中国に出張

20130326chaina.jpg■先週のことになりますが、3月18日(月)から22日(金)まで、中国に出張してきましきました。すでに、3月9日アップしたエントリーでもお伝えしたことの繰り返しになりますが、説明させてください。

■龍谷大学大学院社会学研究科では、日本の社会福祉学の蓄積を生かしつつ、アジアでの専門家養成を進めるために「東アジアプロジェクト」を立ち上げ、急速に少子高齢化が進む中国や韓国の大学などとも研究交流を深めながら、社会福祉を担う国際的な人材育成を進めています。今回は、このプロジェクトの関連で、中国の浙江省寧波市にある寧波大学外語学院と、湖北省武漢市にある華中師範大学社会学院、そして外語学院を訪問してきました。この2大学と龍谷大学とは、すでに国際交流に関わる「覚書」を締結していますが、今回は、さらに「一般協定」を締結し、「留学生受け入れ」や「教育研究交流」に関わる事業を実施できるように、2校の関係者のみなさんと協議を行ってきました。

■両大学の関係者からは、できるだけ早く一般協定を締結し、その上で、留学生の日本への受け入れ、日中の学生の短期交流プログラム、教育の研究交流プログラムの実現に取り組んでいけたらとさまざまなご意見やご要望をお聞きかせいただきました。大変前向きに、龍谷大学との連携を考えておられ、研究科長としても一安心。新年度からさっそく「一般協定」締結や具体的なプログラムの実現に向けて作業に入っていきたいと思います。

■今回は、このような協議ばかりでなく、華中師範大学外語学院日本語学科では講演も行いました。日本語学科ということで、全員きちんと日本語を聞き・話せる学生ばかりなので、私のような中国語のできない者でも講演することができるのです。今回は、「日本人の伝統的自然観とは」という題目で話しをさせていただきました。学生の皆さんの反応は大変よく、ちょっと華中師範大学の先生たちがうらやましくなりました…(^^;;。写真は、私の講演のために用意してくださったポスターの前で撮ったものです。背景の壁には、古代中国の青銅器の楽器です。華中師範大学のある武漢は、青銅器の出土で大変有名で、1978年に湖北省の随県にある曽侯乙墓から発掘された曾候乙の編鐘という楽器が武漢博物館に展示されています。壁面のレリーフは、この曾候乙の編鐘だと思われます。


■この動画は、その曾候乙の編鐘の演奏のようです。訪中時にお世話になった両校の先生方、ありがとうございました。 谢谢!!

大津エンパワねっと3期生も卒業

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■3月15日に行われた卒業式(学位記、卒業証書・学位記、修了証書授与式)に先立ち、社会学部の「大津エンパワねっと」3期生の「卒業の集い」が開催されました。残念ながら全員が集まることはできませんでしたが、慌ただしいなか、これだけの3期生が集まってくれました。ご覧のとおり、みんな「エエ顔」されてますね~。「エンパワ」の経験を活かして、卒業してからも活躍してくれ!!

エンパワのウインドブレーカー

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■龍谷大学社会学部の地域密着型教育プログラム「大津エンパワねっと」のウインドブレイカ―ができあがりました。地域社会のイベントにエンパワの学生たちが参加するさい、遠くからでも「エンパワの学生!!」とわかるように、このような目立つ黄色でつくってみました。モデルは、現在、「大津エンパワねっと」で「地域エンパワねっとⅠ」と「地域エンパワねっとⅡ」を担当してるい教員の皆さん。場所は2号館2階にある、大津エンパワねっとオフィスです。

文部科学省のCOC構想

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■昨年の6月、文部科学省から2017年度までの大学改革の工程表「大学改革実行プラン」が発表されました。そのなかには、雇用創出など地域の課題解決に取り組む大学を財政支援する「センター・オブ・コミュニティー(COC)構想」の実現に13年度から着手することが盛りこまれています。ポイントは、以下の通りです。また、構想の概要は、上のような図にもまとめられています。

地域再生の核となる大学づくり(COC構想の推進)
・ 地域(社会・産業・行政)と大学との組織的な連携強化
(地域課題等の解決のための、地域の大学間連携、地域の枠を越えた大学間連携)
・ 大学の生涯学習機能の強化
・ 地域のイノベーション創出人材の育成
・ 地域の雇用創造、産業振興への貢献
・ 地域の課題解決への貢献
・ 多様な活動を支える教育・研究水準の保証

■私の勤務する社会学部で取り組んでいる「大津エンパワねっと」は、2007年から文部科学省の「現代GP」(現代的教育ニーズ取組支援プログラム)として採択された教育プログラムです。昨年の秋から5期生がこのプログラムに取り組んでいます。この「大津エンパワねっと」、この文部科学省の「COC構想」とかなり共振しあう部分があります。あくまで個人的には…ですが、この「COC構想」を視野に入れながら、今後のプログラムの運営(そして近い将来の学部の運営)、他の学部との連携等を考えていかなければ…と思っています。さてさて・・・なのです。文科省発を中心とした学外の情報、そして学内の情報も必要だな~。

大津エンパワねっと「地域エンパワねっとⅠ」5期生報告会

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■龍谷大学社会学部が4学科をあげて取り組む地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」の「地域エンパワねっとⅠ」報告会が、1月20日(日)、大津市浜大津にある旧大津公会堂で開催されました。

■今回報告をおこなったエンパワ5期生は、昨年9月から、中央地区の9チーム・瀬田東学区の7チームに分かれ、地域の皆さんのアドバイスやご指導を受けながら、多様なテーマのもと学生の目線からそれぞれの地域課題や隠れた魅力の「発見」に取り組んできました。トップは、報告会が終了したあとに撮った集合写真です。学生でだけでなく、指導やこのカリキュラムの運営にあたっている教員・職員のみなさんも一緒に写っています。社会学部を全体で取り組んでいるという気持ちを、全員でより実感した瞬間です。

■報告会の前半は口頭発表。各チーム3分という短い時間で、自分たちの取り組みの概要について報告をしたあと、ポスターセッションに移りました。このポスターセッションで、学生たちは、地域の皆さんからグループごとの取り組みについて直接ご意見をいただきした。そして、いただいたご意見を大切にしながら、次の「地域エンパワねっとⅡ」において、自分達が「発見」した課題を「解決」するためのプロジェクトを地域に提案し、地域の皆さんと「一緒に」取り組んでいくことになります。すなわち、「解決」「共有」の段階へと進んでいきます。下の小さな写真は(クリックすると拡大します)、ポスターセッションのときの写真です。

■今回の報告会、過去の先輩たちの取り組みによる蓄積があるせいでしょうか、過去の報告会に比べてかなりレベルの高いものになったと思います。地域の多くの皆さまも、そのようにおっしゃっておられました。「地域エンパワねっとⅡ」では、さらに飛躍してほしいと思います。

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【追記】■当日は、中央学区、瀬田東学区の地域の皆様だけでなく、大津市役所都市計画部、都市再生課、滋賀県庁生涯学週課、大津の町家を考える会からもご参加いただきました。ありがとうございました。学内からは、学長室広報による取材をしていただきました。また、深草キャンパスにある政策学部の学生2人も参加してくれました。そのうちのお1人Yさんが、報告会終了後、感想を送ってくれました。特に、政策学部と社会学部の学びの違いについて大切な”気づき”があったようです。こういう学部を越えた交流、改めて大切だなと思いました。

大津エンパワねっと・「報告会」の準備(2)

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■いよいよ、明後日、「大津エンパワねっと」5期生が履修している「地域エンパワねっとⅠ」の報告会が開催されます。開催要項等は、こちらをご覧ください。今日は、1限から全員が集まり(中央地区:9チーム、瀬田東学区:7チーム)、報告会の流れについて説明したあと、8号館113号室と6号館プレゼンテーション室に分かれて、口頭発表の練習や,ボスターセッションで掲示するポスターの作成に励みました。

■「大津エンパワねっと」では、「学生の伸びようとする力」と「地元地域の自ら活性化しようとする力」を融合し相互に高め合うことを目指しています。学生たちは、地域の皆さんの指導やアドバイスを受けながら、あるいは地域の皆さんと地域づくり活動をともにしながら、3年前期から始まる「地域エンパワねっとⅡ」の課題の「発見」に取り組んできました。今回の報告会では、これまでの取り組みの成果がうまく整理され、表現されていなければなりません。

■写真ですが、左側のチームは、なかなか活字(レタリング)にも凝っていますし、シャーロック・ホームズのシルエットを巧く使って表現しようとしています。右側のチームは、カラフルなポスターですね。写真ではわかりませんが、細かなのところでいろいろ工夫をしています。さて、この報告会の準備作業、明日の午後まで続きます。夕方からは、報告会の会場となる中心市街地・浜大津にある「旧大津公会堂」での会場設営の準備に入ります。報告会の様子は、またこのブログのエントリーでお伝えしようと思います。

大津エンパワねっと・「報告会」のご案内(チラシ)

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■クリックしていただくと、大きく拡大します。

■「大津エンパワねっと」コースの「地域エンパワねっとⅠ」「地域エンパワねっとⅡ」は、龍谷大学社会学部4学科で共同運営し、4名の教員で担当しています。私は、中心市街地の「中央地区」の担当で、4つのチームの指導をおこなっています。

・c01「パズル」:マンション自由民と中央の街をつなぐ!!
・c04「ワイルドモンキー」:まちづくりの場所づくり
・c07「はにわ」:100円商店街を通してコミュニケーションの輪を広げよう
・c08「おむすび」:町の記憶を残そう〜人と人とを結ぶサロン〜

■この4チームの活動内容について、後日、詳しく紹介してみようと思います。

大津エンパワねっと・「報告会」の準備

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■本日の午前中、「大津エンパワねっと」の全体講義が行われました。この日は、1月20日(日)に開催される「報告会」の準備を行いました。以下は、「報告会」のご案内です。
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【5期生_地域エンパワⅠ】2012年度「地域エンパワねっとⅠ」報告会のご案内

龍谷大学「大津エンパワねっと」は、学生と地域が協働してまち作りに取り組むプログラムです。2012 年9 月末より、エンパワねっと5 期生が瀬田東学区および中央地区の地域住民・関係者のご協力のもと「地域エンパワねっとⅠ」に取り組んでまいりました。今回の報告会では、学生が各地区で発見した地域の魅力や課題などについて発表させていただきます。

またそれに対して皆さまからコメントや助言をいただき、さらに考察を深め、「地域エンパワねっとⅡ」でより現実に即した解決のための活動に取り組みたいと思っております。「学生力」と「地域力」を相互に高めあう機会になりますよう、多くのご参加、お待ちしております。  

【日 時】2013 年1 月20 日(日)
9:30~12:30(受付は9:20~3階ホール入口前にて)

【会場】大津市旧大津公会堂( 大津市浜大津一丁目4 番1 号)
3 階ホール(本会場)・2 階多目的室(一部ポスターセッション会場)にて

【 プログラム 】( 予定)
・学生による活動報告
・ポスターセッション  
・全体講評

【申し込み方法】 ※当日参加も可能です

参加ご希望の方は「お名前、所属、連絡のつく電話番号またはメールアドレス、報告会参加希望の旨」を明記の上、下記のいずれかの方法で送信してください。(※資料等の準備の都合上、事前にお申し込みいただければ幸いです。)

E-mail:shakaigp@ad.ryukoku.ac.jp

TEL:077-543-7691
FAX:077-543-7615
(FAXでお申し込みの方はFAX番号もご記載ください。受付完了の旨、ご連絡差し上げます)

紅葉の瀬田キャンパス

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■今日の「大津エンパワねっと」の授業は、瀬田キャンパス1号館6階にある会議室で開催されました。窓からみえた紅葉の風景がなかなか素敵だったので、授業とは関係なくちょこっと撮影しました。フロアにたっているのは、授業の進行を担当しているY先生、窓側に立っているのは来年度4月からこの授業を担当する若手の新人K先生です。こんな風景が、いつも目にはいってくる研究室で仕事をしたいものですが、実際は、まったく違うんですよね~。

大津エンパワねっと「まちづくりカフェ」

20121116machicafe.jpg ■11月13日(火)、大津市の丸屋町商店街にある大津百町館で、「まちづくりカフェ」が開催されました。この「まちづくりカフェ」は、「大津エンパワねっと」4期生のチーム「どんぐり」が、地域の皆さんのご理解とご支援のもとで行ってきた活動です。その活動のねらいについては、以前のエントリー「チームどんぐりの「まちづくりカフェ」 をご覧いただければと思います。チーム「どんぐり」は、すでに「大津エンパワねっとコース」を終了していますが、後輩にこの活動を引き継ぐために、就職活動で忙しくなるギリギリのところまでこの「まちカフェ」に取り組んでいます。

■この日のゲストは、中央学区自治連合会会長のAさん、そして自治連傘下の団体である体育振興会会長のKさん、そして子供育成連絡協議会会長のYさんのお3人でした。また、エンパワ5期生からは、チーム「まねきねこ」が参加しました。このチームは、体育振興会・子供育成連絡協議会の皆さんとともにこれから活動していく予定になっているためです。残念ながら、この「まちカフェ」の活動を継承し、さらに発展・展開させていく予定のチーム「わいるどもんきー」は、日程の調整がつかず参加できませんでした。しかし、来月からは、チーム「わいるどもんきー」が中心になってこの「まちカフェ」を運営していきます。この日のテーマは、「地域と子ども」。具体的には、地域社会のなかで子どもを育てるとはどういうことなのかを、お3人がこれまでの経験をもとに、お話しいただきました。お話しの内容については、次号の「まちカフェ通信」で、地域の皆さんにお届けすることになっています。

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