11月の全体授業「地域エンパワねっとⅠ」
■今日は、地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」コースの「地域エンパワねっとⅠ」の全体授業の日でした。それぞれ、地域に出て活動をして(まち歩き、地域の皆さんへのヒアリング、地域の会合への参加、資料収集…)、グループでこれからの活動方針やテーマについて話しあった結果を発表してもらいました。私が担当している中央地区(中央学区をはじめとする中心市街地エリア)のグループは、非常に悩みながらも、ぼんやりと自分たちが取り組むべきテーマが見えてきているのかな…という状況になりました(う〜ん…微妙ですけど)。以下は、私のメモです。メモですので、正確ではありません。すみません。私のコメントのようなものも一部含まれています。まだまだ学生たちの「課題探し」は、微妙な状況である…ということです。
■C01チーム「おでん」。まち歩きをして、気になるお店を何軒かみつけた。特色ねあるお店と、なにか一緒になにかできないかと思った。先輩の活動についても調べてみた。4期生「どんぐり」、5期生「わいるどもんきー」、6期生の「こけし。。「まちづくりカフェ」を手段として取り組んで来た先輩たちの活動に注目している。これを継承してみるのがよいのでは…と思っている。グループで話し合い、先生からもアドバイスをもらった。マンション住民の皆さんと元からお住まいの住民の方たちとの交流が少ないという話しも気になっている。これは、5期生「パズル」、6期生「メロン」の問題意識でもある。新しく来られた方たちに、「地元愛」を深めてほしいと思う。深めることで両者の交流の場が増えるのではないかと思う。先輩チームから、そして自治連合会の方から話しを聞いてみる。先輩からは、活動していたときの「つまづき」について教えてもらおうと思う。先輩はひとつのマンション自治会とだけ活動をしていたが、自分たちは、先輩の活動を継承しつつも、さらに一緒に活動できるマンション自治会を増やしていきたい。
■C02チーム「まりも」:まち歩きをしてみた。人が少ない。個々の商店は、店頭での商売以外にも、見えないところで商売をされていることや、シャッター降りていても、住宅としてお住まいのところもあることを知った。商店街の関係者にお話しを伺った。現在のお客さんは、地域になじみのある人たちだという。マンションの人たちは京都に出かける。イベントをして来客数は増えるが、その日限り。なんとかしたい。マンションの方たちにも親しんでいただける商店街にしたい。来年はアーケードが取り払われるかもしれない。それは商店街の発展でもあるかもしれないが、地域の思い出が消えていくことでもある。そのような街の記憶をどう考えたらよいのか。町家の保存についても、関係者に聞いた。空き家が増え、少しずつ取り壊されていっている。「エンパワ」の学生に、町家の保存に直接かかわることは難しいだろうとのことであった。ただし、からめていくことは可能とのことだった。いろいろチームで話しあったが、地域の人びとが商店街に愛着が持てるような活動がしたい。商店街の歴史、にぎわいの記憶。地域住民と一緒に、アーケードの改装について考えていけるような仕組みが。商店街の関係者からは、学生のアイデアがほしいといわれている。改装に関して、地域の方たち、新住民の方たちも関わることはできるのか。
■C03「A」:子どもが商店街にいないことに気がついた。子どもが地域を好きになるためには、街の中心にある商店街を好きになってもらうことが必要なのではと考えた。子どもの育成にかかわっている団体に相談した。一緒には活動できないが、協力できるといわれた。子どもと商店街をつなぐ活動。商店街の関係者は、最近になった引っ越して来た子育て世代に商店街に来てほしいといっている。昔は、「夜市」というイベントがよく開催され、子どもにも商店街は素敵な場所だった。商店街を子どもたちに知ってほしい。商店街のなかでの子育て教室、子どものあづかり活動。地域のニーズをさらに詳しくしりたい。
■C04「ぬりえ」:「鉄道」と「湖岸」をキーワードにまち歩きをした。反省点がある。地域の人たちに話しを聞いていないということ。「鉄道」、「湖」、「大津祭」をテーマにからめたいとおもっていたが、それは学生目線の考えでしかなかった。実際の、地域の人びとにとっての課題をみていない。私たちは、街中の青年層に興味をもった。一般に、青年層は、成長するにつれて地元への関心が低くなっていくが、この世代を対象にしたい。これから地元のために活動しようとする団体の方達と一緒に活動したい。まず話しを聞く。「大津発酵食の会」。地元の酒造会社、鮒寿司屋、漬物店の跡継ぎ世代による会。
■C05「みんと」:まち歩きをした。中央学区の「さよならの集い」の実行委員会に参加した。「子育連」の月例会にも参加した。どのような人がイベントに参加しているのか。宣伝方法。月例会等。イベントは開催しているが、中高生の参加率が低いらしい。関係者は、どうにかしたいといっている。そうするためには、地域の方達とのつながり。中高生を対象とした活動をしていきたい。中高生に地元を好きになってもらいたい。
■以上は、中央地区の5チームの報告です。この中央学区の報告に先立ち、瀬田東学区で取り組む報告もありました。メモはパソコンでとりました。最初は、きばってメモをとっていましたが、しだいに力つきでメモの分量が減ってしまっています…。写真は、今日の「エンパワ」の全体授業中に、各チームの報告を聞いてコメント(講評)をしているところです。エンパワ事務局の職員の方が撮ってくださいました。なんだか、柄の悪そうなおっさんが写っています。実態そのものかもしれませんが…。表情といい、肩の傾き方といい…。反省です。
大学広報の取材
■大学の広報の一環として、来年、ある出版社から(今まところ、ある出版社にしときます…)龍谷大学を紹介するムック本が出版されるのだそうです。来年度は、農学部に国際学部が開学しますので、そのムック本の中身は、基本的にはこの2学部の内容を紹介するものになりますが、その片隅に、1ページほどらしいですが、「北船路米づくり研究会」のことが紹介されるとのことです。ということで、今日はその取材がありました。
■取材にこられたのは、ムック本の記事を書かれるライターさん、カメラマンさん、そして龍大の広報担当Sさん。取材対象は、「北船路米づくり研究会」・「地酒プロジェクト」の中心となって取り組んできたTさん。研究会が生まれた経緯については私が話しをしましたが(Tさんは研究会4期生で事の起こりを知らないものですから…)、研究会の活動の内容と「地酒プロジェクト」に関する質問についてTさんがきちんと説明してくれました。
■上の写真・左は、研究室を出た廊下で個人ポートレートを撮影中のところです。Tさん、緊張しています。写真・右は、ライターさんと職員Sさんとの打合せ風景。Sさんには、おそらく2012年の第1回「かかし祭」の時から、様々な場面でお世話になっています。Sさん、いつもありがとうございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
【追記】■関連ページです。「米研」が、ポスターセッションで奨励賞・環びわ湖大学地域交流フェスタ2013
街の記憶を保存すること
■社会学科の「社会調査入門」の授業は、火曜日の1限に開講されています。今日は、その「社会調査入門」の授業の1コマが、「大津エンパワねっと」の「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅱ」にあてられました。ゲストは、大津市歴史博物館で学芸員をされている木津勝先生です。講義いただいた内容は、「街の記憶を保存すること」です。
■博物館は、実物資料を保存するとともに、これらの資料をもとに研究・展示・社会教育活動をおこなっていく研究機関です。そのような博物館の実物資料は、じつに様々な範囲におよびますが、木津先生が担当されているのは近現代の写真・古写真です。それらの写真を使って、様々な企画展を開催されてきました。今日は、そのような企画展を実施するなかで経験されたことを中心にお話しいただきました。以下は、先生が用意されたレジュメと実際のお話しをもとにしていますが、木津先生からいただいた刺激をもとに、自分なりの解釈や説明も加えています。特に、プライベート「記憶」とハプリックな「記憶」に関する部分がそうです。木津先生のお考えとずれているかしれません。
【事例1:ニコニコ動画】滋賀県の湖西地域には、JR(旧・国鉄)の湖西線が開通するまで、「江若鉄道」という私鉄が走っていました。1969年に全線が廃止されました。この「江若鉄道」が廃止になるさい、最後の姿を記録された方がおられます。今だとビデオカメラということになりますが、当時は8mmフィルムでした。博物館ではその貴重な8mmフィルムをもとにDVDを製作されました。「ありし日の江若鉄道」という企画展ではそのDVDを販売されました(私も持っています)。ところが、著作権法的に問題があるにもかかわらず、DVDを買った人が「ニコニコ動画」にこのDVDの内容をアップされたのだそうです。ニコニコ動画の特徴は、ユーザーが配信される動画にコメントを投稿できることにあります。「ありし日の江若鉄道」にも、これを視た方達からたくさんのコメントが寄せられました。過去の8mmを通して、多くの人びとがコメントの投稿を通して交流することになったのです。しかも、「江若鉄道」を知っている人だけでなく、廃止後に生まれた若い人たちも含めて、多くの方たちがコメントを寄せられたのです。通常であれば抗議することになるのでしょうが、木津先生はそのまま置いておいたのだそうです。プライベートな記録(8mm)が、「ニコニコ動画」というパブリックなネット空間のなかで、別の意味合いを帯びてくることになったわけですね。おそらく、木津先生のなかでは、この瞬間に何か閃かれるものがあったのかもしれまん。
【事例2:企画展「ありし日の江若鉄道」】企画展「ありし日の江若鉄道」では、思い出写真とコメント提供の事前募集をされました。写真とそれにまつわる思い出を募集されたのです。「参加型」の企画展です。そして展覧会の会場内には、「思い出目メモ」という壁に来館者が思い出した記憶を貼付けるコーナーも設けられました。そのような思い出は、博物館の公式サイトで読むことができます。以下のリンクをご覧ください。多くの人がもっているプライベートな断片的な「記憶」が、展示を通して「街の記憶」として形になっていったわけです。
第14回 企画展に寄せられた江若鉄道の思い出
【事例3:大津百町大写真展】この企画展「ありし日の江若鉄道」のあと、木津先生は「大津百町代写真展」を担当されました。この写真展では、来館者の皆さんが、自分が知っている写真(風景や出来事の写真)にたくさんのコメントを残されました。この企画展でも、多くの人びとのなかに眠っているプライベートな断片的な「記憶」が引き出され、それらがパブリックな企画展という空間のなかで重なり合っていきました。1枚の写真資料に、多くの皆さんの「記憶」を重ね合わせていくことで、写真資料が厚みを帯びていきます。活かされていきます。通常の博物館の展示では、解説するのは博物館の側ですが、この写真展では、来館者から博物館側が教えてもらうこともありました。来館者の方が、写真が写っているその時代のその場所のことについてよくご存知だからです。このような「水平方向」のやり取りを積み重ねていくなかで、結果として、みんなで考えながら「街の記憶を保存していくこと」につながっていくのです。
【事例4:オールドオーツ『物語の誕生』】「大津百町大写真展「大津百町第博覧会」等とともに開催された「オールドオーツ『物語の誕生』では、家庭にあるアルバムの写真から、インタビュアーが当時の思い出を聞く…という形で展示用のパネルが作成されました。通常であれば、家庭用のアルバムの写真は、プライベートな領域に属するものです。それをあえて博物館の展覧会というはパブリックな空間に展示することにより、多くの人びとの共感を生み出します。あるいは、自分のなかに眠っていた記憶を呼び戻すことにもつながっていきます。また、写真資料は見る人によって、受け取る意味が違ってきます。それは、写真がたくさんの情報量をもっているからです。見る人によって写真から得られる情報は、じつに様々なのです。家庭に眠っていた写真がパブリックな空間である写真展で写真資料となり、多くの人びとがかかわることのなかで、写真資料のもっている多様な情報が引き出されていくのです。この点は、事例3と同様です。
【事例5:証言VTRでたどる百町むかしがたり(いまきいとき隊)】街の高齢者の方たちから当時の聞取り、文章やコメント文字ではなく、その方の生の声と表情までを記録することを目指した活動です。文字では伝わらないことまで、動画は伝えることができます。今日の授業で拝見した動画では、以下のようなエピソードを登場された方たちが話されていました。かつて浜大津港に停泊していた観光船「玻璃丸」の周りで泳いだという記憶です。もちろん、法律的には遊泳禁止だったのですが、当時の子ども達は泳いだというのです。泳ぎながら、船から出る油に頭をつっこんでしまいべとべとになったとか、泳ぎの達者の人たちが観光船の船底を潜ってくぐったとか…。
■木津先生が5つの事例で示された「記憶」は、大文字の「歴史」のなかでは語られることがありません。小さな断片的なエピソードばかりです。しかし、この街に暮らす人びとにとっては、それらはとても大切なものなのです。写真、そして動画を通して、多くの人びとの内に眠っている「記憶」(プライベートな「記憶」)が、ハプリックな空間のなかで少しずつ「つながり」ながら(パブリックな「記憶」群)、「街の記憶を保存すること」につながっていくのです。以上の「街の記憶論」については、もっときちんと整理し、別のエントリーで自分の考えをまとめてみたいと思っています。
「大津エンパワねっと」・7期生
■本日の1・2限は、「大津エンパワねっと」7期生の第4回目「地域デビューのふりかえり&チームづくり」です。先々週は中欧地区(中央小学校区を中心としたと中心市街地のエリア)、先週は瀬田東学区で、学生たちが地域の方達からお話しを伺い、まち歩きをする、「地域デビュー」が実施されました。今日の授業の目的は、そのときの経験や印象を、ワールドカフェ方式で振り返り、最終的には「チームづくり」をすることにあります。いよいよ、7期生の活動が始まります。
■ワールドカフェについては、大変有名な方法なのでここでは説明しません。写真をご覧いただけばわかりますが、模造紙に地域デビューの経験から思うことを書きながら、全体で共有しているのです。下段の右側は、今日のめたに来てくれた、エンパワの先輩たちチーム「こけし」の6期生の皆さんです。後輩を応援してくれてありがとう。
■以下は、チームが決定したあと、チーム名が発表されているときのものです。私が記憶している限りで、チーム名の由来書いてみました。
■左は、チーム「おでん」。おでんのように、いろんな具がハーモニーを奏でながらひとつにまとまる…そんな意味のようです。いいですね〜。ぜひ、大津駅前のおでんの居酒屋「利やん」にいってほしいです。右は、写真では字がとんでいますが、チーム「ぬりえ」です。これからチームで協力して色を入れていく…という意味かな。でも、本当は「ぬ」という音の響きが好きなんだそうですが、「ぬ」だけではチーム名にならないので、「ぬりえ」に落ち着いたようです。不思議ですね、「ぬ」。
■左は、チーム「A」エースですね。漫画「ONE PIECE」の登場人物からきています。右は、チーム「まりも」。なにか、森林系、自然系がみなさんお好きなようです。
■左は、チーム「みんと」。それぞれの名字の頭文字を並べ替えて、意味が通るようにした…とのことです。爽やかなイメージです。右は、「ホッター」ではなくて、チーム「HOTARU」です。ホタルです。Uを書くスペースがなくなったので、スマイルになっています。横広がりのUです。そういえば、瀬田東の川には、ホタルが飛び交いますね。
■左は、チーム「オレンジ」。名札の紐がオレンジだから…という、なんともわかりやすい理由ですが、オレンジのように明るくチームがまとまめば…との願いがこめられています。右は、チーム「FOUR」。なんでも、メンバーが好きなバンド名に由来しているらしいのですが、…私のようなオジさんには無理です。ベトナムのうどんかと思ってしまいます。
■左は、チーム「ユー・ドゥー・フー」。湯豆腐です。マイクをもっている彼の大好物の料理らしいです。でも、なにかもっと深い意味がありそうな気もしますね。右は、チーム「CoCo」。紙をもっている彼のペットのハムスターの名前なんだそうです。
■来週からは、いよいよこのチームで活動が始まります。何をテーマに、どう焦点をあわせて活動していくのか、まずは街の皆さんの活動のお手伝いをしながらお話しを伺う、先輩から昨年の活動の内容を教えてもらう、さらには報告書や先輩たちのレポートやメッセージを丹念に読み込んでもらいたいと思います。そうした地道な努力が、あとで皆さんの活動をグッと盛り上げることになりますから。
町家キャンパス龍龍
■龍谷大学社会学部では、「大津エンパワねっと」プログラム(2007年度文部科学省現代GP採択)の取り組みの拠点として、大津市中央地区に「町家キャンパス龍龍」を2009年度より開設しました。これまで主に社会学部の教育研究活動で利用してきましたが、本学教職員、学生、学外者の方も利用できるようになりました。教育研究活動や課外活動の場として、また地域連携の場として、是非ご使用ください。
■学生の皆さんへ。「町家キャンパス」は、龍谷大学の所有物ではありません。ある方の善意でお借りしているものです。少し説明させてください。
■2007年、龍谷大学社会学部が提案した「大津エンパワねっと」は、文部科学省「現代GP」(現代的教育ニーズ取組支援プログラム)のひとつとして採択されました。「大津エンパワねっと」の活動地域は、事前の調整もきちんと行ったうえで、瀬田キャンパスに隣接する瀬田東学区と、中心市街地の中央地区、この2箇所に決まっていました。「大津エンパワねっと」が「現代GP」に採択されたとき、私は、中央地区にある中央学区自治連合会の会長・Sさんのところに早速ご挨拶に伺いました。そのことをSさんにお伝えしたところ、満面の笑みで「せんせー、良かったな〜!!」ととても喜んでくださいました。ただし、中央地区は瀬田キャンパスから遠くにあるため、なんらかの拠点が必要だと考え、様々な可能性を検討していました。そうしたところ、それまでにもいろいろご支援くださっていた大津市役所都市計画部都市再生課の課長(当時)であったTさんから、「龍大が本気で中心市街地で活動をするのならば、紹介したい物件がある」といってくださいました。
■当時、大津市役所は、中心市街地に関する政策のあり方を大きく方向転換し、新たに、町家が多く残るこの地域の町並みを大切にしていく方向性を出されていました。そのことも関係して、Tさんは、ご自身の知人Fuが所有されている町家物件を紹介してくださったのです。簡単にいえば、市役所が所有者と龍大とのあいだで仲介してくださったのです。所有者のFさんは、「投資の関心から購入した物件だが、龍大が中心市街地の活性化のために活動しようというのであれば、お貸ししましょう」と快く応じていただきました。詳しいことは、もっといろいろあるのですが、学生の皆さんには、多くの皆さんのご支援・ご協力があって、この町家キャンパス「龍龍」が存在しているのだということを忘れずにいてほしいと思います。そのことを念頭に置きながら、町家キャンパス「龍龍」を利用していってほしいと思います。
「大津エンパワねっと・7期生」
■先週の金曜日、「大津エンパワねっと・7期生」の「地域デビューin中央地区」でした。当日の写真が、Facebookにアルバムとしてアップされました。以下をご覧ください。
2014年度後期「地域エンパワねっとⅠ(7期生)」第2回授業_2014.9.26(金)
■写真は、「町家キャンパス龍龍」を見学した7期生です。7期生は55名。約半分の学生がここに写っています。7期生の皆さんには、6期生の先輩たちが残してくれた「メッセージ」をぜひ読んでほしいと思います。実際に、この授業を体験した者でしか言えない、すばらしいメッセージだと思います。
「大津エンパワねっと・7期生」の「地域デビューin中央地区」
■今日は、地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」コース・「地域エンパワねっとⅡ」の授業がありました。エンパワも7期生が取り組むことになりました。ここまで継続してこれたのも、地域の皆さんのご支援があってこそです。今日は、7期生の「地域デビュー」の日でした。これから、地域住民の皆さんと一緒に活動をするにあたり、地域の様々な団体の皆さん、そして市役所の職員の方(都市計画部都市再生課)からお話しを伺ったあと、実際に地域を歩いてみる…そのようなプログラムが実施されました。平日の午前中であるにもかかわらず、多くの地域の皆さんにご参加いただきました。本当にありがたいことです。
■今日は、中央学区自治連合会、中央学区社会福祉協議会、体育振興会/子ども会育成協議会、丸屋町商店街振興組合、中心市街地活性化協議会、大津の町家期を考える会、大津市役所都市計画部都市再生課、そして大津エンパワねっと修了生(4期生1人、6期生2人)の皆さんにご参加いただき、8つのグループに分かれて、順番にお話しを伺っていきました。私たちは、「屋台方式」と呼んでいますが、それぞれの団体のブース(テーブル)を8グループの学生たちが順番にまわっていくやり方で進みました。地域の皆さんは、同じ話しを8回することになります。大変なわけですが、それでも「この屋台方式が、自分たちの活動の内容を多くの学生たちにきちんと伝えられる」ということで、今年も「屋台方式」でさせていただきました。
■今日は、エンパワ修了生も説明にきてくれました。大学のキャンパスで行われる授業とは違い、エンパワは仲間や地域の皆さんと連絡をとりあいながら、学外で事業を進めていくこともあり、なかなか大変なところがあります。そのあたりの7期生の心配に関しても、先輩である修了生の皆さんが対応してくれているようです。修了生のうち1人はエンパワ4期生です。今年の3月に卒業して、社会人になっています。「仕事の方は大丈夫なのか」と心配になりますが、たまたま休暇だったようで、後輩の指導に来てくれました。このような先輩の存在にも、心から感謝なのです。
■今朝は、エンパワ1期生の修了生とfacebookでやり取りすることがありました。こんなメッセージをもらいました。「エンパワも7期生とはすごいですね。あの授業のおかげで営業力がついたと思います。営業力=人と人を結びつけるチカラ、学生にとっては社会とつながる力なのだとわかりました。後輩にも地域で色々な人と繋がって頂きたいです」。素敵ですね〜。
第2回「おおつ未来まちづくり学生会議」の開催
■昨日は、第2回「おおつ未来まちづくり学生会議」が開催されました。この「学生会議」については、過去に2つエントリーしています。その記事の一部を引用します。
大津市では、行政施策の基本となる「総合計画」を定めています。「総合計画」とは、地方自治体が策定する行政運営の基本となる総合的な計画のことです。大津市に限らず、すべての自治体は総合計画を策定することを法律により義務づけられています。大津市の現行の計画は平成28年度までとなっており、現在、29年度にスタートする新計画の策定に向けて研究等を市役所で行っておられます。そのさい、新しい計画づくりでは、いかに若い世代の意見を受け止めるのかが、ひとつの大切な課題となっています。そこで、大津市の政策調整部企画調整課では、龍谷大学瀬田キャンパスの学生の皆さんに学生委員に就任していただき、「おおつ未来まぢつくり学生会議」を開催することにしました。
浜大津にある旧大津公会堂で「おおつ未来まちづくり学生会議」の第1回会議が開催されました。この会議は、「環びわ湖大学・地域コンソーシアム」大学地域連携課題解決支援事業2014に、「理想の大津つくろう~大学生が考える未来の大津~」という事業名で採択されています。私は、この事業にアドバイザーとして参画・参加しています。今回のこの事業は、「大津エンパワねっと」を通して様々な機会にお世話になってきた、大津市役所企画調整部企画調整課のTさんからの依頼でした。Tさんとのご縁により、学生たちが成長できる新たな機会をいただけたこと、心から感謝いたします。今回のこともそうですが、「ひとつひとつのご縁を大切にしていると、ご縁がご縁を生み出していく…」ということを日々、実感しています。
■昨日は、午前中、学生たちは、3チームにわかれて、大津市の企画調整課、都市計画課、国際交流課、商工労働政策課の職員の皆さん、そして龍谷大学の職員の皆さん(REC)たちと一緒に「まち歩き」をしました。「人」をテーマに、膳所から浜大津、そして三井寺の周辺を歩いたグループ。「自然」をテーマに、旧志賀町や比良山をめぐったグループ。それから「まち」をテーマに、阪本町・比叡山や石山の商店街を歩いたグループ。それぞれに、重要な「気づき」、素敵な「発見」はあったでしょうか。
■3グループとも、15時半頃にはまち歩きを終えて瀬田キャンパスに戻ってきました。学生たちはもちろんですが、市役所の職員の皆さん、そして龍大の職員の皆さんも、学生と一緒にまちを歩いたことがとても楽しかったとおっしゃっていました。龍谷大学は、滋賀県と大津市に誘致され、1989(平成元)年に瀬田キャンバスを開学しました。龍谷大学は京都に本部があるというこからすれば、京都の大学かもしれませんが、瀬田キャンパスは大津にある大学でもあるのです。ひょっとすると、瀬田キャンパスの学生と、市役所の職員の皆さん、そして龍大の職員の皆さんが一緒に事業に取り組むことは、初めてのなのかもしれません。そう思うと、とても感慨深いものがあります。
■キャンパスに戻ったあと、グループワークに取り組みました。今日のまち歩きでの「気づき」や「発見」についてディスカッションをして整理するグループワークです。そして、その結果をポースターにまとめ、最後は報告を行いました。3つのグループの報告を聞いて、まちを歩き、地元の方達からお話しをうかがい、それぞれ素敵な「気づき」や「発見」をしてきているなあと思いました。次回は、今日の成果を、パワーポイントにまとめる作業に入ります。大津市の総合計画の策定に対して、有意義な提案ができるでしょうか。学生たちの頑張りに期待したいと思います。
■「学生会議」のあとは、親睦を深めるために石山のイタリアンレストランで交流会をもちました。政策調整部の部長さん、企画調整課の課長さんも駆けつけてくださいました。じつに賑やかに盛り上がりました。学生たちも、ものおじせず、自分の考えをちゃんと話していました(少なくとも、そう見えました(^^;;)。交流会の最後には、市役所の課長さんにサプライズケーキ。この日は、お誕生日だったのです。おめでとうございます!!
【追記】■社会学部のホームページにも掲載されました。記事を作成してくださいました、龍谷大学エクステンションセンター瀬田(REC瀬田)の水野さん、ありがとうございました。
第2回「おおつ未来まちづくり学生会議」を開催しました
早朝の出勤
■今朝は、自宅を6時10分過ぎに出ました。昨日中に、午前中の会議資料を咲く瀬艇しておかなければならなかったのですが、それを失念したため、仕方なしに早朝の出勤です。ずいぶん涼しくなりましたね。写真は、駅にむかう踏切でちょっと立ち止まって撮ったものです。仕方なしの早朝出勤ですが、やはり早起きは気持ちがよいものです。その気持ちと、朝日の風景が同期したのかもしれません。
■プラットホームに並ぶ乗客の皆さんも、半分程の方たちが長袖を着ておられます。本格的な秋に移っていきます。大学の仕事の方も、本格的に始まっています。「大津エンパワねっと」の学生たちの指導は、8月末から始まりましたが、先日(7日)、「報告会」が無事に終了しました。今週は、教授会や研究科委員会もあります。また慌ただしいヒ日々が始まります。
「地域エンパワねっとⅡ」閉講式と慰労会
■6期生の「地域エンパワねっと」の閉講式が、昨日の「報告会」「交流会」に続いて開催されました。6期生の皆さん、良い笑顔をされているので、人それぞれでしょうが、何か満たされるものがあるのでしょうね。 おめでとうございます。私も、ここまで皆さんに伴走してきましたが、少しホッとしています。しかし、一休みといってもいられません。月末からは次の学年7期生の取り組みが始まるからです。
■上の写真は、全体の記念写真*。下の自撮の写真は、私が直接指導したチームの皆さんです。厳しい指導だったと思うので、辛いときもあったかもしれませんが、最後まで頑張ってよく取り組んできました。「大津エンパワねっとコース」を修了すると、大学により「まちづくりコーディネーター」の資格が認定されますが、昨日の閉講式では、直接指導した一人一人の学生に認定証を手渡し、しっかり握手をさせてもらいました。
■閉講式のあとは、「エンパワ」でお世話になっている「大津の町家を考える会」の雨森さんと、ドイツレストラン「ヴュルツブルク」で慰労会を持ちました。雨森さんは、もちろん「報告会」と「交流会」にも来てくださったのですが、エンパワの交流会にはお酒が出ません。車に乗ってこられる人もおれますし…。まあ、仕方がないのですが、雨森さんと私は、ものすごくもの足らなさを感じたというわけでして…。そんなこともあり、雨森さんから「ドイツビールでも行きますか?」とお誘いを受けたのです。石山駅まで向かい、そこからは雨森さんの奥様の運転で、「ヴュルツブルク」へ。美味しいビールをいただきました〜。昨晩は、奇麗な月がのぼっていましたし、ビールを楽しむのにはうってつけの夜でした(本日9月8日(月)は、中秋の名月なのだそうです。雨森さんに教わりました)。
■雨森さんとお別れし、JR「膳所」駅から京都に向かいました。そして、近鉄に乗って帰宅しようとしていたまさにそのとき、突然私の前に1人の若者がたちはだかったのです。びっくり。「わきたせんせー」と声をかけてきたのは、エンパワ6期生の諸君でした。そのエンパワ6期生の諸君に拉致されるように(いや、私が誘ったのかな…)、京都駅近くのアイリッシュハブに移動しました。私が学生の頃は、まだ受け継がれていた大学の「酒文化」。もう絶滅してしまったと思っていたのですが、少数ではあるにしろ、こういう学生たちも健在なのですね。ちょっと安心しました。6期生の諸君は、閉講式のあとに、有志が集まって瀬田駅近くの居酒屋で慰労会をもったのだそうです。雨森さんと2人で慰労会をしたように、学生たちも慰労会だったのですね。偶然に、京都駅で一緒になったというわけです。 お酒の力も手伝って、ここには書けないちょっと「コイバナ」っぽいことなども聞かせてもらい、楽しい時間をもつことができました。また、こうやって呑みましょう。
■ところで、この日の「報告会」には、「エンパワ」修了生や卒業生の皆さんが7名も駆けつけてくれました。そのうちの1人であるMくんは、後輩たちの報告会の内容を聞くために、わざわざ姫路からやってきてくれました。報告会が終わると、交流会に参加する時間的余裕もなく、明日の仕事の関係ですぐに姫路に戻っていきました。Mくんを初めとして、先輩たちはどうして忙しいなかわざわざ報告会に来てくれているのでしょうか。後輩たちの活動を気にかけてくれているのでしょうか。おそらくは、彼ら彼女ら自身も、きちんと説明できないのではないかと思います。しかし、とても気になるのです。「エンパワ」では、先輩から後輩へ、先輩から後輩へと、眼に見えない「エンパワ魂」が受け継がれているように思います。その「エンパワ魂」がきちんと受け継がれていることを確認し、それらがより豊かに大きくなっていることを確認することで、先輩たちも安心してくれているのではないでしょうか。Mくんは、私にこういっていました。「後輩の報告をみていると、僕らのときと比較して、すごいなと思いました。自分たちのやったことが恥ずかしい…」。6期生の活動が、Mくんが思うほど優れた活動だったのかどうかは別にして、少しずつ成長・発展しているの確認して、安心してくれていると思います。
■最後の写真は、「エンパワ」とは特に関係していませんが、なんとなく閃いて、撮ってみたものです。なにか、現在の気持ちと相関しているのかもしれません。
*スクリーンの「大津エンパワねっと」のタイトルは、5月末で退職された奥田伊代さんが作成してくださったものです。