- 教員氏名
- 渡辺 めぐみ(わたなべ めぐみ) 教授
- 所属学科
- 社会学科
家族とジェンダーが大きなテーマの1つです。とくに農家における労働とジェンダー、近年はグリーン・ツーリズムにおけるジェンダーに着目しています。
社会問題、とりわけジェンダー問題を日々見つめることは、interestingというより、worrying です。ジェンダー・ギャップ指数の日本の順位が年々落ちていることは(この指数は完璧なものではないにしても)、専門分野に携わる者として責任を感じます。社会をよりよくするために何かしたいという気持ちで研究に取り組んでいます。
専業農家の長女として生まれたからです。高校2年生の時に、ジェンダー論の研究者を志しました。ただし、当時はジェンダーという言葉すら知りませんでした。自分のような女性が置かれている問題状況を解決する学問をしたい、そういう学問がなければ作ればよい、という気持ちで進学しました。実際に進学してみると、ジェンダー論はすでに学問分野として確立しつつありましたが、農業分野のジェンダー研究はほとんどなされていませんでしたので、これに取り組むことにしました。
2016年度に1年間、ロンドン大学SOASで客員研究員をして以来、イギリスの政治・社会・文化に関心を持っています。イギリスの伝統菓子を焼くことから、イギリスの国会中継を視聴することまで、さまざま。
高校生・大学生のみなさんには、語学を学んで、ぜひ日本の外に目を向けてほしいと思います。そして、海外のよいところを日本に採り入れていってほしいと思います。