冬景色

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▪︎本日は、午前中、老母の介護の今後のことについて社会福祉士の方にご相談に伺いました。自分自身が、介護をしなくてはいけなくなったから特にそうなのですが、高齢者の福祉問題が大変に気になっています。社会福祉は自分の専門の分野ではありませかんが、私のような素人でも、トータルな意味で、国民を支える仕組み全体を、そしてその財源を考えなおさなくてはいけないのだろうなと思っています。そして、それらの制度の根本に置くべき考え方(社会思想といってもよいかもしれません)についても深く考え直す必要があると思っています。

▪︎自分の母親の介護を通してですが、将来、自分たち自身が後期高齢者になったときの福祉制度が、どのようになっているのかも非常に気になります。超高齢社会がますます「深刻化」していくわけですから。おそらくは、今の学生の皆さんは、関心をもって勉強をしている人たちは除いて、高齢者の福祉問題には関心がないのかなと思います。しかし、ご自分たちが高齢者になったときのことを、いろいろ想像してみる(今はお元気なご両親を介護する立場になったときのことも含めて)、そして今から積極的に政治に対して関心をもつ、そのようなことが、これからはより大切になってくるのではないかと思います。

▪︎毎日、様々なニュースを読んでいます。通勤時には、ネットでニュースを読みます。今日は、2つのニュースが気になりました。ひとつは、厚生労働省が保育士不足を解消するために、国の基準を緩和する方針を決めたというニュースです。これには、厳しい反論がすでに沸き起こっているようです。もうひとつは、フィンランドが世界で初めて全国民に毎月11万円を渡すベーシックインカムを導入するかも…というニュースです。ベーシックインカムに関するこのニュースでは、以下のようなところにも注目しました。「ベーシックインカムの実施には年間522億ユーロ(約7兆円)が掛かると試算されていますが、その代わりに全ての社会保障を停止する予定。Juha Sipila首相は『私にとってベーシックインカムは社会保障システムをシンプルなものにするということだ』と述べており、複雑化したシステムの維持にかかる費用を間接的に削減する効果もあると見込まれています」。国は、お金を渡すから、後は自己責任でやってください…ということなのでしょう。福祉の制度をスリム化することもできるでしょうが、私にはいろいろ疑問もあります。

▪︎午前中、社会福祉士の方にご相談をさせていただいた後、大隅書店の大隅直人さんのところによって情報交換をしました。夢や志しをもって頑張って良い仕事、素敵な仕事をされている方とお話しをさせていただくと、元気が出てきます。大隅さん、ありがとうございました。大隅さんの事務所をお暇した後は、総合地球環境学研究所に移動しました。来週、地球研では「フィリピン・ラグナ湖ワークショップ」が開催れさる予定になっており、そのための準備が必要だったからです。大隅書店のオフィスは大津市の堅田にあり、総合地球環境学研究所は京都岩倉にあります。堅田から岩倉までは、ひと山越えればすぐなのですが、電車で移動するしかありませんでした。本当は、精神的・時間的にも余裕があれば、ケーブルカーやロープウェイで、比叡山を越えてみたかったのですが…。そういう「余裕」が日々の生活のなかになくなってしまいました。

▪︎写真は、地球研の横にある林の写真です。すっかり落葉しました。付近も冬景色です。

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