Projects
領域別に入学し、それぞれの志向性に応じた系統的な履修により特定分野の学びを深め、学生は研究したいテーマを設定します。3年次からは領域が融合し自分のテーマに沿って「プロジェクト科目群(演習・実習)」を選びます。プロジェクト科目群は、主体的な学びを深めることを目的にした教育課程。同一テーマで「演習(ゼミ)」と「実習」の少人数クラスをそれぞれ履修し、複合的な視点から研究と実習の学びを深めます。学生は各自で設定したテーマを徹底的に掘り下げ、4年次には卒業論文を執筆します。
横山 弘忠 さん
4年生(福井県 北陸高等学校 出身)
「地域エンパワねっと・大津中央」プロジェクトは、地域の方々と連携して身近な課題を発掘し、解決策を探り、その成果を共有することをめざします。私たちのグループは、住民へのヒアリングをとおして「親子同士の交流が少ない」という課題を見つけ、その解決策として、親子同士が交流できるイベントの開催を決めました。どうすれば参加者に喜んでもらえるか、どのような企画を行うのか、ほかのメンバーと意見を出し合い、地域ボランティアのみなさんとも協力しながら準備を進めました。当日の盛況ぶりを目にしたときは、それまでの苦労が吹き飛ぶほど嬉しかったです。
小島 菜月 さん
4年生(大阪府 大阪国際大和田高等学校※ 出身)
※現・大阪府 大阪国際高等学校
「学生記者実習」では、取材対象の選定から取材、執筆までを自らが行い、実際の新聞に掲載される記事を作成します。計画書の作成や取材対象者へのアポ取り、事前調査、インタビューなどいくつもの工程で一番苦労したのは、執筆時の適切な表現の選び方でした。限られた文字数、言葉のみで読者に正しい情報と魅力を届けるには、何が必要かを考え抜いた末、2つのポイントに気づきました。1つ目は取材対象者の想いや信念をすべて確実に文章化すること。2つ目は自らの体験を忠実に表現することです。試行錯誤を繰り返し、必要な情報を的確にとらえる力が身につきました。
奥邨 理温 さん
3年生(滋賀県立水口東高等学校 出身)
私は「大学生の生活とギャンブル依存症」をテーマに、ギャンブル依存に陥りやすい人と拒否反応を示す人の違いについてアンケート調査を行いました。調査した内容をクロス集計して分析したところ、男性の方が、ギャンブルに依存する人と絶対的な拒否反応を示す人の差が極端であり、女性は平等にギャンブルに苦手意識をもつ可能性が高いという結果が得られました。ギャンブルによる家庭崩壊など、反作用的な影響を受けた人が拒否反応を残しやすいことは一般的に知られていますが、この男女による認識の違いは調査してみなければわからなかった結果だと思います。
渡具知 沙季 さん
3年生(兵庫県立須磨東高等学校 出身)
さまざまな福祉分野で活躍するソーシャルワーカーの役割や事例を座学で学び、異なる2ヶ所の施設で実習を行いました。実習は、学んだ理論や手法を応用しながら、自分の適性や課題、仕事との適合性を考える機会でもあります。実習に際して一番努力したのは、施設や事業所の利用者、職員の方々とのコミュニケーションです。気持ちの良い挨拶や相手の心をほぐす笑顔を心がけ、自ら積極的に働きかけるうちに、施設全体を俯瞰的にとらえられるようになり、人と地域との関係性への理解も深まりました。福祉をさらに深く学び、困っている方々を助けられるようになりたいです。
※総合社会学科は2025年4月開設予定。設置計画は予定であり、内容に変更が生じる可能性があります。