瀬田キャンパスに「カフェ」(1)
深草の風景
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▪︎京阪深草駅の東側を流れている琵琶湖疏水です。水がゆったりと流れています。そして疏水の川面に青空と周りの風景が映り込み、なかなか素敵な風景です。少し、色調等は調整していますが、新緑の季節らしい風景だなと思いました。ちょうど、日も傾いてきていますし、雰囲気のある写真が撮れました。もちろん、龍谷大学の関係者には「あたりまえ」の風景でもあります。しかし、その「あたりまえ」の風景の向こうに、普段は感じることのないものをみつけて、そこにちょっと感動することができるならば、それは素敵なことだなと思うのです。こういうことが、日々の生活のなかにたくさんあればなあ…とも思います。
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▪︎これは、深草キャンバスの東門の掲示板に掲示されているものです。宗教部のお仕事でしょうかね。龍谷大学の「建学の精神」は、「浄土真宗の精神」でもあります。以下は、その説明です。この「建学の精神」と響き合う様々な文献の言葉を、こうやってポスターにして掲示されているのでしょう。できれば、もう少し頻繁に更新していただくと嬉しいな〜と思います。勉強になります。
龍谷大学の「建学の精神」は「浄土真宗の精神」です。
浄土真宗の精神とは、生きとし生けるもの全てを、迷いから悟りへ転換させたいという阿弥陀仏の誓願に他なりません。
迷いとは、自己中心的な見方によって、真実を知らずに自ら苦しみをつくり出しているあり方です。悟りとは自己中心性を離れ、ありのままのすがたをありのままに見ることのできる真実の安らぎのあり方です。
阿弥陀仏の願いに照らされ、自らの自己中心性が顕わにされることにおいて、初めて自己の思想・観点・価値観等を絶対視する硬直した視点から解放され、広く柔らかな視野を獲得することができるのです。
臨床宗教師研修
▪︎少し前の朝、瀬田キャンパスを歩いていて気がつきました。やはり、新しい龍大ブランドカラーの立て看板は目立ちますね。青空のキャンバスで、赤い立て看板。目立ちます。立て看板は、「2015年度 臨床宗教師研修」の特別の講義の案内でした。
▪︎臨床宗教師とは、「終末期にある人に宗教の立場から心理面での寄り添いを行う宗教者」のことです。宮城県の名取市で、自宅で終末を迎えられる緩和ケアを実践していた、医師の岡部健先生が、寺院以外の場所で終末期患者に寄り添う宗教者の存在が必要とお考えになり、2012年に東北大学において養成講座が創設されました。龍谷大学でも、臨床宗教師の要請が、実践真宗学研究科においておなわれているようです。このブログでも、一度、この臨床宗教師を取材したテレビ番組のことを紹介しました。「臨床宗教師」というエントリーです。また、岡部先生のことについては、「NHKスペシャル「終(つい)の住処(すみか)はどこに 老人漂流社会」というエントリーに書きました。両方ともご覧いただければと思います。
▪︎写真の立て看板には、以下の2つの学術講演の案内が出ていました。両方とも、ぜひとも参加したいところなのですが、授業や仕事で参加できそうにありません。講演録だけでも拝読できたらなあと思っています。
特別講義「死別の悲しみに向き合う-グリーフケアとは?」
開催日時
2015年5月25日(月)
10:45-12:15
開催場所
龍谷大学大宮学舎
清風館 B103教室
講師
坂口幸弘(関西学院大学人間福祉学部人間科学科教授)
特別講義「ホスピス・緩和ケア―ビハーラ病棟から」
開催日時
2015年5月27日(水)
13:15-14:45
開催場所
龍谷大学大宮学舎
清風館B102教室
講師
大嶋健三郎(緩和ケア医・あそかビハーラ病院長 主著井村裕夫編『医と人間』岩波新書2015)
昨日の深草キャンパス
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▪︎昨日は、午前中、瀬田キャンパスで「社会調査実習」と「社会学演習ⅠA」を終えて、すぐに深草キャンパスに移動しました。教員部長、事務部長・次長・課長全員を集めて、「『第2期中期計画』事業推進にかかる全学説明会」が開催されました。2018年以降、急激に18歳人口が減少していくなかで、日本の大学経営は大変難しい局面に入ると言われています。国に文教政策、大学教育の質保証、大学をめぐる社会情勢はどんどん変化しています。そのような今後の社会状況にに対応しつつ、龍谷大学の経営を効果的に進めていくため、龍谷大学の第5次長期計画・第2期計画アクションプランの具体的な事業展開とその推進に関して、具体的な提案と説明が行われたのです。大変な状況だからこそ、それをチャンスにしていこう…ということです。
▪︎どこの大学も、このような取り組みをしていると思いますが、私たちの大学でも、事業の進捗を具体的な指標を設定して評価していくことになります。以前、岩手県立大学総合政策学部に勤務していました。行政学・政治学系の講座には、政策評価を専門とする方がおられました。もう15年以上も前のことになりますが、「これからはね、大学も評価の時代になりますよ」と私に言われました。実際、その通りになってきています。今回は、事業推進に関する評価、事業内容の到達目標設定に関する評価や、事業全体の達成度に関する評価等を設けて、事業に取り組んでいくことになります。自分が担当している部署は研究部ですが、関係者の皆さんと力をあわせて頑張らねば…なのです。また、これからは部局を超えた連携の強化も必要になってきます。他の部局の方達とも、少し相談を始めています。
▪︎さて、全学説明会のあとは、研究部の会議、そのあとは個人的な仕事をしていました。しかし、前日、よく眠られなかったこともあり、睡眠不足が辛く、明るいうちに帰宅させてもらうことにしました。写真は、帰宅のさいに撮った、新しくできた深草キャンパスの図書館です。新校舎である「和顔館」も含めて、こういうガラス張りのデザインになっています。このような建物に対する感想は様々でしょうが、若い方たちには快適な空間なのではないかと思います。勉強に励んでもらいたいです。
▪︎ところで、校舎の壁をみると、こんな小さな手作りホスターがあちこちに貼ってありました。5月17日、大阪都構想の是非をめぐり、大阪市民による住民投票が実施されますが、その住民投票に行こうと呼びかけるポスターです。右隅の方には、このポスターを作成した人の意見か、それとも単なる落書きなのか、私にはよくわかりませんが、「私は都構想に反対します」と小さく手書きで書かれていました。はたして学生さんによるポスターなのかどうかもわかりませんが、そのときは、「今時の学生でもこういう政治的なことに関心を持つ人がいるのだな…」と思いました。はたして、17日、どういう結果が出るでしょうか。大阪の人間ではありませんが、気になります。
ブランド動画「Unlimited Imginaton」が完成
▪︎龍谷大学のホームページにアップされた動画です。ぜひ、ご覧ください!! トップに貼り付けた動画は、ダイジェスト版です。
2015年5月8日
各学部(10学部)から選出された教員が、自身の教育・研究内容等を分りやすくTED形式でプレゼンテーションし、本学での学びが社会や未来の自分にどのように繋がっていくのかを想像してもらう取り組み「Unlimited Imagination」の動画がこの度完成しました。
本取り組みは、3月末のオープンキャンパス、また深草キャンパス新棟の和顔館のオープニングイベントとして実施された取り組みとなります。
教員のプレゼンテーション内容はもちろん、ゼミ学生等がスピーカーの教員紹介をおこなう様子も見どころ満載です。
完成した動画は10学部の動画に加え、ダイジェスト編、メイキング編の合計12本です。是非ご覧ください。
▪︎初めのほうで、経営学部の藤岡章子先生が語っておられること、私がゼミで指導している「北船路米づくり研究会」と同じだ…と思いました。政策学部の深尾昌峰先生が語る「社会はきっと変えることができる」「難しいけど、社会はきっと変えることができる」といのもそうです。かなり準備と練習をして本番を迎えられているようですが、どの教員の皆さん、そしてそれぞれの教員を紹介する学生の皆さんも素晴らしいですね。
▪︎以下のページでは、すべての学部のプレゼンテーションを動画で視ることができます。
ブランド動画「Unlimited Imginaton」が完成
農学部開設記念講演会
■今年度の4月、瀬田キャンパスに農学部が開設されました。農学部のホームページには、次のように学部のコンセプトを説明しています。
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自然科学領域に軸足を置きつつ社会科学領域をも包摂した農学教育を通じて、人の「いのち」を育むために欠かすことのできない「食」とそれを支え人びとの豊かな暮らしに貢献する「農」との二つの観点から、それぞれの役割や意義を体系的に結びつけた教育をおこないます。
ここでは、農作物を基盤とした「食」の「生産」から「加工」「流通」「消費」「再生」に至る一連の流れを「食の循環」として捉え、これらを科学的に考察します。こうした教育を通じて、循環の各プロセスに内在する「農」と「食」にかかる諸問題や相互の関連性を発見するとともに、それらの課題解決に向けた方策を探求し、人類と自然環境が調和した「持続可能な社会」の実現をめざします。
また、科学的な根拠に基づく知識や技術を教授することで、食料の生産から流通に至るまでの過程や経路を正しく理解して「食の安全・安心」に資することができる担い手を育成します。
このように、本学部では、農学を基盤とした専門的な見地から「食」や「農」にかかる諸問題を捉え、自然と人間社会のあり方について、現在から将来を展望し、多面的にものごとを考え判断・実行できる力、すなわち、「本質を知り未来に立つ力」を養います。
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■その農学部で、以下のような開設記念のシンポジウムが開催されます。詳しくは、こちらをクリックしてご覧ください。個人的には、三番目のヨハン・ポティエさんの講演を聞いてみたいのですが、時間の関係で無理っぽいですね~。
テーマ:龍谷大学 農学部開設記念 国際シンポジウム
「新しい農学の可能性」
日時:2015年5月31日(日)13:30-16:45
会場:龍谷大学 響都ホール 校友会館
http://www.ryukoku.ac.jp/ryudaihall/access/
主催:龍谷大学農学部 後援:読売新聞社プログラム:
13:30~13:35 開演(13:00開場)
主催者代表挨拶/赤松 徹眞(龍谷大学学長)
13:35~13:50 講演趣旨説明/末原 達郎(龍谷大学農学部長)
13:50~14:40 招待講演1
「植物バイオマス研究はグローバルなエネルギー問題を解決できるか?」
講演者/ カール・ダグラス博士(カナダ・ブリティッシュ コロンビア大学教授)
14:40~14:50 休憩
14:50~15:40 招待講演2
「キッチンの科学-これまでの長い歴史と最近の再発見-」
講演者/ ハロルド・マギー博士(米国・食品科学ライター)
15:40~15:45 休憩
15:45~16:35 招待講演3
「人類学というレンズを通して見る食料と農業-グローバルな結びつきと
ローカルな結果-」
講演者/ヨハン・ポティエ博士(ロンドン大学名誉教授)
16:45 閉会
深草キャンパスの新緑
■今日も、朝から深草キャンパスです。今日の午前中の会議に出席するためです。昨日から、ああだこうだと打ち合わせをして、今日も会議が始まるまで最後の打ち合わせ。今日の会議、会議とはいってもずっと出席しているわけではなくて、私が担当する研究部に関する議題のときだけ部屋に入って報告をする…という感じです。いつもは水曜日に開かれる会議なのですが、明日は、大学の事務部門は休みということで、今回は火曜日になったのでした。
■さて、会議ですが、私の報告は、特別な注文もなくわずか5分程で終了しました。まあ、今日の会議はこういう会議なのです。ということで、ベテランの事務職員の方たちに支えていただきながら、なんとか頑張っています。今日は、午前中5分の会議と、そして夕方17時45分から会議、その2つ会議あります。研究室が深草であれば、自分の研究室に行くのですが、そういうわけにもいきません。また、瀬田キャンパスにいったん戻って、もう一度深草キャンパスにやってくるのもなんだかな~…なのです。仕方がないので、部長室で仕事と勉強をしています。
■写真ですが、研究部の窓からみえた風景です。ちょっと「はっ…!」としました。こういう四季折々の風景を楽しむようでないといけませんね。深草キャンパスの樹木の新緑が美しくなってきました。連休の頃には、さらに輝きを増してくると思います。先月までは、深草キャンパスには会議のときに来るだけでしたから、キャンパスの風景を楽しむ…ということもほとんどありませんでした。会議が終わったらさっさと帰るという感じでした。ところが、4月から深草キャンパスにいることが多く、キャンパスの風景の微妙な変化がわかってきました。こちらのキャンパスにも、少しずつ愛着がわいてきているのかもしれません。
【追記】▪︎参加しなければならない会議は山ほどあります。どれもが重要な会議ですが、昨日の夕方からの会議は、学内のすべての学部の研究主任の教員が集まり、審議を行う会議でした。かれこれ5年ほどこの会議に出席してきましたが、今回からは研究部長としての出席になります。今回が第1回ということもあり、少し緊張するところがありましたが、無事に終わって少しほっとしました。まだ、やっと1ヶ月が過ぎただけなのですが…。
「大津エンパワねっと」8期生の地域デビュー瀬田東
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▪︎金曜日の1・2限は、地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」コースの「地域エンパワねっとⅠ」8期生の授業です。24日は、これから実際に活動する地域=瀬田東学区を歩いて、地元の皆さんにお話しを伺う「地域デビューin瀬田東」が行われました。次週の5月1日(金)には、大津市の中心市街地のエリアである中央地区で「地域デビューin中央」が行われる予定です。
▪︎この日、学生たちは午前9時に瀬田東学区の市民センターに集まりました。そして、2チームにわかれて、学区内にある月輪集落を中心としたエリアを1時間ほど「まち歩き」しました。この日は、日差しも強く、少々汗ばむような天気でしたが、農村地帯が急激に住宅地化していったこの地域の歴史を風景のなかに読み取ってくれたのではないかと思います。先週の授業では、あらかじめ瀬田東学区の歴史について講義をしたので(もちろん、もうひとつの活動地域である中央地区についても講義をしました…)、そのことも良い効果を生んだように思いました。
▪︎「まち歩き」をしながら、偶然すれちがった地域の皆さんとちょっと立ち話をしてみたりもしてみました。どの方たちも、丁寧にお話しをしてくださいました。学生たちからすれば、地域への親近感が湧いてきたのではないかと思います。そのうちのお一人の方は、今年度から子供会の役員さんをされるとのことで、「エンパワね学生さんたちですか? 今年、子供会の役員をしてるいので、よろしくお願いしますね!」と声をかけてくださいました。この地域と大学との関係が、成熟してきていることの証拠かと思います。ありがたいことです。
▪︎「まち歩き」の後は、瀬田東学区市民センターに戻り、自治連合会や学区社会福祉協議会等に所属されている団体の関係者の皆さんに、お話しを伺いました。私たちは「屋台方式」と呼んでいますが、団体ごとに机を並べて、地域の方たちにはそこにお座りいただき、学生たちがグループにわかれて机を順番に回ってお話しを伺う…というやり方です。地域の皆さんには何度も同じお話しをしていただかなくてはいけませんが、少人数のグループでお話しを伺うほうが、いろいろ質問もできて学生にとっては良い機会になることもあり、このようなやり方を毎年地域の皆さんにお願いをしています。
龍谷大学農学部の「食と嗜好研究センター」開所式
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▪︎しばらく、プログの更新ができていませんでした。ということで、週末に一気に更新しました。後に続くエントリーもご覧ください。
▪︎木曜日の晩、龍谷大学「ともいき荘」1階の食堂で、龍谷大学・食と農の総合研究所付属「食と嗜好研究センター」の開所式が行われました。ともいき荘は、京都御所の近くにある龍谷大学のセミナーハウスです。今回の開所式には、来賓として門川京都市長や山田京都府知事の代理の方がご出席になり、看板除幕も行われました。当日は、多数のマスコミ関係者の取材が行われました。トップの写真は、向かって右側から、伏木教授、赤松学長、門川京都市長、山田知事の代理の方。
▪︎食と農に関する農学を中心とした複合的・学際的・国際的な研究を推進する目的で、2015年4月農学部開設と同時に「食と農の総合研究所」が大学付属機関として設置されました。「食の嗜好研究センター」は、その付属センターとして置かれたものです。特に、食の嗜好性に関する研究を行うことを目的としています。センターが配布した資料によれば、このようなセンター設置の背景には、「食の嗜好性(おいしさ)を科学的に説明するという学術的な使命に加えて、農業、食品の開発や経済、医療・給食の現場、料理界などからの強い期待が」あるのだそうです。たしかに、食や料理といえば、つくる方たちの経験に依拠してきたわけですが、それを科学的に明らかにしていこうというのです。
▪︎「食の嗜好研究センター」のセンター長は伏木亨教授、副センター長は山崎英恵准教授ですが、お2人のもとで、多数の農学部教員が参画することになっています。また、センターには、「日本料理研究班」と「食品開発における食嗜好研究班」が置かれます。前者の「日本食料理研究班」では、客員研究員として、「菊乃井」、「たん熊北店」、「一子相伝なかむら」、「木乃梅」、「瓢亭」、「直心房さいき」、「修伯」、「平等院表参道竹林」、「竹茂楼」といった京都を代表する名店の料理人の皆さん方が参加し、日本料理の発展に関する厨房実験や啓蒙活動を行う予定になっています。以下は、開所式の当日に配布された資料にあった「日本料理研究班」の研究概要です。
食の嗜好研究センター日本料理班では、日本料理におけるおいしさや嗜好に関する研究を、大学研究者と京都の料理人を中心に展開していく。食の嗜好研究センター(ともいき荘)の厨房や、大学の実験室を使い、料理人と研究者が、料理を構成するさまざまな事象をテーマに、それらを科学的な視点でもって考え、実験やディスカッションをおこない、おいしい日本料理創生のための基盤を構築していくことが大きな目的である。
実は、こうした大学研究者と料理人との取り組みは、既に2009年より京都で開始されており、本班に所属する研究者や料理人のほとんどは、日本料理ラボラトリー研究会(2014年度まで京都大学に本拠)として活動を行ってきている。日本料理ラボラトリー日本料理班の客員研究員としてさらなる研究活動を展開していくことで、おいしさやヒトの嗜好に絡めた次代の日本料理のあり方について提案を示していくことが期待できる。
協力団体、関連機関として、日本料理ラボラトリー(山崎会長)、日本料理アカデミー(伏木理事)、京料理の料亭、一般社団法人 日本香料研究会事務局(伏木会長 登記上の事務局)、を想定している。
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▪︎開所式のあとは、名店の料理人の皆さんが腕をふるって懇親会が開催されました。ただ美味しい料理をいただいただけではなく、料理人の方たちから、いろいろご説明もいただきました。たとえば、写真のお吸い物に関していえば、利尻昆布の4年ものとマグロ節からとったお出汁の素晴らしさについて教えていただきました。この日の開所式には、研究部長の仕事として出席しましたが、「個人として京都の名店に行くようなことは、なかなかないだろうな〜…」などとくだらないことを考えながら、しっかり味あわせていただきました。この日は、校友会(龍谷大学の同窓会)の皆さんも参加されていました。農学部ができて、母校・龍谷大学がさらに発展していくことを、実感していただけたのではないかと思います。
食と農の総合研究所の付属センター「食の嗜好研究センター」開所式を実施
【追記】▪︎もうひとつの研究班、「食品開発における食嗜好研究班」についても説明をしておきたいと思います。開所式当日に配布された資料には以下のように書かれています。「おいしさの客観的な評価は食に関わる様々な分野で切望されているが、具体的な手法は確率されていない。本センターでは、幾つかの食品、食材に関して、おいしさの座標軸を作り上げ、おいしさの客観的な評価を達成する」とあります。「おいしさ」の中心にあるのは、カツオ昆布出汁です。この「おいしさ」の科学的・客観的に評価できる方法を確立することが、この研究班の目的になるようです。もちろん、カツオ昆布出汁だけでなく、日本人に人気のあるカレールーなどの食品やブランドの野菜類などの「おいしさ」についても研究を進めていくようです。
▪︎社会学を、特に環境社会学を専門にしている者としては、いろいろお聞きしたいことが頭に浮かんできました。人にとって「おいしさ」とは、どのような「経験」なのだろうか…、またそれをどのように定義できるのか…といったことや、「おいしさ」を客観的に測定する方法が確立されたあと、その技術は社会にどのような影響を与えていくのか(潜在的逆機能的なことも含めて)…その他諸々、素人ですがいろいろお尋ねしてみたいなあと思いました。龍谷大学のなかには、様々な附置研究所や研究センターが置かれています。私個人としては、それらの活動や成果が、個々の単体の組織内で止まることなく、大学全体で共有され議論されるようになってほしいと思っています。また、そのことが大学全体を活性化していくことになればとも思っています。
花は咲く(龍谷大学深草キャンパス)2015 3 11
▪︎先月のことになりますが、3月11日、「東日本大震災の犠牲者をしのぶ法要」が深草キャンパスと瀬田キャンパスでおこなわれました。もっと、早くに、このブログで報告すべきところ、迂闊にも、このような動画がネットにアップされていることを存じ上げませんでした。詳しくは、以下のページをご覧いただければと思います。
東日本大震災の発生から4年が経ち、改めて被災された皆さまに心からお見舞い申しあげるとともに、犠牲となられた方々をしのび、深草と瀬田の両キャンパスで法要をお勤めし、あわせて420名ほどの方々が参拝されました。
おつとめののち、深草キャンパスでは、池田勉副学長(東日本大震災復興支援プロジェクトリーダー)と峰松優丞さん(文学部4年)による講話が行われました。瀬田キャンパスでは、筒井のり子教授(ボランティア・NPO活動センター長)と髙藤眞意さん(国際文化学部3年)による講話が行われ、いずれも、講話のなかで被災地での復興支援活動についての報告がなされました。
講話ののちには、昨年に引き続き、吹奏楽部や男声合唱団の協力を得て、参拝された方々と復興支援 ソング「花は咲く」を合唱しました。
法要会場の入口では、被災地でのボランティア活動に取り組んだボランティア・NPO活動センター学生スタッフによるポスター展示が行われ、参拝者のみなさんとこれまでの4年間の復興の様子をたどり、振り返る機会となりました。
▪︎この法要のなかで歌われた「花は咲く」に関しては、このブログでも昨年の3月にエントリーしています。その時のエントリーを再掲させてください。
花は咲く/花は咲くプロジェクト(Cover)Goosehouse
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■一昨日の晩、学部の懇親会が開かれ、同僚の教員のピアノやトランペットとともに、余興でバイオリンを弾きました。そのときの曲のひとつが、「花は咲く」。この曲は、NHKが展開した東北復興支援キャンペーの歌です。
■作詞をした岩井俊二さんのこの歌について、次のように解説されています。
被災した石巻の先輩が語ってくれた言葉を思い出しました。「僕らが聞ける話というのは生き残った人間たちの話で、死んで行った人間たちの体験は聞くことができない」生き残った人たちですら、亡くなった人たちの苦しみや無念は想像するしかないのだと。
■死んで行った方達、すなわち絶対的な他者とは通常のコミュニケーションはできません。亡くなられた方たちのメッセージを代弁することもできません。また、するべきでもありません。ひとつには、死者を自己の主張の正当化のために利用してしまうことになるからです。死者に関する安易な語りは、すぐに政治的な言説に転化してしまう…。岩井さんは、想像するしかない…と語っておられますが、死者のことを想い続けると言い換えることもできるでしょう。きちんと想い続けること…これはとても辛い、大変なことでもあります(なぜ、あの人は亡くなってしまったのか、なぜ、自分はこうやって生き残っているのか、自分は被災者の人たちとどういう関係を取り結ぶのか…)。しかし岩井さんは、同時に、そういう辛い大変なことのなかに、希望も見いだそうとします。
そんなtwitterの中に片想いの人を探して欲しいという女の子の声がありました。片想いであるが故に自分が探していることは知られたくないというかわいい注文つきでした。こんな最中にも恋があったりするのかと、それが何とも微笑ましく、思えばかの地は僕自身が初恋なるものを育んだ聖地であり、そんな聖地に今もしっかり若者たちが恋を育んだりしているんだなあと思ったら、まだ震災から一週間ぐらいのことではありましたが、瓦礫だらけになったこの場所にもちゃんと花が咲いてるじゃないかと思えました。
■岩井さんが作詞した歌詞には、誰もが共通の理解に至る意味の着地点がありません(と、私には思えます)。人びとの心を「宙ぶらりん状態」にしたままにします。ですから、この歌を歌う人たちは、その人ごとに歌詞の意味をとらえようとします。そのことが、この歌の魅力でもあります。そして、死者のことを想いつづけながら、日々の暮らしのなかで生きることの実践を紡ぎだしていく。死者とともに未来を生きようとすることを促しているように思うのです。現代社会は、「死者を想いながら生きること」を人びとに「させないよう」に機能してきたがゆえに、この歌がもっている不思議な力を感じてしまうのです。
■トップの動画は、Goose house(グース ハウス)という音楽ユニットの皆さんによる「花は咲く」です。