大津エンパワねっと「地域の記憶」を掘り起こす!!
■「大津エンパワねっと」5期生が動き始めています。4名の担当教員のあいだで、いろいろ議論をして、例年よりも早めに学生たちが地域の方々にお話しを伺い、一緒に活動できるように指導してきました。「大津エンパワねっと」の活動地域は、瀬田東学区と中央地区(中央学区を中心にした中心市街地)の2カ所。瀬田東では7チームが、中央地区では9チームが活動していきます。
■たまたま写真を撮ったこのチーム、c08というチームナンバーのついた(cというのは中央の頭文字)チーム「おむすび」です。最初は「おにぎり」といっていたのですが、「結ぶ」という言葉の入った「おむすび」の方が地域づくりらしい(→人と地域を結ぶ・人と人を結ぶ…)ということで、 「おむすび」に変更したようです(たしか、そうだったような…)。チームのネーミングって、とても大切ですよね。それで活動への気合いの入り方も少し違ってきます。写真からすると、このチームかなり気合いが入っているようです(実際は、写真を撮るということで「やる気」をポーズで示してくれました(^^;;)。
■c08「おむすび」では、現在、中央地区の下百石町で地域の方との活動に取り組もうとしています。この下百町の真ん中を、現在は、都市計画で拡幅された大きな道路が走っています。道路がつくられるとき、たくさんの町家が立ち退きになりました。家々も新しく建て替えられ、町並みはすっかり変わってしまいました。比喩的にいえば、それぞれの家族にアルバムがあることで家族の「記憶」が大切に保存されるように、町並みには地域の「記憶」を保存する働きがあります。ところが、この下百石町のばあい、都市計画道路によって「記憶」を保存する町並みが消えてしまったのです。そこで、自治会有志の皆さんが、地域の古い地図や写真を持ち寄り、それをもとに、高齢者の方たち(70歳代〜80歳代)にお話しを伺うという取り組みを始められることになりました。いわば、高齢者の方の身体の奥深くに眠っているこの地域の記憶を掘り起こそうというのです。そこに学生たちが参加して、アイデアを出しながら一緒に活動をしていくことになりました。
■記憶を掘り起こすという作業は、聞き書きという作業にも似ています。ずっとここに住んでこられた高齢者の方たちのお話しを文字に記録し、それを地域の皆さんと共有していく…いっけん地味な作業のように思えますが、このような活動がモデルになって、変化が激しい大津の中心市街地で、地域の「記憶」を大切にしようとする似たような活動が生まれてくればとも思っています。また、高齢者の方たちのお話しを若者が伺うということは、「傾聴」するということです。このような活動は、視点をかえれば、社会福祉協議会などが取り組む「サロン活動」の機能もあわせてもっているといえるのかもしれません。もちろん、学生たちには、きちんと定期的にニューズレターを発行して、地域の皆さん(下百町の自治会内部だけでなく…)と活動の記録を共有するようにと指導しています。また、中央学区自治連合会のホームページなどにも掲載していただけるようなものになはれど思います。頑張れ、チーム「おむすび」!!
「大津エンパワねっと」の授業
■金曜日の1・2限は、龍谷大学社会学部4学科が共同で開講している「大津エンパワねっと」・「地域エンバワねっとⅠ」の授業が行われています。すでに以前のエントリーでも報告したように、今期、5期生は全員で81名。今日もたくさんの学生たちが、瀬田キャンパス6号館のプレゼンテーション室に集まりました。前回までにグループ分けは終了しています。また、エンパワのフィールとである中央地区と瀬田東学区2カ所のどちらで活動をするのかも決定しています。今日は、それぞれのグループで、どのようなテーマや課題に取り組むのについての検討を行いました。
■まずは、臨床福祉学科の山田容先生の司会で、全員でアイスブレイクをおこないました。アイスブレイクとは、「参加者同士のコミュニケーションを促進するためのグループワーク」です。上の3枚の写真は、まだ知り合って間もない学生たちが、このアイスブレイクを通して盛り上がっているところを写したものです。私は、このようなアイスブレイクの手法をきちんと勉強してきていません。ですので、山田先生の司会から、多々学ぶところがありました。詳細は説明しませんが、今回のアイスブレイク「『大切なもの』の競売」の目標は、価値観の多様性と他者への理解を促すところにありました。
■このようなアイスブレイクでお互いの気持ちがほぐれたところで、各グループの輪のなかに模造紙をおき、これまで街の皆さんから伺ったお話しや、まち歩きの印象をもとに、ああでもない、こうでもないと…自分たちが取り組むテーマは何なのかについて話し合いを始めました。そのさいの、例えば「私は『子ども』にしか関心がない」といったように、最初から視野が狭くならないように、お互いの意見に耳を傾けようという点に注意がうながされました。
■地域づくりの最終目標が、「地域の活性化」にあるとしても、その「頂上」に登っていくためのルートは実に様々。地域の課題は、相互に連関しており、複合的な課題群として存在しています。自己満足的な活動にならないように、地域のニーズはどこにあるのか、そのあたりとの擦り合わせが必要です。また、取り組む活動そのものが課題ではなく、なんらかの課題を解決するための手段であることに注意する必要があります。さらに、いろいろ悩み過ぎて、初めの一歩が踏み出せない…なんてことにならないことも必要です。まずは、一歩を踏み出し、地域の皆さんのお話しに耳を傾けながら活動することで、ぼやっとした自分たちの問題意識の輪郭が見えてくるからです。
■来週の金曜日に、キャンパスで授業を行う予定ですが、たくさんのグループが、その一歩を踏み出すために街にでかけていきます。その前に、私たち教員は、地域の関係者の皆さんとのマッチングを行います。そこで良い出会いがあれば、学生たちは、その関係者の団体でお世話になりながら、「地域づくりのインターンシップ」を経験していくことになります。2年生後期のあいだ、そのような経験を積み重ねながら、「学生目線」から地域のより深いところにある、より具体的な課題について気がついていくことになります。「発見」です。その「発見」をもとに、来年4月から始まる「地域エンパワねっとⅡ」では、地域の皆さんに小さなプロジェクを提案し、様々な議論や調整を経た上で、地域の皆さんと一緒にプロジェクトに取り組みます。すなわち、「解決」です。さらに「解決」によって得られた成果を地域の皆さんと「共有」していくことになります。「大津エンパワねっと」は、「発見」→「解決」→「共有」という学習サイクルを大切にしているのです。
■これからどのような展開が生まれてくるのか、とっても楽しみです。「大津エンパワねっと」5期生の活動に期待したいと思います。
【追記】■今回の授業にも、先輩であるエンパワ4期生が3名参加してくれました。後輩たちに、様々なアドバイスをいただきました。どうもありがとうございます。いつもありがとう。感謝しています。
地域の再生と大学の貢献(吉武博通)
■大学教員の仕事には、すぐに頭におもいうかぶ教育・研究に加えて、学内行政や地域貢献があります。先日、「リクルート進学総研」というサイトの「カレッジマネジメント」(リクルート『カレッジマネジメント』は、全国の大学、短大、専門学校など、高等教育機関の経営層向けにリクルートが発行している高等教育の専門誌)で、吉武博通(筑波大学 大学研究センター長 大学院ビジネス科学研究科教授)さんが連載されている「連載 大学を強くする『大学経営改革』」を読む機会がありました。吉武さんは、混迷する日本の大学経営に関して、この連載で様々な角度から発言されています。そのような連載のなかで、今回は、大学の地域貢献に関連する「地域の再生と大学の貢献」を少しご紹介してみようと思います。
■現在、地域再生が強く求められていることは言うまでもありませんが、この点に関して吉武さんは、神野直彦さん(関西学院大学教授)を引用しながら、「地域再生とは、これから始まる時代における人間の生活の場の創造」であり「自然環境の再生と地域文化の再生が、地域社会再生の車の両輪となる」(神野直彦『地域再生の 経済学』中公新書 2002)と述べておられます。そのさい、「補完性の論理」(家庭やコミュニティでできることはそれらに任せ、できないことを基礎自治体、さらには上位自治体、そして国が補完的に担う)という考えにもとづき、「“自立”と“身近な場所での問題解決”」が必要であると主張されています。
■なんからの問題に関し、家庭・コミュニティ、基礎自治体・上位自治体、国のあいだで、何をどのように補完しあうのか、この点についてはかなり注意が必要ではありますが、「“自立”と“身近な場所での問題解決”」が必要だとの主張は、首肯できる論点かと思います。
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人間は社会と不可分な存在であるといわれるが,一人 ひとりがより良く生きる社会であるためには,個々人が 自立した上で相互に補完・協力しあうことが前提とな る。個の自立は教育の重要な目的でもある。日本の学 生の目的意識が諸外国の学生に比して希薄だといわれ ているのも,自立が十分に尊重・追求されてこなかった 結果かもしれない。同様に個が集まる集団や組織にも 自立が求められる。
しかしながら,個人は集団や組織に依存し,集団や組 織は行政に依存する,あるいは地方自治体は国に依存す る,という状態から脱しきれていないのが我が国の現状 である。
“自立”と深く関係するのが“身近な場所での問題解決”である。自分の問題は自分で,集団や組織の問題は その中で解決するのが基本だが,困難であったり,個や 集団・組織を超える問題であったりした場合でも,可能 な限り現場に近い場所で解決するというのがその意図 するところである。
現場から遠い場所では,実態を正確に把握することが 難しく,政策の成否が自分の生活に関わってくるという切迫感も持ち得ない。議論が抽象的になり,現場の実情に即した実効性ある制度設計にも限界が生じてしまう。
地域が自らの問題を可能な限り自力で解決する中で, 人も育ち,政治・経済・文化の質も高まるのではなかろうか。
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■では、このような地域再生に向けて、大学と地域はどのように連携していけばよいのか。吉武さんは、「大学が地域における教育により深くコミットすること」とともに、「地域の人材が成長し続ける場づくりを促す」ことが必要であると述べておられます。そして後者については、以下のように説明されています。
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問題は,自身の成長を促す知的刺激が十分ではなく, より高いレベルでものを考え,議論を交わす場も限られ ているという点である。これまでやってきたことを頑 なに守り,新たなことや変化を受け入れようとしない保守性が地域社会や組織内に色濃く残っていることも,次代を担う人材の育成を難しくしている。
地域再生の難しさは,古きものと新しきものの葛藤を避けては通れないことである。それだけに,地域の再生を担う人材には,古きものを理解しつつ新しきものを積極的に取り入れる,幅の広さや奥行きの深さが求められる。
このような人材を育成するとともに,自身を成長させ続けられる場が至る所に見出せる,そのような地域づくりを促すことも大学の重要な役割である。
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■吉武さんの主張は、少し具体性に欠けることは否めませんが、「自身を成長させ続けられる場が至る所に見出せる」という点は、大変重要ですし、魅力的なものです。現在、私は、社会学部で「大津エンパワねっと」という地域密着型教育プログラムの運営・学生指導にあたっています。また、ゼミで「北船路米づくり研究会」という地域貢献型の活動も行っています(詳しくは、このホームページの関連ブログエントリーをご覧ください)。そのようなこれまでの、私個人のわずかな経験蓄積ではありますが、吉武さんのお書きになっていることは、大変納得できるものがあります。このような現在の大学運営に期待されているマクロな視点をふまえつつ、現在の取り組みをより豊かなもにしていければと思います。
大津エンパワねっと・瀬田東デビュー
■本日の午前中、龍谷大学社会学部が取り組む地域密着方教育プログラム「大津エンパワねっと」5期生の活動が行われました。先週の金曜日におこなわれた中央地域(中央小学校区を中心とした中心市街地)デビューに引き続き、本日は瀬田東学区デビューです。目的は、中央地域と同じく、学生たちが地域の皆さんと地域づくりの活動に取り組むにあたり、まずはこの地域のイメージをつかむことにあります。
■トップの写真。瀬田東市民センターに集まったエンパワ5期生です。これから瀬田東学区のなかを「まち歩き」するところです。瀬田東学区は、もともと農村地域でした。一里山、月輪という集落がありました。しかし、昭和44年(1969年)に瀬田駅が開業したことから(当時はJRではなく国鉄)、この地域は、急激に新興住宅地化していきました。古い時代から続く農村的な要素と、新しい新興住宅地的な要素が入り混じった地域ということになります。
■「まち歩き」のあとは、瀬田キャンパスに戻り、地元の方たちもお招きして、今日の「ふり返り」を行いました。「ふり返り」では、各自が今日印象に残った点やさらに知りたい点についてポストイットカードに書き込み、それをグループにわけて模造紙にはりつけて整理していく…KJ法的な方法を用いたワークショップを行いました。できあがった各班の模造紙を、ご参加いただいた地元の皆さんが順番に講評されました。学生たちの質問にもお答えいただきました。瀬田東学区の皆さま、ありがとうございました。
■来週以降は、いよいよ地域づくりのインターンシップに向けての段階に入ります。中央地域と瀬田東学区で地域で活動されているどの団体に受け入れていただき、活動をしていくのか、どのような課題に取り組むのか、そのような段階に入っていきます。学生たちは各班ごとに議論をし、私たち教員とも相談をして、地域のなかにでかけていきます。頑張れ、エンパワ5期生!
大津エンパワねっと・中央地域デビュー
■本日の午前中、龍谷大学社会学部が取り組む地域密着方教育プログラム「大津エンパワねっと」5期生の、中央地区(中央小学校区を中心とした中心市街地)デビューがおこなわれました。中央地区デビューは、学生たちが地域の皆さんと地域づくりの活動に取り組むにあたり、まずはこの地域のイメージをつかむことを目的に毎期生ごとに開催しています。
■中央市民センターを会場に、中央学区自治連合会、中央学区社会福祉協議会、中央学区体育振興会/子供育成連携協議会、中心市街地活性化協議会、大津の町家を考える会(大津百町館)、大津市都市再生課の皆さんにお集まりいただき、それぞれの団体の活動や市役所の事業についてご説明をいただきました。商店街からのご参加もいただくはずでしたが、お仕事の関係でご欠席。かわりに、「大津エンパワねっとコース」を修了した4期成が代役を務めてくれました。商店街と連携しながら「100円商店街」の活動に取り組んできた4期生チーム・きりんです。頼もしいですね~。他にも、今日はたくさんの4期生が参加してくれました。街の皆さんと一緒に、自分たちが取り組んだ活動について説明をしてくれました。写真の左側、市民センター内の部屋に、7つの机をならべて、順番にお話しをうがかっているときのものです。このような地域の皆さんとの出会いをセッティングすることで、地域の活動に、よりスムースに参加することができればと考えています。
■街の皆さんからお話しをうかがったあとは、全員でまち歩きをしました。ただし5期生は全員で81名。とても一緒にまち歩きをすることはできません。そこで2グループに別れてのまち歩きになりました。もっとも、小1時間程度ですので、あくまで街のイメージをつかむ程度でしかないのですが…。これから、地域の皆さんと活動をしながら、街のことを深く学んでほしいものです。写真の右側は、中央学区におかれた「龍谷大学町家キャンパス・龍龍(ろんろん)」の前での集合写真です。
■来週は、「大津エンパワねっと」のもうひとつのフィールド、「瀬田東学区」で地域デビューが行われます。5期生の活動にご注目ください。
「大津エンパワねっと」4期生報告会終了
■本日、社会学部の地域密着型教育プログラム「大津エンパワねっと」の「地域エンパワねっとⅡ」に取り組んできた4期生の報告会が開催されました。瀬田東学区で活動した4チーム、中央地区で活動した3チームが口頭発表を行いました。
■学生たちがお世話になっている2つの地域からは、約30名の地域住民の皆さんがご参加くださいました。その他、大津市役所の職員の方が3名、中日新聞の取材もありました。参加者の皆さんからは、発表に対して様々なコメントもいただきました。暖かい評価のお言葉のなかにも鋭いご指摘があり、学生にとっては大変ありがたいものでした。また、驚いたことに、高校生の方の参加もありました。以前、twitterで「龍谷大学社会学部を受験しようと思うのだが、『大津エンパワねっと』のことをもっと知りたい」と連絡をくれた方でした。twitterやfacebookで情報発信してきたかいがあったというものです。前回のエントリーにも書きましたが、次のエンパワ5期生は81名になります。そのうち、8名の学生が、高校のときに「大津エンパワねっと」のことを知り、ぜひ自分もこの教育プログラムで学んでみたい、経験をしたいと思っていたという人たちでした。担当者としては、大変嬉しい話しです。
■口頭発表のあとは、ボスターセッションになりました。様々な質問やコメント、そしてアドバイスを直接、参加者の皆さんからいただけたようです。地域の皆さんには、心から感謝いたします。
■ところで、今回は、まだ写真がありませんが、素敵な写真が入手できしだい、アップしようと思います。
「大津エンパワねっと」4期生報告会と5期生
■明後日、9月16日(日)午前9時20分より、瀬田キャンパス8号館において、龍谷大学社会学部「大津エンパワねっと」の「地域エンパワねっとⅡ」報告会が開催されます。この報告会で、エンパワ4期生は「大津エンパワねっとコース」を修了します。これまで活動してきた瀬田東学区と中央地区の地域の皆さんもかけつけてくださいます。4期生の皆さんには、最後まで力を出し切って、思い出深い報告会にしていただきたいと思います。そして、地域の皆さんからは、「エンパワの学生とともに活動してよかった」とご納得いただけるような報告会にもしてください。また、当日は、後期からエンパワに取り組む5期生もやってきます。後輩の皆さんに、取り組みの成果を強くアピールできるようにしてください。報告会では、口頭発表とポスターセッションとがあります。そのあとは、生協食堂で懇親会です。「龍谷大学まちづくりコーディネーター」認定証の授与も行われます。
■さて、4期生がコースを修了したあと、5期生が「大津エンパワねっと」の「地域エンパワねっとⅠ」を履修し、地域での活動を始めます。5期生の履修者は「81名」!! 立派なものですね〜。内訳は、社会学科が39名、コミュニティマネジメント学科が16人、地域福祉学科が18人、臨床福祉学科が8人になっています。5期生の予備登録にあたっては、修了した卒業生や学生の皆さんのメッセージを小冊子にして配布したり、修了生(4年生)が履修相談会の開催に協力してくたりと、様々な努力がありました。その努力が実ったという感じでしょうか。写真は、昨年度開催された「地域エンパワねっとⅠ」(2年生後期)の報告会のときのものです。
【追記】■報告会に向けて学生の皆さんは、口頭報告とポスター発表の準備を必死になってしています。写真は、チーム・きりんの、口頭報告のリハーサル。丁寧に準備をしているので、感心しました。あとは、本番だけですね。
Hさんの送別会
■昨晩は、いつものお店、大津駅前の居酒屋「利やん」で送別会がありました。以前、大津で某マスコミの支局長されていたHさんが、大阪から東京の本社に転勤されることになったからです。送別会には、Hさんが大津勤務時代に親しくされていたマスコミ関係の皆さん、行政関係の皆さんが集まっておられました。
■Hさんとの最初の出会いは、「大津エンパワねっと」の拠点として活用している龍谷大学町家キャンパス「龍龍」にやってこられたことに始まります。ダンディーな男性が、「ここはどういう施設なんですか?」と突然訪問されてきたのです。Hさんには、「大津エンパワねっと」の事なども含めて、いろいろご説明させていただきましたが、その後、しばらくしてから、「利やん」で再会することになりました(「利やん」は大津のマスコミ関係者がよく来られる店でもあります)。Hさんとは、いろいろな話題でお話しをさせていただきました。また、私が取り組んでいる地域貢献に関する活動にも関心を示していただくとともに、応援していただきました。「利やん」のマスターやご常連の皆さんとチーム・利やんとして出場した「びわ湖レイクサイドマラソン」にも参加されました(もっとも、Hさんの参加は第1回目で終わりになりましたが…)。
■Hさんとは、もっといろいろお話しをさせていただきたかったのですが、昨日がお別れの日となりました。もっとも、「東京でお会いしましょう」との約束を交わしているので、いずれ東京で酒を酌み交わすことになるでしょう。写真ですが、左は「利やん」のマスター、中央はHさん、そして右は店員のけーこちゃん。
【追伸1】昨日の送別会では、新たな出会いもありました。Hさんと親しくされていたWさん(私もWですが…)。最近、琵琶湖湖畔をウォーキング&ジョギングされているとのこと。チーム・利やんの一員として、一緒に来年の「びわ湖レイクサイドマラソン」に参加していただけそうです。私、チーム・利やんの今年度のキャプテンなものですから、こうやってチームのリクルート活動にも励んでいるのです。
【追伸2】「利やん」につくなり、久しぶりにお会いした昔の上司Tさんから「どうしたんや!なんか痩せてるやんか!」と。うふふ、これは朝ランの結果です。そして、久しぶりのHさんからは、「どうしたの、頭の毛」、これは歳のせいなのですよ。
「北船路米づくり研究会」びわ湖大津経済新聞に掲載されました!
100円商店街と関西学生落語大会
■今週の土曜日、大津の中心市街地で「100円商店街」が開催されます。昨年から始まり、今回で第4回になります。ポスターの一番下をご覧いただければわかりますが、「龍谷大学社会学部大津エンパワねっと」の学生チームもずっと参加させていただいています。
■そもそも「100円商店街」とはなに?そういう方もいらっしゃるでしょう。「100円商店街」とは商店街活性化の手法です。現在、全国各地で取り組まれています。この手法の発祥の地は、山形県です。山形県にあるNPO法人アンプの公式サイトに説明がありますので、ご覧いただければと思います。
100円商店街とは
■さて、今回、このエントリーでご紹介したいことは、この100円商店街で「関西学生落語大会」が同時開催されるということです。この落語大会、前回の第3回から開催されています。街の商店街の関係者の息子さんで、ある大学の落語研究会のメンバーであるTくんが、自分の出身の街を盛り上げようと頑張っておられます。Tくんとは、第3回の100円商店街での落語大会が終ったてから、しばらくして、実際にお会いするチャンスがありました。といいますか、一緒に呑みました。出会いのきっかけは、twitterやfacebookです。
■酒をのみながら、彼の思いをいろいろお聞きしました。同席していた私のゼミ生が、「同じ学生だけど、むちゃ尊敬してしまう」というぐらい、しっかりした考えをお持ちの人でした。Tくんのお話し愚痴も含めていめいめお聞きしているうちに、また私の地域づくりの活動について話しをしているうちに、Tくんは「また、大津で落語会をやろう!!」という気持ちになっていったようです。嬉しいことですね。再びやる気になった若者の話しを聞いて、私も元気をいただけました。
■ということで、9月8日は、100円商店街で買い物をして、落語大会を皆さん楽しんでください。10月の大津祭宵宮の日の昼間にも開催されます。