- 教員氏名
- 井田 千明(いだ ちあき) 実験助手
非正規雇用者やニート、ホームレスといった労働から排除された人々が社会の中でどのような位置づけに置かれているのか、そして彼らが自身の「生」をどのように捉えているのかを考えることを通して、私たちが気づかないうちに支持してしまっている労働中心的価値観を揺るがすものを描き出すこと。
「働けるのに働かない者」の存在は、近-現代を通して社会問題として市民権を獲得しています。それは、私たちの生活が労働を中心として成り立っており、働いているか否かが社会の立派な成員であるかどうかの線引きを決めていることを物語っています。その中で、労働から排除された人々に焦点を当て、彼らの「生」のうちに希望を見出すことは、我々の働き方や労働に付随する社会的地位などの価値観を問い直すことにつながってゆくと考えます。
自身もアルバイトや派遣など非正規で働いた経験があり、働く中で、周りの同じような境遇の人たちとの会話の中で「働いて食うだけの人生」という言葉が印象的で、それでも私は自身や同じ境遇の人たちの人生や生にそれだけじゃない、目に見えないけど大切にしてる何かを見出したいと考えたからです。
人と話すことが好きです、機会があればぜひ。