守山市健康なまちづくりプロジェクト
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■龍谷大学社会学部には、現在のところ、4つの学科があります。社会学科、コミュニティマネジメント学科、地域福祉学科、臨床福祉学科です。龍大社会学部は「現場主義」を理念にかかげて、地域社会との連携に非常に力を入れています。私が担当している「大津エンパワねっと」も、そのような理念にもとづいて企画された教育プログラムです。「大津エンパワねっと」は4学科により共同運営されています。しかし、あまりこのブログでは紹介してきませんでしたが、個々の学科のなかでも地域連携に重点を置いた実習に積極的に取り組んでいます。
■今回ご紹介するのは、コミュニティマネジメント学科の「守山市健康なまちづくりプロジェクト」です。井上辰樹先生が担当されています。井上先生は、継続的に、守山市で「ストックウォーキング教室」を開催されきました。私はよく知らなかったのですが、調べてくると、このストックウォーキング、いろんな効果があるようですね。
・普段用いない上肢の筋を活性化させ、心肺機能に より大きな刺激を与える。
・肩こりや四十肩等も予防できる可能性がある。
・ストックを用いて歩くと歩幅が広くなり、下腿の筋力も増強できる。
・歩行姿勢が矯正される。正しい姿勢を維持する ことにも効果がある。
■この「守山市健康なまちづくりプロジェクト」では、「町おこしと共に高齢者の生活習慣病の克服」を目標にされています。地域スポーツには、地域の皆さんの関係を強化する可能性があります。この記事のなかには、次のような記述もあります。「この教室は歩くこと以上に、孫よりも若い子たちと話することが、とても楽しみで毎回参加しています、という声も聞かれました」。もっと他の学科の取り組みに注目していかねばなりませんね。
韓国出張2日目-韓瑞大学訪問-
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■先日、韓国の韓瑞大学を訪問したさいの続きのエントリーをアップしていませんでした。肝心の「大学のお仕事」(正確には大学院のお仕事)の報告を忘れていました。申し訳ありません。以下、元は広報用の原稿です…かたいですね。
■社会学研究科では、現在、「東アジアプロジェクト」を推進しています。このブロジェクとの目的は、日本の社会福祉学の蓄積を生かしつつ、急速に少子高齢化が進む中国や韓国の大学と研究交流を深めながら、社会福祉を担う国際的な人材育成を進めることにあります。
■このことに関連して、2014年2月16日~18日まで、山邊朗子教授、長上深雪教授、そして研究科長である私の3名が韓国の韓瑞大学を訪問しました。韓瑞大学では、咸基善総長と一般協定の締結に関して協議を行いました(トップの写真)。また、金泰燾史教授(国際部長)、人文社会学部老人福祉学科の教員の皆さんとも、韓瑞大学人文社会学部から本学社会学研究科への留学に関して協議を行いました。今後は、すみやかに大学間の一般協定を締結し、人文社会学部の卒業生を本学社会学研究科に留学生として受け入れるための、推薦入学制度に関する協定を締結することで合意しました。
■韓瑞大学は、1992年に創設された新しい大学ですが、人文社会学部、理学部、工学部、航空学部、芸術学部、健康科学部の6学部がある他、修士課程27コース、博士課程10コース、4つの専門職大学院を有する総合大学です。「東アジアプロジェクト」を通じて、すでに3名の卒業生が本学社会学研究科に進学し、そのうち1名は、今年度末に博士号の学位が授与されることが決定しています。そのようなこともあり、韓瑞大学は、今後「東アジアプロジェクト」の韓国における一拠点となることが期待されています。
■協議後は、韓瑞大学のご好意により、ソンナム保育園(日本の児童養護施設にあたる)、韓瑞大学付属韓瑞老人療養園(老人ホーム)、そして瑞東(ソドン)小学校障害児学級を視察することができました。それぞれの施設では、山邊教授と長上教授を中心に、韓国の福祉現場における課題等についてのヒアリングが行われました。今回の訪韓では、「東アジアプロジェクト」のみならず、龍谷大学が第5次長期計画に掲げる「教育の国際化の推進」に向けても、大変有意義な交流がなされました。下の方の写真家。右はソンナム保育園、下左は韓瑞大学付属韓瑞老人療養園、下右は瑞東(ソドン)小学校障害児学級です。
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【追記】■関連エントリー
韓国出張
韓国出張1日目-ソウルに到着-
韓国出張3日目-瑞山市の市場-
韓国出張3日目-瑞山市の市場-
■韓国出張3日目です。2日目の写真がまだ一緒に訪韓した先生からいただけていないため、先行して3日目です。とはいえ、ごく簡単に2日目の報告も。韓瑞大学を訪問し、咸基善総長と協議を行いました。人文社会学部の国際交流担当と社会福祉学を担当されている3人の先生方も同席されました。一般協定を締結し、多くの学生および教員の交流が実現できるように努力していくことを確認させていただきました。総長からは、「いつか、龍谷大学に、うちの大学のジェット機で訪問しますよ」というお言葉をいただきました。韓瑞大学には航空学部があり、飛行場や大学のジェット機を所有されています。少し調べてみると、この自家用機で日本の大学を実際に訪問されているのです。驚きました! 最初は、冗談かと思っていましたが…(^^;;。
■上の写真は、3日目、午前中に韓瑞大学付属韓瑞老人療養園(老人ホーム)と瑞東(ソドン)小学校の障害児学級を見学・ヒアリングをしたあと、昼食をとるために立ち寄った街中の市場です。関心のある水産物を中心に写真を撮っていますが、様々な食料品が売られていました。アジアの市場は楽しいですね!!
■写真【3段目の右】、食堂の店頭です。トッポギと呼ばれる細長い餅を甘辛く痛めたものや、おでんが売られていました。写真【4段目の左】、パンケーキのようなものはホットクです。もち米粉で作った生地で、黒砂糖とシナモンの餡を包み、パンケーキのように平たく焼いたものです。これは、なかなか美味しかったですね〜。右側の串にさしてあるもの、これはオデンです。帯状になった魚の練りものを串にさしてあるのかな。これ以外にも、豚の内蔵をつかった腸詰めなんかもいただきました。大満足です。写真【4段目の右】、塩辛屋さんで、お2人の先生はイカや牡蠣のトウガラシにあえた塩辛のような食べ物をご購入。名前は聞き忘れました…。皆さん、大満足です。
韓国出張1日目-ソウルに到着-
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■昨日、韓国の出張から帰国しました。前回のエントリーにも書きましたが、韓国の韓瑞大学と一般協定を締結するにあたり、事前協議を行うことが今回の出張の目的でした。後日、別のエントリーで報告しようと思いますが、2日目には、韓瑞大学の咸基善・総長との協議も無事終えることができました。今回のエントリーは、韓国に到着した1日目のものです。ソウルの中心市街地には昼過ぎに到着。さっそく街中に昼食に出て散策をしました。
■トップの写真は、ソウル市役所前の広場で撮ったものです。社会福祉学を専攻するO先生やY先生(今回の訪韓の主役)と、私たちにアテンドしてくれた社会学研究科に在籍する韓国からの留学生お2人です。お2人とも韓瑞大学の出身者です。韓瑞大学は、ソウルから高速道路で約2時間程はなれた忠清南道瑞山市にあります。お2人も瑞山市にお住まいですが、今日は、私たちをソウルまで出迎えにきてくれました(ありがとう!!)
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■左の写真は、ソウル市役所です。古い建物の後ろに、近代的なガラス張りの建物が確認できます。前の古い方は、日本統治時代に建設された旧・市役所庁舎です(1926年に京城府庁舎として建てられました)。現在は、「ソウル図書館」として利用されています。背景の巨大な建物が、現在のソウル市役所です。他の皆さんと一緒に団体行動でしたから、この2つの建物のなかには入ることができませんでした(ちょっと残念…)。
■写真の右側は、街中を流れる清渓川(チョンゲチョン)です。wikipediaからの説明を引用します。
李氏朝鮮初期以来、周辺住民の生活排水が流入する下水道代わりの川として利用されており、浚渫・護岸工事が、たびたび行われている。1950年代から1960年代の韓国の経済成長・都市開発に伴いさらに水質汚濁が悪化し、また川岸に朝鮮戦争の避難民などがスラムを形成していた。このためソウル市当局は清渓川を暗渠化し住民を強制移住させるとともに、暗渠の上を通る清渓高架道路を1971年に完成させた。
その後、2000年代に入り市民の署名などにより清渓川復元の世論が高まったことを受け、2003年7月から2005年9月にかけ老朽化が問題となっていた清渓高架道路の撤去と同時に河川の復元工事が行われた(全長約5.8km)。河川の清掃・地下鉄駅舎等から出る地下水を放流するなどの水質浄化対策や親水施設の整備を行った結果、市民の憩いの場となった。
交通事情を考慮して周りの主要道路などの拡張整備を行ったため、清渓高架道路を撤去した後でも交通問題は生じていない。
■この清渓川の再生事業に関しては、表面的な評価はできても、なたなか難しいものがありそうです。ここでは、これ以上、触れることはできませんが、国際的にも高い評価がある一方で、環境、歴史、政治、財政…様々な観点から、じつにいろんな批判が行われているようです。
清渓川(チョンゲチョン)復元事業
清渓川のすがすがしい流れに潜む影
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■さて、この清渓川のまわりの地域ですが、東大門のあたりでは繊維街になっています。平和市場と呼ばれています。そこにかかる橋に、全泰壱(チョン・テイル)の像がおかれています。全泰壱は、韓国の労働運動家です。軍事独裁下の時代、この繊維街では、多くの労働者が劣悪な労働環境で働かされ続けていました。大邱の貧しい家庭に生まれた17歳の少年であった全泰壱も、ある縫製工場に就職し働くことになるのですが、労働運動に懸命に取り組み、会社から解雇され警察にも弾圧されます。そして、1970年11月13日に、抗議の焼身自殺を行うのです。それから、35年後の2005年、復元工事がおこなわれた清渓川にかかる橋に像が置かれ、9月30日は除幕式が行われました。また、この像がおかれた全泰壱通りの竣工式、11月12日に行われました。その場所には、市民のメッセージが書かれた銅板が橋に埋め込まれています。
全泰壱
「われわれは機械ではない」全泰壱(チョン・テイル)の叫び
■「清渓川」と「全泰壱」、いっけん関係がないようですが、両者からは、韓国そしてソウルの近現代史のなかに埋め込まれた積み重なった社会の「記憶」の地層が見え隠れしてきます。以前、「負の遺産」や「記憶」の問題に取り組んだことがあります。ソウルという都市の再開発とこのような負の記憶の問題の関係からは、研究の観点からもおおいに展開の可能性があるように思います。時間的・精神的に余裕があれば、もっといろいろ調べてみたいなあと思いますが…どうだろう。
■さて、ソウルの街を散策するまえに、辛い辛い韓国料理をいただきました。イイダコの辛炒め…って感じの料理です。留学生のお1人が、手慣れた感じでお皿に料理をとってくれました。これ以外にも料理を注文しましたが、この辛い料理以外の記憶があまりありません。それほど、辛かった…のです。韓国の一般的な感覚からしても、辛い料理だそうです。大変個人的な体質なのですが、辛いものを食べると、頭から(特に、毛髪の薄いところから)汗がドッと吹き出します。美味しいのですが、頭はまるでランニングをしてきたかのように汗でぬれてしまいました。
【追記】■いろいろ調べている過程で、あとで読んでみたい文献も偶然発見しました。備忘録として…。
韓国におけるタルトンネの価値転換と観光資源化 ― ダークツーリズム「第三の波」―
韓国出張
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■現在、韓国に出張しています。出張の目的は、韓国の韓瑞大学と一般協定を締結するための事前協議をすることです。龍大大学院社会学研究科で取り組んでいる「東アジアプロジェクト」の一環でもあります。
■東アジアは各国の共通性として、急激な経済成長のもとで、少子高齢化、格差と貧困、等の社会福祉問題に直面し、社会福祉専門職への期待が高まっています。このプロジェクトは、本学社会学研究科の教育・研究の蓄積をもとに、日本、韓国、中国における若手研究者養成をはかっていくことを目指しています。今回は、社会福祉学の先生方お2人、Y先生、そしてO先生と訪韓します。
■今日は、ソウルで「東アジアプロジェクト」の学外委員をしていただいている韓国の大学のR先生とプロジェクトの今後の進捗に関して協議を行いました。「東アジアプロジェクト」では、毎年、夏期休暇中、社会福祉学を専攻する韓国の学生や院生の皆さんに、日本の社会福祉の現状を学んでいただくための研修を実施しています。海外の大学との共同事業は、担当の教員がかわるとうまく進まなくなることも多いのですが、その点に関して、私たちの「東アジアプロジェクト」は、きちんと継続性を担保していることをR先生には評価していただきました。
■トップの写真は、リムジンバスから見えたソウルの中心市街地にある南大門です。
犯罪学リテラシー研修
■龍谷大学の深草キャンバスで、<「犯罪学研修会(シャル・ウイ・ドゥ・クリミノロジー?)】犯罪学リテラシー研修~あなたも、犯罪学をしませんか?~Training Course for Criminology: Shall we do criminology?>という研修会が開催されます。親しくさせていただいている社会学部の津島先生も講師として登場されます。以下が、詳しい内容です。龍大のホームページから転載します。
■以下の転載記事のなかに、「日本では、法学、社会学、心理学、司法医学などの学問的縦割り構造が、犯罪に対する「法と人間科学」の学際的・学融的アプローチの展開を阻んでいます」とあります。これは、環境科学においてもそうかなと思っています。以前比較して、ディシプリン間の交流やコミュニケーションが深まってきていることは事実ですが、環境社会学は…どうなんでしょうね〜。なんだか、縦割りの狭い世界に閉じこもっているような気がしないでもありません(と、柔らかめに書きますが)。
日時:2014年3月3日(月)・4日(火)
場所:龍谷大学深草学舎 紫光館および至心館
*宿泊をご希望の方は、あらかじめご連絡をください。
講師:浜井浩一氏(龍谷大学大学院法務研究科/教授)
津島昌寛氏(龍谷大学社会学部/教授)
津富 宏氏(静岡県立大学国際関係学部/教授)
上田光明氏(同志社大学高等教育研究機構/助教)
島田貴仁氏(科学警察研究所)◆企画の趣旨
19世紀に犯罪と刑罰に関する経験科学として登場した犯罪学(あるいは刑事学)は、生物学、心理学、社会学などの経験科学の実証的方法と成果を取り入れながら、都市と犯罪の問題に国家的規模で真剣に取り組んだアメリカで飛躍的に発展し、いまや、刑事政策を立案する際の国際的デフォルトになっています。ところが、日本では、法学、社会学、心理学、司法医学などの学問的縦割り構造が、犯罪に対する「法と人間科学」の学際的・学融的アプローチの展開を阻んでいます。
そこで、これから犯罪学を本格的に研究しようと思っている人たちのための研修会を企画しました。題して「犯罪学リテラシー研修~あなたも、犯罪学をしませんか?~」。 講師は、日本の犯罪学をリードする第一線の研究者です。
全課程に参加した方には修了証を交付します。関連分野の研究者、実務家、大学院生などを対象とします。インテンシヴな研修なので、人数に限界があります。お断りすることもありますので、早めにお申し込みください。◆スケジュール
第1日目 2014年3月3日(月)13:00~18:00
1)開催にあたって
石塚 伸一 「企画の趣旨説明」
2)犯罪学における調査方法論 Introduction to the Research Methodology in Criminology
浜井 浩一 「ランダムサンプリングと標本調査」
津島 昌寛 「回帰分析」第2日目 2014年3月4日(火)9:30~17:30
1)犯罪・非行の調査研究 How to Research Crime and Delinquency
津富 宏 「 エビデンスとキャンベル共同計画」
上田 光明 「犯罪学理論の検証:セルフコントロール理論・権力統制理論」
島田 貴仁 「防犯対策の検証:犯罪リスク・防犯活動の実証研究」
2)修了式◆お申し込み方法(事前申込みをしてください)
参加を希望される方は、事前申込みが必要です。申込方法は下記のとおりです。
・インターネットを利用して申し込む場合
矯正・保護総合センターホームページの上部にある「お申し込み」ボタンリックし、「お申し込み」フォームのお申し込み内容の「3/3・4 犯罪学研修会」を選択し、必要事項(お名前・住所・メールアドレスなど)を入力した後、送信ボタンをクリックしてください。登録されたメールアドレスに受付完了メールを返信いたします。
・FAXを利用して申し込む場合
添付チラシの裏面の「参加申込書」に必要事項を記入し、矯正・保護総合センター(FAX 075-645-2632)までお送りください。◆参加費
無料◆企画
文部科学省科学研究費・新学術領域研究(研究領域提案型)『法と人間科学』
「犯罪者・非行少年処遇における人間科学的知見の活用に関する総合的研究」
研究代表者:石塚伸一(龍谷大学大学院法務研究科/教授)◆主催
龍谷大学矯正・保護総合センター◆お問い合せ先
龍谷大学矯正・保護総合センター
〒612-8577 京都市伏見区深草塚本町67 至心館1階
TEL.075-645-2040 FAX.075-645-2632
E-mail kyosei-hogo@ad.ryukoku.ac.jp
ホームページ http://rcrc.ryukoku.ac.jp/
雪の日の教授会
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■昨日から降り始めた雪、まだ降っています。自宅のある奈良でも、少しだけですが、雪が積もりました。昨晩のことですが、夜中の12時頃、自宅の前で学生風の若者たちが、積もった雪ではしゃいでいるので、窓をあけて「夜中なんだから、静かにして!!」と叫んでしまいました。そのとき、漫画「オバケのQ太郎」の登場する神成(かみなり)さんに、自分がなっていることに気がつきました。いや、歳をとるということは、こういうことなのですね。
■私のような年寄りになると、雪が降っても、特に今日のようなベチャベチャの雪が降っても喜びはしませんが、学生たち(そして子どもたも…)は喜びますね。犬は庭駆け回り…と同じです。気持ちが高ぶるのでしょうね。しかし、瀬田キャンパスで喜んでいるのは、大阪市や京都市などから通学している学生にきまっています。お互いに雪合戦を始めたりして、はしゃぎます。あるいは積もった雪にダイブするとか…。滋賀県の湖北地域から通学している学生、北陸から進学してきた学生たちは、雪に対してはとくはしゃぐことはありませんw。
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■さて、今日は土曜日ですが、午後から、学科会議、そして入試の判定をするための教授会があります。その前に一仕事するために午前中から大学にやってきましたが、キャンパスも真っ白でした。写真は、2号館の窓から撮ったものです。研究室で暖房を入れても、足元はなかなか暖まりません。
【追記】■追加で、最近のキャンパスの変化を。卒業生向けです。駐車場にテニスコートが引っ越し。テニスコートの下に車を駐車するようになります。
政策学部のヒアリング
■今日の午前中、「大津エンパワねっと」に関するヒアリングが、大津の中心市街地である町家キャンパス「龍龍」でおこなわれました。「龍龍」に来られたのは、政策学部のI先生、龍谷大学深草町家キャンパス職員のHさん、そして大学の地域連携について研究されている政策学研究科の院生さんの3名の皆さんです。社会学部でやっている「大津エンパワねっと」や、私のゼミでやっている「北船路米づくり研究会」の活動の話しが、お役にたつのかどうかわかりませんでしたが、2時間程お話しをさせていただきました。調子に乗って放談しました。私などからすれば、むしろ政策学部のほうにいろいろヒアリングをさせてもらいたいよ…と思っているのですが。
■そういえば…。「大津エンパワねっと」が始まったとき、教育実践とともに、それとパラレルな関係にある地域連携に資する複合的な領域の研究プロジェクトも同時に進めないといけないとしつこく言っていたのですが、結局、実現しませんでした(過去形で語っているところが問題なのですが…)。他所のほうが、そのあたりのことについては、真剣ですね。次のビジョンを描くためには、日常から行っておくべき作業なんですが…。そもそも地域連携に関心がなかったり、あまりにも忙しすぎて、そのような余裕を持てない人が多いのはわかってはいるのですが…。
■「知の拠点」としての大学に対する社会からのニーズは、「大津エンパワねっと」を始めたとき以上に、どんどん高まってきています。ということで、これまで実践してきたことが間違っていないということを確信してはいるのですが、ここに安住していては未来がありません。さらに脱皮して次のステージに進んでいかなければならない、進化しなければならないのに…というあせりにも似た気持ちがあります。学内の政策学部だけでなく、他大学についても必死になっておられる雰囲気が伝わってきますから。資金力、組織力の大きな大学が、本気になってどっと動き始めると…。かわらんとあかんやろ龍大社会学部…です。
【追記1】■龍谷大学政策学部では、国の「域学連携地域活力創出モデル実証事業」の一環で、洲本市において地域連携事業に取り組んでいます。それ以外にも、面白い取組をされています。この記事をお読みください。
【追記2】■文部科学省の「大学改革実行プラン」についてという記事です。以下は、そこからの引用です。
現在、日本は少子高齢化の進行や地域コミュニティの衰退、グローバル化によるボーダレス化、新興国の台頭による競争激化、といった急激な社会の変化や、東日本大震災という国難に直面しています。そのような状況において、社会の変革を担う人材育成、知的基盤の形成やイノベーションの創出など、「知の拠点」として、大学が、この国の発展に果たすべき役割は極めて大きく、かつ、多様です。そして、現下の日本の状況下においては、大学改革は待ったなしの状況であり、実行が求められています。
そのため、日本が直面する課題や将来想定される状況をもとに、目指すべき社会、求められる人材像・目指すべき新しい大学像を念頭におきながら、大学改革の方向性を「大学改革実行プラン」としてとりまとめました。
この「大学改革実行プラン」により、大学の持っている本来の役割を社会全体に認めてもらえるよう、精力的に大学改革に取り組んでいきます。
1.「大学改革実行プラン」の全体像について
「大学改革実行プラン」は、2つの大きな柱と、8つの基本的な方向性から構成されています。
1つ目の柱が、「激しく変化する社会における大学の機能の再構築」であり、
1. 大学教育の質的転換、大学入試改革
2. グローバル化に対応した人材育成
3. 地域再生の核となる大学づくり(COC (Center of Community)構想の推進)
4. 研究力強化(世界的な研究成果とイノベーションの創出) を内容としています。2つ目の柱が、そのための「大学のガバナンスの充実・強化」であり、
5. 国立大学改革
6. 大学改革を促すシステム・基盤整備
7. 財政基盤の確立とメリハリある資金配分の実施【私学助成の改善・充実~私立大学の質の促進・向上を目指して~】
8. 大学の質保証の徹底推進【私立大学の質保証の徹底推進と確立(教学・経営の両面から)】 を内容としています。
【追記3】■学内では、いろいろ改革が進んでいるのですが、社会学部はその全学的な動きと歩調をあわせられているのか。微妙ですね。私には実感がありません。スピード感がないようにも思います。ここぞというタイミングでのチャンスを失ってしまっているように思います。こういうのを、「機会ロス」というのですか…。ちなみに、昨日、ヒアリングしていただいたI先生からは、以下の情報もいただきました。
■『週刊東洋経済』12月28日・1月4日合併号及び2014年1月18日号に掲載された龍谷大学の紹介記事。
「地域と連携して社会的課題の解決へ。大学が担う新たな役割。」(1月18日号)
「社会の要請に応える教育システムの再構築と新たな教育プログラムの創造」 (12月28日、1月4日合併号)
総務省の「域学連携」に関連して
■大学と地域社会との連携に関して、社会的な注目が集まっています。国も、様々な事業を行おうとしています。ひとつは文科省の「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」です。もうひとつは、総務省の「『域学連携』地域づくり活動」です。後者の「域学連携」については、龍谷大学が京丹後市との関係で参加しているようです。私も、間接的にですが、岐阜県内のある自治体で「域学連携」のお手伝いをすることになりました。
■間接的…と書いたのは、こういうことです。「域学連携」は、大学の活力を活かした地域づくりです。その地域づくりの勢いを、自治体内部の別の地域にも波及させてたいとお考えなのです。具体的には、地域で定着している公民館活動と、地域づくり活動とをつなぐ事業をあらたに立ち上げていくことになります。詳しいことは、後日、報告したいと思います。