マンガ「寄生獣」

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■マンガの蔵書のなかから、『寄生獣』を職場のランニング仲間・駅伝仲間でもあるHさんにおかししていました。今日は、仕事で瀬田キャンパスに来られていたHさんから、そのマンガが戻ってきました。マンガには手紙が沿えられていました。

「脇田先生 寄生獣、長い間お借りしておりました。ありがとうございました。 本当にレベルの高い、おもしろいマンガでした。長男も甚く気に入ったようで、『人生で二番目!!』ともうしてました。→一番目は今のところ空席だそうですが…。」

■嬉しいですね〜。Hさんは私よりも一回りお若い方です。その息子さんは、まだ高校生。世代を超えて、このマンガに共感してもらえて、満足です。『寄生獣』、大変奥の深いマンガだと思います。研究室にありますから、関心のあるゼミ生や同僚の教員の皆様にはおかししますよ。

おかげさま

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■昨日は、職場の歓送迎会でした。社会学部から他の部署に移動される事務職員の方が2名、新しく社会学部に異動されてきた職員の方が2名、そして新たに社会学部の教員になられた方が3名。歓送迎会では、合計7名の方の素敵なスピーチをお聞きすることができました。そのうちのお1人、前社会学部教務課長で、現在、大阪梅田キャンパスの課長をされている原さんが、上の「おかげさま」という詩をスピーチのなかで朗読されました。素敵な詩だなと思いました。

■調べてみましたが、作者は不詳。この「おかげさま」、プロ野球の野村克也さんがご自身の著書のなかでも引用されているようです。「一体自分とは何なのか」。大切な問いですね。確固たる自己が存在してるように思えても、それは他者との関係のなかに浮かび上がってくるような存在なのかもしれません。人との関係=コミュニケーションのあり方次第で、自分の存在自体も変化してくるわけです。社会学的には、自己と他者があって関係=コミュニケーションが成立するのではなく、関係=コミュニケーションがあるからこそ、自己や他者が存在しうる…と把握するべきかと思います。もちろん、そのような関係=コミュニケーションと自己の問題を、「世間様のおかげの固まり」とポジティブに捉えるところに、この詩の面白さがあります。

■原課長が、社会学部から異動されるあたって,この詩を朗読されたことの意味を大切にしたいと思います。
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映画「エンディングノート」


■facebookの友達でもある笠井先生の投稿でしりました。映画「エンディングノート」。こんなストーリーの映画です。
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私の名前は砂田知昭。享年69歳になります。毎年欠かさず受けていた検診で癌が発見されたのは、会社を引退して二年後の2009年の事、発見時にはすでに手術が不可能な状態でした。癌告知後、私がまず最初に取り組んだのは“エンディングノート”と呼ばれるマニュアル作り。これは遺書よりはフランクで法的な効力を持たない、家族への覚え書きのようなものです。自分の人生をきちんとデッサンしておかないと、残された家族は困るでしょうから・・・。「段取り命!」で高度経済成長を駆け抜けた元熱血営業マンの私にとって、死に至るまでの段取りは、人生最後の一大プロジェクトになったのでございます。
 父が遺した“エンディングノート”が開かれる、その時まで。人間味あふれる父とその姿を見守る家族を「娘」が描いた、感動のエンターテインメント・ドキュメンタリー
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■このストーリーからもわかるように、主人公の砂田知昭さんの娘である砂田麻美監督が、自らの父の最期をドキュメンタリーという形で表現した作品です。公式サイトもあります。DVDも発売されているようです。

■「自分の人生をきちんとデッサンしておかないと、残された家族は困るでしょうから・・・。「段取り命!」で高度経済成長を駆け抜けた元熱血営業マンの私にとって、死に至るまでの段取りは、人生最後の一大プロジェクトになったのでございます。」という部分。癌で父を亡くしている私には、よくわかります。しかし残念ながら、私の父のばあいは、きちんと自分自身の段取りができなかったように思います。それが、父にとってはものすごく辛かったのです。ということで、DVDを購入して観てみたいと思います。

【追記1】■監督の砂田麻美さんのインタビューです。

【追記2】■この作品とは直接に関係しませんが、関連する動画。「葬儀の様子、エンディングノート終活「ライフヒストリー」」。

【追記3】■この「エンディングノート」に関するブログ記事を、知り合いの谷合さんが書かれています。ぜひ、あわせてご覧ください。

カウンターが

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■本日、11時現在。もうじき、「7777」。しかし、こういう、いわゆる「キリ番」の話題というのは、ほとんど消えてしまいましたね。

【追記】2011年05月11日。5月9日のうちに、カウンターは「7777」を無事超えることができました。ありがとうございました。ただし、私自身、その番号を確認できませんでした。残念。前後の番号は確認したのですが…。
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瀬田2号館暖簾通り

20130508seta2gokan.jpg ■龍大に赴任してからずっと、研究室の入り口に暖簾をぶらさげています。学生の皆さんが研究室を訪ねるときに、すぐにわかるようにするためです。また、これからの季節、空調を使う必要がないので、研究室の扉をあけっぱなしにしておくことが多いのですが、雑然とした研究室の様子がむき出しにならないように…という理由もあります。

■ところで、この春、龍谷大学社会学部に赴任されたH先生が、お隣の研究室に「入居」されました。しばらくすると、H先生も暖簾をぶらさげられるようになりました。私の暖簾は月ですが、H先生は瓢箪です。もっともH先生の研究室は暖簾だけですっきりしています。それに対して私の研究室は、ご覧のような状態です。ゼミで行っている「北船路米づくり研究会」の掲示板や、読んで資源ゴミとして出す新聞紙だとか…。いけません、研究室の雑然とした雰囲気が外にもはみ出してしまっているかのようです。さらには、信楽の狸の置物もあります。退職された先生から譲り受けたものです。この狸、手にぶらさげているのは徳利ではありません。よーく見てください。どういうわけか、ボクシングのグローブです。

連休明けの瀬田キャンパス

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社会人院生

20130507ducati.jpg ■カッコイイ!! 背中の文字、「DUCATI」(ドゥカティ)。イタリアのボローニャにあるオートバイメーカーです。この方、博士後期課程に在籍し、私のゼミで指導を受けている大学院生です。私も若い頃は、「いつか大型免許をとって、颯爽とバイクに乗りたいものだ…」と思っていましたが、もはや「それも無理だ、事故をおこすだけだ」と、断念してしまいました。一方、こちらの院生の方は、若い頃からずっとバイクに乗ってこられたとのことで、現在は、「DUCATI」の1000ccのバイクに乗っておられるとのことです。うらやましいな~。

■ところで、です。私が若い頃は(今から30年程前)、大学院に進学する人は、ごくごく一部の人たちに限られていました。進学する大学院が国立か私立か、理系か文系かによっても多少違うとは思いますが、特に文系のばあいは、将来、研究職を目指している人たちが進学するのだ…という考え方が一般的でした。

■しかし、現在の大学院は、かつてとは随分違ってきています。龍谷大学大学院社会学研究科は、特に修士課程については「高度専門職業人」の養成を目指しています。複雑化した現代社会に対応できる「職業人」の養成を一番の目的にしているのです。進学してくる方たちも、学部からの進学者だけでなく、それに加えて留学生や社会人の方も多数おられます。たとえば、社会学研究科には社会学専攻と社会福祉学専攻の2つの専攻がありますが、後者の社会福祉学専攻に関していえば、社会福祉の現場で福祉職として勤務されている方たちが、困難な現場の問題に対応できる能力を身につけようと、働きながら研究に懸命に励んでおられます。

■トップの写真の男性。社会学専攻の社会人院生の方です。大阪の某大学で教員(准教授)をされています。年齢も、それほど私とはかわりません(ご本人は、違うよ~とおっしゃるかもしれませんが…)。現在、「博士(社会学)」の学位の取得を目指して研究に励んでおられます。すでに大学教員という職についておられるわけですが、自分自身のキャリアアップ(学位取得)、さらに現在取り組んでいる研究を発展させるために、博士後期課程に進学されたのです。

■以上のことからもわかるように、大学院生も、たいへん多様化してきています。学部からの進学者、留学生、社会人…。それぞれの研究をサポートするために、それぞれの方たちの事情にも配慮しなくてはいけません。そのあたりが、私たち教員のカリキュラム・組織改革を進めるさいのポイントになってこようかと思います。

皆さまのアクセスに感謝

■昨日は、いつもよりもたくさんの皆さんにお立ち寄りいただきました。アクセス数が90になりました。これまでの最高が2月4日の84ですから、少しだけ数字が伸びたということですね。ありがとうございました。

ひさしぶりの広東料理

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■神戸出身です。神戸に住んでいた頃は、「ちょっと何か外に食べにいこか~」ということになると、中華料理ということが多かったように思います。日本では、中華料理といえば、北京料理、上海料理、四川料理、広東料理の4つに分類されますが、神戸で中華といえば広東料理がその中心になります。といいますか、日本で中華といえば、やはり圧倒的に広東料理が中心なるのではないかと思います。それは、清の時代以降に、たくさんの広東省出身者が、アメリカ、ハワイ、東南アジア、そして日本に移住し、広東料理を広めたからです。神戸にも南京町とよばれる中華街がありますが、この南京町を中心としたエリアに、非常にたくさんの広東料理の店が集まっています。

■昨日も、ある広東料理店に行ってきました。最近は、神戸にほとんど行かなくなりましたから、ひさしぶりの広東料理です。もっとも、本場の広東料理を日本人向けに少しアレンジしてあると思います。上の段の右、穴子を揚げたものに、レモン風味のソースがからめてあります。神戸やお隣の明石は穴子の産地で有名です。地元の食材も積極的に取り入れておられるのかもしれません。

3年生ゼミについて

5月6日

■今日のゼミで、以下のことが決まりました。

(1)報告、司会・コメンテータの順番
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(2)準備
・報告の2週間前までに自分の報告内容に関する資料を用意する。資料は、新聞・雑誌の記事・論評、学術論文、文献(新書・文庫等を含む)。資料は印刷するため、あらかじめコピーして印刷しやすい形態にしておく。どのように資料を選んだらよいのかわからないばあいは、事前に脇田に相談をすること。
・脇田とメールで面談の予約をとる。脇田の研究室で、脇田と報告の内容について相談をする。
・1週間前のゼミのときに、ゼミの仲間に資料を事前に配布す。受け取った資料については、必ず、目を通してくること。
・各回に2人報告を行う。1人20分、討論15分。

(3)司会者・コメンテータの役割
・司会者は、全体の議論の進行役。形式的な進行役を務めるだけだけでなく、討論の「場づくり」に注意を払うこと。また、報告者ま報告の内容の骨格を正確に捉え、報告後はそのポイントを簡単に整理する。また、コメンテータの質問や意見を大切にしながら、他のメンバーからも意見や質問を募る。
・コメンテータは、報告者の報告の内容のポイントを自分なりに捉え、さらに議論を深めることができるように質問や意見を述べる。

(4)夏休みの宿題
・前期のゼミで報告や討論をふまえ、自分の関心のある文献を1冊えらび、その内容を紹介するとももに自分の意見を述べる。A43枚以上。

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