「ええと、なんて言うんだっけ」

20260711wakita2.jpg ▪️70歳近くになってきて、「ええと、なんて言うんだっけ」ということがよくおきます。TVを視ていて登場する芸能人の名前を思い出せないとか、学生さんの名前をわかっているはずなのに思い出せないとか、庭に植えてある植物の名前を思い出せないとか…。昨日は、「環境社会学」の講義をしていて、こんなことがありました。昨日の講義では、奈良公園のシカの話をした後、世界自然遺産になっている知床半島のヒグマの話をする段取りになっていました。で、前半部分。奈良公園のシカに観光客があげるシカセンベイって、米ぬか、小麦粉、水で作ってあるんですが、その原料の話をしようとしたら、「米ぬか」が出てこないのです。ショックでした。もちろん、講義の本題は、シカセンベイの原料のことではないので、講義自体に支障が出た訳ではないのですが、やはりショックですよね。

▪️比較的前の方に座っている学生さんたちに、「ほらほら、米を玄米にして精米するときに削り取られる外側の部分、なんていうたかな」と聞いても首を横に振るばかり。私よりもだいぶ年上の社会人の方も聴講されていますが、その方は知っているだろうとお聞きしても「さあて、私は農家ではありませんので」と。本当に、情けない気持ちになりました。学生さんたちの前で、「歳をとるとね、こういうことがよく起こるんよ。皆さんも、私ぐらいの歳になったらこうなるんよ」と笑って取り繕ったのですが、しばらくすると、突然、脳みその奥底から「ぬか」という言葉がふわふわと浮かび上がってきたのです。「あっ、思い出した、ぬか!!」というと、学生さんたちは口元には笑みがありながらも、眼や眉のあたりには「ああ、気の毒な老人だ」という少々困惑の気持ちを漂わせて、複雑な表情をされていて…。とにかくショックでした。

▪️「俺、大丈夫なんかいな」と思うわけですが、加齢による物忘れと認知症との間には大きな違いがあるらしく、とりあえずはただの加齢のようです。でも、それでも、やはりショックです。まあ、多くの皆さんの前でお話をすることも今年度までだと思うので、これからは心配する必要もあまりないのかもしれません。ところで、画像ですが、写真をもとにAIに作ってもらいました。自画像です。初めて、このような使い方をしました。AIは、研究関連にしか使っていなかったので、こういうふうに画像を編集することもできることは知ってはいましたが、まだそういう使い方をしたことがありませんでした。ということで、「お初」です。表情もAIにつけてもらいました。写真は不機嫌そうな表情でしたから。なんでもできるんですね。便利というか、なんだか怖いな…。いろんな言葉が思い出せなくなっても、きっとAIで調べてもらうから…ってなるんでしょうね。

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