第4回KAB国際会議
■韓国から国際会議のプログラムが届きました。
こんな内容の国際会議です。
The 4th International Conference
AG-BMP Development for Reservoir Water Quality Improvement
Korea AG-BMP Forum (KAB-4)
September 26-27, 2013, Jeonju, Korea韓国では、これまで中央政府主導による点源汚染と処理施設中心の水質管理政策を行ってきました。しかしながら、近年、その限界が徐々に理解されるようになり、面源汚染、特に農業面源汚染削減の努力がなされています。韓国の農業は、小規模農業であり、水質管理への農家個々人の参加が不可欠です。
このような背景のもと、第4回・韓国農業ベスト・マネージメント・プラクティスに関する国際会議(Korea AG-BMP)では、テーマを「農業面汚染源の管理と地域共同体の発展」とし、地域共同体の視点から、統合化されたセマングム流域管理のために、制度、技術、そして地域の人々の参加をどのように促進していくのかという点に光をあてていきます。
この国際会議では、農業面汚染源を管理するための諸政策や技術を適切に指揮し、流域の利害関係者間で考え方や見方を共有し、さらには地方政府によって運営される持続可能な流域管理へのパラダイムシフトを探求する予定です。
■私は、第一セッション「流域管理のパラダイムシフト」で、お話しをさせていただきます。さて、これからサマリー、原稿、パワーポイントの準備と続きます…。こういう国際会議は全く不慣れなもので、かなりプレッシャーです〜。研究仲間からのサポートももらい、なんとかきちんと報告を終えたいと思います。
■フルマラソンに加えて国際会議…。頑張ります。
最近のラン
■「大阪マラソン」に当選したにもかかわらず、練習ができていません。いけません。結局、7月もきちんと練習を積み重ねることができませんでした。「こんなんで、自分、ほんまにフルマラソン走れるんか!!」とどこからか声が聞こえてきそうな気持ちです。いけません。
■ということで、8月に入ってから真面目に練習をしています。2日、4日、5日、6日と走っています。ただし、まだ距離は5km程度です。5kmを30分程の時間をかけて走っています。6分/km程度のスピードです。今週末、金曜日からは福井大学に集中講義にいくので、できれば福井大学の近くも走りたいと思っています。切りが良いので、福井にいってから距離を7kmに伸ばそうかと思っています。福井のあとは、島根県の中海や宍道湖の調査なのですが、島根でも走ろうと思います。なんだか、付け焼き刃的な練習で、「こんなんでエエんかな…」と自分でも心配になりますが、仕方がありません。無理のない範囲で、練習を継続していきたいと思います。月末からは、週末に「ロング・スロー・ディスタンス(Long Slow Distance)」にも取り組みます。
■いや、しかし。こんなんでエエのかな…。心配です。
中央学区「夏祭」
■日曜日、「大津エンパワねっと」でお世話になっている中央学区自治連合会の夏祭が、大津市の中心市街地にある中央小学校の校庭で開催されました。自治連合会や自治連傘下の団体の皆さん役員さんたち、それから小学校と幼稚園のPTAの役員さんたち、一致団結して夏祭を盛り上げておられました。「おお、すごい!!」と思いました。普段、この皆さん方が地域を支えておられるのですが、夏祭の会場には、一同に集まられるわけです。「地域の力」をドーンとを感じることになります。おそらく、夏祭に参加された多くの地元の皆さん方も、自分の「地域の力」を確認されたことと思います。
■夏祭の会場では、あちこちで楽しそうな会話が広がっていました。たとえば、ゲームのテントでは、PTAのお母さんが小学生の男の子に「○○くん、久しぶりやな〜。こんどは、地蔵盆の日やな」と笑顔で声をかけておられました。夏祭は、もちろん「楽しみの場」ではありますが、同時に、結果として「関係を再確認し強化する場」でもあるわけです。
■この夏祭には、中央学区の「子ども育成連絡協議会」でお世話になっている大津エンパワねっとのチーム「まねきねこ」が参加していました。彼女たちは、夏祭に集まってくる子どもたちに、自分用の「団扇」をつくってもらうブースを担当していました(写真・中段・中央)。「まねきねこ」の活動の目的は「子どもの遊びの場を作る」。前日は、この夏祭が開催されている小学校の校庭で「子ども育成連絡協議会」のサマーキャンプが開催されたのですが、そこでも活躍してくれたようです。
■また、すでに「大津エンパワねっと」を修了しているエンバワ4期生の枡田くんも参加していました。役員の皆さんと一緒に、焼きそばの調理を担当していました(写真・下段・右)。エンパワを終えたあとも、こうやって地域の活動に参加することを、地域の皆さんはとても歓迎してくださっています。素敵なことだと思います(枡田くんは、私のゼミで「北船路米づくり研究会」のリーダーとしても活躍しています)。
■で、私は何をしていたのか…。「大津エンパワねっと」を紹介するブースを担当していました(写真・中段・右)。といっても、夏祭ですので…。とりあえず、存在感だけでもと思っていたところ、6名程の方たちが「大津エンパワねっと」についてお尋ねくださいました。そのうちのお2人について。お1人は、「町家キャンパス龍龍」がある下百石町にずっとお住まいの方。もうお1人は、下百石町に最近になって引っ越してこられた方。3人で、大津百町のことについて、いろいろ楽しくおしゃべりをさせていただきました。地元の人の話しを、私が質問をしながら(ツッコミながら)盛り上げ、それを新しく来られた方達がお聞きになり、そこでまた質問が出てくる…。なかなか面白い展開になりました。「このパターンは使えるな!!」まちづくりの活動のヒントをいただいたように思います。
「くれよん」と「おむすび」
■8月3日(土)、中央地区で活動している「大津エンパワねっと」のチーム「くれよん」が、「町家めぐりツアー」を実施しました。自分たちで行った聞取り調査をもとに、「町家紹介BOOK」も作成しました。とっても残念なのですが、一般からの参加者はありませんでした。広報や募集の仕方がよくなかったものと思われます。こういう企画では、広く薄く呼びかける通常の広報のやり方とは異なる方法が必要だったようにも思います。
■今回のツアーは、チーム「くれよん」の4名、チーム「ぱずる」の3名、「大津の町家を考える会」の雨森さんと、そして私の9名でのツアーになりました。ツアーの中身自体は、とても良い感じでした。足を使って丁寧に調べた結果があらわれていたように思います。ツアーのあとは、ワンコインパーティを大津百町館で開催。もし、一般からの参加者がいらっしゃれば…。でも仕方がありませんね。
■チーム「くれよん」の「町家めぐりツアー」が始まる前、「町家キャンパス龍龍」では、チーム「おむすび」が反省会を開きました。これまで、ご指導いただいた地域の方をお招きし、これまでの活動を振り返りました。こうやって反省会をもつことで、これまでの自分たちの活動の問題点に気がつくわけですが、それをどう今後に活かしていくか、そして後輩達(エンパワ6期生)にどのように引き継いでいくかの、そのあたりまで考えてほしいと思います。
最近の「大津エンパワねっと」
■授業は終了しました。ただいま、試験期間中です。多くの学生は、試験も終わりかけの頃ではないかと思います。これから、「楽しい夏休み!!」になるわけですね。ですが、エンパワ5期生は頑張って、夏期休暇中のイベント等の準備に取り組んでいます。担当教員の方も、朝から3つ会議や打ち合わせをこなしました。
■ひとつめは、成績判定の会議です。教育プログラム「大津エンパワねっと」コースのなかにある「地域エンパワねっとⅠ・Ⅱ」は、通常の大学の教室で行う授業とは違います。簡単にいば、地域の皆さんと学生との連携のなかで「まちづくり」を実践するわけです。評価もなかなか難しく、評価の仕組みも工夫しなければなりません。私たち教員の方も、常に学生の指導や評価の方法をめぐって悩みながら改善の努力を行っています。
■ふたつめは、9月からはじまるエンパワ6期生の「地域エンパワねっとⅠ」の引き継ぎや打ち合わせです。「地域エンパワねっとⅠ・Ⅱ」の取り組みは、社会学部のある瀬田キャンパスに隣接する瀬田東学区と、浜大津駅を中心とした中心市街地の中央地区(中央学区が中心になります)の2カ所で行われています。前者の瀬田東学区では、9月から始まる6期生から担当教員がかわります。そのため、特に、授業開始の導入部分については、丁寧に引き継ぎや打ち合わせを行いました。
■そして、最後は「大津エンパワねっと」のカリキュラム改革に向けてのワーキング会議です。「地域エンパワねっとⅠ」は、現在、3セメスターである2年生の後期から始まります。地域の皆さんからは、地域の行事は4月から始まっていることから、できれば「地域エンパワねっとⅠ」の開始を半期早めてもらないか…というご要望をこれまでもいただいていました。また、学部内でなも、時間割が込み合うことから、「地域エンパワねっと」開始のセメスターを早める議論を行ってきています。ただし、セメスターを移動させるということは、新しいカリキュラムを再構築しなければなりません。また、これまでの旧カリキュラムと新カリキュラムとの調整にも相当苦労することになります。というわけで、現在、「必死のパッチ」になってエンパワ担当教員でセメスター移行に伴う対応策をどするかということに取り組んでいます。
■ところで、明日は「町家キャンパス龍龍」で13時からチーム「おむすび」が反省会をひらきます。お世話になりご指導くださった地域の皆さんも出席されます。自分たちの活動のどこに問題があったのか、改めて振り返りを行い、問題点を改善して、残りの活動に取り組みます。15時からチーム「くれよん」のまち歩きのイベントが開催されます。明日は、この2つの活動に付き添うことになります。そのあとは、ゼミでおこなっている「北船路米づくり研究会」のイベントの打ち合わせで、湖西の蓬莱にある北船路という集落までいきます。そして明後日は、お世話になっている中央学区自治連合会の夏祭りに「大津エンパワねっと」ブースを置かせていただき、地域住民の皆さんに「龍大のエンパワ」に関する情報提供を行います!!というわけで、本日は、ブースにおく「町家キャンパス龍龍」に関係資料や看板を持ち込みました。
近鉄特急「しまかぜ」
■鉄道ファンではなくても、近鉄特急「しまかぜ」のことをご存知かと思います。それほど有名ですね、この特急。「しまかぜ」は、大阪難波駅・近鉄名古屋駅・三重県志摩市の賢島駅の間を1日1往復する特急です(水曜を除く)。定員も限られています(従来の特急列車の半分以下138人)。贅沢にできています(個室とサロン席を除く全席がプレミアムシート、カフェ車両も備える)。予約するのもなかなか大変だそうです。近鉄の公式サイトでは、次のように説明されています。
伊勢志摩の晴れやかな空をイメージして、車両はブルーを基調にカラーリング。先頭車両の6枚のガラスを用いた多面体のフロントデザインは、シャープさと躍動感を表現しています。
志摩に吹く風の爽やかさをイメージして命名しました。颯爽感と上質さを兼ね備えたこの特急を多くの方にご利用いただくことで、伊勢志摩地域へと新しい風を呼び込みたいと考えています。
■素朴な表現ですが、カッコいいです!! 子どもみたいですが、本当に、カッコいいです!! いつか、乗ってみようと思っていますが、いつのことになりますかね〜…。
■こちらの動画も、エエ感じですね~。「しまかぜ」と「アーバンライナー」が並んでいます。すばらしい!!
潜水ロボット「淡探」
■昨日は、評価の仕事で滋賀県琵琶湖環境科学研究センターに行きました。そのさい、センターのロビーに展示してある潜水艇が気になりました。「淡探」(たんたん)という自律型潜水ロボットです。全長2m、180kg、12時間の連続潜航が可能なのだそうです。ただし、現在は使用されていません。ひとつには、予算の関係。もうひとつは、新しい新型の水中探索ロボットを導入されたからです。少し前のことになりますが、産經新聞の記事には次のように書いてあります。
同センターが導入した新型ロボは、水中でのハイビジョン撮影が可能なほか、ケーブルを通して船上から水中の様子をリアルタイムで観察できるすぐれものだ。
センターは平成12(2000)年に初めて水中探索ロボット「淡探」を配備した。しかし、撮影画像が粗く録画しかできなかったことなどから、思うような成果が上がらず結局“お払い箱”に。そこで約660万円をかけてこの新型ロボを開発し、昨年3月に導入したところ、使い勝手が格段によく、調査の質が大幅に向上したという。
■なるほど、「淡探」はお払い箱ですか…。たしかに、研究推進のためには仕方のないことですが…。大変素朴の気持ちですが、「淡探」はカッコいいです。素敵ですね〜。自律式というのが素敵です。琵琶湖でも潜水艇って、できないですかね。海の深海に比べれば、はるかに浅いわけですから(100mちょっと…)。この目で、琵琶湖の底を見てみたいと思うのは、私だけではないと思いますが。ところで、この「淡探」ですが、漫画の「タンタンの冒険旅行」(Les Aventures de Tintin)にひっかけているのかな?
琵琶湖環境科学研究センターの評議会
■年をとったせいか、評価に関する仕事が増えてきました。一番苦労するのは、自分が勤務する社会学研究科の大学認証評価です。これは、評価を受ける側になります。しかしそれと同時に、評価をする仕事もいろいろあります。学内での評価(ないしは審査)だけでなく、学外の評価の仕事もあります。今日は、終日、そのような仕事でした。
■現在、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの評議員をしています。滋賀県琵琶湖環境科学研究センターは、「琵琶湖とその流域を一体のものとしてとらえ、健全な水循環、物質循環、生態系の保全といった視点から琵琶湖と滋賀の環境に関する現象の解明、行政課題に取り組むため、幅広いネットワークの形成を図りながら、総合的に試験研究を推進することによって、滋賀をモデルとした持続可能な社会の構築に貢献する」ために設置されています。今日は、センターの評議委員会が開催されました。センターの次の研究計画(第4期)の評価を行うためにです。
■評議委員会は、朝9時15分に始まりました。まず、第4期中期計画の全体概要の説明が行われました。そして、4つの政策研究課題と5つの調査解析の研究プロジェクトの計画について、16時半頃まで報告が行われ、それぞれについて評議委員により評価を行いました。今回は、昨年の評議会で私がおこなったコメント(評価可能な研究事業の体系性の確保)にきちんと対応していただきました。その結果、センターの研究事業全体の枠組みがシャープになりました。センター長や知り合いの研究員の方にお話しをうかがったところ、ずいぶん時間をかけてセンター内で議論を積み重ねてこられたのだそうです。こういう成果が見えてくると、評価の仕事をしていても嬉しくなりますね。
■写真は、センターから大津市街地の方面を写したものです。今日は雨でした。こういう風景も、水墨画のようで悪くないですね。
丸屋町商店街の「夜市」に参加
■昨日は、昼間は大学院社会学研究科の修士論文中間発表会がありました。発表会が終了したあとは、夕方16時半から、瀬田キャンパス内にあるRECレストランで交流会を開催しました。研究科長ということもあり、本来であれば最後までいるべきだったのですが、交流会が始まり1時間程したところで、あとは他の先生にお任せしてレストランをお暇しました。そして大津市の中心市街地に向かいました。というのも、この日の18時半から丸屋町商店街で「夜市」というイベントが開催され、私たち脇田ゼミの「北船路米づくり研究会」も「野菜市」を出店することになっていたからです。
■「北船路米づくり研究会」が開催している野菜市は、一昨年に始まりましたが、昨年からは丸屋商店街のご理解のもと、アーケードのなかで開催できるようになりました。昨年の春からだったかと思います。それまで通り月1回、商店街のなかで「北船路野菜市」を開催するなか、丸屋町商店街の方からは、「7月末に開催する『夜市』にも出店してくれないか」とのお話しをいただくことになりました。学生たちが「野菜市」の事業を継続的に行ってきたことを評価してくださったのだと思います。そして、昨年に引き続き、今年も「夜市」に参加させていただけることになったのでした。
■この「夜市」には、龍谷大学の学生がたくさんかかわっています。ひとつは、瀬田キャンパスの「ボランティアセンター」に登録している学生の皆さん。それから、ヨサコイサークルの「華舞龍」の学生の皆さん。そして、私たち「北船路米づくり研究会」です。なんだか、すごいぞ!…と思ってしまいます。
■昨日は、いつもの「北船路野菜市」よりもかなり多めの出品になりましたが、若干量が残っただけで、ほとんどが売り切れました。特に、目玉商品であるスイカについては、早い段階で売り切れてしまいました。研究会の顧問であり、私たちを指導してくださっている吹野さんが、タライに氷を入れて大きなスイカを冷やすなどの「演出」をしてくださったことも、効果的だったように思います。吹野さん、ありがとうございました。
■この日は、大津の街中でお世話になっているたくさんの方たちに、お会いすることになりました。また、新鮮で安心安全の農産物をお買い求めいただきました。ありがとうございました。新しいオファーもありました。11月に膳所の西武デパート前で開催するイベントにも出店してほしいというお願いです。ありがたいことだと思います。学生による活動という制約条件のなかではありますが、評価をいただき活動の場が広がっていくことは、私たちにとっても幸せなことです。
■もうひとつ。写真の下の段・右は、「夜市」終了後、出品してくださった農家への売上代金を封詰めしているところです。4年生の松見さん(手前)の作業を、3年生の山科くんが手伝ったています。この売上金の生産については、現在の4年生が開発してきた「北船路野菜市」用のノウハウがあります。このあたりはすべて学生にまかせているので、私自身は、よくわかっていません。先輩と一緒に活動しながら、活動のノウハウが自然に伝授されていくのです。まだ、すべてそのようにできているわけではありませんが、先輩から後輩へというスタイルが活動の中で定着していけばと思っています。
【追記】■昨日の「夜市」には、今年の春に卒業した「北船路米づくり研究会」2期生の岩崎くんが、同じく龍大出身の彼女と一緒に遊びにきてくれました。岩崎くんは、卒業後も、なにかと研究会の活動を気にかけて手伝ってくれます。とてもありがたい存在です。9月1日に、昨年に引き続き、北船路で「かかし祭」という農村-都市交流のイベントを開催しますが、それも手伝ってくれるようです。岩崎くん、よろしく!!