学部長メッセージ

社会学部長 津島 昌弘

社会学部長 津島 昌弘

 橋や高層ビルはわざと“しなる”ように設計されています。それがないと、地震や強風などの衝撃で崩壊してしまうからです。人や集団、社会もおなじです。価値が多元化し、流動化する社会では、これまでの常識や硬直した考えかたは通用しません。複雑な社会的諸問題の理解と解決には、ひろく多面的な見方とモノゴトにたいする柔軟な思考がもとめられます。社会学はしなやかな学問。人間行動や社会のできごとを、トンボの目のように、いろいろな角度から複眼的にとらえて考察し、解決の方向性へと導きます。


 龍谷大学社会学部は1989年に瀬田キャンパス(滋賀県大津市)に開設されてから2017年度で28年目になります。本学部は社会学科、コミュニティマネジメント学科、現代福祉学科(2016年度に地域福祉学科と臨床福祉学科を統合)を擁し、現在2500人を超える学生が学んでいます。「現場主義」をモットーに掲げて、いずれの学科もフィールドワーク主体の実習科目をいくつも用意しています。そこで学生は知識と体験の間を往還して社会を実践的に知ることになります。社会の暗部。表には出てこない真実。理想(たてまえ)と現実(ほんね)とのズレ。さまざまな人々の暮らしや思いなど。実習は、特定の知識や技能の学修のみならず、社会を見極める複眼力を養うことによって、自分はどのような形で他者や社会とつながっていくのかを考えるきっかけとなります。社会学は、分析の対象と方法における幅広さから、学際性(複数の学問分野にかかわる研究)をその学問的特徴のひとつとします。本学部は、専門や立場の異なる多彩な教員を擁するとともに、基礎から応用まで多様な講義科目を提供しています。いろいろな見方や価値観をもつことは学問的に有益だけでなく、皆さんの精神的な支えとなり、人生を豊かにしてくれるでしょう。


 個人(自分)の問題は社会の問題でもあり、社会の問題は個人(自分)の問題でもあります。日常や社会のできごとから目をそらさず、しっかりと向きあうことが大切です。人間とそれをとりまく環境にたいして学問的探究心をもつ。他者との対話をつうじて自律性を培い、そして今度は自ら主体的に社会に働きかける。龍谷大学社会学部はそういった学修の場と機会を学生に提供します。社会のあるべき姿とはどんなものでしょうか?自分はどのように立ち振る舞えばよいのでしょうか?私たちといっしょに追求しましょう!

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