小澤征爾×ロストロポーヴィチ


▪️SNSのfacbookにリールって機能がありますね。あれ、TikTokなんかと同じで「中毒」になります。短い動画を次々に見ていくことになります。「あかん、あかん」と思いつつも。Metaに支配されています。昨日でしたか、ロストロポーヴィチさん(1927~2007)が演奏するドヴォルザークのチェロ協奏曲がアップされていたのでシェアしました。オーケストラはNHK交響楽団。ただし、リールに写っている人たちを見るとずいぶん昔のN響です。そのシェアしたリールをご覧になった方から、この時のロストロポーヴィチは何歳なんだろうという質問をいただきました。調べてみました。今はAIがあるので、簡単にリサーチできます。

▪️すると、小澤征爾さん(1935~2024)が指揮されていることがわかりました。ちなみに演奏しているのは、1995年1月23日のサントリーホールです。つまり、阪神淡路大震災の直後ということになります。鎮魂の祈りを込めた演奏会なんですね。YouTubeにもアップされていました。その動画をリンクしておきます。この動画では、ドヴォルザークのチェロ協奏曲の全曲、そしてアンコールとして、バッハの無伴奏チェロ組曲2番のサラバンドが演奏されたのを視聴できます。アンコールのサラバンド(ニ短調)は深い哀愁に満ちた祈るような作品です。この動画を拝見すると、ロストロポーヴィチは聴衆に対して、演奏後は拍手はせずに阪神淡路大震災で亡くなった方達に静かに黙祷を捧げることをお願いしています。その通り、静かにコンサートは終了しました。詳しくは書きませんが、ロストロポーヴィチは、1968年の「プラハの春」が起きた時に、そして1989年の「ベルリンの壁崩壊」の時にも、このサラバンドを演奏したようです。知りませんでした。ロストロポーヴィチにとって、この作品は、政治的なメッセージを込めたり、哀悼の意を込めて弾く特別な作品なのかもしれません。

▪️ロストロポーヴィチは、1927年に生まれて2007年に亡くなっています。この動画の時は、1995年ですから、67歳か68歳でしょうか。ちなみに、私は今68歳です。ガーン…。

石田泰尚さんの「雨の歌」(ブラームス ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op. 78)


▪️「定年退職したら再び楽器に取り組む」宣言を繰り返しています。宣言は1回でいいのに。それはともかく、早く退職までの諸々のことに見通しがついたらいいんですけどね。まだ時間がかかりそうです。さて、楽器に取り組むとして、しっかり勉強したい作品があります。そのなかのひとつが、ブラームスの「ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op. 78『雨の歌』」。「ながら族」でYouTubeやApple Musicでいろんなヴァイオリニストのを聴いていますが、今とても気になっているのが石田泰尚さんです。こういうと大変失礼ですが、見た目は、おっかない乱暴な方のような雰囲気ですね。しかし、この石田さんの「雨の歌」の演奏はすごく繊細で大変細かなところまで神経が行き届いた素晴らしい演奏だなと思いました。勉強になります。

「雨の歌」の譜面

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▪️先日、定年退職したら30歳でやめてしまったヴァイオリンの演奏を再開して、きちんとレッスンを受けて…という話を、ある音楽家にお話したところ、その方が「ブラームスのヴァイオリンソナタ『雨の歌』が好きなんです。私、自分の専門の楽器の他にピアノも弾けるんですよ。一緒に演奏しましょう」と言ってくださいました。私の演奏レベルをご存知ないのでしょうが、それでも嬉しかったです。私からは「我が家にはピアノがあるので、遊びに来てください。その後、一緒にお酒を呑みましょう」ということになりました。勢いで返事してしまいましたが、とりあえず譜面を用意しなくてはと、ネットでポチッとして入手しました。昔は、大阪や神戸の楽譜屋さんまで出かけていましたが、今はこのような超有名な曲は、ポチッとするだけで手に入るんですね。これまでは、ただ聴いているだけでしたが、今度は楽譜をみながら聴いています。勝手な思い込みで聴いていた部分もあり、「きちんと勉強しないと」と気持ちを引き締めています。

▪️今は、YouTubeにたくさんのヴァイオリニストの演奏がアップされています。私が子どもや学生の頃とは違って、とても便利ですし、勉強になります。まず聴いてみたのが、ヘンリク・シェリングの演奏でした。子どもの頃、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」でレッスンを受けていた時、先生からはシェリングのLPを聞くようにいわれました。楽譜に忠実で豊かな音楽性を表現する「正統派」の演奏ですからね。この「雨の歌」の場合もそのような演奏でした。でも、「もっと違った演奏を聴いてみたい」と思い、ギドン・クレーメルの演奏を聞いてみました。シェリングとは全く違うタイプの演奏です。

▪️以前、クレーメルのモーツァルトの協奏曲を聴いて驚いたことがあり、その時の記憶があったものですから、「雨の歌」の演奏がYouTubeにあるかもと調べてみました。すると、ありました。40年程前の、彼が若い頃の録音です。伴奏者は、ヴァレリー・アファナシエフというピアニスト。非常に非常にゆっくりとしたテンポです。アファナシエフが導くそのテンポにあわせてというか、そのようなテンポだからなのかもしれませんが、クレーメルは、時に少し掠れたような音色で、音符や休符ひとつひとつの意味を確認するかのような演奏をしていました。長調を主としながらも短調が混じることで明るさと暗さが入り混じるのが(晴れてるか曇っているのか分からんような)、ブラームスの作品らしさではありますが、クレーメルは、自身が分析し感じたその「らしさ」を、非常に丁寧に表現しているように思いました。

ブラームス ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78 ≪雨の歌≫ シェリング/ルービンシュタイン Brahms Violin Sonata No.1 G-major

ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78 《雨の歌》 クレーメル / アファナシエフ

ブラームス ヴァイオリンソナタ1番「雨の歌」


▪️「定年退職したらまた楽器(ヴァイオリン)をやろう」と言い続けています。退職後に取り組む作品のリストにこれが加わりました。ブラームスのヴァイオリンソナタ1番「雨の歌」です。しかもこれを練習して演奏すると、ピアノ伴奏をしてあげるよという方まで現れてきて。すごいと思いませんか。ということで、この作品のことをいろいろ調べてみました。すると、ブラームスとクララ・シューマンとの関係とか、可愛がっていたシューマン夫妻の子どものこととか、そういうダイジェスト的解説がついた動画がありました。このかた、東京藝術大学の優秀な学生さんなのかな。

グスタフ・マーラーは、七夕生まれただった。


▪️偶然しりましたが、好きなクラシックの作曲家であるグスタフ・マーラーは、 1860年7月7日 - 1911年5月18日ということで、生まれは七夕だったんですね。昨日まで知りませんでした。動画は、私が好きなマーラーの交響曲第3番です。ファビオ・ルイージさん指揮によるNHK交響楽団の演奏です。

▪️交響曲第3番は、なんと全部で6楽章から構成されています。しかも、第4楽章にアルトの独唱、第5楽章にアルトの独唱と児童合唱と女声合唱が加わります。必然的に、演奏時間はたいへん長くなり約100分です。大変長いので、通常のコンサートであると、様々な制約を考えなくてはいけません。人数が多いですから、それだけの人数が入る控室が必要になります。また、休憩時間をどのように設定するのかも難しいことですね。私がかつてきいた演奏会では休憩時間がありませんでした。ということで、演奏開始までに何度も休憩がないとのアナウンスが行われていました(前もってきちんとトイレに行っておいてねということになる)。

▪️そのようにとても長い作品なのですが、聴いていて、まったく飽きることがありません。この作品がとても好きだからでしょうね。逆に、あまり聴いてこなかった、あまり聴く気持ちにならない作品は6番・7番でしょうか。完成した「番号付き」の交響曲は全部で9曲あります。マーラーは、「作曲家は交響曲の『第9番』を書くと、第10番を完成させる前に死んでしまう」 というジンクスが気になっていたようなので、第9番のあとは、10番を途中まで、第1楽章をほぼ完成させ、残りの楽章を草稿(スケッチ)の段階に遺して亡くなってしまいます。現在演奏される10番は、別の人が草稿をみて補作したものなのだそうです。ただ、9番の次に番号のない「大地の歌」を作曲しました。この「大地の歌」も好きな作品です。

京都大学交響楽団 第219回定期演奏会

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▪️昨晩は、授業後、京都の北山にあるコンサートホールへ移動しました。京都大学交響楽団の第219回定期演奏会が開催されたからです。少し前にネットでチケットを予約したら、ほとんどの席は売り切れていました。その中から購入したのは、写真のような座席でした。P席です。ステージの真後ろ(オーケストラの背後)に位置するポディウム(Podium)席のことです。この席は、オーケストラの音楽をきちんと聴こうという前提だと、楽器の音のバランスも悪いし、演奏している学生さんたちの背中から見ることになります。ただし、良いこともあります。まず、指揮者の表情や動きがよくわかることです。正面からだと指揮者の背中しか見えないわけですが、この席だと、指揮者の表情や視線、細かな各楽器への指示がよくわかります。

▪️昨晩のプログラムは、ヨハン・シュトラウス2世の「ウィーンの森の物語」、シューベルトの交響曲第7番「未完成」、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。指揮は、円光寺雅彦さんです。円光寺さんの指揮は、3曲とも、私の感覚からするとゆったりめのスピードでした。ただし、ゆったりしたスピードで、どの曲もとても丁寧に演奏されていたように思いました。3曲の中でも、「悲愴」が一番強く印象に残りました。個人的な意見でしかありませんが、ワルツである「ウィーンの森の物語」や「未完成」は、聴かせる演奏が難しいように思いましたが、「悲愴」は聴きにきて良かったと思いました。「悲愴」だからか、座った席がP席だっせいか、ビオラやコントラバスがとても良く聴こえてきました。「コントラバスって、こんなふうに弾いているんや」と驚くこともありました。私自身は、学生時代にチャイコフスキーの交響曲5番を演奏していますが、6番の「悲愴」は演奏していないので、スコアの細かなところがわかっていなかったのです。ということで、自宅に戻ってからスコアで確認しました。今回の定演で唯一困ったことがあります。席の位置から仕方のないことなんですが、シンバルが目の前で、音が強烈すぎました。すぐそばだと、びっくりするような音量になりますから。

京都大学交響楽団 第219回定期演奏会

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▪️今週の金曜日、京都コンサートホールで、京都大学の学生オーケストラ、京都大学交響楽団の定期演奏会が開催されます。金曜日は、17時前まで授業がありますが、開演には間に合いますので、聴かせていただくことにしました。

▪️学生オーケストラの評価は、なかなか難しいのです。しかし、京大オケは上手です。京大オケは、京大生でなくても、また4大でなく短大生でも団員になることができます。そうなのですが、多数は京大生なのではないかと思います。そうなると、特に弦楽器の場合ですが、子どもの頃から楽器を経験している人が多くなるのではないか思います。加えて、他大学から「ぜひ、京大オケで演奏したい」という人も、子どもの頃から経験していてそれなりの演奏レベルを持っている人たちなのではないでしょうか。私が学生オーケストラ、関西学院交響楽団に所属していた頃は(今から40年ほど前のことになりますが…)、弦楽器の大多数が初心者でした。そういった初心者の方達が、頑張って練習をして、定期演奏会で演奏するという感じでした。それは、それで素晴らしいと思うのですが、京大オケの場合はそうではないのではないかと思います。ある方が、「大学オーケストラは、演奏の上手さが、偏差値と相関している」と言っておられました。家庭環境(経済的・文化資本的)と関係しているというご意見です。確かに、そうなのかもしれません。

▪️それはともかく、金曜日の定期演奏会に行かせていただきます。もうチケットは、ほとんど売り切れていましたが、あえて、ステージの真後ろ(パイプオルガン側)にある客席を予約しました。視覚的にいろいろ楽しめるかなと思い、この席にしました。今回のプログラムは、画像の通りです。メインの「悲愴」がどのように演奏されるのか、楽しみにしています。加えて、「未完成」、譜面ヅラは演奏しやすそうなのですが、そう見えてとてもとても難しいので、どのように演奏されるのか気になります。京大オケは、学生オケですから、練習を緻密に積み重ねています。そこが、普通の市民オケやプロと違うところです。その練習を緻密に積み重ねていることの結果が、演奏にどのように現れてくるのか、その辺りを期待して聴かせていただこうと思います。

NHKの「団地のふたり」が再放送されます

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▪️私の大好きなNHKの「団地のふたり」が再放送されます。小泉今日子×小林聡美で送るユーモラスな友情の物語です。原作も読みました。北九州市にあった団地で少年時代を過ごした私には、本当に心に染み入るようなドラマでした。そのドラマが、再放送されるようです。2026年7月14日(火)~(全10話)、
夜10:00~10:45です。とても嬉しいです。ぜひ、みなさんもご覧ください。

Happy 90th Birthday, Maestro Eliahu INBAL !


▪️たまたま、SNSのショート動画でみつけたのです。あらためて、YouTubeでも探してみました。ずいぶん前、今年の2月16日に録画された動画のようです。グッときました。東京都交響楽団、指揮者はインバルさん。マーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」を演奏した後のカーテンコールのときに撮影されたものです。インバルさんの90歳をお祝いするサプライズのようです。編曲されたハッピーバースデートゥーユー(Happy Birthday to You)の演奏が始まったとき、すぐにはわかりませんでしたが、しだいにハッピーバースデートゥーユーであることが明らかになってきます。最初は、なにか厳粛な作品を演奏しているのかなと思わせて、最後はハッピーバースデートゥーユーを全員で、おそらくは聴衆の皆さんも含めて大合唱されたのではないかと思います。大成功ですね。演奏されたのが 「千人の交響曲」だから、楽器の種類も数も多いのですが、加えて合唱団も歌手も勢揃いされています。ソプラノは2人、メゾソプラノも2人、テノール、バリトン、バス、そして混声合唱団と児童合唱団。お祝いされるインバルさんはもちろん、お祝いをする側の皆さんもとても感動されたのではないかと思います。動画を拝見していて、とても90歳にはみえません。すごくお元気ですね。

▪️以下は、その演奏会のリハーサル風景です。

大阪交響楽団 第288回 定期演奏会【出会い ショパンとブラームス】

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▪️昨晩は、大阪交響楽団のチケットが手に入ったので、大阪まででかけてきました。プログラムはワーグナーと、ショパンと、ブラームス。あまり、ひとつのブログラムに一緒に並ぶことはないような気がしますが、どうなんでしょうね。「食べ合わせ」を心配?!しましたが、そんなこともなく、楽しむことができました。デリック・イノウエさんの指揮は初めて拝見しました。カナダの方なんですね。イノウエさんはオペラの指揮者として、その高い手腕が評価されていて、また亡くなった小澤征爾さんの信頼も厚かった方のようですね。メリハリのはっきりしたダイナミックな指揮で、私としては、視覚的にも楽しめました。

▪️ふたつめの作品は、ショパンの「ピアノ協奏曲第2番」でした。ピアニストは進藤実優さんです。第19回ショパン国際ピアノコンクールのファイナリストです。2025年に開催されていますから、昨年のことなんですね。演奏会のまえに、コンサートマスター(ミストレス)の方と進藤さんのトークコーナーがありました。そのなかで、記憶がはっきりしませんが、コンクールのファイナリスト同士の関係について、たしか「仲間」のように支え合う関係というようなこをおっしゃっていました。そのことが印象に残りました。

▪️ところで、最後の曲であるブラームスの3番は、遠い昔に自分でも弾いたことがあります。調べてみたら、1985年12月19日に神戸文化ホール大ホールで開催された関西学院交響楽団第66回定期演奏会でした。41年前ですね。学生オケのOBでしたが、エキストラとして弾かせてもらいました。自分で演奏した曲は、身体のなかにしっかり記憶が残っていますね。そのことを感じました。

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