琵琶湖環境部琵琶湖保全再生課 勤務
川端 悠佳さん
社会学科 2014年卒業(滋賀県立石山高等学校 出身)
大学で積極的に取り組んだのは、実践型の授業です。観光ボランティアガイドの方に取材を行った「社会調査実習」では、社会調査の手法を取材依頼の段階から実践的に学修。「地域エンパワねっと」では大津市の商店街の活性化をめざし、スタンプラリーを企画・運営しました。市職員の方や商店街の方々と協働するなかで、社会の仕組みや実社会の課題を幅広く学べました。
琵琶湖の環境保全に向けて、たくさんの企業や団体が活動しています。それらの活動がうまく連携できるように、組織間の交流促進や情報提供を行うのが私の仕事です。また、琵琶湖版SDGs「マザーレイクゴールズ(MLGs)」の推進にも携わっています。いろんな立場の方とお会いしたり、多様な観点から琵琶湖の環境保全を考えたりする日々において、大学で一つの物事をあらゆる角度から考察した経験が非常に活きていると感じます。今後も社会の課題にきちんと向き合い、新しいことに前向きに挑戦できる職員でありたいと思います。
地域エンパワねっとで「100円商店街」というイベントで地域活性化に挑戦。スタンプラリーを企画し、商店街の方々と協力して運営しました。
社会調査実習の授業で神戸を訪問。観光ボランティアガイドの方に街を案内していただくとともに、インタビュー調査を行いました。
龍谷祭実行委員会に所属し、模擬店の管理・運営を担当。龍谷祭当日の成功に向けて、実行委員会のメンバー皆で一生懸命取り組みました。
琵琶湖保全再生課に所属し、地域の企業や団体と連携しながら琵琶湖の環境保全に関わるさまざまな取り組みを推進・支援しています。
近畿支社 勤務
中井 宏さん
社会学研究科 社会学専攻 修士課程 2008年修了(京都市立堀川高等学校 出身)
社会の現象や潜在的な構造を発見、解明するおもしろさに惹かれ、現代社会学を中心に学びました。印象に残っているのは3年次に参加した滋賀県内でのフィールドワーク実習です。実習では、時代や環境によって変容してきた伝統文化が、どのように継承されてきたのかを探り、仲間とともに1年かけて論文にまとめました。事前の情報収集の重要性も知った貴重な経験でした。
プロジェクトを立ち上げる際には、事前の情報収集が必要不可欠です。現在の仕事において、それを実行できるのは、関心のあるテーマについて先行研究を行うよう習慣づけていたことが活きているからに他なりません。全体像を多面的にとらえる考察力、要望や課題を聞き出す能力も、上述のフィールドワークで鍛えられました。この力は、常に先を予測した行動につながっています。今後も大学での経験を駆使し、お客さまの事業運営に役立つ提案をしていきます。
サークル活動に力を入れて取り組んでいました。生涯にわたる友人たちと出会ったのもこの時期です。
ゼミのフィールドワークで、滋賀県の地域の伝統行事を調査。ゼミの仲間と協力し、納得のいく作品を完成させました。
念願の大学院進学が決まり、友人たちが祝ってくれました。社会人になった今も集まり、交流を深めています。
官公庁や法人企業、個人事業主に向け、郵便商品を活用した物流、業務の効率化、販売促進施策の提案を行っています。
荏原消防署 勤務
久永 浩平さん
社会学科 2014年卒業(京都府立東稜高等学校 出身)
地域課題や文化、宗教などあらゆるジャンルから私が興味をもったのは「宗教」でした。宗教というワードに内在しているネガティブなイメージはどこから来るのか関心があったからです。そこで、宗教が社会に与える影響を研究しました。多様な分野や領域から自由にテーマを選び、深く学んでいけることが社会学部のよいところだと思います。
現在は、消防ポンプ車の運転手をしています。迅速に災害現場に到着して消火を始めるには、道路状況や消防水利の位置など管内の調査が欠かせません。このとき、社会学部で多様な事象に目を向けて問題発見・分析を行った経験が活きています。また、常識や固定観念にとらわれず、物事を俯瞰で見る姿勢は、仕事に限らず役立っていると感じます。今後は、はしご車など特殊車両の運転資格を取得し、さらに都の安全に貢献したいと思います。
いつも一緒に講義を受けていた仲間と夏休みを利用して沖縄を旅行しました。学生同士の仲のよさも社会学部の特徴です。
ゼミでは宗教社会学を専門とする先生のもとで学びました。学科の友人の下宿先で焼き肉をしたこともよい思い出になっています。
いつも一緒にいた仲間と卒業パーティーに出席。共に学んだ日々を胸に、それぞれの道で立派な社会人になろうと誓い合いました。
都民の負託に応え続けることを目標に、多様化する災害に対応できる知識と技術を身につけられるように日々、研鑽しています。
田中 直樹さん
コミュニティマネジメント学科 2020年卒業(滋賀県 近江兄弟社高等学校 出身)
コミュニティラジオ番組の制作や収録など、実生活では経験し得ない実習も交えながら、地域の活性化、地域課題の解決に向けた地域との連携方法を考察。コミュニティのあり方や意義を学びました。また、課外活動で取り組んでいた演劇、地域を交えた卒業制作をとおして、地域と文化芸術のつながりを体験し、実践に基づいた知見も獲得しました。
現在は、愛媛県東温市がすすめる文化芸術を通じたまちづくり「アートヴィレッジとうおん構想」に携わり、舞台芸術を中心とした文化事業の企画運営と、その発信拠点である小劇場の管理運営を行っています。大学の学びと課外活動の両方がマッチングした仕事内容で、地域住民との交流や演劇事業の立ち上げに、これまでの経験すべてが役立っていると感じています。文化や芸術が、社会包括的な役割を果たす存在になるようサポートしていきたいです。
大学の演劇サークルで、1年生だけの公演の演出を担当。人間関係の築き方と企画運営について学びを得ました。
滋賀県で近江演劇祭を立ち上げて、京都や大阪の劇団も参加するプロジェクトを企画運営しました。
ゼミ生と進捗確認をしつつ深夜まで居残って論文を執筆。全員が無事卒業できた喜びは今でも覚えています。
地域住民との日常的な交流や地域行事への参画をとおして、愛媛県東温市のまちづくりを推進しています。
MUSICA 編集部 勤務
桂 季永さん
コミュニティマネジメント学科 2017年卒業(京都市立紫野高等学校 出身)
テレビ制作に携わる先生から映像制作について教わりつつ、映像による地域活性化の方法を学びました。映像クオリティを上げる技術だけでなく、映像の発信手法も学べたことが大きかったと思います。卒業制作では自分自身がYouTuberとなり、限界集落を盛り上げるための映像を、現地の方々とコミュニケーションを取りながら制作しました。
あらゆるジャンルの授業を受けて自分の視野を広げられたことが、アーティストにインタビューをする仕事でとても役立っています。いろいろな角度から物事をとらえて質問することで、他では語られなかった話を引き出したり、本人の核心に触れたりできるからです。また、社会学部では、学部や学年を飛び越え、ときには学外の方とも交流する機会がたくさんありました。その経験が、取材ごとに異なる現場への対応力にもつながっています。
龍谷祭実行委員会で活動。学科での学びをイベントの制作・運営に活かし、目標の来場者数も達成できました。
ゼミのインターンで東京のテレビ局へ。プロの方のお話を現場で聞き、メディア業界への興味が強まりました。
4年間の学びをもとにバンドのプロモーション映像を制作。卒業時はライブハウスでメンバーが祝ってくれました。
月刊音楽雑誌『MUSICA』の編集部に所属。アーティストへのインタビューや新作レビューなどの業務に携わっています。
鳥取県立日野高等学校 魅力向上コーディネーター
長谷川 大介さん
コミュニティマネジメント学科 2017年卒業(鳥取県立米子西高等学校 出身)
教育による社会貢献と教育問題の解決に問題意識をもって、教育と地域活性化の関わりについて学びました。さまざまな地域を訪れたなかで、3年生のときに行った島根県隠岐郡海士町での経験が大きかったです。「教育魅力化×地域活性化」を全国に先駆けて実践し、地方創生のモデルケースとして注目されていた同地域の教育機関で1年間インターン生として滞在し、現地で卒論を書き上げ、発表会を開催しました。
教育機関や自治体、地域の代表者で構成される「日野高校魅力向上推進協議会」を運営したり、高校生ボランティア団体「地元改革(JK)課」の運営をサポートしたりするなかで、大学時代に培ったリーダーシップが活きています。ゼミや委員会でまとめ役を経験することで、人間関係の築き方や組織の動かし方が身につきました。また、社会学部のフィールドワークによって、現場で調査することの大切さも身に染みています。
2年生のとき、3・4年生のゼミに同行し、東日本大震災の被災地を訪れました。現地で人と話し、景色を見て、価値観が一変しました。
授業のメンターに挑戦。世界遺産である京都の醍醐寺が舞台のプロジェクト型学習に取り組む学生たちに伴走させていただきました。
卒業論文執筆のため島根県の離島にいましたが、ゼミには遠隔で参加。そのお世話になったゼミで、無事に卒業式を迎えることができました。
鳥取県内でも特に少子高齢化・人口減少が進む地域で、県立高校の魅力向上による地域の活性化に取り組んでいます。
健康福祉部市民福祉課 勤務
星 沙耶香さん
現代福祉学科 2020年卒業(滋賀県 光泉高等学校※ 出身)
※現・光泉カトリック高等学校
社会福祉協議会で地域包括支援システム構築に向けた取り組みを学んだ実習が印象に残っています。支援の方向を一致させるために地域住民や各種機関と連携するなど、地域全体で福祉を支えていくまちづくりが重要だと学びました。また、手話サークルで障がいがある方々と交流し、相手の立場で物事を考える姿勢も身についたと感じています。
障がい者の相談業務を中心に、障がい福祉サービスの支給決定や障がい支援区分の認定調査、療育手帳の交付・更新に際する面談も担当しています。仕事では大学での実習やサークル活動で得た経験を活かして、関係機関との情報共有による支援の方向性の一致や、支援対象者一人ひとりに合わせたコミュニケーションなどを意識しています。今後も多くの方の力になれるように、地域のさまざまな場所に視野を広げていきたいと思います。
関西圏の大学の手話サークルが集まり、手話パフォーマンスを実施。夜まで練習した努力が実り、本番は大盛況でした。
龍谷祭で模擬店を出店。舞台では手話パフォーマンスを行いました。いずれも皆で力をあわせて成し遂げた、よい思い出です。
3年生、4年生合同のゼミ合宿で卒論発表を行いました。何度も推敲を重ねた卒論を後輩に伝えることができてよかったです。
阪南市役所の健康福祉部市民福祉課で主事として、関係各所との連携や要支援者からの相談対応、面談を行っています。
萩原 誠人さん
地域福祉学科※ 2019年卒業(京都府立莵道高等学校 出身)※現代福祉学科は2016年開設
ゼミ活動で、滋賀県大津市の上田上学区における地域福祉の課題について考えました。実際に上田上学区に足を運び、社会福祉協議会の会長や事務局長に話をうかがい、初めて浮き彫りになる課題もありました。課題解決には客観的な目線のほか、当事者意識をもつことも重要です。活動をとおして、明確な答えのない問いに挑むやりがいを知りました。
中学校教員として2年生の担任をしながら、2年生と3年生の授業を担当しています。福祉を学んだことで、支援をするときに重要なのは、被支援者と同じ目線に立つことだと気がつきました。教員としても、この考え方を念頭に置いて子どもたちと接するように心がけています。生徒には十人十色の背景があり、当然ですが必要な指導や声かけも異なるのです。一人ひとりの思いに寄り添うことで、生徒と信頼関係を築けていると実感しています。
ともに学ぶ仲間と親睦を深めました。それぞれの目標に向かって高め合える関係性は、卒業後も変わっていません。
3・4年生合同ゼミ合宿に参加。4年生が相談に乗ってくれたおかげで、卒業論文の不安を解消できました。
一般企業にすすむ学生が多いなか、教員をめざして教育実習へ。先生方のサポートもあり、無事に終えられました。
中学2年生の担任を務めています。将来的には教員をめざす学生の後押しをするような役割を果たしたいです。
地域・ボランティア支援グループCSW(コミュニティ・ソーシャル・ワーカー)
伊地知 彩乃さん
地域福祉学科※ 2019年卒業(滋賀県立水口東高等学校 出身) ※現代福祉学科は2016年開設
学生同士がロールプレイングする講義や現場実習を通じて、高齢者や児童、障がい者に関わる福祉を幅広く学びました。実習に行った児童福祉施設では、座学ではわからない「福祉の現場」を感じることができました。福祉職に携わりたいという気持ちがさらに高まったのは、先生や仲間たちに支えられ、充実した大学生活を送れたからだと思います。
福祉において大切なことは、上下関係をもたず、対等な立場でいること。大学で繰り返し学んだこの知識が、今も職場で活かされています。業務で相談を受けるたび「真摯に耳を傾けよう」「一緒に悩み考えていこう」と大学での学びを思い出します。今後は個別支援にも携わっていきたいと考えているので、この姿勢がますます重要になってくるでしょう。経験を積んで福祉の幅を広げ、福祉に情熱を注ぐ母のような人間になりたいと思います。
ラクロス部に所属しました。共に汗を流す仲間から、20歳の誕生日を祝ってもらったことが嬉しかったです。
ゼミの一環で大津市議会に参加。大津市の寺子屋プロジェクトについて発表しました。緊張しましたがよい経験になりました。
恩師と呼べる先生に出会いました。さまざまな場面で支えてくださった筒井教授のおかげで、最後まで頑張ることができました。
コミュニティソーシャルワーカーとして、地域福祉活動計画を実践しています。人との出会いに恵まれ、学ぶことも多いです。