- 教員氏名
- 中谷 昇(なかたに のぼる) 教授
- 所属学科
- 社会学科
教科教育学(社会科教育)
大学では経済学を学んでいましたが、卒業後に現場で社会科教員を続ける中で地理教育・歴史教育・公民教育にも関心を持つようになりました。現在は、社会科教育全般に関心があり、社会諸科学の研究成果をどのようにして社会科教育に取り入れていくべきかを模索しています。
世の中のしくみを解明し、人に説明できるようになったり、簡単に結論が出ないような社会的な論争問題について自分の意見を述べることはとてもおもしろいことです。「わからないこと」がわかったり、「わからないこと」を追究して、さらに「わからないこと」が出てくることが社会科教育研究の醍醐味です。何度も訪れた街の見え方が変わったり、よく似た街や全くちがった街のようすを調べることは、この分野ならではの特徴かもしれません。
私自身が山村に育ったこともあってか、学生時代から世の中の主流になっていることではないこと(サブカルチャーや周縁)に関心があり、ある意味同級生たちとは違うことに没頭していたのかもしれません。「対抗文化」とでも言うのかもしれませんが、主流や中心ではないことにこそ、核心があるのではないかという考えを持っており、少し他の人とは違いひねくれているのかもしれません。だからこそ、「社会のしくみ」の変化に敏感なのかもしれませんし、世の中の変化に常にアンテナを張れているのかもしれません。
旅をして温泉に浸かり、お酒を片手に美味しい魚を食べることが何より大好きです。社会科教員の職業病でもあり、初めて訪れた街のことをいろいろと調べ、教材化し、生徒たちに話していました。歴史好きで「竜馬がゆく」は何度も読んだ気がします。趣味は家庭菜園と釣りです。どちらも中途半端に首を突っ込んでいるだけですけど。
私の役割は30年以上にわたって小・中学校の現場で社会科・学級経営・生徒指導・部活動等で学んできたさまざまな経験を学生のみなさんに伝えることであると考えています。これから教職をめざす龍大生のみなさんに少しでも現場の様子をお話することで、少しでもみなさんのお役に立ちたいと考えています。何より私は龍谷大学経済学部の卒業生であり、卒業して40年近く経過して、母校の教壇に立てることを誇りに感じています。できるだけ多くのことを一緒に学びましょう。みなさんも貪欲にさまざまなことに挑戦してください。