子どもの居場所

20130707empower.jpg

第12回「まちづくりカフェ」(龍谷大学社会学部大津エンパワねっと企画)

■地域のリーダーが繋がる場をつくりだすことをモットーに、毎回テーマにそったゲストを招き、皆でおしゃべりをする「まちづくりカフェ」。今回のテーマは「子どもの居場所」。これからの社会を担う子どもたちのリアルな現状とは?ぜひとも一緒におしゃべりしませんか?

■ゲスト
滋賀県BBS連盟会長 西本敬太さん
NPO法人CASN理事長 谷口久美子さん

■日時・場所
7月18日
19時~20時半
大津百町館

■龍谷大学社会学部の地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」で実施されている「まちづくりカフェ」です。すでに「大津エンパワねっと」コースを2012年度中に終了した、チーム「どんぐり」(エンパワ4期生)が取り組み始めました。チーム「どんぐり」は、中心市街地で地域づくりの活動をされている方たちにヒアリングを重ねていくうちに、「まちなかで活動されている方たちが、もっと横に交流できたら、まちはもっと元気になるんじゃないのか」という問題意識をもつようになりました。そこが、この「まちづくりカフェ」の原点です。

■チーム「どんぐり」の問題意識を社会関係資本(ソーシャルキャピタル)に関する議論に重ね合わせれば、「まちなかには、地域づくりグループごとに信頼と協働とを生み出す『ボンディング型』の社会関係資本が、すでに島状に存在しているけれど、それをつなぐ『ブリッジング型』と呼ばれる、異なるグループとの間を結びつけるネットワークが弱い…」ということになるのかもしれません。ただし、「つながってください」といって強制したとしても、グループ間に「ブリッジ型」のネットワークが生まれるわけではありません。ましてや、学生たちにそのようなことはできませんし、するべきでもありません…。「まちづくりカフェ」は、そのような「ブリッジ型」のネットワークが、創発的に生まれる「場所」を提供しようというものなのです。

■まちなかの1人のリーダーがおっしゃっておられました。「まちの人間が同じようなことをやろとうとしても、なかなかうまくいかないだろう。学生が本当に純真な気持でやるからこそ、このような取り組みができるんじゃないのかな」というものです。しばしば、「他所者、若者、馬鹿者」の発言や行動が契機となって、地域づくりが動き出すといわれています。この3者は(良くも悪くも)、まちなかに存在する「しがらみ」を理解していない/視野に入れていないがゆえに、動きにくくなっているまちの状況に小さな穴をあけて、「しがらみ」のさらに底の方に眠っている地域の力を結果として引き出すことにつながるのです。

■チーム「どんぐり」の活動は昨年の秋で終了しましたが、その活動を継承する後輩グループがあらわれました。チーム「わいるど・もんきー」(5期生)です。彼ら/彼女らは、先輩チーム「どんぐり」の問題意識を継承するものです。ただし、といいますかであるがゆえに、様々な悩みをかかえることになります。自分たちらしさを、この活動に加えていくことのむずかしさです。先輩が敷いたレールをそのまま走るのではなく、自分たちで切り開いていかなければならないのですが、そこで悩んでしまうわけです。しかし、回を重ねるごとに、先輩の活動を継承しながらも「わいるど・もんきー」らしさが生まれてくるようになっています。今回の「子どもの居場所」もそうですね。

■ゲストの西本さんと谷口さんは、大変有名な方たちです。チーム「わいるど・もんきー」の「まちカフェ」の活動の趣旨をご理解いただき、ご参加いだたけることに、心から感謝いたします。

もう一度、「大津エンパワねっと」のまち歩き

20130706otsu1.jpg20130706otsu2.jpg
■先週の土曜日に引き続き、今日も、これから「大津エンパワねっと」を履修しようと考えている学生(2年生)に、大津の中心市街地を「まち歩き」してもらいました。参加した学生は、コミュニティマネジメント学科の2人の学生。それから、大津エンパワねっと事務局のOさん、社会学部教務課の職員であるNさんも参加してくれました。Nさんのばあいは、職員としてではなく、個人的な関心から参加してくれました(つまり、勤務ではないということ)。こういう「まち歩き」などに関心があるのだそうです。すばらしい。

■今日は、まず9時半から「町家キャンパス龍龍」で約30分間、大津の街の歴史を中心に解説をしました。10時からまち歩きを開始。今日は、いつもとは少し違うコースも歩いてみました。中心市街地のなかでも、浜大津からは少し東寄り、少し膳所寄りのエリアです。ここには、吾妻川という小さな川が流れています。写真は、その川の側にある養法寺の門で昼寝をする番犬です。かなりバテておられますね、こちらの方(犬)。実際、今日は本当に蒸し暑かったのです。番犬に挨拶をして、吾妻川の石橋を渡ると、知り合いの男性が(おそらく60歳代後半)おられました。中央学区自治連合会の「子ども会育成連絡協議会 」の活動を通して、長年にわたり地域の子どもたちの成長を見守り続けてこられた方です。これまで、「大津エンパワねっと」の学生たちも、ずいぶんお世話になってきました。少し立ち話をさせていただきました。

■この吾妻川、たびたび水害がおきたことから、治水工事が行われました。そのため、川の自然度がなくなり、すっかり生き物の賑わいが消えてしまったといいます。かつては、小鮎がかなり吾妻川の上流の方まで遡上していたらしいのですが、工事をしてからは、そんなことはなくなったのだそうです。子どもの頃は、遡上してくる小鮎を引っ掛けて釣る遊びをしたり、夏場は、家の残っている蒲鉾板に、5円で買ってきた模型のゴム動力のスクリューをつけて、川に浮かべて走らせて遊んだりしたものだと、お話ししてくださいました(学生には、蒲鉾板とか、模型のスクリュー…???…な感じでした(^^;;)。ちょっとした何気ないお話しのなかにも、この地域の以前の姿を知る手がかりがあります。一緒に歩いた学生たちには、そのようなことをわかってほしいのですが、どんなものでしょうね〜。そのあと、私たち一行は、さらに吾妻川を琵琶湖方面に下っていきましたが、するとどうでしょう。子どもたちが、川の中に入って遊んでいるではありませんか。素晴らしい! こういう風景が、まち中にもっといっぱいあって欲しいのですが…。

■今回のまち歩きでは、「stork」という手作り家具のお店に立ち寄りました。ここには書けませんが、こちらの店主さんといいますか、家具職人の方とは、偶然にもつながりがあったのです。とても驚きました。良いご縁ができました。途中、丸屋町商店街にある平井商店にも立寄り、夏向けの純米大吟醸を1本購入(職員のNさんも同じものを…)、奥様といろいろお話しをさせていただきました。そして、大津祭曳山展示館、大津百町館でも、お話しをさせていただきました。個人的にも、おしゃべり付きの楽しいまち歩きになりました。この日のまち歩きのコース、地図に落としてみました。距離にすれば3km程の距離ですが、いろいろ解説して歩いたので、2時間半程の時間がかかっています。汗びっしょり…でした。
20130706otsu3.png

【追記】■この「大津エンパワねっと」のまち歩きは、地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっとコース」のなかの、「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅱ」との関連で実施されているものです。基本的には、2年後期から始まる「地域エンパワねっとⅠ」を履修してみようと考えている学生のために行っています。すでに5月には大学瀬田キャンパスに隣接する瀬田東学区でも、まち歩きをしました。前期は、瀬田東学区で1回、中心市街地の中央地区で2回実施ししました。

「大津エンパワねっと」の授業

20130705empower1.jpg 20130705empower2.jpg
20130705empower3.jpg 20130705empower4.jpg
20130705empower5.jpg 20130705empower6.jpg
■今日は、「大津エンパワねっと」の授業日でした。普段、地域のなかで活動している学生たちが全員集まり、お互いに取組の進捗状況を報告し、その成果を共有しました。

■一番下の写真は、中央地区で活動しているチーム「わいるど・もんきー」が運営している「まちづくりカフェ」の次回のチラシです。今回のテーマは「子どもの居場所」。滋賀県BBS連盟会長の西本敬太さんと、NPO法人CASN理事長の谷口久美子さをゲストとしてお迎えし、「まちづくりカフェ」を開催します。先輩から受け継いできた「まちづくりカフェ」、次回で12回目になります。ゲストをお呼びして、みんなでお話しをお聞きし、自由に語り合う…大変シンプルな仕組みで運営されていますが、ここから実際の「まちなか」へと様々なつながりが拡大していけばと思います。

「大津エンパワねっと」のまち歩き

20130629otsu1.jpg 20130629otsu2.jpg
■龍谷大学社会学部が4学科共同で取り組む地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」、今日は、これから「エンパワ」を履修しようと考えている学生(2年生)に、大津の中心市街地を「まち歩き」してもらう日でした。事前に申し込みがあったのは7名。あいにく1名は急用ができたようで、参加はキャンセルになりましたが、天気もよく、楽しい「まち歩き」になりました。

■午前9時半に大津市の中心市街地にある「町家キャンパス龍龍」に集合ということになっていましたが、私が8時45分に「龍龍」に到着したときには、すでに1名の学生が待っていました。また、9時にはもう1人学生がやってきました。なにやら学生たちの意欲の高さを感じとってしまいます。期待さしちゃいます(私の幻想かもしれませんが…)。予定の9時半になる以前に、全員がそろいました。まずは、「龍龍」で、中心市街地の歴史や概要について30分ばかり簡単にガイダンス。そのあと、12時半まで、じっくり時間をかけ街中を解説しながら歩いていきました。自分のデジカメを持参したり、フィールドワーカーが使う「野帳」なんてのをもっている学生もいました。ますます期待が高まりますね。写真の右側は、先日も学生を連れていった和菓子店「餅兵」さんでオヤツに和菓子をいただいているところです。美味しい和菓子と冷たいお茶をいただきました。

■今日、まち歩きをした学生の皆さんには、ぜひ「大津エンパワねっと」を履修してほしいと思います。7月2日(火)・7月4日(木)、瀬田キャンパス6号館プレゼンテーション室で、「地域エンパワねっとⅠ」の履修登録説明会を開催します。また、7月11日には、エンパワねっとを履修した、あるいは現在履修している先輩の学生の皆さんが履修の相談に乗ってくれる「エンパワねっと相談会」も開催されます。

■ところで…。今日、まちを歩いていて、何人かのお知り合いの方たちとお話しをさせていただきました。龍大に来て10年。龍大社会学部は大津の地元の大学であるにもかかわらず、ぜんぜん大津のまちで存在感がないような…。そんな気がして、自分なりに地域との関わりを強く意識しながら働いてきました。そうしたなかで生まれたご縁は、「大津エンパワねっと」を運営していくうえでも大変大きな力になっています。本当は、地域連携型教育プログラムをもっとこの地域のなかで深く展開していきたいと考えています。そのさい、私がひとつの目標に考えているのが、慶応大学の取り組みである「芝の家」「三田の家」です。以下の記事をご覧ください。

さまざまな人が出会い、学び合える場所。「三田の家」「芝の家」に学ぶ、地域の交流拠点のつくりかた

大津エンパワねっと「パズル新聞」

20130623empower.jpg■ 龍谷大学社会学部の地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」、現在5期生たちが、大津市の中心市街地のエリア「中央地区」と瀬田キャンパスに隣接する「瀬田東学区」の2ヶ所で、地域の皆さんと様々なテーマのもとで活動を展開しています。写真は、「中央地区」で活動するチーム「パズル」が発行している新聞「『パズル』新聞」です。

■チーム「パズル」は、これまで「中央地区」の様々な方たちから、この地域の課題等についてお話しを伺ってきました。そしてお話しを伺うなかで、新しく引っ越してきこられたマンションの住民の皆さんと、元々ここにお住まいの地付きの旧住民の皆さんとの関わりはどうなっているのかな…ということが気になってきたのでした。そこで、中央学区自治連合会の会長さんに、あるマンションの自治会長さんを紹介していただき、そのマンションの自治会の皆さんとの意見交換会や、アンケート調査等を実施しました。すると、大津の中心市街地に暮らしていても、この地域のことをよく知らない…という事実が浮かび上がってきたのでした。そのため、マンションの住民の皆さんがこの地域との交流が深まればと、「歩こう会」というまち歩きのイベントを企画したのでした。

■大津の中心市街地は、江戸時代の宿場町からの伝統をもつ歴史情緒あふれる街です。たくさんの町家が残っている街でもあります。その中心市街地を、マンションの住民の皆さんと自治会長さん(12世帯18人)、そして自治連合会長さん、中心市街地で活動している市民団体「大津の町家を考える会」のAさんも参加して、5月19日にまち歩きのイベント「歩こう会in中央学区」が開催されたのでした。「大津エンパワねっと」からは、チーム「パズル」の3名、そして同じく「中央地区」で活動しているチーム「くれよん」4名が参加しました。全員で27名、かなり大所帯のまち歩きになりました。イベントは午前中に無事終了しました。マンションの皆さんにとって、中心市街地の歴史の深さを知る貴重な機会になったようですし、同時に、参加したマンション住民の皆さん同士の親密度もぐっと深まっとのことです。

■多くのマンション住民の皆さんにとって、利便性等、様々な条件から選択した住居が、たまたま大津市の中心市街地にあった…ということなのだと思います。そこでは、多くの皆さんとって、大津の中心市街地は単なる「空間」でしかありません。中心市街地の様々な歴史を知り、暮らしている大津の街のことを気にしながら、旧住民の皆さんとの交流も深まっていくうえうちに、単なる「空間」であったものが、しだいに意味や価値を感じ取ることのできる「場所」になっていくはずです。チーム「パズル」のイベントは、ささやかな活動ではありますが、マンション住民の皆さんにとって、大津の中心市街地が「空間」から「場所」へと変容していくきっかけになったのではないかと思います。

「就業力が育つ大学」で10位・日経新聞

20130617nikkei.jpg ■本日(2013年6月17日)の日本経済新聞に、「『就業力』育て 総合ランキング上位は」という記事が掲載されました。このランキングのなかで、龍谷大学は関西勢いで唯一ベスト10入りしました。10位です。このランキングは、インターネットで実施された調査結果にもとづいています。学業、課外活動、交遊関係、就業観の4分野で構成すアンケートを実施し、各分野の質問に対する肯定的な回答を大学ごとに集計・得点化するなどしてランキングしたもです。

■どの学部からの回答が多いのか、キャンパスの違いはあるのか、調査4分野のそれぞれの結果はどうなのか…細かな点が気になります。が、しかし。ここで気を良くして油断するのではなく、むしろ調査結果を真摯に受け止め、その原因を探り、良いところをさらに伸ばしていく「実践」をより自覚的に進めていくべきなのかなと思います。

■社会学部では、学部4学科が協力しながら地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」を運営しています。この教育プログラムを履修した学生は、地域にでかけ、学生の目線から地域の課題を探り、その課題解決のために地域の皆さんと連携して小さな事業に取り組みます。このような教育プログラムの中身が、学生たちの総合的な人間力(主体性・協調性)を成長されることがわかってきています。いわゆる「就業力」とも多くの点で重なりあう力が培われるのではないかと思うのです。

■私のゼミでは、「北船路米づくり研究会」の活動に取り組んでいます。ゼミの評価や単位とは関係ありません。あくまで学生の自主性に委ねられた活動です。地域の生産者と消費者をつなぐ架け橋に自分たちが学生になろう、そのための事業をやっていこう…ということなのですが、この活動でも、真剣に取り組んだ学生たちは、「大津エンパワねっと」と同様に、総合的な人間力が身に付いていくように思われます。

■この日経新聞記事もそうなのですが、学生のもっている総合的な力(学力だけでなく、人間力も含めて)を引き出し、伸ばしていく、そのような教育に熱心に取り組んでいる大学なのかどうか…これからの大学選びは、そのあたりが問われてくることになるのでしょう。

最近の大津エンパワねっと

20130607empower1.jpg
■今日は、「大津エンパワねっと」の「地域エンパワねっとⅡ」の合同授業でした。現在、この授業を履修している学生たちは、瀬田キャンパスに隣接する瀬田東学区では7チーム、中央小学校区を中心とした中心市街地のある中央地区では9チームに分かれて、それぞれの自分たちで「発見」した課題の「解決」に取り組んでいます。トップの写真は、中央地区で活動しているチーム「パズル」です。中央地区は、江戸時代の宿場町からの歴史をもつ町家が多数残るエリアですが、近年は、このエリアに多数の新しいマンションが建設されています。そのよなマンションでお暮らしの新住民の皆さんに、もっと大津の街のことを知っていただき、街と新住民の皆さんをつないでいこうと、女子学生3人組のチーム「パズル」は、ひとつのマンションの自治会、そして中央学区連合自治会、市民団体「大津の町家を考える会」と連携しながら、中央地区に残る多数の歴史的建造物(町家を含む)をめぐるまち歩きのイベントを実施しました。これまでの「地域エンパワねっとⅡ」にない取り組みでもあり、指導している私も、このチームの活動の展開に注目しています。

20130607empower2.jpg 20130607empower3.jpg
■こちらは、最新の「大津エンパワねっと」通信です。このような簡単なニューズレターを毎月発行して、地域に皆さんにお届けしています。今号では、各チームの取り組み内容が紹介されています。

大津エンパワねっと学生チーム「わわわ」

20130421empower.jpg ■今日は、大津市中心市街地の中央学区自治連合会の総会と定例会議に、「大津エンパワねっと」のチーム「わわわ」の学生たちとお邪魔しました。総会と4月の定例会議が開催されたからです。毎年、この最初の定例会議のさいに、お集まりになられた中央学区の各自治会の会長さんや、自治連合会傘下で活動されている各種団体長の皆さんにご挨拶をすることになっています。さらに今日は、そのようなご挨拶に加えて、学生チーム「わわわ」がこれから取り組む事業の説明を、自分たち自身で行うことになっていました。

■大津市は全国の自治体のなかでも珍しく、まだ人口が増加している地域です。住宅開発、マンションの開発に伴い、京阪神地区から転入される若い世代のご家族が多いからです。しかし、そのような大津市の現状のなかにおいても、中央学区は相対的に高齢化率が高いのです。自治連合会では、特に一人暮らしの高齢者の皆さんがどのように日々を暮らしておられるのか、家に閉じこもりがちになってはいないのか…いわゆる「高齢者の孤立」を心配されています。

■学生チーム「わわわ」は、そのような中央学区の抱える高齢者問題に注目して活動してきました。そして、この春から、自治連合会や学区社会福祉協議会の皆さんと連携をしながら、この問題に取り組むことになりました。一人暮らしの高齢者の問題は、プライバシー保護の問題もあり、なかなか把握しにくいわけですが、今回は、自治連合会のなかから10の自治会の会長さんにご協力いただき、学生たちが中心となって聞き取り調査とアンケート調査を実施させていただくことになりました。

■私が「大津エンパワねっと」全体に関して簡単にご説明とご挨拶をさせていただいたあと、自治連合会長と学区社会福祉協議会前会長のお2人が調査の趣旨説明をされ、チーム「わわわ」を指導する笠井先生からの挨拶のあと、学生たち自身が自分たちの問題意識とアンケートの具体的な実施方法について説明を行いました。写真は、そのときの様子を笠井先生が撮られたものです。私は、ちょっとだけ心配そうに、一生懸命説明しているKさんの方をみています。実際、学生たちはとても緊張していました。しかし、事前にきちんと練習をしてきたのかもしれませんが、大変わかりやすく、丁寧な説明をしてくれました。素晴らしい!! 定例会議のあとにも、自治連執行部のある方が、「学生の皆さんは、大変しっかりされていますね。私たちが学生の頃には、とてもあのような説明はできませんでした」と評価してくださいました。

■チーム「わわわ」では、これから調査をしながら、同時に、見えてきた調査結果をもとに、一人暮らしの高齢者の問題に自分たちなりのプロジェクトを地域の皆さんと一緒に取り組んでいきます。このチームの活動がどのように展開していくのか、私にもよくわかりませんが、素晴らしい成果につながるといいなと大変期待しています。

【追記】■「大津エンパワねっと」の学生チームには、すべてチーム名がついています。で、このチーム「わわわ」、なんだか不思議なネーミングですよね。「わわわ」と慌てふためいているような印象も持ってしまうのですが、そうではありません。一度、チーム名の由来を聞いたのですが…、忘れてしまっています。また、聞いておきます。

「地域エンパワねっとⅡ」が始まりました!!

21030412empower1.jpg
■本日12日(金)の1・2限は「大津エンパワねっと」コースの「地域エンバワねっとⅡ」(3年前期)の最初の授業でした。授業担当者の代表である山田容先生の提案で、オリエンテーションのあと、2年生後期に履修した「地域エンパワねっとⅠ」のポスター報告を行いました。本当のポスター報告は、地域の皆様をお招きして1月にすでに終了しました。しかし、その時は、自分たちが報告をすることに精一杯で、一緒に履修している他のグループの取り組みがどのようなものなのか、詳しく知ることができませんでした。ということで、学生同士でそれぞれの活動への質問、評価を通して、相互に学び合うことが目的になりました。

21030412empower3.jpg 21030412empower4.jpg
21030412empower5.jpg 21030412empower6.jpg

オープンキャンパスとオリエンテーション

20130407empower1-2.jpg 20130407empower2-1.jpg
■龍谷大学では、すべての学部が入学式の後に、大津市のおごと温泉にある琵琶湖グランドホテルを借り切って、順番にフレッシャーズキャンプを行うことになっています。一昨日と昨日(4月6日(土)・7日(日))は、私たち社会学部と理工学部のフレッシャーズキャンプが同時に開催されました。学生部の職員の皆さん、サポーターの学生の皆さん、御苦労さまでした。

■写真は、夕食後、社会学部の新入生全員が大広間に集まったときのものです。社会学部が学部をあげて取り組んでいる「大津エンパワねっと」の説明会が行われました。前にある舞台に立っているのは、現在、「大津エンパワねっと」の授業運営の中心になっておられる山田容先生と、現在4年生になった「大津エンパワねっと」終了生の皆さんです。新入生の皆さんに、この「大津エンパワねっと」の魅力についてアピールされています。この説明会のあとは、学科ごとに分かれて履修説明会が行われました。この説明だけで、「大津エンパワねっと」がどんな授業なのかよくわからないと思いますが、とりあえず印象に残ってもらえればよいかなと思っています。しかし、昨年の後期から「大津エンパワねっと」の「地域エンパワねっと」に取り組んでいるエンパワ5期生の皆さんのなかには、入学前から「大津エンパワねっと」のことを知っていたという人たちが10人もいました。この新入生のなかにも、そのような人たちがいることを期待しています。

20130407orientation.jpg■昨日7日(日)の午後からは、大学の方で、大学院社会学研究科新入生のオリエンテーションが開催されました。今年の入学生は11名と少なめなのですが、そのうち6名が中国や韓国からの留学生です。オリエンテーションでは、研究・調査に関する事柄、学生生活全般にかかわる事柄について2時間にわたって説明が行われました。また、専攻やコースごとにわかれての個別履修相談も行われました。新入生の皆さんには、専攻を超えて交流しながら、お互いに助け合って研究を進めるようにしてほしいと思います。写真は、研究の進め方等について説明されている、社会福祉学専攻・教務主任の荒田先生です。

カテゴリ

管理者用