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Faculty of Sociology

社会学部

岸本 文利

岸本 文利
教員氏名
岸本 文利(きしもと ふみとし) 教授
所属学科
社会学科

研究テーマを教えてください。

行政や企業は様々な情報発信を行っています。新製品や新たな取り組み、組織などのPRを含めて発表を行いますが、市民やユーザーにその情報を受け止めてもらわないと発信する意味がありません。マーケティングも含め、どうすれば受け止めてもらえるのか、それがテーマです。

専門分野の面白さは何ですか?

広報対応には正解がありません。世間の空気は微妙に変化します。今まで関心の高かったものが、突然興味を失う。今までOKだったものが、突然OKでなくなる、という変化が現れます。そうした空気を読みながら、対応を考えないとうまくいきません。きっとこうだと思って、やってみるとうまくいかなかったという事はよくありますが、その失敗から学ぶことはとても重要です。

なぜその専門分野を選ばれたのですか?

放送局で報道現場と広報を中心に34年間働きました。視聴者が今最も関心をもっている事は何か、逆に今何を伝えなければならないのかを報道現場で考えながらニュースを伝えてきました。自分の制作したニュースが一人でも多くの人に興味を持って見て欲しい、そうした思いから様々な工夫をしました。また、広報部門では、様々な不祥事に対しどのように伝える事が市民の理解を得られるのかを考えながら対応しました。そうした経験を大学生の皆さんに伝え、社会の課題に自らの頭で考えて欲しいと思います。 

好きな本、映画、趣味など

43年間サッカーをやってました。FWです。ドイツの特派員時代もドイツ人とサッカーをしてました。紛争地帯入りで体を鍛えるため、ランニングとロードレーサーにはまりました。帰国後も1週間に5日は運動するトレオタクでしたが、原因不明のめまいが出て運動を全て断念しました。運動ロスでうつになりかけ、家族が心配して犬を飼ってくれました。今は最愛の犬のお散歩だけが運動です。そろそろ再びランニングでもしようかと思案してます。

ひとこと

私の経験から言えば、大学時代は人生において一番自由な時間があり、そして様々な立場からモノを見る事ができる最後のチャンスです。企業などに入るとその職業からの価値観でモノを見る様になります。それは悪い事ではなく経験が蓄積されていく証です。しかし、別の立場からモノを考える事がある意味、難しくなります。別の言葉で言えば業界の常識です。この業界常識にとらわれない最後の機会にぜひ様々な価値観に触れて欲しいと思います。

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