水害・気象情報・地形

20260922sakura_city1.jpg20260922sakura_city2.jpg
▪️朝から、佐倉市の水害の状況がテレビで報道されていました。佐倉市の皆様、お見舞い申し上げます。

▪️佐倉市内を流れる河川は、最終的に下流にある印旛沼へと流れ込みます。左の図で「464号線」の数字が表示されているところが印旛沼です。その南東にも湖沼があります。これも印旛沼です。もともとW字型の湖沼だったのですが、干拓事業により面積は半分になり、今では細い水路で繋がっています。北東側に位置するのが「北部調節池」(北印旛沼)、南西側に位置するのが「西部調節池」(西印旛沼)と呼ばれています。

▪️この地域は江戸時代から水害に悩まされてきました。利根川の水が増水したとき、利根川からの水が印旛沼に逆流してきたからです。今では、干拓事業に伴って印旛沼放水路が完成していて、東京湾に水を流す仕組みができています。この辺りのことは、こちらの「公益財団法人 印旛沼環境基金」のサイトで丁寧に説明されていますので、ぜひご覧いただければと思います。今回の佐倉市の洪水は、排水能力を超える「記録的な大雨」だったこと、印旛沼の水位が上昇したために、支流(高崎川)からの水を印旛沼で受け止められなかったことがあるようです。東京湾へは、ポンプで吸い出すのですが、そのスピードを、支流から水が押し寄せるスピードの方が超えてしまったのです。

▪️この印旛沼には、周囲の河川からも水が集まるようになっています。人間が作った地表の環境を剥がして地形だけで見ると、そのことがよくわかります。左がそうです。たくさんの水が印旛沼に集まると、この印旛沼から水が排水できなくなるのだそうです。加えて、佐倉市のある台地(下総大地)を侵食してたくさんの谷間=谷津ができています。自分が住んでいる地域ではあまり見かけない特徴の地形です。滋賀県であれば、甲賀市に行くとこのような地形になります。台地に降った雨が、長い年月をかけてこのような地形を生み出すのです。かなり複雑ですよね。台地に降った雨は、このような谷津を通って低いところに流れ込みます。また、台地は侵食されやすく土砂崩れ等も心配されます。今回は、どうだったんでしょうか。雨が止んでも、台地が緩んでいると土砂崩れが起きます。

▪️自分が暮らしている地域の地形については、ハザードマップ等も使いながら普段から「敏感」になっておく必要があります。今年の夏は、何度も自分のところのハザードマップを眺めました。加えて気象情報です。地形と気象情報が生み出す地域固有の災害に関する「想像力」を高めておく必要がありますね。「想定外」、「未曾有」の大雨が降ってくるのですから。もう「想定外」と「未曾有」いう言葉は安易に使えません。幸せなことに、まだ、私は避難をした経験がありません。地元で災害訓練は行っているのですが…。実際に何らかの被害にあったときに、きちんと行動できるか心配です。

カテゴリ

管理者用