「新入生交流会(クラス会)」
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▪️今日は、社会学部の新入生を対象とした「新入生交流会(クラス会)」でした。最初に教務課の職員さんが全員に基本的なことを説明されていました。そのあとは、「基礎ゼミナール」のクラスごとにわかれて、キャンパスツアーに出かけました。新入生の皆さんの大学生活を支える様々な部署がどこにあるのかを確認してもらいました。今年は16名を受け持ちます。今年度が教員生活の最後になるので、最後の学生さんたちになりますね。学生さんたちとの年齢差は49歳。「世代」という言葉を超えた年齢差ですね。
▪️午後からは、ゼミの4回生の面談です。内容は卒論に関してですが、今日も、GoogleのAIモードを活用して指導をおこないました。まずは学生さんの話を丁寧に聞いて、そして思い込みと勘違いを修正しました。今日の学生さんは、キー概念に振り回されていたので、「それは、君が研究したいことですか? それは、こういうことなのではないですか?」と基本の考え方や問題意識を整理した上で、AIモードを一緒に活用してみました。このやり方に、だいぶ私自身がなれてきましたかね。
▪️問題は、プロンプトと呼ばれるAIに作業をさせる「指示」「命令」「質問」をきちんと書くことができるかです。ここで差が生まれてくるような気がします。学生さんが困るのは、このあたりでしょうか。プロンプトは具体的で詳細な指示である必要がありますが、そのためには、やはり学問的な基礎能力が必要になるのだと思います。
第4回「ナカマチのひみつきち」
▪️3月28日の「ナカマチのひみつきち」(龍谷大学社会学部・社会共生実習・「地域エンパワねっと」)、すでに4回目の開催で、来年度の継続も決まっています。私は、午前中は高島市での荒廃した竹林の整備に環境ボランティアに出かけていて、午後は「大津百町館」閉館にあわせてのパーティーに出席していました。今回も好評のうちに終了したようですね。
▪️この月1回の「ナカマチのひみつきち」というイベント、絵本と工作を楽しみながら親子でゆったりした時間を商店街で過ごせる場所として認知されつつあります。今回の工作は折り紙で、大変人気があったとのことでした。また、大津市立図書館で活動されている読み聞かせの団体からぜひコラボしたいとのお申し出を間接的にいただきました。学生の皆さんの種子としての活動が、この商店街で芽吹き始めている気がします。学生の活動が市民活動へと展開していくのではないかと思っています。
▪️写真ですが、学生さんたちがInstagramで公表されているものをシェア(埋め込み)させていただきました。
2026年度面談の記録
■このエントリーでは、2026年度のゼミ生や実習生との面談の予約・実施状況を記録として残していきます(「社会共生実習」「社会学基礎ゼミナール」の履修者、大学院の方との面談も必要があれば付け加えていきます)。ただし面談の詳しい内容については、ここには書きません。
■私のこれまでの経験では、卒論に関していえば、面談の回数と卒論の進捗状況とは比例しています。また、面談の回数と卒論のレベルも比例しています。きちんと準備をして面談に臨んでください。また、自分のペースメーカーとしてこの記録を時々見るようにしてください(「しばらく面談に行っていないな…、これはマズい」という感じです…)。面談の予約・終了のみここに書き込んでいきます。このページは、「2026年度」4月からの面談記録です。
■記録に残せなかった面談も多々ありますので、抜けている場合は申し出てください。
■2026年度は、私の大学教員としての最後の年度になります。
【4月】
(2)2026/4/2/:11:45 : 4回生 NT(たくむ)面談。卒論の調査。予約。
(1)2026/4/2/:11:00 : 4回生 TY(ゆいか)面談。卒論の調査。予約。
第3回「ナカマノチのひみつきち」
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▪️今日は、「地域エンパワねっと」(社会学部「社会共生実習」)の学生さんたちが、大津市のナカマチ商店街(菱屋町商店街)の「ナカマチスタジオ」で、親子が交流できる絵本と工作のイベントを開催しています。「ナカマチのひみつきち」です。12月、1月、2月と、月1回の頻度で開催されています。たくさんの親子がお越しくださっています。昨晩は職場の「滋賀県人会」が開催され、夜遅くの帰宅になりました。少々飲み疲れの感じでしたが、可愛らしいお子さんたちの笑顔におじいさんは癒されています。
▪️今日は、顔を知っている小学生のMちゃんが来られていました。今から5年前の「地域エンパワねっと」の活動の一環として「みんなで作る絵本館」というイベントを実施しました。地域の皆さんに絵本を寄付していただき、その絵本を活用した親子交流のイベントです。その時も、Mちゃんはフルに参加してくれていました。今は6年生ということですから、「絵本館」の時は1年生だったのですね。当時もそうでしたが、今日も小さなお子さんたちを上手にお世話くださっていました。ありがとうね。「絵本館」の時の学生さんたちは、みんな卒業されています。そのうちのお一人は、今、大津市役所に勤務されています。どうしているのかな。
【追記】
▪️後期の授業はすでに終了しています。成績も出ています。しかし、地域連携型の社会共生実習は3月末まで活動できることになっています。おそらく、来月も「ナカマチのひみつきち」は開催されます。単位や成績のためでなく、地域のために活動しているわけですね。そのことを私は評価したいと思います。そして、来年度も引き続き、この実習を履修している学生さんたちが、さらに履修を継続される予定です。頑張って欲しいですね。
来年度の時間割(暫定)の修正版
学生さんとの面談
▪️今日は祝日のようですが、研究室でひとりのゼミ生の方の卒論に関して面談を行いました。学生さんと面談の日程調整を行ったのですが、今日しか日程があわなかったのです。まあ、予想はしていましたが、きちんと自分のテーマに関して下調べができていませんでした。ゼミ生の皆さんには、「生成AIをすでに使っている人は、正しく上手に使って、使っていない人もGoogleのAIモードをきちんと使って、卒論に必要な情報を集めてください」と伝えてありますが、今日やってきた学生さんは使えていませんでした。ちょっとorzですかね。
▪️ということで、その学生さんの研究テーマに関連する情報や事例を集めるために、学生さんの目の前で、実際にGoogleのAIモードを使っている様子を見てもらいました。その学生さんの関心は、地域社会の高齢者の困難を、周囲の人たちが「他人事」ではなくて「自分事」として捉えて、自分たちでボランティア組織を立ち上げていくようなことに関心をもっておられます。私の関心からすれば、地域社会の自治の問題ということになります。
▪️AIは、プロンプト(AIへの質問や指示)が具体的であるとすぐに情報や事例が確認できます。もちろん、AIは「嘘をつく」ので、元になった情報をきちんと確認する必要がありますが。今日は学生さんを指導しながら、山本五十六が「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」というのを思い出しました。その学生さんは、ちょっと「やる気モード」になってきたようでした。春休みのあいだにもう一度面談をしてほしいと言って帰宅されました。今度は、期待しても大丈夫かな。
▪️今日の学生さんは、AIをまだ上手に使えていませんでしたが、なかには上手にというか、間違った使い方をしてしまっている人がいるのではないかと心配になります。大学教員生活は残り1年しかないので、私が勤務している間は無理そうですが、1回生のときからAIの正しい使い方、リテラシー、それからセキュリティーに関してきんちと学べるようにしていかないといけないのではないかと思っています。アメリカのオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、AIの指数関数的な発展によって、2028年に世界は激変すると語っているようです。また、AI技術が特定の国家や少数企業に独占される事態に対して強い警戒も示しているようです。発展といってよいのかどうか大いに疑問がありますが、それはそれとして、学生さんたちには、この激変の荒波のなかで、生きていけるようにAIに関してしっかり学習してほしいと思います。
市民団体「大津の町家を考える会」のこと
▪️いろいろお世話にもなってきた市民団体「大津の町家を考える会」が、今年度末で解散することになりました。社会学部の社会共生実習の前身である「大津エンパワねっと」の実習では、学生さんたちが会員さんからいろいろご指導ご支援をいただきました。特に、雨森鼎さんや野口登代子さんには大変になりました。雨森さんは、10年以上前に履修していた学生さんたちとも、今も交流されています。ありがたいことです。また、ゼミで活動していた「北船路米づくり研究会」で月1回の野菜市も、「大津の町家を考える会」が運営されている「大津百町館」の前で開催させていただいていました。昨日は最後の総会が開催されました。いつもは欠席させてもらっていたのですが、昨日は最後ということで出席させていただきました。さびしいですね。
▪️写真は1998年の朝日新聞の記事です。写っているのは青山菖子さんです。「大津の町家を考える会」の立ち上げからずっと頑張って会を支えてくださった方です。残念ながらご病気でお亡くなりになっています。2008年9月だったと思います。私が「考える会」に入会したのは、青山さんがかなり強引に勧誘してくださったからです。私が龍谷大学社会学部に勤務し始めた年、2004年のことです。
第2回「ナカマチのひみつきち」
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▪️昨日は、「地域エンパワねっと」(龍谷大学社会学部社会共生実習)の学生さんたちが主催した「ナカマチのひみつきち」の第2回目のイベントが、大津市中心市街地のナカマチ商店街にあるナカマチスタジオで開催されました。ナカマチ商店街は、丸屋町商店街、菱屋町商店街、長等商店街の3つの商店街が連なった商店街です。ナカマチスタジオは、その中の菱屋町商店街にあります。平和堂のフレンドマートの前です。今回も前回と同様に、最近この地域に転入されてきた若い親子で絵本を楽しんでいただきながら、「商店街とのつながりや、若い親子同士のつながりが生まれるきっかけになったらいいな」、そのような思いから企画されています。
▪️今回も、たくさんの親子がお越しくださいました。ありがとうございました。私は、通り過ぎりのお爺さんのような感じで、会場にいるだけですが、学生さんたちは頑張っていました。小さなお子さんが選んだ絵本を読んであげたり(読み聞かせ)、紙コップ+輪ゴム+ペットボトルのキャップを使った工作も手伝ってあげたり。スタジオはガラス張りなので、商店街を歩く方たちが、スタジオの中の楽しそうな雰囲気を気にしておられるのが良いなあと思いました。なかには、「楽しそうやね〜」とそばによって見学される方や、スタジオ内でお子さんと一緒に工作をされているお母さんの様子をご覧になって、「お母さんが楽しそうやわ〜」とおっしゃる方もおられました。
▪️私は、基本、通りすがりのお爺さんなんですが、このナカマチスタジオが取り組んでおられる事業に関心をお持ちの方たちと、知り合い、じっくりお話をすることができました。これから、何かコラボできたらいいなと思います。そのようなコラボも含めて、このナカマチスタジオや商店街そのものが、様々な方達が交流できる場所になっていったら素晴らしいなと思っています。そうそう、今日は、映像作家の中島省三さんにひさしぶりにお会いすることができました。ナカマチスタジオの中にある「Oi Caffe」にコーヒーを飲みにこられた時に、偶然お会いしました。私が琵琶湖博物館の開設準備室に勤務している時からのお付き合いですから、知り合ってから35年ぐらいになりますかね。いろいろ、懐かしい話をすることができました。ありがとうございました。大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」だけでなく、同じ中心市街地にあるこの商店街も私にとっては、人とのつながりを生み出す「場所」なのだなと思います。自分の人生にとって、とても大切な「場所」なのだと思います。
▪️昨日は、来年度の社会学部のパンフレットの取材がありました。「地域エンパワねっと」を履修している1人の学生さんに焦点をあてて取材をされていました。左側の写真、カメラマンの方がスタジオ内にレンズを向けて写真を撮っておられるところです。また、京都新聞の取材もありました。本日の京都新聞の滋賀版で記事になりました。みなさん、ありがとうございました。
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2025年度社会共生実習「活動報告会」
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▪️今日は、社会学部の2025年度社会共生実習「活動報告会」の日でした。昼休みと3講時の時間を使って実施しました。今年度のプロジェクトは全部で5つでした。そのうちの1つは前期で終了したこともあり、今日はポスターを掲示(テーブルの上に)しただけでしたが、他の4プロジェクトは、前半に口頭での各プロジェクト発表(3分)と、後半にポスター発表(13分)を行いました。
▪️ポスター発表では、参加者は4つのプロジェクトを順番に回りました。まず、受講生から3分間の説明を受けた後、参加者の皆さんに質問やコメントをしていただきました。また、ポストイットカードに書いてポスターに貼り付けていただきました。
▪️今日は、学外から19人の方達がご参加くださいました。京都市役所、大津市役所、それから京都信用金庫からもご参加くださいました。これまでもこういった報告会を開催してきました。ただ、昨年の春に社会学部が深草キャンパスという参加しやすい便利な場所に移転したせいかもしれませんが、今日はいつもよりもたくさんの方達が参加してくださったように思います。加えて、龍谷大学附属平安高校の高校3年生で来春から社会学部に入学することがきまっている生徒さんたちも参加してくださいました。ありがとうございました。最後に講評を3人の方にお願いしました。平安高校の先生、本学教育企画部の課長さん、そして政策学部の井上芳恵先生のお3人です。平安高校の先生からは大切なご提案もいただきました。来年の報告会に役立てていきます。高校生の皆さんがもっと積極的に参加できる工夫をしてまいります。
▪️さきほども書きましたが、社会学部は昨年の春に深草キャンパスに移転しました。社会科学系の学部がこのキャンパスに集まったのです。できれば、学部の垣根を越えてさまざまな交流がうまれてほしいと思っていますし、異なる学びをしている(学部が異なる)学生さんたちが、力をあわせて地域課題に取り組むような、PBL的、CBL的な実習がこのキャンパスから生まれてきてほしいと思います。今日の山川課長や井上先生からの講評でも、同様のご意見をいただくことができました。そのような取り組みが生まれてから定年退職したかったのですが、私にはもうそれだけの時間がありません。私よりもお若い、同じような「志」をお持ちの教職員の方達に、ぜひ大学を導いていただきたいと思います。
他者の他者性
▪️今日は、2回生対象の社会学基礎ゼミナールで「杉岡先生を偲ぶ」というタイトルの高田文英先生(文学部・真宗学科)の講演録を読みました。『りゅうこくブックス 今ここの苦によりそう』138(龍谷大学宗教部)に収録されています。杉岡孝紀先生は、実践真宗学研究科で「宗教実践演習」を担当予定だったようですが、病気でお亡くなりになり、そのあとを高田先生が代わって担当されました。シラバスに書かれたテーマは「真宗他者論」でした。杉岡先生がお亡くなりになったので、履修予定者の院生のみなさんはそういうことであればと、他の先生の演習に変更されたのですが、お1人だけ「真宗他者論」を学びたいということで、高田先生はその院生の方と2人で演習をされたようです。贅沢な話ですね。
▪️この講演録、2回生のゼミ生の皆さんにも大変前向きに受け止めてもらえました。ゼミのテキストのひとつとして利用させていただいたわけですが、よかったなと思っています。
▪️高田先生は、杉岡先生の問題意識について、このように書いておられます。真宗学においては「他者との関係」ということが見過ごされてきたのではないかという問題意識です。もちろん、浄土真宗は阿弥陀如来との直接的な一対一の関係が根本ですが、親鸞聖人は「あらゆる諸仏や菩薩たち、天の神や地の神など」も信仰の中に位置づけられているし、異なる考えの信仰や、それを信仰する人々との関係性についても、考えを巡らしていたというのです。知りませんでした。杉岡先生は、阿弥陀如来と私という関係性が信仰の中心であっても、「それが全てのように捉えることで、その他の私たちを取り巻く様々な存在との関係というものが捨象されがちになっているのでないか」とお考えだったのです。
他者は私が決して理解することのできない存在である。その理解できないという事実を無視して、勝手に自分のなかで理解したつもりになるのならば、それは相手の独自性を抹殺することであり、それは暴力に他ならない。
▪️杉岡先生は、「他者は私が決して理解することのできない存在」と捉えておられました。それを「他者の他者性」と概念化されていました。フランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスの他者論の思想からも学びとられていました。「他者の他者性を廃棄することは暴力になつながる…」、高田先生は杉岡先生のこの指摘をご自身の経験のなかで反芻されています。「『私は相手のことが分かっている』という思いが相手を傷つけ、相手の声を抹殺していく、そうしたことにも繋がってしまう」わけです。
▪️でも、それではどうすればよいのか、すぐにそのような指摘が出てきそうです。高田先生は以下のように話されています。
決して他者を理解することはできないという認識は、一見否定的で、あまり生産的なことではないように思ってしまいます。しかし、心のどこかでこの他者の他者性に思いをいたすことが、逆説的ですが、相手の思いを受け止めていく可能性を開いていく。とくに宗教信仰は一面において、独善的な排他主義に陥りやす危険性を孕んでいる。浄土真宗はそこを省みながら、具体的な事柄に対応していかねばならない。杉岡先生はそういうことをおっしゃっているのであろうと、私は理解しております。
▪️ここで大切なことは、「他者の他者性」という自分の物差しでは捉えきれないものをもっているということを常に前提として、相手の思いを受け止めていく…ことなのでしょうが、これはとても困難なことなのだろうなと思います。高田先生は、杉岡先生のお考えは、「他者の他者性ということを認識し、そこに耳を傾けること」だと述べておられます。
▪️もうひとつこういう大切なことも指摘されています。
他者の他者性を対象化するということ、それは裏返して言えば、私自身の愚かさを対象化するといてことでもあろうと思いますが、それは、自分は分かっていると自己完結してしまう在り方ではなく、他者の声を聞き続けるという、外に開かれた在り方を志向するものと言えます。
▪️龍谷大学の行動哲学は、「自省利他」です。他者のために何かを行うことは「利他」ですが、前半の「自省」の部分に、このか「他者の他者性」が深く関わっているのだと思うわけです。それがなければ、「利他」は暴力になってしまう危険性を孕んでいます。また、この「他者の他者性」という概念を根本におくと、様々なディシプリンの間に対話が生まれてくるような気もします。社会学部が移転した深草キャンパスで、そのような動きが生まれてくると素敵だなと思っています。