課外活動のこと
■龍谷大学吹奏楽部の部長をしていますが、吹奏楽部の部長になる以前から、一般同好会のあるサークルの部長もしています。以前からのサークルは、学生部の職員さんに頼まれて部長になりました。龍谷大学の一般同好会(大学公認のサークル)は、専任教員が部長になるルールになっているからです。おそらく、ここからは私の勝手な推測ですが、前の部長さんが定年か何かでご退職することになり、次の部長が必要になって、学生の皆さんが職員さんたちに「どうしましょう」と相談したところ、たまたま学生部の職員さんの前を通りかかった私に声をかけて頼んでみた…という感じなのだと思います。
■吹奏楽部の練習は時々見学に行きますし、コンクールや演奏会なども必ず直前の練習段階から同行しています。しかし、この一般同好会の方は、書類にサインと印鑑を押すだけで、普段、どうされているのかよくわかっていません。吹奏楽部の部長になるずっと以前には、部長として同好会の活動をもっと応援しようと思っていたのですが、どうもサインと印鑑だけで良いようで、結果として活動の様子を拝見するチャンスがないまま現在にまで至っています。
■驚いたことに、このサークルの部員は250名ほどいます。多いですよね〜。もちろん幽霊部員も含めての人数です。毎年交代する幹部の人たち(幹部は2回生)とも、時間をかけて話をしたこともありません。まあ、一般同好会だから、こんなもんかな…とも思いますけど。とはいえ、何かモヤモヤした気持ちになります。
■あって欲しくはないことですが、何か問題が発生した時など、普段からの付き合いがないと困ることになります。合宿中の事故や怪我とかも。何かあったら、自分たちだけで解決しようとせずに、すぐに連絡をするようにとだけは言ってあります。昨日は学生部に一般同好会の書類を私の方から提出しました。大した手間ではないのですが、形式的なことだけでしか関わっていないということが、いつもちょっと気になっています。まあ、そういうことでこれまで思ってきたことをこのブログにも書き残しておこうと思います。
ひさしぶりの深草キャンパス
■昨日の午前中は、大学の本部のある深草キャンパスまででかけました。ひさしぶりに、オンラインではなく、対面による小さな会議が開かれたからです。小さな会議ではありますが、大学の研究事業推進に関して、いつもよりもスケールの大きな話をすることになりました。「実現するにしても、その時自分はもうこの大学を退職しているな」と頭のどこかで思いつつも、ワクワクするような話しなので、やはり「こうなったら素敵だな」「こうしていくべきなんじゃないのかな」と思ったことを、結局はいろいろ発言することになりました。詳しくは書くことはできませんが、この手の話に興味を持ってコミットする人と、逆に、大切かもしれないけれど、自分には直接関係のない話で面倒だた距離を置く人と、大学教員は大きくは二分できるような気がします。そして、後者の方がずっと多いようにも思います。私は少数派の前者なのかもしれません。この小さな会議は、今後も継続されている予定です。
■午後からもオンライン会議がありました。自宅に戻っていては開始時間に間に合わないので、深草キャンパス内で個室を借りてteamsで会議に参加しました。その後もその場所で書類づくりをやりました。なんとか締め切りの時間には間に合いました。まあ、昨日はこんな感じでした。
■昨日の仕事とは関係のない話になりますが、学食で昼食を摂って個室に戻る途中、吹奏楽部の2人の副部長にお会いした。吹奏楽部には4人の副部長がおられますが、今日お会いしたのは、年齢でいえば、上から2番目と4番目の副部長になります。あたりまえなのですが、普段は、事務職として多忙を極めておられます。その様子を拝見できてよかったです。仕事もありながら、吹奏楽部の裏方として部員を支えてくださっているのですよね。本当に、ありがたいことです。
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■もうひとつ。午後からのオンライン会議で司会を務められた方から、「私の知り合いの◯◯さんが、先生と知り合いのようですね。facebookでやり取りをされているのを拝見しました」と教えていただきました。◯◯さんは、私の娘の大学・大学院の先輩なのです。娘がいろいろお世話になりました。娘と仲良しなんですね。そういうこともあり、どういうわけか◯◯さんとはfacebookでもつながることになりました。へーとちょっとびっくりしましたが、世の中にはいろんなつながりがあります。特に、facebookをやっているとそのつながりが可視化されます。「6次の隔たり」という言葉があります。「世界中の人間は、『知り合いの知り合い』といった関係をたどっていくと、5人の仲介者を経て、6人目でつながる」というものです。世界は狭いです。
■写真は深草キャンバスの中の樹木。立派ですね。以前はこの辺りに建物があってよくわからなかったのですが、ずっとここにあった樹木なのでしょう。
2022年度 集中講義「びわ湖・滋賀学」
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■来週月曜日から金曜日まで、滋賀県立琵琶湖博物館の学芸員の先生方と「びわ湖・滋賀学」の集中講義の授業を行います。私自身は、コーデイネーターで授業を担当しません。裏方の仕事です。
■琵琶湖博物館は、「湖と人間」をテーマとする博物館です。滋賀県草津市の琵琶湖に突き出した烏丸半島にあります。6年の歳月をかけて展示をリニューアルを行い、一昨年の10月にグランドオープンしました。この集中講義では、8月29日〜8月31日の3日間をオンライン講義で、9月1日〜2日の2日間は琵琶湖博物館の展示を用いて講義を行う予定になっています。
■講義のねらいは、滋賀県の特徴について、「琵琶湖」と人の関わりという視点から理解を深めることにあります。この地域で暮らしてきた人々の産業(農林水産業が中心です)や日常の文化のありかたを見つめ直し、それらと琵琶湖集水域という環境との密接な関わりについて学びます。
具体的なトピックとしては、琵琶湖の自然と生い立ち、自然と暮らしの歴史、暮らしとつながる自然、水の生き物と暮らしを取り上げ、琵琶湖博物館の新しい調査研究の成果をまじえて講義していただく予定になっています。具体的には、こんな感じです。
【オンライン授業 8月29日・30日・31日】
1.オリエンテーション
2.琵琶湖の魚と水田利用魚類
3.琵琶湖・河川の漁業
4.魚のゆりかご水田・滋賀の水田農業
5.近江のふなずし
6.琵琶湖の漁具・人々の暮らし
7.水辺の暮らし・森の暮らし
8.気候変動と人の利用による植生変遷
9.琵琶湖の固有魚の進化【展示による授業 9月1日・2日】
10.A展示室見学・課題学習
11.B展示室見学・課題学習
12.C展示室見学・課題学習
13.水族展示室見学・課題学習
14.企画展示見学・課題学習
15.まとめと課題レポート作成
■ひょっとすると、「これ、世界農業遺産に認定された琵琶湖システムの内容とちゃうの?」とお気づきの方がおられるかもしれませんね。琵琶湖博物館の学芸員の先生方が、特に世界農業遺産を意識しているというわけではないのですが、そうなんです、内容はかなり重なっています。というか、世界農業遺産の琵琶湖システムも、琵琶湖博物館も、共にこの滋賀県固有の地学・地理、生態、生業、文化、社会…そのような要素が40万年の歴史の中で順番につながり構造化されてきたシステムに焦点を合わせているからです。まあ、琵琶湖博物館の方がちょっと先輩ではありますが。
■このような内容だと、学生さん以外にも、一般の皆さんの中にも、講義を受けてみたいという方がおられるかもしれませんね。その気になれば、龍谷大学のREC等でも同様の市民向けの講義ができるはずです。まあ、その辺りは将来の可能性ということにしておきます。とはいえ、大学の学外連携部門の担当者の職員さんからは、ぜひ進めたいとのご意見も頂いています。私がこの授業を担当しているわけではないのですが、今後の展開が楽しみになってきました。
■最後になりますが、この「びわ湖・滋賀学」を履修した皆さんが、この集中講義をきっかけに、実際の琵琶湖・滋賀県のフィールドへと足を運んでくださることを期待しています。滋賀県に暮らしてみたい、滋賀県で働いてみたい、滋賀県に移住したい、何度も滋賀県に来てみたい、そのような若者が増えたらいいなあと妄想しています。(トップの写真は、昨年の「びわ湖・滋賀学」で琵琶湖博物館を訪問した際、近くの湖岸が撮影したものです。)
教授会懇談会と深草キャンパス施設整備計画に関する説明会
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■昨日は、16時から社会学部の教授会懇談会と、深草キャンパス施設整備計画に関する説明会が開催されました。
■2025年度に、社会学部は京都の深草キャンパスに移転・改組します。まず懇親会では、参加した教員がグループに分かれて、計画中のカリキュラム案に関してディスカッションを行いました。
■コロナ禍で対面で会議をする機会がぐんと減っていますが、今日はひさしぶりに実際に会って話をしました。オンラインの会議だと無駄な話ができません。しかし、昨日は対面で、しかも会議ではなく懇談会。自由に話をすることができました。非常に有意義な時間でした。
■あくまで個人的な意見ですが、職場には、やはりこういう「場」が必要だと思います。個人的な意見と書きましたが、それはオンラインだけで十分という教員もおられるからです。このあたり、なかなか難しいですね。一見、無駄の多い、こういう「場」から、そして制約条件の少ない「場」から、面白いアイデアが出てきたり、抜け落ちていた課題に気がついたりすると思うのですが…。で、あくまで個人的な意見です。
■懇談会の後は、これから実施される深草キャンパスの施設整備についての説明が、模型をもとに行われました。社会学部の講義や実習が行われる予定の、新しく建設される校舎もその一連の施設整備の中に入っています。いろんな意見が出てきました。私からは、改組後の新カリキュラムの柱と整合的な空間構成にしていただきたいと、設計会社の皆さんにお願いいたしました。現在は基本計画の段階ですが、実施設計の段階できちんと対応していただけると思います。
■昨日はとても有意義な時間を持つことができました。ただ、私自身は定年退職が迫ってきているので、新しい校舎で仕事をするのは2年だけということになります。ちょっと、その辺りは寂しいのですが仕方がありませんね。
「総合的な探究の時間」と卒論の研究テーマの絞り込み
■7月28・29日、8月1日の3日間で、3回生ゼミの夏期集中面談を行います。対面式は難しいので、zoomを使った面談にします。今年は、ゼミ生の人数がすなくなめで12人です。1人30程度、面談を行なってもらいます。面談の目的ですが、卒業論文のテーマを明確にしていくことにあります。まだ焦点化…というレベルにまではいかないと思いますが、少なくとも今よりもう少し絞り込んでいきます。
■本当は、3回生になってゼミに所属する以前に、一定程度、自分が関心のあるテーマに絞り込みをかけて、その関心をもとにどのゼミに所属するのかを考えて欲しいと思っています。しかし、私見では、現在の社会学部社会学科のカリキュラムは、そのような問題関心の絞り込みに相応しい形にはなっていないように思います。問題意識が曖昧なまま、ゼミの所属を決めて、ゼミに入ってから、自分は何を研究するのかを考える…そういうパターンの人が多いのではないかと思います。しかも、1回生の入門ゼミ(「社会学入門演習」)は1セメスター(1年次前期)に開講されますが、その次の演習(「基礎演習」)は4セメスターに開講されることになります。ほぼ1年間、演習形式の授業を受けないことになります。本当は、この1年間で自分自身の問題関心を絞り込んでいって欲しいのですが、それは各自に任させることになります。各自で履修登録をした授業を受けながら、そのような問題意識の絞り込みをやっていける人は良いのですが、そうでない人は(こちらが圧倒的に多数派)、状況に流されるままにゼミに所属してしまうことなります。これは、個人的な見解ですが。これは大変困ったことだと思うのです。
■さらに、個人的な見解を付け加えれば、大学に入学する以前から、つまり高大連携事業の段階から、実質的なカリキュラムは始まっているべきかとも思います。高校では、2022年度より「総合的な探究の時間」に取り組むことになっています。この「総合的な探究の時間」という授業では、これまでの知識習得型ではなく、生徒の皆さん自身が疑問や関心を持ったテーマについて探究すべき具体的な課題を設定し、調査や実験、プレゼンテーションを行っていくことが求められているといいます。大学のカリキュラムも、このような新たな「総合的な探究の時間」を経験した人たちは、大学の授業において何を期待するのでしょうか。本当は、その辺りのことを、高大連携事業の中で考え、新たな事業に取り組んでいくべきなのでしょうね。もし、このような「総合的な探求の時間」と大学の高大連携事業がうまくつながるようになると、その後に続くカリキュラムはどうしていくべきなのでしょうか。その辺りの見通しも、きちんと立てておく必要があります。
■社会学部は、2025年度に深草キャンパスに移転します。組織も改組して、新たなカリキュラムで出発します。現在、そのカリキュラムを具体化していく作業に(私よりも)若い教員の皆さんを中心に取り組んでいただいているわけですが、ここに書いたようなことについてもしっかりご認識いただきたいと思っています。時間をかけて、入学前から(0年次から)、少しずつ無理なく自分の問題意識を絞り込んでいくことができると思うのです。
オンラインのための道具
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■新型コロナウイルス、今度はなんという名前のウイルスでしたかね?ひょっとすると第7波がやってくるかも…らしいですね。そうなると、再び、オンライン授業に戻ってしまうのでしょうかね。かりに、逆に、コロナが収束していったとしても、完全に対面式に戻ることはもう無いのではないかと思います。いろんな事情があって、オンライン授業が嫌だったり苦手な人たちがいる一方で、逆に、自分にはオンラインが向いているという人もいます。たとえば、片道2時間以上かけて通学している人。加えて、家庭の経済的な事情でアルバイトをたくさんしなくてはいけないという人もいます。そういう方の中には、オンラインだと助かるという人がいるのです。となると授業はハイブリッドということになります。今日は、このようなカメラが教室に固定してありました。「Web授業用常設カメラ(MEETUP)」というのだそうです。私自身は、まだ使ったことはありません。これは便利そうですね。今までは、教室にカメラとか三脚とか持ち込んで授業をしなければなりませんでしたが、もっと準備が簡単になりそうで。
■さて、昨日は午前中は授業でしたが、午後一番で大津の中心市街地にある商店街の活性化のことで学外からの相談がありました。大津市役所の商工労働政策課の職員さん、中心市街地にある3つの商店街連合会の会長さん、事務局長さんのお3人です。社会学部の課長さんにも同席していただき、龍谷大学の学外との連携を進めるRECの課長さんもご挨拶にお見えになりました。まだ相談の中身については書くことができませんが、新しい地域連携がうまく進んでいくと良いなあと思っています。
■その後は、世界仏教文化研究センターの打ち合わせでした。龍谷大学の将来計画である「龍谷大学基本構想400」に照らして、センター長を務めている世界仏教文化研究センターの複数の事業の進捗状況を確認し、事業内容の適切性を検証していく必要があるのですが、今回の打ち合わせはその作業の前提をきちんと整理することでした。まあ、なんとか、スッキリさせることができたのかなと思っています。もっとも、順調に進捗している事業もあれば、そうでない事業もあります。頑張ります。
■この後は、FD研修会でした。世界仏教文化研究センターの打ち合わせが長引いたので、出席が遅れてしまいました。今回の研修会のテーマは、さまざまな理由で大学での修学に問題を抱えている学生の皆さんくをどのように支援するのか…ということがテーマでした。多くの皆さんはteamsで参加されていましたが、私は学部執行部の皆さんと同じく6号館のプレゼンテーション室で参加しました。つまりハイブリッドで開催されたのです。対面式の会場にあったのが2枚目の写真の装置です。「MeetingOwl Pro」という製品のようです。このポットのような装置をテーブルの真ん中に置いてパソコンと繋ぐと、周囲の参加者も綺麗に写り、発言もきちんと拾ってくれます。かなり性能が優れています。これいいなあ。でもね、高いんですよ。10万円ほどするらしいです。授業用や会議用なので、大学で備品として複数台用意してもらえると有難いのですがね、どうやろね〜。
アルファベットに取り囲まれて
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■水曜日の午前中は、「地域再生の社会学」の講義でした。昼休みは生協の弁当を食べて、午後は、学科会議、FD報告会、教授会、研究科委員会と続きました。会議は、全てオンラインです。コロナ禍が収束したとして、はたして対面式に戻るのでしょうか。同僚とも顔を合わせることがなくなってきました。これでいいのかな…と思いますが、基本、大学教員は大学という組織に属していても個人商店主のような人が多いような気もしますし。「これでもいいんじゃない」というか、むしろこちらの方が良い人の方が多いかも知れません。
■思えば、コロナ禍が始まる前からペーパーレス化が始まっていました。完全に会議はteamsになりました。会議資料も、teamsのフォルダーに保管されるようになりました。個人的にはですが、いまだに、このteamsには慣れません。一時は、会議に入れなくなることもありました。頑張って、いろいろやってみて、再び入れるようになりましたが…。授業は対面式に戻りましたが、manabaをかなり活用している。オンラインで授業をやっていた頃はzoomが多かっのですが、Google Meetも使いました。レポートもゼミでのレジュメもmanabaで提出してもらっています。授業の資料もmanabaで配布しています。学生との面談、そして学外者との会議はzoomになりました。NPOの理事会の連絡はSlack、資料はEvernoteです。いずれも、ここ3年ほどの間に起こった変化です。コロナ禍が、変化を加速させました。そういえば、LINEだけはコロナ禍の前から使っていたな。facebookは生活の一部だし、孫たちとのことwellnoteで知る。アルファベットに取り囲まれています。
■まだまだ、身の回りの変化が続くのでしょうか。でも、大学の中では、まだまだ紙ベースで動いている部分もあるし。なんだかマダラ模様で中途半端だな〜。
■これ、大学にいるし、NPOやっているから、teams、GoogleMeet、manaba、zoom、Slack、Evernoteを使っているけれど、大学を辞めてNPOも引退すると、世の中のDXの変化についていけなくなるな、きっと。と思っています。いやいや、もうそんな変化についていかなくても良いだろう…とも思います。どうだろう。
■ゼミの学生が、数年前まで、好きなアーティストのCDから好きな曲をWALKMANに取り込んで聞いていたけれど、今はサブスクで向こうからどんどん新しい曲を送ってくるのを聞いている。音楽との関係が変わってしまったと言っていた。便利にはなっているけれど、つまらなくなっているのかな。まあ、そんなことをつらつら思いながら、帰宅。大学のバス停で蝉が鳴いているのに気がついた。夏休みまでもう一踏ん張り。写真は、先日の瀬田キャンパスです。ちょうど昼休みかな。暑いを通り越して、熱いです。
令和3年度東京大学学部入学式の祝辞、妹島和代さん
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■龍谷大学の親しい事務職員の方が、東大入学式で … 世さんの祝辞をアップされていました。なるほど。素晴らしい祝辞です。以下は、そのうちの一部です。
「私がお伝えしたいことは、まず一つは、専門的に考えてゆくことは、意外に専門以外の他の分野のことも考えることになっていくものだな、ということです。それから2つ目は、他分野の専門家とのコラボレーションの重要性です。そして3つ目は、自身の専門の研究を深めてゆくことは結局、その専門領域内にとどまらないで、私たちの世界全体を考えることになっていく、ということです。これらは、おそらく、いずれの専門分野にもあてはまるのではないかと思います。」
「今思うと、私は家を考えながら、人の集合のあり方を考えていたと思います。どうやったら1人でいることの快適性とみんなでいることの快適性を両立できるか、それにはどういうスペースを作ればいいのだろうかと考え、そして、それは、家だけの問題にとどまらないものになっていきました。」
「「新しい学びの場」という要望から私は、いろいろな人と出会うことができる多様性と自由、他分野の人間と場所を共有している共有感覚、を提案したのです。」
「みんなで場所や空間を共有するということは、その場所に流れている時間をも共有しているのではないかと気づきました。つまりそれは、今の時代の私たちが共有しているだけでなく、過去や未来の人々とも共有していると言えるのではないかと思います。いろいろな人々の活動が積み上がって歴史となって、その流れの一番手前に私たちの今の社会があるということだと思います。 」
■学部や学科、そして自分の専門領域に閉じこもるのではなく、こういった「開かれた場」が自分の職場にもっと必要だなあと思っています。私は、長年、文理融合型の研究プロジェクトに参加してきたので、この妹島さんがおっしゃること、自分の経験に重ね合わせてよく理解できます。もちろん、過去の経験が全て素晴らしいものであったかといえば、必ずしもそうではありません。でも、そういううまくいかなったなあという経験も含めて、それはなぜなのかなあと考えることで、今の自分の力になっているのだろうなと思っています。
teamsに参加できない
■コロナ感染拡大が始まり、大学の会議は、すっかりオンラインになってしまいました。今では、オンラインの方が良いという人の方が多いようです。コロナが収束したとしても、もう昔のように対面で会議をやることはなくなるのではないかと思います(どうやろ、知らんけど)。ところで、会議の多くはMicrosoft社のteamsを使うことが多いように思います。時々、zoomの会議も入りますが。
■一昨日は午前中に授業があったので、午後からの会議は、研究室のパソコンからteamsで参加しました。学科会議、教授会まで、順調に参加できていたのですが、そのあとの研究科委員会に参加しようとすると、いつまでたっても「今すぐ参加」ってのが出てきません。これをクリックして参加するのですが。予定されていた会議開始時間を過ぎてもいっこうに変化がありません。これはおかしいと思い、委員会の事務局の担当者のところを尋ねてみると、すでに会議は始まっていました。これはいかんと、その担当者の横で、自分のiPadを使って途中から参加することになりました。一昨日、研究室のパソコンは新しいものに替りました。リースなので、3年ほどで新しいものに変わります。その際、teamsの設定をきちんとしもらったはずなんですが…。
■委員会終了後、情報メディアセンターに行って、ことのしだいを話してどうしたら良いのか相談をしてみました。すると、センターの職員さんは、そういうことを自分もよく経験しているというのです。えっ…まじ。で、どうしたら良いのかと尋ねると、「いったんパソコンをシャットダウンして再度立ち上げてみてください」とのことでした。ああ、なるほど。Googleで「teams 会議に参加 表示されない」と調べてみると、こういうトラブルっていろいろあるようですね。まあ、不完全だということですね。
■退職するまでに、またいろいろ新しい仕組みが登場するのでしょうか。在職中はなんとか追いつこうとしますが、退職後は使うことがなくなるので、いわゆる「情報弱者」になっていくのでしょうね。
瀬田キャンパスのヤマモモ
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■瀬田キャンパス内にあるヤマモモです。奥が雄木で、手前が雌木のようです。雌木の下には、ヤマモモの実の種らしきものがたくさん落ちていました。毎年、ヤマモモの実は、地面に落ちてしまっているのですね、たぶん。実は、ヤマモモには雄木と雌木があることを知りませんでした。イチョウと同じなんですね。このことを教えくださったのは、知り合いの植物生態学者のYさんからでした。Y さんありがとうございました。
■ヤマモモの実は食べられるそうです。そのことを教えてくださったのは、農学部の古本強先生です。古本先生は、この写真のヤマモモではなく、社会学部の建物である6号館の横、外周道路沿いに植えてあるヤマモモの実を、1回生の入門ゼミの学生の皆さんと一緒に収穫して、入門演習の班ごとにジャムを作って味を競い合ったそうです。いいですね〜、取り組みの内容が農学部らしいです。
■ということで、農学部の古本先生と一緒に楽しい学びのささやかなイベントを開催することにしました。古本先生は、瀬田キャンパスの近くで養蜂もされています。毎年、ニホンミツバチの蜂蜜を採取されています。ニホンミツバチは、いろんな花の蜜を集めてきます。百花蜜と言われています。その蜂蜜もヤマモモと共に味わおうというのです。場所は、瀬田キャンパスに新しくできた「Steam コモンズ」です。
■この「Steam コモンズ」ですが、以下の目的で瀬田キャンパスに設置されました。
STEAMコモンズは、 学生による「ものづくり」と「デザイン」を通した学生間の交流、地域コミュニティとの連携など を目的とした 活動空間 です。学部に関わらず、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Arts)、数学(Mathematics)などに触れる活動ができます。
日常的なものづくりや、自主的なプロジェクト活動が可能なFabエリア、英会話レッスンや調理活動スペースを備えたGlobal Lounge & Kitchenエリアで構成されています。
■この「Steam コモンズ」には、2つのエリアがあります。「Fabエリア」と「Global Lounge Kitchen エリア」です。古本先生とは、後者の、キッチンのついた「Global Lounge Kitchen エリア」でささやかなイベントを開催できればと思っています。食べられる野草に詳しい方等の協力も得て、楽しいイベントになればなあと思っています。