした。なんでも、「神戸シルバーカレッジ」には授業モニターという制度があるらしく、受講した学生の皆さんのうちの何人かがそのモニターの委員となり、授業を評価されるのだそうです。そういう制度があることを、初めて知りました。まあ、大学での授業評価のようなものです。メールの内容は、そのモニターの結果が満点だったというものでした。滅多にないことのようで、わざわざお知らせいただいたことに心から感謝いたします。大学の授業評価だと、私の場合ですが、満点なんて経験はこれまではありません。

■「神戸シルバーカレッジ」の皆さんは、3年間勉強・活動された後、地域社会を支える人材として活躍されることが期待されています。私の講義のタイトルは、「生涯学習から地域づくりへ -地域づくりと「私たち」の幸せ-」というものでした。内容は、これから地域を支える人材として卒業してかれる皆さんに「エールを送る」ことにありました。一昨日の講義は、私の意図と受講された皆さんの気持ちとがぴったり重なったのではないかと思います。

■メールを送ってくださった先輩は、すでに私が講義でお話しした内容を半分ぐらいは実践されているとのこでした。自治会を始めとする地域を支える団体、趣味の団体、様々な団体に所属し活動されています。また、それらの団体で率先してお世話役をされているようです。活動やお世話の中で、充実した生活を送っておられるご様子でした。私は、講義の中で、「幸せには2種類のものがある」ということをお話をしました。ひとつは「私の領域の幸せ」、もうひとつは「私も含めた私たちの幸せ」です。後者の幸せは、人と人の関係の中に生まれます。多様な人びととの関係を自分の周りにたくさん持っている人は、後者の幸せに恵まれ、おそらくは心豊かな生活ができるはずです。先輩は、そのことを自ら実践されているご様子でした。さらに講義の中では、地域の活動の外にいる人に呼びかける「呼びかけ屋さん」、そして様々な活動を始めている方たちをつないでいく「つなぎ屋さん」の重要性についてもお話ししました。そのような「呼びかけ屋さん」・「つなぎ屋さん」としての役割も、きちんと務めておられるようでもありました。素晴らしいことですね。先輩は、私よりも8歳年上です。私のいた兵庫高等学校では、戦前の旧制中学の時代からの同窓会があります。「武陽会」と言います。私は64期生ですので、「64陽会」と呼ばれる学年になります。先輩は、「56陽会」でした。ご活躍されている8歳年上の先輩のように、自分も溌剌とした老後を生きたいと思いました。

ベセル井上さんに新年の挨拶

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■今日から仕事初めです。この時期は、毎年、添削した卒論を返却することになっています。本当には、今度こそは12月末(昨年末)までに、すべての卒論関係の指導を終える気持ちでいたのですが、学生たちの執筆が遅れたことに加えて私の方も学内行政で多忙であったため、結局、今まで通り、正月休みに卒論の添削をしなくてはいけなくなりました。今回は、2回に分けて添削した卒論を返却することになりました。今日は、奈良のエリアに住んでいるか、自宅が奈良ではなくても奈良に来ることができる学生を対象に、近鉄奈良駅まで来てもらいました。赤ペンを入れた原稿をもとに、1人30分程度の口頭での指導も行いました。

■学生たちの指導をした後、ベセル井上さんのお店に新年のご挨拶に伺うことにしました。井上さんは、奈良の東向商店街にある雑貨店「ベセル」を経営されています。「ベセル」では、「わちふぃーるど」社の猫のキャラクター「ダヤン」に関連するグッズを販売されている他、奈良の仏像や奈良の鹿をデザインしたTシャツやパーカーなどの「奈良グッズ」を販売されています。井上さんとは、facebookを通じてお知り合いになりました。商店街や地域の活性化に強い関心をお持ちの方で、私とはそのような「まちづくり」の情報を媒介としてお付き合いをさせていただいています。今日も、有益な情報をいろいろ教えていただきました。ありがとうございました。井上さんは、私が通っている、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」に強い関心をお持ちです。ということで、一度、「利やん」で呑もうという話しになりました。「利やん」で、大津の「まちづくり」の関係者と良き出会いがあると良いなと思っています。

■井上さんとは、それ程、年齢は違わないのですが、お若いですね〜。向かって左隣のおじさんは…。年を取りました。

中津川市役所・市民協働課の記事

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▪︎中津川市の「地域づくり型生涯学習モデル事業」のお手伝いをさせていただいています。少し前に、中津川市のホームページに、付知にいったときの記事がアップされましたが、今度は、蛭川を訪問した時の記事がアップされました。
蛭川地域で、地域の方々との交流会を開催しました。(地域づくり型生涯学習モデル事業)

関連エントリー
「地域づくり型生涯学習モデル事業」(岐阜県中津川市)

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