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Graduate School of Sociology

社会学研究科

研究科長メッセージ

社会学研究科長

社会とともに歩み、未来を紡ぐ学びの場

琵琶湖を俯瞰する龍谷の森に囲まれる社会学研究科は、2025年4月より京都市内、都市型の深草キャンパスに移転して新たな一歩を踏み出しました。

社会学研究科は、日本の近代化と社会変動とともに歩んできました。ふるきを辿れば、1639年に創設された西本願寺学寮が旧制大学となった龍谷大学は、戦後、新制大学として設置された文学部へとつながります。文学部は人間社会の理解を目指して、文学部社会学科、大学院文学研究科社会学・社会福祉学専攻を設置し、戦後復興期に社会の再建に貢献する人材を育成してきました。

大学院が設置されて以降、時代の要請に応じて研究分野を拡充し、地域格差や少子高齢化など、現代社会が直面する多様な課題に対応するための研究と教育を続けてきました。1991年に琵琶湖畔に所在する瀬田学舎で、社会学研究科として新たに出発することができました。

瀬田学舎で新設された社会学研究科の最大な魅力は、その多様性と実践性にあります。研究科では、伝統的な社会学の分野に加え、社会福祉学、文化人類学、環境社会学など、幅広い分野をカバーしています。また、研究科は単に学問を追及する場ではなく、地域に根差して、現実の社会問題への理解や解決策を模索し、実践する「知のプラットフォーム」としての役割も果たしています。院生を含む所属する研究者たちは自身の関心に応じて、多角的な視点から社会問題を探求すると同時に、フィールドワークや社会調査を通じて得られたデータを基に、現実社会に即した研究成果を生み出すことに努めてきました。

2000年代以降、デジタル化の進展や国際化の活発により、ますます複雑化され多層的な現代社会問題に対応して、研究科は社会学専攻の中で従来の社会学コースに、ジャーナリズムコースを加えました。メディア研究や多文化共生に関心をもつ学生、アジア諸国からの留学生や社会人学生を受け入れ、時代の最先端を見据えて研究と教育を励んできました。

このようにして、社会学研究科は時代の流れに伴って変化し続ける社会とともに歩み、学んできました。2025年4月以降、伝統と革新を融合する京都のキャンパスにおいても、理論と実践を融合する姿勢を持ち続け、現場に足を運び、人々の声に耳を傾けながら、社会の「いま」を深く分析し、未来への提言を発信していくことを目指します。

2025(令和7)年4月   
社会学研究科長 李 复屏(り ふぴん)

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