ヨシを使った生地で作られた法被

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▪️この法被、今日開催された、第39回滋賀県ヨシ群落保全審議会の中で紹介されました。背中は、MLGs(マザーレイクゴールズ)です。

▪️この法被を作ったのは、大阪市枚方にある株式会社「たまゆら」さんです。「たまゆら」さんでは、「企業参加でヨシ刈りを行い、そのヨシを利用して参加した企業のユニフォーム等を作成する」、そういうサービスを展開されています。また、「たまゆら」さん自身もヨシ刈りを行っておられます。ちなみに、ヨシから生地を製作しているのは高島市の複数の企業さんです。高島市は、元々、繊維産業が参加な地域です。その「伝統」の上に、このようなヨシを活用したこのような新しい事業が行われているわけです。この法被は、「たまゆら」さんから滋賀県に贈られたものです。ちなみに、2025年に開催される大阪・関西万博のユニフォームにこのヨシを使った生地が利用される予定になっています(←は今日の審議会での資料をもとに書いています)。

▪️審議会の方ですが、全ての委員の皆さんが熱心にご発言くださいました。議長を務めていますが、今回も委員の皆さんからの活発なご発言からいろいろ勉強させていただきました。ありがとうございました。

佐倉さん、並木さん夫妻と「利やん」

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▪️龍谷大学の研究機関である「LORC」(地域公共人材・政策開発リサーチセンター)に、かつて研究員として勤務されていた佐倉弘祐さんから、昨日の昼過ぎ、突然連絡がありました。佐倉さんは現在は信州大学に勤務されていて、建築学が専門です。で、連絡の内容なのですが、かつて佐倉さんと同僚であった並木州太朗さん(龍谷大学 地域公共人材・政策開発リサーチ・センター客員研究員 · 京都大学 京都ものづくりバレー構想の研究と推進(JOHNAN)講座研究員)と、並木さんの奥様で、ダンサー(一般社団法人ダンストーク)の千代その子さんのご夫婦と、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で呑むので来ないかというお誘いでした。当然、行くでしょ‼️

▪️佐倉さんたちとお会いするのは、7年ぶりかなと思います。並木さんたちのお子さん、けいた君も一緒でした。いろいろ話しをすることができました。ハッピーな時間を過ごすことができました。佐倉さんが信州大学に就職されたのを、この「利やん」でお祝いしました。懐かしいですね。佐倉さん、並木さん、この若いお2人には、いろいろ力を貸していただきたい案件もあります。また、連絡をとってご相談させて頂こうと思います。

高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その3)。

▪️20230913ithogen1.jpg 昨日、滋賀県高島市𣏓木桑原の杉林で伐倒を見学させていただいた後、朽木の針旗にある「山帰来」という施設で持参した弁当で昼食を摂ったあと、大津市内にある製材所に移動しました。実は、こちらの製材所「伊藤源」さんは、自宅の比較的近くにあり、時々車で前を通っていました。社長さんのお話では、以前は、近辺にもっとたくさんの製材所があったそうなのですが(そして瓦屋さんも)、今は、こちらの1軒になっているそうです。

▪️「伊藤源」さんでは、杉の丸太をどのように製材していくのか、大変丁寧にご説明いただきました。ありがとうございました。大きな帯のこ盤を使って角材を作っていくことがよく理解できました(下1段目左右、下2段目左)。できた角材は、また別の機械を使ってツルツルに仕上げていきます。なんでしょうか、カンナなのかな(下2段目右)。最後は、瀬田キャンパスのウッドデッキを組み立てていただく坂田工務店さんが、柱を継ぐための伝統的な工法について説明してくださいました。今度のウッドデッキも、このような工法が使われるのだと思います(下3段目右)。この坂田工務店の社長さん、実は以前にお会いしたことがある方でした。以前、坂田工務店さんのある地域で講演をさせていただいた際、お会いしていました。世間は狭いです。どこかで拝見した方だなあと心の中では思っていたのですが、名刺交換をさせていただいた際に、その地名から、講演をさせていただいた時にお出合いしていたことを思い出したのでした。
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▪️今回、山主さん、製材所さん、工務店さん、そして「流域デザイン」さんからお話を伺い、いろいろ学ぶことができました。山主さん、製材所さん、工務店さん、それぞれの方達の哲学(仕事に対する考え方)を「流域デザイン」さんがきちんと繋いでおられることが理解できました。伐倒した木材を市場に出荷する、市場から木材を購入して製材する…。そのような市場だけによるのではなく、ネットワークの中でそれぞれの方達の思いが見える形で、瀬田キャンパスにウッドデッキが生まれること、とても素敵なことだし、また同時にとても大切なことだと思いました。

高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その2)。

▪️瀬田キャンパスの整備の一環として、びわ湖材(滋賀県産材)を用いたウッドデッキが設置される予定です(来年の早春の予定です)。そのウッドデッキで使用する杉の伐倒を見学しました。場所は、高島市朽木桑原。この伐倒した杉ではありませんが、杉がどのように製材、乾燥、加工されて材木になるのか、大津市内の製材所で見学して学ぶこともできました。製材については、別の投稿で報告したいと思います。まずは伐倒からです。
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▪️伐倒の前に、山主さんである栗本さんから、次のようなお話が伺えました。この杉林、100年前に田んぼだった土地に杉の苗が植えられたそうです。栗本さんのお祖父様ですね。ですから、3代にわたってこの杉林の世話をされてきたわけです。写真からもわかるように皆伐されています。でも、それは栗本さんの本意ではないようです。本当は、本当は天然下種更新したいのだそうです。天然下種更新とは、落ちた種子が自然のままに発芽して定着して成長していくように育てていくことのようです。ところが、こちらの杉林は台風にあって被害が出ていて、そのまま材木として木材の価値を台無しにしてしまうと、苗を植えた方(ご先祖)に申し訳がないとお考えになり、残念ですが、この杉林については皆伐することにされたのだそうです。またこれからは、杉ではなくてトチを中心とした紅葉樹を植えていくことにしたいと語っておられました。森林に対する哲学をお持ちのご様子でした。今度、もし会いできる時があれば、じっくりその辺りの哲学に関してお話を伺ってみたいものです。

▪️杉林の入り口あたりにある太い杉の根元に御幣が刺してありました。そのことを杉本さんにお尋ねしてみました。以下のようにご説明くださいました。

私どもの昔から伝わってきた山の行事の一つなんですが。山に入って木を切らせていただくときに、御幣を作って、そこに山の精霊を集めて、御神酒と御洗米とお塩をお供えして、お清めして、山の恵に感謝をする。そして、仕事の安全をお祈りして、そして山の恵をいただくという、そういう感じになります。

山全体(この杉林)に対して、1本の木に象徴して。その木は、林の中で優秀な感じの木というところを選木してあるんです。もともと。そうしてその木は切らずに残しておく、そのことによって前の林の姿が想像できますし、またその木を目指して次の林を作るという、そういう感じで、私のとこはどこに行っても、そうして象徴的に残しております。

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▪️左の写真は、これから伐倒する杉林に歩いて向かおうとしている所です。これから道を降りて川を渡ります。学生さんは6人かな。あとは、瀬田事務部、入試部広報、瀬田キャンパス推進室の職員さん、学長室広報のカメラマンさん。それから、今回、瀬田キャンパスに設置するウッドデッキの設計をしてくださる設計会社の皆さん、山主さんと繋いでくださった「流域デザイン」の皆さん、施工してくださる工務店の皆さん、入試部広報の撮影の仕事を請け負っている業者さん。大人の方が多かったですね〜。

▪️右の写真、川を渡っているところです。深い川ではないのですが、石の上を歩くと滑りやすいので要注意です。私のような前期高齢者は特に、もう運動神経が鈍っているので。でも、滑ったのは学生さんでした。川の中に尻餅をついておられました。長靴の中にも水がいっぱい入っているようでした。思い出に残りますね。
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▪️今回のガイドしてくださった「流域デザイン」の社長さん(オレンジのヘルメットの方)から年輪を数えてみてと言われて、学生さんたち必死になって数えておられます。これで、だいたい100年近いようです。ところで、社長さんのお名前、失念してしまいました。すみません。もともと、林学を勉強されて、環境教育の仕事に就かれた後、森林組合の営業職のようお仕事をされていたのですが、独立されました。それも最近のことのようです。山主の栗本さん大変厚い信頼を寄せておられます。こういう山(森林)を巡るネットワークが大切であることを教えていただいたような感じです。そのようなネットワークがあることで、今回の龍谷大学瀬田キャンパスのウッドデッキの企画につながっていったのです。

▪️左の写真は、社長さんから、「この年齢を数えて樹齢をあててみて」と言われて、学生さんたちが必死になって年輪を数えています。だいたい100年に近いようです。大正時代に植えられたものですね。右の写真は、年輪の中にある枝打ち作業の後を説明されているところです。
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▪️左の写真。入試広報用の写真を撮影しているところです。農学部の学生さんでしょうか。右の写真は、伐倒の後の杉林の様子です。かなり背丈がある立派な杉であることがわかります。最後、下の写真ですが、伐倒の瞬間です。ワイヤーで倒れる方向をきちんとコントロールされています。ここはもともと水田であったことから、平坦な土地になります。自然の重みで倒れる斜面での伐倒とは異なり、平坦な土地ではこのような方法をとるのだそうです。切った材は、道路までワイヤーを貼り、そこにぶら下げて運び出すのだそうです。
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高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その1)。

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▪️明日、大学の瀬田事務部の企画で、高島市朽木の山林に学生さんたちと一緒に出かける予定になっています。その企画に一環として、今日は、瀬田キャンパス6号館のプレゼンテーション室で環境省から龍谷大学に出向し学長補佐をされている黒部一隆さんの「地球温暖化と森林」という講演会がありました。以下は、今回の企画の趣旨です。瀬田事務部の関係者からいただいた資料をもとにちょっと説明してみます。

現在、瀬田キャンパス活性化の一方策として樹心館前と2号館中庭に「びわ湖材」を用いたウッドデッキテラスの整備を進めています。

ウッドデッキに使用する材木の調達を検討していたところ、丁度、高島市朽木の業者さんが所有林(樹齢100年の杉)を9月に伐倒することがわかり今回はその杉を用いて整備することになりました。
 
そこで折角の機会なので設計事務所と木材調達を依頼している会社との共同企画でSDGs、脱炭素の観点から現代社会において地域の山林の木を使う意味、意義(木材利用によるカーボンストックの形成、移動に係るエネルギー削減、持続可能な森林管理を通した地域経済への貢献など)を学生の皆さんにも理解してもらう機会として実際に本学のウッドデッキで使用する木材の伐倒、製材、乾燥、加工等のを体験してもらうことを含めたワークショップを開催することになったのです。

▪️伐採する杉は100年になるものだそうです。少し大きくなりすぎたので伐採しなくてはと思っていたところ、龍谷大学のウッドデッキの話とうまくつながったようです。明日は朝8時半に瀬田キャンパス集合になります。自宅を7時に出ないといけません。その前に、弁当を作ったり、いろいろ準備をすることになるので、6時前に起床ですね。今日は早く休みます。

▪️というわけで、今日は黒部さんの講演会・勉強会です。夏期休暇中なので、参加されている学生さんが少ないのがちょっと残念。今日は入試部も広報のため取材をされています。

肥薩おれんじ鉄道

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▪️龍谷大学吹奏楽部の演奏旅行の後半に同行し、ご支援くださった校友会鹿児島支部の皆さんに御礼を申し上げるために鹿児島に出張しました。充実した2日間でした。

▪️今日は、新幹線で関西にそのまま帰るのはつまらないので、鹿児島本線で川内まで行き、川内からは「肥薩おれんじ鉄道」に乗って終点の八代までローカル鉄道の旅を楽しみました。東シナ海、八代海(不知火海)の景色、良かったです〜。

▪️川内で「肥薩おれんじ鉄道」の乗り場がすぐにはわからず、オレンジ色のポロシャツを着た女性の駅員さんが「待って〜!」と電車に向かって叫んでくれてぎりぎりなんとか乗車することができました。ありがとうございました。終点の八代駅でも、年齢を聞かれて「何歳ですか?」「65歳です」「何年生まれ?」「昭和33年生まれです」とのやりとりの後、「だったら1400円ね」と。1日フリー切符は65歳以上は半額の1400円なんです。その金額で良いとのことでした。八代からは新幹線の新八代まで1駅。乗り換え時間が短いので、高齢者の方の移動が大変なんですが、やはり「肥薩おれんじ鉄道」の職員さんがJRの運転士さんに「もう一組おられますよ」と声をかけてちょっと発車を待ってあげたり、忘れ物(赤ちゃんの小さな靴)を届けにきてくれたりと、なんだかいいな〜と思いました。ローカル鉄道だからできることなのかな。

▪️そうそう、JR九州の電車もなかなか良かったです。デザインや色使いが素敵だなと思いました。ただ、新八代駅周辺には周りになーんにもなくて、駅構内の売店でサンドイッチと飲み物を買って待合室で昼食を摂りながら1時間半待ちでした。ところで「肥薩おれんじ鉄道」のマーク、オレンジの葉っぱの緑の部分、これは路線図なんですね。写真を撮ってからわかりました。
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龍谷大学校友会鹿児島支部結成40周年記念行事での演奏

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▪️昨日は西本願寺鹿児島別院で「龍谷大学校友会鹿児島支部結成40周年記念行事」が開催されました。第一部は、入澤崇学長による「自省利他と仏教SDGs」の公演の後、第二部では龍谷吹奏楽部が演奏を行いました。昨日の演奏が、今回の鹿児島演奏旅行の最後の演奏会になりました。校友会鹿児島支部の皆さんのご支援のもとで、無事に最後の演奏会を終えることができました。ありがとうございました。演奏会の後のことになりますが、同窓生の皆さんから「感動して、知らないうちに自然に涙が出てきました」とご感想をお聞かせくださいました。私は部長で、いわば「身内」なのですが、涙が出たというのは私もそうでして、会場はとても盛り上がっていました。これが、音楽なんだと思います。

▪️今回の演奏旅行、9月5日に出発して、6日は「龍谷大学吹奏楽部 鹿児島公演〜ワンコイン・コンサート〜」。音楽監督補佐の外囿先生をゲストに迎えての演奏会でした。じつは、この演奏会に知り合いの吹奏楽部OBOGのご夫婦が、大阪からわざわざこのコンサートに来られていました。このようなメッセージをいただきました。

ワンコインコンサートは、大阪から行って聴くかいがある素晴らしい演奏会でした✋
久しぶりに、監督をはじめ部員の現役が楽しそうに演奏すら姿を見て、少しだけウルっとしました💦
前の席に座っていた中学生の女の子たちは、演奏を聴いて感動で号泣していました😅

▪️多くの皆さんに感動していただける立派な演奏だったのだと思います。おそらく聴衆の皆さんの感動を、演奏している部員の皆さん自身も感じておられたのではないでしょうか。コロナ禍でずっと演奏旅行かできない状況が続いてきましたが、今回は無事に演奏旅行を終えることができました。本当に、良かったと思っています。鹿児島は遠方ですので、学生の皆さんも費用の点でいろいろご苦労がありました。鹿児島までは新幹線で行けるわけですが、旅費を節約するために、新幹線は京都と博多の間だけにして、あとはバスで鹿児島まで移動されていました。帰りも同じです。本当にご苦労様でした。

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▪️昨晩は、別院での演奏会のあと、鹿児島支部の皆様との交流会で楽しいひと時を過ごすことができました。龍谷大学は、浄土真宗本願寺派の宗門校ということもあり、役員の皆さんの中には、僧侶の方が多かったように思いますが、そのような僧侶の皆さんとお話をさせていただき、私自身はとても勉強になりました。

▪️今回、吹奏楽部に同行し、校友会鹿児島支部の皆さんにお礼を申し上げることが私の役目だったのですが、隙間の時間で少し市内を散策しました。午前中は、示現流資料館を訪問して展示を観覧しました 。また、演奏会のあとは、また隙間の時間があったので、ウォーキングも兼ねて桜島を眺めに行きました。少しだけ、観光気分も味わいました。

山の中のコミュニティで子育てを(滋賀県高島市朽木針畑)


▪️滋賀県高島市朽木針畑。学生さんたちと今年の6月に訪問しました。私は引率の関係で2回。1回目は針畑郷の生杉、2回目は小入谷を訪問しました。山の中の細い道を進んでいくと、突然、山の中に桃源郷が現れる、そんな感じがしました。不思議な、そしてとても素敵なところです。40年ほどにわたって、移住者の皆さんがここで暮らしてきました。ただ、お子さんが高校に行く段階になると、ここを離れることもあるようです。今は小学生が5人おられますが(先生も5人)。6年生が卒業すると3人になってしまうとのこと。少し心配ですね。小学校、どうなるのかな。地域にとって学校がなくなるってとても大きな出来事なんです。トップは、ゲストハウスを経営されている藤村さんのFacebookへの投稿です。

▪️京都市内で医師として働きながら、この針畑の小入谷で暮らしておられるTさんも、藤村さんのfacebookをシェアしながら、以下のように投稿されていました。

僕が暮らす山の中の小学校です。児童5人の本当に小規模の学校。先生も5人笑。先生に支えられ、集落の方々に支えられ、森や川、自然に守られて子どもたちは濃密で大切な経験をして日々自分のペースで成長しています。こんなに豊かな子ども時代が過ごせる場所は他にない!と思うくらい。田舎での子育てに興味のある方いらっしゃったら是非お声かけ下さいm(_ _)m

▪️これは、個人的な思いつきにしかすぎませんが…。ここでのびのびと育った方達が、またこの場所に同窓会のような形で集まってくださったらいいなと、ふと思いました。ここで暮らした経験が、山を降りた後もどのような形で生きているのか(活きているのか)、そのことが多くの方達に伝わると良いのかなと思いました。かつてこの針畑で暮らした時の思い出も含めて、きちんと記録にとっておくと、将来きっとこの山の中のコミュニティ作りに役立つのではないかと思いました。なんといっても、40年間、移住者の方たちがやって来られる場所って、すごいと思います。

▪️都会を離れて自然が豊かなところに移住したいと考えておられる若いご家族がおられましたら、ぜひ藤村さんにご連絡をとってみてください。もちろん、私に連絡をくださっても結構です。藤村さんの御一家や、Tさんにおつなぎします。

鹿児島の路面電車

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▪️昨日から龍谷大学吹奏楽部の演奏旅行後半に同行するために鹿児島にきています。ところで、昨日、新幹線を降りて鹿児島中央駅から外に出て街を眺めた時にまず目に入ってきたもの、それがこの「ぼんたんあめあ」の大きな広告でした。このお菓子の会社=セイカ食品株式会社は、鹿児島に本社があります。個人的にはとても懐かしいです。少年の頃、遠足の時によく持って行ってました。少年時代は九州にいましたから、思い出深いお菓子です。

▪️「ボンタンアメ」の次に目に飛び込んできたのは、路面電車でした。路面電車のある街って素敵でよすね。少し前のことになりますが、保護者懇談会で岡山と広島に出張しました。この両市とも路面電車が走っていました。道が広いことと路面電車は関係しているのでしょうか。また、道が広いことと戦災とは、なんらかの関係があるのでしょうか。

▪️ところで、鹿児島中央駅の停車駅に行って路線図を眺めてみました。ありました、ありました「脇田」という停車駅が。ただし、「わきた」ではなくて「わきだ」と読むようです。ちなみに私と同じ苗字の脇田って方、鹿児島には多いのですが、こちらも「わきだ」とお読みするのかもしれませんね。ちなみに、私の脇田の脇の字は、戸籍上は月に刀が3つです。
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▪️この路面電車、少し変わった形をしています。3両編成のようですが、両橋の運転席のある部分はとても短いです。Facebookにどうしてこのような形をしているのかなと投稿したところ、鉄道関連の企業にお勤めのBさんがきちんと解説してくださいました。珍しい電車を拝見できて、65歳のおじいさんですが、喜んでいます。

低床部分を少しでも多くとるために、台車を運転席直下に置いたものです。台車間隔が大きくなるとカーブやポイントが曲がれなくなるため、客室(低床)部分をフローティング車体として関節構造になっています。意欲的な車両ですが、構造が特殊すぎデッドスペースも大きいため鹿児島市電だけの採用となりました。

中間車体は両端を台車付き運転席部分に引っ掛けてぶら下がっている形ですね。

隠れ念仏と涙石

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▪️校友会鹿児島県支部が結成40周年を迎えられたということで、本日は、西本願寺龍鹿児島別院で記念イベントが開催されます。前半は、入澤崇学長による記念講演会「自省利他と仏教SDGs」、後半は谷大学吹奏楽部による演奏です。

▪️昨日は、イベント会場である別院でリハーサルが行われました。私が別院に到着した時、まだリハーサルまでに時間があったので境内にある「涙石」を拝見させていただきました。かつて薩摩藩は300年にわたって真宗を禁じていました。そして300年間にわたって弾圧してきました。密かに信仰する人びとを捉えて割木の上に座らせ、この石を抱かせて自白を迫りました。「隠れ念仏」です。この石には殉教した方達の苦しみの涙が染み込んでいます。ということで、今回の鹿児島までの新幹線のお供は五木寛之さんの『隠れ念仏と隠し念仏』でした。隠し念仏の方は鹿児島県ではなくて岩手県です。私は岩手県にもご縁をいただいているので、とても気になっていますが、今回はまずはこの「涙石」を拝見して深く感じるものがありました。
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