社会学基礎ゼミナールの進捗
![]()
▪️火曜日1限は「社会学基礎ゼミナール」(旧カリキュラム4セメ配当)です。今日は、少し時間をとって学部学会からのお願いに取り組んでもらいました。勤務している社会学部には、社会学部学会という団体が組織されていて、そのなかには学生の団体も含まれています。学部学会の学生の皆さんは、毎年、雑誌『龍龍』の発行とシンポジウムの開催の2つを軸に活動をされています。私は、『龍龍』のサポーター役です。
▪️最新号の『龍龍』の企画のなかのひとつに、アンケートの分析というのがあります。どのようなアンケートか。2回生以上は、この4月に瀬田キャンパスから深草キャンパスに移転してきたのですが、そのことについて尋ねるアンケートです。学生さんたちの自治を大切にしたいので、基本的に口出しはしたくないのですが、今回は、「せっかくの計量社会学の先生がいるのだから相談をしてみたら」ということになり、若い新人の先生に、「アンケートの担当学生が対応できる範囲で」との限定付きですが、ご指導していただきました。
▪️今日は少し時間があったので、私もゼミ生の皆さんに直接、移転についてどう思うのかを聞いてみました。良かったことで多いのは、キャンパスの外にいろいろ飲食のお店があるということでした。私も健康ならば、そのように「良かった」と思のでしょうが、キャンパスの外でランチというのは糖質制限をしている身としては難しいのです。それから、他の学部の友達にすぐにあえるというのもありました。肝心の「深草を森にする」という大学側が提案するコンセプトなんですが、そのあたりのことは関心の外にあるのかもしれません。
▪️悪くなったことの筆頭は、人が多すぎるという意見ですかね。たくさんの学部がありますから、狭いキャンパスは昼休みなど大変混雑します。それから、自然がなくなったのが辛いという意見もありました。瀬田キャンパスは森に囲まれていましたからね。これは地方から進学してきた学生さんでした。私は、もう慣れてしまい、この都市的環境に適応していますが、適応できない学生さんもいるのです。滋賀県から通学している学生さんは通学が大変になり、京都・大阪・奈良から通学している学生さんたちは、逆に便利になりました。まあ、これはあたりまえなんですが。今日のクラスには、長浜市の北部から通学している学生さんがいます。また、奈良県の宇陀市から通学している学生さんもいます。本当に大変だと思います。でも、遠い学生さんたちほど、授業が始まるまえにきちんと席に座っています。
▪️さて、この「社会学基礎ゼミナール」の授業もいよいよ前半が終わろうとしています。前半では、自分のあいまいな問題意識をグループワークを通して言語化してきました。そして自分の問題意識に関連する文献を検索するところまでやってきました。これからは、それを全員のまえできちんとプレゼンテーションできるようになってもらいます。今日は3つの班に分かれてグループワークでプレゼンテーションの構成について相談をしてもらいました。どの班のものも悪くはないのですが、一番、「社会学基礎ゼミナール」での学びの順番に素直だった班の構成で取り組むことになりました。来週は、まだ未完成でもよいので、とりあえずパワーポイントのファイルを作成してきてもらうことにしました。
▪️来週は未完成のファイルを見せ合いながら、お互いに良い刺激を与え合い、プレゼンテーションの内容をブラッシュアップします。最終的には、全員の前できちんとプレゼンテーションできるところまで頑張ってもらいます。このような学びのプロセスが、3回生に進級する際のゼミの選択で、役立ってほしいと思います。つまらないことに流されずに、きちんとゼミを選択し、すぐれた卒業論文を執筆してほしいと思います。
▪️写真は、「社会学基礎ゼミナール」とは関係ありません。授業が終わって、人事課に書類を提出し、メールボックスを確認したあと、気分転換に新しい校舎のひとつである「灯炬館」(とうこかん)の屋上から撮った京都の街です。龍谷大学に勤務しながら、あまり京都の街に関わることはないだろうなと思っていたところ、定年退職までの残り2年で京都の街で働くことになりました。退職後は、オーバーツーリズムを避けつつ、京都の街を散策してみたいものです。もう1枚の写真は、ニホンミツバチの巣箱です。農学部を中心としたサークルによって養蜂が行われているようです。