吉野 友津基さん
4年生(大阪府立箕面高等学校 出身)
観光社会学の視点から、オーバーツーリズム問題を探究しています。このテーマに興味をもったのは、長らく開催されてきた宮島水中花火大会の打ち切りがきっかけです。観光客の許容量超過で地元の伝統が途絶えることに衝撃を受け、問題解決の糸口を見つけたいと考えました。
舟橋ゼミでは、個々人が選んだテーマにそって研究を進めます。このゼミを選択したのは、先生の専攻と異なるテーマでも親身にサポートしてくださると感じたからです。オーバーツーリズムを選んだ私の思いを受け止めてくださる、先生の懐の深さが決め手でした。
今まで花火大会を開催していた運営団体と、花火大会を再開しようとしている別の団体にアンケートを実施したことです。運営側に求められる安全性確保の高さや行政機関との連携の難しさなど、参加者側からは見えにくい課題や視点を肌で感じることができました。
社会課題の解決法を考えるにあたっては、実際に現地に足を運び、自分の目で確かめ、当事者と直に対話することが重要です。自分が当事者になっている問題は何か。さまざまな社会課題を自分ごととしてとらえ、人々の困りごとを解決できる人になりたいと思います。
栗本 未来さん
4年生(群馬県立桐生高等学校 出身)
「推し活」について研究しています。このテーマを選んだのは、私自身がK-POPグループに夢中になり、多くの時間とお金を費やしたことがきっかけでした。これまでの経験を、理論を裏づける根拠として活かし、自分らしくテーマを掘り下げることができています。
2年次に受講した工藤先生の「文化社会学」の授業が想像以上に興味深く、先生のもとでなら「推し活」というテーマを、自由に研究できると思ったからです。ゼミ生が取りあげている多様なテーマにも刺激を受け、世界がどんどん広がっていくのを実感しています。
アイドルを学術的にとらえた書籍をとおして、彼らの活動を社会的・文化的視点から考察する面白さを感じるようになりました。エピソードに共感したり、反論したりと読むたびに新たな発見があります。好きなことを学問として追究できるのが、とても楽しいです。
大学時代の経験と研究活動は、卒業論文のテーマ「推し活という名の搾取」につながっています。アイドルの活動をさまざまな角度から分析し、多角的な視点が身につきました。今後も一つの視点にとらわれることなく、広い視野をもって行動していきたいです。
安部 謙伸さん
4年生(岡山県 創志学園高等学校 出身)
世界的に注目を集めている「eスポーツ」を研究しています。競技人口も観戦人口も増加する一方、日本では遊びのイメージが強く、スポーツとしての認知が遅れてきました。どのようなプロセスを経て日本で認知されていくのか、学問的に解き明かしたいと思っています。
大学での学びをとおして、スポーツ社会学から情報社会学へ興味の対象が変わりました。急速に情報化していく現代社会で、人々の行動や社会構造、文化、政治、経済がどのように変化しているかを深く学びたいと考え、この分野を扱っている築地ゼミを選びました。
新聞やテレビ、SNSなどのメディア媒体から多角的な視点で意見を交わし、社会の動きを読みとる力をつける時事ニュースディスカッションが印象に残っています。意見交換により、情報を鵜呑みにせず本質を見抜いて客観的に分析する、批判思考力が身につきました。
ゼミでは、本当に興味のある分野を掘り下げ、そこで生まれた問いをもとに卒業論文を執筆します。定期的に行われる報告会や学術理論の紹介は、斬新で面白いアイデアばかりです。他のゼミ生から得た新たな視点を、自分のテーマに落とし込んでいこうと考えています。
佐藤 春渚さん
4年生(大阪府立大冠高等学校 出身)
「義足ユーザーが義足を隠さずに生活できる社会」が研究テーマです。当事者である義足ユーザーにアンケートを実施し、その結果から義足ユーザーが求める社会を明らかにしたいと考えています。望む社会を実現するために必要な環境や社会変化も考察していきます。
大学での学びをとおして、スポーツ社会学から情報社会学へ興味の対象が変わりました。急速に情報化していく現代社会で、人々の行動や社会構造、文化、政治、経済がどのように変化しているかを深く学びたいと考え、この分野を扱っている築地ゼミを選びました。
3年次に行ったグループ発表です。資料を調べ、意見を出し合って発表をつくりあげる作業に苦労しながらも、仲間と協力しながら形にしていく面白さを実感しました。先生や他グループから意見をいただき、自分だけでは気づけない考え方にもふれることができました。
意見交換で多様な視点にふれた経験は、大きな強みとなりました。義足ユーザーの声をどう受け止め、分析するかを考えるうえで役立っています。当事者の声を丁寧に聴き、背景も含めて相手を理解する姿勢を忘れず、クライエントの生活に寄り添える相談員をめざします。