浄土寺・浄土堂の阿弥陀三尊立像


▪️ずいぶん以前から、お参りしたいと思ってきました。兵庫県の小野市にある浄土寺。画像は、「兵庫県おの観光ナビ」では次のように解説しています。

国宝「浄土堂」は、大仏様(天竺様)という建築様式を用いた建造物で、東大寺南大門とともに大仏様を伝える数少ない建物です。
また、浄土堂内には、全長5.3m、名仏師快慶作の国宝・阿弥陀三尊立像があります。夕方になると、堂内西側の蔀戸から西日が射し、床に反射して、仏像は赤く染まっていきます。

▪️この浄土堂は、「堂内西側の蔀戸から西日が射し、床に反射して、仏像は赤く染まって」いくことを計算した上で建てられています。当時、阿弥陀仏が死の瞬間にお迎えに来てくださるということを心の中にきちんと強くイメージできる人は限られていました。いわゆる観想念仏できる人です。では、自分で修行をしてそういった強いイメージを心の中にしっかり描けない凡夫はどうすれはよいのか。このお寺を創設した重源(ちょうげん)、そして阿弥陀三尊立像を造仏した快慶は、凡夫にも死の瞬間を強くイメージできる空間をプロデュースしたということになります。

▪️重源ってどういう僧侶なのか。勉強が足りません。平重衡による南都焼き討ちの後、東大寺の復興の責任者(勧進職)となったのが重源でした。その重源が、東大寺の荘園の中に復興の拠点および念仏道場(播磨別所)として建てたのが浄土寺ということのようです。貴族だけでなく、庶民も含めて東大寺復興のためにそれぞれのできる形で寄付をする仕組み、寄付を集める仕組みも作りました。また、東大寺の再建に必要な巨大な木材の調達であるとか、重源が取り組んだことはそういう土木的なことにまで及んでいます。社会事業家というか総合プロデューサーですかね。今度、お参りさせていただくときは、そのような歴史的な背景や重源という僧侶についても学んでおきたいと思います。

【追記】
▪️この国宝の阿弥陀三尊立像に関して、私のような者にもわかりやすい解説が、「兵庫県おの観光ナビ」の中にありました。「浄土寺と阿弥陀三尊立像」です。動画を拝見すればよくわかりますが、阿弥陀如来や観音が乗っておられる蓮台には雲が表現されています。まさに死のうとしている時に、向こうから西方浄土からやってこられているわけです。そのことが雲の表現でよくわかります。

光の動き、時の流れ・・・ 。心から洗われるような、極楽浄土の世界。

浄土堂内に夕日の頃、西側の蔀戸(しとみど)から西日が射し込み、ヒノキの床に反射して赤い垂木の屋根裏を照らし、それが本尊にふりそそぎます。やがて堂内全体が赤く染まると、阿弥陀三尊立像が幻想的に浮かび上がります。これは、阿弥陀様が雲に乗って西方極楽浄土からお迎えにくるという「御来迎」の姿を見せようとする、光の演出効果を狙ったものです。

▪️このような解説もありました。「光のアートを見るには…陽が沈む頃ではなく、少し前にきて、ゆっくりと陽の流れを見るのがおすすめです。夏場は16〜17時頃、冬場は15〜16時頃に高めの西日が差し込み、徐々に屋根裏に反射して、阿弥陀三尊立像を照らし出します」。

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