龍谷大学吹奏楽部の演奏旅行(2)-コンサートの中止について-

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■大変残念なことなのですが、本日予定されていた岐阜県羽島市での「オータム・コンサートin岐阜」、部員の中からコロナ陽性者が出たことから中止になりました。

■今日は午前中、滋賀県庁のヨシ群落保全審議会が開催されました。審議会が終了した後、「さあ、岐阜のコンサートに行くぞ」と京都駅に向かっている途中、吹奏楽部の監督からLINEで「コンサートが中止になった」との連絡が入りました。予定ではリハーサルの途中から合流する予定でしたが、それもできなくなりました。部員の皆さんはどれほど悔しい思いをされていることでしょうね。私もとても残念です。とはいえ、この中止という判断をすることも含めて、龍谷大学の課外活動だと思っています。このような辛い経験を乗り越えてさらに成長していっていただければと思います。

■中止にあたっては、監督やコーチ、そして学生の代表である幹事長をはじめとする幹部の皆さんが頑張って対応してくださったようです。コンサートの予約をされた方達に、部員で分担して中止になったことをお伝えしお詫びをされたようです。また、副部長の栗田雅文さんが現地へ赴き、サポートしてくださいました。連絡が取れなかった方達が10名ほどホールにまでいらっしゃったようですが、副部長と幹事長とでお詫びしてお引き取り頂いたとの連絡がありました。本当に、ありがとうございました。お疲れ様でした。

第27回全国棚田(千枚田)サミット2022in高島市

20220908tanada_summit.jpg■来月、10月1・2日の両日、高島市で「第27回全国棚田(千枚田)サミット2022in高島市」が開催されます。テーマは、「棚田をつなぐ人のかけ橋~びわ湖を育む清流の輪~」。1日目の午後は分科会が開催されます。私は、第2分科会「棚田に根付く”価値”を繋げる~地域産業の振興と次世代への継承~」のコーディネーターを務めます。このテーマにある地域産業とは、高度経済成長期に入った頃まで続いていた炭焼きのことです。この炭焼きをどう継承していくのか、落葉広葉樹の森をどう活かしていくのか、後継者はどうするのか、外部の人びととの関係(移住者、関係人口等)はどのように関わることができるのか…この辺りのことをご報告いただく予定です。充実したディスカッションになるようにコーディネーターとして努力いたします。

■実は、昨晩、この第2分科会でご報告いただく皆様と事前の打ち合わせをいたしました。私は、吹奏楽部の演奏旅行と重なってしまったため、演奏旅行先の名古屋から急いで自宅に戻り、オンラインで参加させいただきました。分科会で報告いただく皆様には夜や遅くからの会議になりご迷惑をおかけしてしまいました。すみませんでした。打ち合わにご出席いただいた皆様は、昨年、高島市の委託研究でヒアリングをさせて頂いたこともあり、スムースに話が進みました。当日が楽しみです。

■今日の午前中は、滋賀県の「ヨシ群落保全審議会」でした。ヨシ群落の保全も、面積を増やしていく時代から、すなわち「量」を問題にする時代から、ヨシ群落多くのステークホルダーの皆さんと、どのように維持していくのか、活用していくのか、すなわち「質」を問題する時代に移行しています。明日は、そのような新しい時代の問題について話し合うことになりそうです。こちらもこれからの展開が楽しみです。

■さて、今日はこの「ヨシ群落保全審議会」の後、演奏旅行中の龍谷大学吹奏楽部に合流し、岐阜県羽島市で開催されるコンサートで演奏を聴かせていただくはずだったのですが、残念ながらコンサートは中止になりました。演奏旅行中の部員の中から、新型コロナウイルの陽性者が出たからです。このことは、すでにfacebookやTwitterで広く広報するとともに、コンサートを予約していただいた皆様には、部員が分担して中止になったお詫びの連絡をしました。以上のことをまずはこの拙ブログでもお知らせしておこうと思います。

龍谷大学吹奏楽部の演奏旅行(1)

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■龍谷大学吹奏楽部の演奏旅行の第1日目。A隊は西本願寺岐阜別院、B隊は名古屋別院、それぞれの本堂で小さなコンサート(秋風コンサート)を開催しました。私は日帰りでB隊の名古屋別院の方に参加させていただきました。

■コンサートは「真宗宗歌」の演奏に始まり、「クラリネットキャンディ」(アンダーソン)、「青春の輝き」(カーペンターズ)、「坂本九コレクション」など7曲が演奏されました。アンコールは「マツケンサンバ」。盛り上がりました〜。そして最後は「恩徳賛」。ご来場くださった皆様が、吹奏楽部の演奏に合わせてご唱和くださいました。

■今日のコンサートには、名古屋で働いている卒業生も来てくれました。オーボエの伊藤さん、サックスの山本さん、そしてもうお1人…。お名前が出てきません。ごめんなさい。みなさん、おそらく休暇か時間休をとってお越しくださったのだと思います。ありがとうございます。お3人には、「仲良く飲み会して帰りなさい…」って言ったけれど、実現したかな。

■明日ですが、岐阜県の羽島市にある不二羽島文化ホールで「オータムコンサート in 岐阜」を開催します。18時開演です。私は今日自宅に一度戻りますが、明日は午前中の仕事を済ませた後、リハーサルから参加させてもらいます。コロナ禍の真っ只中ですが、やっと演奏旅行が実現できました。部長としても、本当によかったと思っています。名古屋別院、岐阜別院の関係者の皆様のご支援で、このような演奏旅行が実現いたしました。心より御礼申し上げます。

ひさしぶりの深草キャンパス

20220907fukakusa2.jpg■昨日の午前中は、大学の本部のある深草キャンパスまででかけました。ひさしぶりに、オンラインではなく、対面による小さな会議が開かれたからです。小さな会議ではありますが、大学の研究事業推進に関して、いつもよりもスケールの大きな話をすることになりました。「実現するにしても、その時自分はもうこの大学を退職しているな」と頭のどこかで思いつつも、ワクワクするような話しなので、やはり「こうなったら素敵だな」「こうしていくべきなんじゃないのかな」と思ったことを、結局はいろいろ発言することになりました。詳しくは書くことはできませんが、この手の話に興味を持ってコミットする人と、逆に、大切かもしれないけれど、自分には直接関係のない話で面倒だた距離を置く人と、大学教員は大きくは二分できるような気がします。そして、後者の方がずっと多いようにも思います。私は少数派の前者なのかもしれません。この小さな会議は、今後も継続されている予定です。

■午後からもオンライン会議がありました。自宅に戻っていては開始時間に間に合わないので、深草キャンパス内で個室を借りてteamsで会議に参加しました。その後もその場所で書類づくりをやりました。なんとか締め切りの時間には間に合いました。まあ、昨日はこんな感じでした。

■昨日の仕事とは関係のない話になりますが、学食で昼食を摂って個室に戻る途中、吹奏楽部の2人の副部長にお会いした。吹奏楽部には4人の副部長がおられますが、今日お会いしたのは、年齢でいえば、上から2番目と4番目の副部長になります。あたりまえなのですが、普段は、事務職として多忙を極めておられます。その様子を拝見できてよかったです。仕事もありながら、吹奏楽部の裏方として部員を支えてくださっているのですよね。本当に、ありがたいことです。

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■もうひとつ。午後からのオンライン会議で司会を務められた方から、「私の知り合いの◯◯さんが、先生と知り合いのようですね。facebookでやり取りをされているのを拝見しました」と教えていただきました。◯◯さんは、私の娘の大学・大学院の先輩なのです。娘がいろいろお世話になりました。娘と仲良しなんですね。そういうこともあり、どういうわけか◯◯さんとはfacebookでもつながることになりました。へーとちょっとびっくりしましたが、世の中にはいろんなつながりがあります。特に、facebookをやっているとそのつながりが可視化されます。「6次の隔たり」という言葉があります。「世界中の人間は、『知り合いの知り合い』といった関係をたどっていくと、5人の仲介者を経て、6人目でつながる」というものです。世界は狭いです。

■写真は深草キャンバスの中の樹木。立派ですね。以前はこの辺りに建物があってよくわからなかったのですが、ずっとここにあった樹木なのでしょう。

抗体検査

20220907mbl.jpg ■新型コロナウイルスの感染が拡大してから、発熱や咽頭痛といった風邪っぽい症状は無くなってしまいました。不思議ですね。おそらく、マスクをして丁寧に手洗いをするようになったからなのではないでしょうか。今も、何も症状がありません。とはいえ、コロナとか風邪とは違うところで加齢に伴う様々な症状はあり、調子が万全というわけでもありません。例えば、老眼。眼鏡店に行って検査してレンズを新しくしないとなあと考えています。困りましたね。そのようなことはともかく、コロナや風邪っぽい症状はないのですが、今日から吹奏楽部の演奏旅行に同行することになっているので、部員の代表である幹事長からは「抗原検査を受けてくださいね」と言われ、キットを手渡されました。

■検査したのは月曜日。長い細い綿棒のようなものを両方の鼻の穴に突っ込んで、コチョコチョ回して粘液を取り出して、それを薬品につけて、その薬品を3滴、写真のような反応カセットの丸いところに垂らすのです。説明書通りにやっているのですが、果たしてこれでいいのかどうか、なんと自分自身が頼りなく、ちゃんと検査できたのすかどうか心配になります。幸いなことにというか、予想通りというか、とりあえず抗体検査の結果は陰性でした。このキットの場合、Cのところに1本線が浮き上がってくると陰性なのだそうです。とはいえ、抗原検査で陰性だからといって、完全に陰性であるとは言い切れないようですね。何も検査しないよりはマシ程度なのかもしれませんが。

ひさしぶりの練習見学

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■吹奏楽コンクール関西大会が終了し、ホッと一息をつく間も無く夕照コンサート。今、吹奏楽部は、今週の7・8日に実施される岐阜・名古屋の演奏旅行に向けての練習に取り組んでいます。私も部長として演奏旅行に日帰りも交えつつ同行することになっています。ということで、今日は、コロナの検査キットを受け取りに、練習場に行きました。検査キットで陰性であることを確認しないと演奏旅行に同行できないのです。そのついでと言ってはなんですが、練習の様子も拝見いたしました。見学するのは、ひさしぶりでした。みなさん、頑張っておられます。

■7日の演奏会場は、浄土真宗本願寺派の岐阜別院と名古屋別院です。浄土真宗本願寺派の本山は京都ですが、そのいわば出先機関として本山に準じて別のところに造られた寺院を別院といいます。全国各地にあります。今回、岐阜と名古屋での演奏会は、吹奏楽部OBでもある本願寺派の僧侶の皆様のおかげで実現することができました。8日の演奏会の会場は、羽島市にある不二羽島文化センターになります。新型コロナ第7波で演奏する機会が減っているなか、演奏旅行が実現できたことは非常にありがたいことだと思っています。

【追記】■最後の写真は、パーカッションの…なんというか、デスクですかね。いろんな楽器が置いてあります。私が吹奏楽部の部長になって一番最初に気になったのは、打楽器の多さです。私自身は、学生時代にはオーケストラに所属していました。自分の楽器はバイオリンでした。で、オーケストラで演奏するクラシックの作品では、こんなにたくさんの打楽器を使いません。よく見ると、ホイッスルまでありますね。

集中講義「びわ湖・滋賀学」(2)-博物館展示室での授業-

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■サマーセッション集中講義「びわ湖・滋賀学」、3日間のオンライン授業の後、昨日から博物館の展示室での講義でした。4人の学芸員の先生方にお世話になりました。写真は、B展示室。妹尾先生に、丁寧な解説をしていただいているところです。レポートを執筆するためのヒントをたくさんいただきました。写真ですが、琵琶湖博物館が開館した時に、B展示室で展示するために新たに建造された丸子船です。そういう意味で、最後につくられた丸子船ということになりますかね。妹尾先生から学生の皆さんが説明を受けているところです。もう1枚の写真、真ん中の角柱の上を見るとゴミが…。明治29年の大水害では、ここまで水位が上昇しました。ゴミはゴミでも水に浮かんでいるゴミなのです。

■ここからは個人的なことですが、昨日は嬉しいことがありました。私は、今から約四半世紀前、この博物館の学芸員をしていましたが、その時に、一緒に働いていた展示交流員のお1人が、ベテランスタッフとして今も勤務されており、私を見つけて声をかけてくださったのです。ありがとうございました。

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■今日は集中講義の最終日。最終日の午前中は、学芸員の金尾滋先生に、水族展示をたっぷりご紹介いただきました。魚たちの生き様を学びながら、人は自然とどう適切に関わっていけばよいのかについて考えました。関わり方、難しい問題です。展示を拝見していて、リニューアルする以前と変わっていることは、水族展示室内にも、漁業等の生業に関する情報がずいぶんたくさん展示されている点です。単に淡水魚を観察して楽しむというのではなく、湖と人との関係を考える仕掛けになっています。

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20220902lbm5.jpg■ 水族展示の最後の方では、「生き物と人間の関わりや文化」について解説されていました。実際の高島市にある湖魚店をモデルにした展示です。立っているのは、学芸員の金尾さんご本人。金尾さんが魚屋さんに扮して写真を撮り、パネルにしてあります。金尾さん。きちんとマスクもされていますね。そして、パネルになった金尾さんの横にあるのは、鮒寿司の樽の断面。おそらく、これはリニューアルされる前の展示で使われていた鮒寿司の樽でしょう。この鮒寿司の樽を担当したのは、実は私です。私がこの博物館で学芸員をしていたときに製作したものです。実際に、鮒寿司を漬けて、凍らせて、その断面から作りました。もちろん作業をされたのは展示会社の方です。その工程を管理しました。ところで、実際に鮒寿司を作る…ということについては、面白い話があり、京都新聞の記事にもなっています。いつかfacebookで紹介したいと思います。

■龍谷大学社会学部は、2025年に深草キャンパスに移転し、改組します。カリキュラムも変更になります。残念ながら、この「びわ湖・滋賀学」も、京都の深草キャンパスに移転した新・社会学部カリキュラムからは消えていくことになります。ということで、個人的には、この「びわ湖・滋賀学」が、その学びの中身からして、瀬田キャンパスにある先端理工学部や農学部の学生の皆さんの教養科目にならないかなと考えています。キャンパス共通の教養科目です。学内の関係者とはいろいろ相談を始めています。うまくいったら良いなと思っています。

■さて、この授業を履修している学生の皆さんには、すでに課題が出されています。8つ出された課題から1つを選び、レポートを執筆することになっています。履修している学生のほとんどの皆さんは、龍谷大学社会学部の学生さんたちです。それ以外に、コンソーシアムを経由して履修している滋賀大学経済学部の学生さんと、立命館大学生命科学部の学生さんもおられました。社会学部の学生の皆さんは、どちらかと言えば社会的なこと民俗学的なことに関心を持ったようですが、生命科学部の学生さんは進化や遺伝子に関することに関心があったようです。普段勉強していることと親和性の高いテーマにどうしても関心がいってしまうのかも知れません。とはいえ、社会学部の学生さんの中にも、遺伝子の交雑に関心を持った方がおられました。どんなレポートが提出されるのか楽しみにしています。

■今年の「びわ湖・滋賀学」、新型コロナ感染第7波の真っ只中での開講になりましたが、月曜日から金曜日まで、3日間のオンライン講義と2日間の展示を使った講義、なんとか終えることができました。学生の皆さん、充実した経験をすることができたと思いますが、同時に、少々、疲れたのではないでしょうかね。ある学生さんは、「夏期休暇中で、日々の過ごし方がだらしなくなっていたこともあり、急に早起きして、毎日たくさんの授業を受講しなくては行けなくなり、やはりちょっと疲れました」と正直に語ってくれました。実は、私も少々疲れました。今日は、早く休みます。

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