瀬田キャンパスのテニスコート

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■2015年4月に、瀬田キャンパスに農学部を開設することに伴い、新棟等を建設する工事が、昨年秋から始まっています。新棟が建設される場所は、いままでテニスコートだったところです。そのため、別の場所にテニスコートを確保する必要が出てきました。しかし、スペースはありません…ということで、大駐車場に立体的なテニスコートを建築し、階下を駐車場として利用する工事が行われています。

■船のマストのようなタワーが4本たったときは、これはどんなテニスコートになるのかなと思っていましたが、駐車場にテニスのボールが飛んでいかないように、ネットで鳥かごのように覆うのですね。そのための柱のようです。テニスコートは、来月、3月末までには完成するようです。入学式には間に合いそうですね。下のイラストは、完成予想図です。
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モバイルWi-Fi

20140214mobilewifi.jpg ■これまで、EMOBILE社のデータカードを使っていましたが、モバイルWi-Fiに機種変更しませんか…と、繰り返し繰り返しセールスのメールが届き、電話がかかってきました。ポケットWi-Fiが気になりつつあったので、思いきって変えてみました。いや、これ、なかなかよいものですね(と、今頃いっています…)。

■ちょうど、Macも13インチのMacBook Airに変えたところです。バッテリーは12時間もつそうです。これで、ちょっと怖いものがなくなったような気分です(^^;;。しばらく使い心地を確かめてみますね。これで場所にとらわれることなく、いろいろ仕事ができます。まあ、ちょっとした動機付けになっているかな。

大雪のバレンタインデー

20140214yuki-kutu.jpg ■朝、自宅の窓から外をみてびっくり。大雪です。みなさん、どうやって通勤されましたか。幸いなことに、私が利用している近鉄京都線は、遅れながらもなんとか電車は動いていたのでよかったのですが、奈良から京都にむかうJR奈良線はストップしていました。買い物などをして、少し遅めに出勤したので、JR京都線は動いていましたが、最初はどうなることやらと思っていました。

■自宅に長靴をおいていません。農作業をすめための長靴は、農作業をする村の方におかせてもらっています。困りました〜。新しいニューバランスのスニーカーを買ったのですが、こんな雪のなかで履くのはいやですものね。どうしたものかと思案して、思いついたのが家の中のどこかに置いているはずの軽登山靴です。山に登る趣味はないので、めったに使用することはないのですが、今日は大いに役立ってくれました。

■明日は、大学院の入試です。研究科長は入試実施の運営委員になるので、朝8時半には大学に到着しておかねばなりません。もう電車は遅れることはないと思うのですが、念のため家を6時過ぎに出発することにします。いやはや…ですね。

20140214bonbon.jpg 【追記】■大雪のことばかり気になっていましたが、今日は、バレンタインデーでしたね。そういう習慣とはすっかり縁遠いおじさんになってしまったのですが、自宅に戻ってから、妻がプレゼントしてくれました。ありがとうございました。ウイスキーボンボンでなく、焼酎ボンボンです。酒好きの私向きに選んでくれたようですね。

「水脈」のカフェ杏奴

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■おともだちのアコーディオニスト・岩城里江子さんが、オリジナル2枚目のCDを発売されます。『水脈』です。岩城さんのことを少しご紹介しておきましょう。以下は彼女の公式サイトのなかのプロフィールです。

情報誌出版社勤務、ミニコミ誌主宰などを経て、
1998年、テレビの子ども番組で偶然見かけたアコーディオンを衝動的に弾き始める。
現在、ソロと平行して、おはなし、コラ、ギター他とのユニットを中心に活動。
他にも、美術、人形劇、ダンス、舞踏、映像など 共演のジャンルは固定せず、
場や人と響きあう、物語性のあるアコーディオンを得意とする。
オリジナル曲は、日々の暮らしから浮かぶ原風景、心象をスケッチするようにつくる。
2014年2月、二枚目のアルバム「水脈」リリース。

■直接お聞きしたこともありますが、本当に衝撃を受けて「弾かなくちゃ」と始められたのです。岩城さんって、そういう方だと思います…(^^;;。さて、岩城さんとは、東京在住の写真家・masaさんのブログ、「Kai-Wai散策」を通してひろがった交流の輪のなかで、お出会いさせていただきました。彼女との共通のキーワードは、「団地」です。詳しくは、現在「塩漬け状態」になっている別のブログの記事をご覧ください。

「阿佐ヶ谷テラスハウスの出来事(その3)-iwakiさんのアコーディオン」
「第五回アースダイビング 善福寺川と阿佐ヶ谷住宅地の50年を探る。(その3)-阿佐ヶ谷住宅-」

■で、カフェ杏奴…です。こちらのカフェは、現在、栃木県の足利市にありますが、以前は、東京の下落合で営業されていました。このカフェも、masaさんのブログを通して知ることになりました。何度か実際に足も運びました。とっても素敵なママさんがお出迎えしてくださいました。ブログ仲間の皆さんとも、このカフェで交流させていただきました(オフ会というやつですね)。「カフェ・杏奴」が足利市に移転されてから、ママさんとはfacebookで交流しています。彼女による「カフェ・杏奴」の投稿は一般公開されているので、その記事を引用しますね。岩城さんの「水脈」に関する投稿です。

おはようございます。

今日は杏奴にとって、いいね の話。

2000年に東京都新宿区下落合でCafeを開店して13年
様々なお客様がいらっしゃいました。
お店をやっていなければ、お会いすることはなかった人々。
その中で知り合った、アコーディオニスト岩城里江子さん。
赤坂のライブハウスで初めて見た時の、アコーディオンを弾きながらの笑顔が忘れられません。
あんな素晴らしい笑顔で演奏している人、見たことなかった。
fbの写真を見て下さい。こっちまでにっこりしてしまいます。
そんな彼女の二枚目のオリジナルCD『水脈』の中に、なんと「カフェアンヌ」という曲が入っているのです。
こんな事ってあるかしら、天からの贈りものとしか思えません。
喫茶店冥利に尽きます。
足利Cafe杏奴で、里江子さんの「カフェアンヌ」が聴けるなんて夢のようです。
アコーディオンの音色は、人肌のような優しい温もりがあります。
皆様も是非一度、聴いてみてください。

■いや~、素敵な話しですね~。こうやってブログを通じて、いろんな方たちとリアルな関係がもてるっというのは、本当に幸せなことです。私も早く、「カフェ・アンヌ」も含めて岩城さんのCDを聞いてみたいですね~。3月中旬頃から、amazonでの取り扱いが始まります。

【追記】■岩城さんの1枚目のCDは、「O-KA-E-RI」です。私は、このCDのなかの「ファーブルの見た空」という曲が大好きです。
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■YouTubeにも動画がアップされていました。この曲は、CDののなかのタイトルでは「旅するメコン」です。

つぶやき岩の秘密

20140213tubuyaki1.jpg ■先日、書店の文庫本売り場で、『つぶやき岩の秘密』が置いてあるのに気がつきました。タイトルをみて「おおおっ!!」と思いました。というのも、「つぶやき岩の秘密」とは私が中学生の頃にNHKで放映された「少年ドラマシリーズ」の中の一作であったからです。もう、どんなストーリーだったかは忘れてしまっています。しかし、そしてこのドラマの主題歌が「遠い海の記憶」であったこと、そしてその歌の歌詞やメロディーを、今でもしっかりと記憶しているからです。非常に懐かしい気持ちになりました。

■さらに「おおおっ!!」と思ったことがあります。それは、このドラマの原作が、山岳小説で有名な新田次郎だったということです。そのことを、この文庫本の表紙をみて初めて知りました。「NHK少年ドラマシリーズ」は、1972年から1983年にかけて放映されました。私の年代の前後の人たちにであれば、多くの皆さんが記憶しているはずです。すでにベテラン女優である古手川祐子や紺野美沙子も、このシリーズのなかの作品でデビューしています。多岐川裕美も出ていましたね。そんなことを知ってはいても、このシリーズのなかの『つぶやき岩の秘密』の原作が新田次郎であったことは知らなかったのです。もちろん、知らなかったのは私だけなんでしょうが…。

■もうひとつ「おおおっ!!」と思ったことがあります。それは、ドラマの主題歌である「遠い海の記憶」を歌っていた歌手が、井上陽水の奥さんである石川セリだったことです。このドラマのストーリーは、すでに忘れてしまっているのですが、すでに述べたように、この主題歌の歌詞を今でもしっかりと記憶しています。しかし、歌っていたのが石川セリさんだったとは知りませんでした。おそらく、今の学生の皆さんには、新田次郎も石川セリも、「それって、誰?」ということんでしょうが…。

【追記】■眠気に抵抗しながら書いたためか、めためたな文章でしたので、少しましなものにしました…すみません。

犯罪学リテラシー研修

20140213criminology.jpg ■龍谷大学の深草キャンバスで、<「犯罪学研修会(シャル・ウイ・ドゥ・クリミノロジー?)】犯罪学リテラシー研修~あなたも、犯罪学をしませんか?~Training Course for Criminology: Shall we do criminology?>という研修会が開催されます。親しくさせていただいている社会学部の津島先生も講師として登場されます。以下が、詳しい内容です。龍大のホームページから転載します。

■以下の転載記事のなかに、「日本では、法学、社会学、心理学、司法医学などの学問的縦割り構造が、犯罪に対する「法と人間科学」の学際的・学融的アプローチの展開を阻んでいます」とあります。これは、環境科学においてもそうかなと思っています。以前比較して、ディシプリン間の交流やコミュニケーションが深まってきていることは事実ですが、環境社会学は…どうなんでしょうね〜。なんだか、縦割りの狭い世界に閉じこもっているような気がしないでもありません(と、柔らかめに書きますが)。

日時:2014年3月3日(月)・4日(火)
場所:龍谷大学深草学舎 紫光館および至心館
   *宿泊をご希望の方は、あらかじめご連絡をください。
講師:浜井浩一氏(龍谷大学大学院法務研究科/教授)
   津島昌寛氏(龍谷大学社会学部/教授)
   津富 宏氏(静岡県立大学国際関係学部/教授)
   上田光明氏(同志社大学高等教育研究機構/助教)
   島田貴仁氏(科学警察研究所) 

◆企画の趣旨
19世紀に犯罪と刑罰に関する経験科学として登場した犯罪学(あるいは刑事学)は、生物学、心理学、社会学などの経験科学の実証的方法と成果を取り入れながら、都市と犯罪の問題に国家的規模で真剣に取り組んだアメリカで飛躍的に発展し、いまや、刑事政策を立案する際の国際的デフォルトになっています。ところが、日本では、法学、社会学、心理学、司法医学などの学問的縦割り構造が、犯罪に対する「法と人間科学」の学際的・学融的アプローチの展開を阻んでいます。
そこで、これから犯罪学を本格的に研究しようと思っている人たちのための研修会を企画しました。題して「犯罪学リテラシー研修~あなたも、犯罪学をしませんか?~」。 講師は、日本の犯罪学をリードする第一線の研究者です。
全課程に参加した方には修了証を交付します。関連分野の研究者、実務家、大学院生などを対象とします。インテンシヴな研修なので、人数に限界があります。お断りすることもありますので、早めにお申し込みください。

◆スケジュール
第1日目 2014年3月3日(月)13:00~18:00
 1)開催にあたって
   石塚 伸一 「企画の趣旨説明」
 2)犯罪学における調査方法論 Introduction to the Research Methodology in Criminology
   浜井 浩一 「ランダムサンプリングと標本調査」
   津島 昌寛 「回帰分析」

第2日目 2014年3月4日(火)9:30~17:30
 1)犯罪・非行の調査研究 How to Research Crime and Delinquency
   津富  宏 「 エビデンスとキャンベル共同計画」
   上田 光明 「犯罪学理論の検証:セルフコントロール理論・権力統制理論」
   島田 貴仁 「防犯対策の検証:犯罪リスク・防犯活動の実証研究」
 2)修了式

◆お申し込み方法(事前申込みをしてください)
参加を希望される方は、事前申込みが必要です。申込方法は下記のとおりです。
・インターネットを利用して申し込む場合
 矯正・保護総合センターホームページの上部にある「お申し込み」ボタンリックし、「お申し込み」フォームのお申し込み内容の「3/3・4 犯罪学研修会」を選択し、必要事項(お名前・住所・メールアドレスなど)を入力した後、送信ボタンをクリックしてください。登録されたメールアドレスに受付完了メールを返信いたします。
・FAXを利用して申し込む場合
 添付チラシの裏面の「参加申込書」に必要事項を記入し、矯正・保護総合センター(FAX 075-645-2632)までお送りください。

◆参加費
無料

◆企画
文部科学省科学研究費・新学術領域研究(研究領域提案型)『法と人間科学』
「犯罪者・非行少年処遇における人間科学的知見の活用に関する総合的研究」
 研究代表者:石塚伸一(龍谷大学大学院法務研究科/教授)

◆主催
 龍谷大学矯正・保護総合センター

◆お問い合せ先
 龍谷大学矯正・保護総合センター
 〒612-8577 京都市伏見区深草塚本町67 至心館1階
 TEL.075-645-2040 FAX.075-645-2632
 E-mail kyosei-hogo@ad.ryukoku.ac.jp
 ホームページ http://rcrc.ryukoku.ac.jp/

奈良で「30km走」を実施しました。

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■フルマラソンに出場するためには、大会の前に「30km走」をしておく必要がある…コーチであるHさん(龍大職員)の指導で知りました。ということで、過去にもHさんの指導で2回ほど「30km走」を実施しました。昨年2月と10月です。2月は「京都マラソン」のために、10月は「大阪マラソン」のために走りました。「京都」と「大阪」、続けて当選して出場するなんて…とっても贅沢でありがたいことなのですが、成績は…大変残念なものでした。今から思えば、そのような成績も当然だなとおもえる練習ぶりでした。以下の情けないエントリーをご覧ください。

2013年2月の30km走
2013年10月の30km走

■さて、性懲りもなく、またフルマラソンに出場します。こんどは、3月2日の「篠山ABCマラソン」です。もう時間がありません。2月は、大変予定が詰まっており、「30km走」をする時間が今日しかとれませんでした(春休みですが、まじめに一生懸命働いています…というか、春休みだからいろいろ仕事の予定が入って忙しくなっているような…)。偶然にも、入試監督が今日だけ免除になったからです。ということで、急遽、「篠山ABC」対策用の「30km走」を実施することにしました。これまでは心配してくださったHさんが伴走をしてくださいましたが、今回は1人で走りました(まあ、大人ですから、当然なのですが…)。もちろん、これだけの距離を走るばあい、普段よりもかなりスピードを落とします。普段も、それほど速いスピードではないのですが、さらにスピードを落とします(^^;;。LSDと呼ばれる練習です。「ロング・スロー・ディスタンス(Long Slow Distance)」の頭文字をとった略称です。長い時間、ゆっくりと、長い距離を走るのです。

■コースですが、以下の通りです。といっても、奈良に住んでいる人にしかわかりませんね…。上の地図と一緒にご理解ください。

■まず、最寄り駅である近鉄「菖蒲池」から「学園前」を通過し「富雄」まで西に近鉄沿いに走ります。そのあとは、富雄川沿いにひたすら南にむかって走ります。法隆寺の近くまでいったら、コースを東に変え、近鉄「筒井」を超えてしばらくしてから、北にコースを変えます。城下町である大和郡山の街中をぬけると、こんどは佐保川沿いに走り、平城宮跡にはいります。ここからは、またコース東にかえ、奈良の古い町並みをぬけて「転害門」まで、そして南にコースを変え奈良県庁の角をまわって、近鉄奈良駅でゴール。これで、ちょうど30kmです。

■今回の練習での成果は、ストレッチをしてきたせいか、あるいは膝に負担をできるだけかけないように走り方を少し注意したせいか、最後まで膝の痛みが出てこなかったことです。これまでは、20kmを超えたあたりから膝の外側が痛くなり、30kmを超えるとその痛みも相当にひどくなっていました。今回は、その痛みがありませんでせした。逆に、失敗もあました。きちとん食事をして走らなかったので、25kmの平城宮跡のあたりで極度の空腹、そして貧血気味になったことです。低血糖になってしまったようです。にこれではいかんと、ローソンに入り、暖かい甘いミルクティーと餡パンをほうばって小休止しました。少し体調が戻ったあとは、トボトボと、時々あるきながらも、とりあえず近鉄奈良駅にゴールしました。だいたい平均すれば、7分/kmぐらいのゆっくりしたLSDになりました。

■今日もiPhoneのアプリrunmeterとともに走りましたが、またまた、例によって、途中でダウンしてしまいました。どうしてなんだろうな…。バッテリーのせいですかね…。走っている本人も、iPhoneも、なんだか情けないぞ…。記録は、20kmあたりまで残っていました。20kmというと、大和郡山のあたりですね。このあと、平城宮跡の25kmあたりで体調を崩しました。20kmまでは、平均ペース6分18秒/kmなので、まずまずのペースで走っているのかなと思いますが、空腹と貧血で続きませんでした。20kmまでは、大阪マラソンのときの記録よりも、少し遅い程度で走ることができていますが、25kmあたりからは、ドンとおちこんでしまいました。この失敗を教訓にしたいと思います。iPhoneのダウン、なんとかしなくてはいけません…。といっても、次のモデルが出て買い替えるとしても、9月になってしまいます。どうしようかな…。

■そうそう、添付した地図の画像ですが、これは今日走った道を「キョリ測」というサイトを使ってトレースしたものです。

【追記1】■今日の消費カロリー、「キョリ測」の推定によれば「2784 kcal 」でした。生ビール14.2 杯分です。ところで、普段の練習量が足らないせいで、この程度の距離でもけっこう身体にこたえますね~。フルマラソンにあわせた身体にはなっていないのです…残念なことに。
【追記2】■膝の痛みはありませんでした。つまり、腸脛靭帯摩擦症はおきなかったということです。これはよいとして、右脛の外側の下の法、痛みだしました。シンスプリントかと思います。これは、本格的にテーピングをしなくてはいけません。
【追記2】練習を続けつつ、ランニングニー対策(腸脛靭帯炎)のとシンスプリント対策のストレッチ。脚の上と下だな。それから、栄養の管理もしなくては…。後半のバテをなくさなくてはいけません。難しいですね〜。たいへん「総合的」です。

対岸からみた北船路

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■昨日、帰宅して夕刊をみました(朝日)。すると、春の雰囲気満載の写真が載っています。琵琶湖の湖岸にある菜の花畑です。大変有名な場所です。山頂の雪をまだ残す比良山系を背景に素敵な写真が撮れることから、たくさんの写真マニアの皆さんが押し掛けて撮影の順番を待つほどです。

■ところで、この夕刊の写真をみて、「おっ!!」と思いました。右の方、比良山系の山裾に白くなっている場所が写っているからです。ここは、ゼミで行っている「北船路米づくり研究会」が、「龍大米コシヒカリ」や「龍大芋」を生産している北船路の棚田です。この写真では、逆三角形をつぶしたようにみえますね。私たちが「龍大米」を生産しているのは、こんな形の「▽」右上の角のあたりになります。一番高い場所にあります。ということは、比良山系の山水が一番最初に入ることになります。そのため、村のなかでも、「あそこの田んぼは味が良い」ということで有名です。

■菜の花畑と北船路の棚田との関係を地図で確認してみました。右上の地図は、琵琶湖全体を示しています。赤い矢印は、菜の花畑から北船路の棚田に向かっています。地図をクリックすると拡大します。下の地図は、もっと当該の場所にせまってみたものです。だいたい、位置関係をご理解いただけましたでしょうか。

■この地図をみていて思い出したことがひとつあります。以前、村の方からお聞きした話しです。北船路は棚田の農村ですが、その背後にある比良山系の蓬莱山全体が、旧村時代から村の財産を維持・管理する「財産区」のものになっています。今はおこなわれていませんが、以前は、この財産区でとれた薪炭材が北船路の浜から守山市方面に運ばれていたと聞きました。おそらく、燃料革命がおきる以前のことだと思います。本当は、こういう「聞き書き」の調査もきちんとしたいのですが、なかなかですね~。

【追記】■棚田からこの他の花畑の方面を見ると、湖岸に黄色い場所がみつかるのでしょうか…。どうなんだろう。

武村正義・今村仁司

20140210imamurabook.jpg ■Amazonからの書籍は、大学で受け取ることにしています。この日も、本が4冊届いていましたて。届いた本を読んでいる時間は昨日はありませんでした。大学院の広報誌の原稿を書く仕事があったからです。たかだか、1200字なんですが…。ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)やカリキュラムポリシーにかかわらせながら社会学研究科を紹介しなさい…というミッションが入試部(広報)から与えられているため、さてどうしたものかと資料を確認したり、いろいろ思案していたからです。まあ、なんとか原稿を書き上げたのですが、原稿を書き始めたのが夕方近くだったので、作業終了時はもう晩になっていました。

■今回届いた書籍は、大きくは、ふたつにわけられます。4冊のうち3冊は、以前、滋賀県知事をされていた武村正義さんに関する本です。『武村正義の知事力』はジャーナリストが執筆したもの。『私はニッポンを選択しかたった』は、武村さんご自身の執筆。そして『武村正義回顧録』は、近代日本政治史、オーラル・ヒストリーで有名な政治学者・御厨貴さんの聞き書きです。私自身の関心は、武村県政時代の琵琶湖の環境政策、なかでもいろんな意味で大きな転換点となった県民運動である「石けん運動」にあります。この「石けん運動」との関連で、「滋賀県琵琶湖の富栄養化をう防止に関する条例」(通称・琵琶湖条例)という当時としては画期的な条例も制定されました。このテーマについては、今から20年程前にインタビューさせていただいたこともあります。

■この「石けん運動」や「琵琶湖条例」に関しては、直接的、そして間接的に、以下のような論文を執筆してきました。

・「環境問題をめぐる状況の定義とストラテジー-環境政策への住民参加/滋賀県石けん運動再考」(『環境社会学研究』)
・「変身する主婦」(『変身の社会学』宮原浩二郎・荻野昌弘編,世界思想ゼミナール)
・「行政と環境ボランティアは連携できるのか-滋賀県石けん運動から」(『環境ボランティア・NPOの社会学』鳥越皓之編,新曜社)
・「地域環境問題をめぐる“状況の定義のズレ”と“社会的コンテクスト”-滋賀県における石けん運動をもとに」(『講座 環境社会学第2巻 加害・被害と解決過程』,有斐閣).
・「エコフェミニズムとコモンズ論」(『国際ジェンダー学会誌』第4号)
・「琵琶湖の水質問題と石けん運動」(『よくわかる環境社会学』鳥越皓之・帯谷博明編,ミネルヴァ書房)
・「『環境ガバナンスの社会学』の可能性-環境制御システム論と生活環境主義の狭間から考える-」(『環境社会学研究』第15号(環境社会学会・有斐閣))

■現在、これらの論文をとりまとめる作業に入ろうとしています。とりまとめるにあたり、自分の書いた論文を加筆・修正するとともに、書き足らない部分を補足するための新たな論文も書く必要が出てきています。武村正義さんに関連するこれらの本は、そのとりまとめの作業に必要だと判断し、購入することにしました。『回顧録』などは、国会議員になってからのお話しですが、政治家・武村正義さんの「人生の文脈」のなかに知事時代の仕事を再定位したときに、どのようなことが見えてくるのかが気になり、読んでみることにしました。

■さて、残りの1冊は、今村仁司さんの『社会性の哲学』です。「石けん運動」の研究とは直接には関係しないのですが、この本のなかに出てくる「存在の贈与論的構造」という概念に惹かれて入手しました。すでに絶版になっているので古書を購入したのですが、定価の3倍以上の価格で驚きました。とはいえ、貴重な本は、思い切って購入しておかねばなりません。さて、「存在の贈与論的構造」…です。この概念に関連して、今村さんは次のように述べています。「生きて-あることは、存在が与えられて-あることで」あり、「人は自己の存在を何かによって与えられたと感じつつ生きて存在する」。この「与えられた」という感覚が重要です。この『社会性の哲学』のあとに続いて出版される『親鸞と学的精神』とも、根底のところでは思想的に結びついているように思います。ちょっとわくわくしますね。『社会性の哲学』から、大きなヒントをいただけるでしょうか。私には難解な内容ですが、味わいながら読んでいます。

【追記】■私はまだ読了していませんが、岩波書店の編集部が、以下のような解説さをされています(一部を、私が太字にしています)。本書で今村さんは、自著である『交易する人間』と『抗争する人間』の両者を貫く統一的観点を明確にしようとされているのです。

編集部より

 本書は,フランス現代思想を基盤にして労働や暴力の原理的な問題に焦点を当ててきた著者が,人間の原初的存在を贈与論的構造に位置づけて,現世内存在たる人間の現象と政治,経済,法の諸相を考察した大著です.本書の校正中,著者は惜しくも亡くなりましたが(2007年5月5日),これまで研究してきた哲学的人間学の集大成となる著作と言えるでしょう.
 人間は他者に取り巻かれている共同体と自然という二つの環境のなかで存在しています.人間の生誕ないし出現とはこの環境世界に投げ入れられることです.この投げ入れには投げ入れるものが存在しません.人間が生きて存在することは,この被投入を生きることです.このことを人間は必ずしも自覚しませんが,その原事実を感じ取ります.人間は「与えられて-ある」と感じるのです.この「与える働き」は語りえないものです.この「与える働き」に対して,人間は負い目をもつのだと著者は述べます.この語りえぬものは人間にとって「無限」であり,人間は自らの存在が贈与されているために,無限に対する返礼として自らを贈与する宿命にあることを感じ取っています.それゆえに,見返りを求めない純粋贈与となる自己贈与によって自己充足したいという欲望を人間はもつというのです.
 しかし,根源的な存在論としては自己破壊となる自己贈与の欲望をもつとしても,現実的には自己保存が自己破壊的贈与よりも優越します.自己否定の契機は抑制され,その欲望は他者に振り向けられます.自分以外のものを死に至らしめる代理死の制度化が供犠なのです
 人間の原初的存在はこのような贈与論的構造に位置づけられ,その原理は人間の社会生活と観念形態を貫きます.現実社会は,政治権力,国家,貨幣などを擬似的=代理的な無限としてつくりだし,それらに対する他者の犠牲というメカニズムが働きます.こうした視点に立って,政治,経済,法という社会性の諸相を考察するのが本書です.
 第一部の存在の贈与論的構造をうけて第二部で展開される,政治,経済,法についての考察では,大胆で斬新な議論がなされます.
 フランス現代思想のフィールドでの仕事がよく知られている著者ですが,この大著では,政治や経済を考察するために,西洋哲学・社会思想だけではなく,レヴィ=ストロース,モーリス・ゴドリエ,ピエール・クラストル,マーシャル・サーリンズ,エヴァンズ=プリチャードなど人類学者の仕事を検証し,議論の大きな射程のためにヘーゲルに立ち返っています.
 まだまだ多くの仕事を予定していたと思われる著者ですが,遺著となった本書は閉塞状況に陥ったともいえる現在の思想状況・社会状況のなかで,人びとを新しい地平に立たせる記念碑的著作であることはまちがいありません.

少しだけ更新しています…

■Blog title を少しだけ追加修正しました。英文の大学名・学部名を入れました。
■来年度にそなえて、メニューパーにある「授業」に、2014年度の時間割を掲示しました。
■メニューバーにある「卒業論文」では、「【9期生】2014年春卒業予定のゼミ生」の論文のタイトルを掲示してあります。今後は、「【10期生】2015年春卒業予定」のゼミ生の研究テーマがきまりしだい掲示していく予定です。また「【11期生】2015年春卒業予定」のゼミ生の氏名も掲示しました。
「ABOUT-A」の「社会的活動」に、以下を追加しました。

滋賀県(琵琶湖環境部・自然保護課)「滋賀生物多様性地域戦略策定に係る懇話会委員」(2014年1月〜2015年3月)
滋賀県(琵琶湖環境部・琵琶湖政策課)「つながり再生モデル検討会委員」(2014年1月〜2015年3月)
中津川市(教育委員会)「中津川市地域づくり型生涯学習実践講座講師」(2014年1月〜3月)

LINKのページに「岩手県・盛岡関係」のリストをアップしました。追加したの、以下のサイトです。

岩手県・盛岡関係

イワテバイクライフ
イワテライフ日記
青刈りぼんずの〜岩手のお散歩ツーリング
もりおかのアルバム
盛岡市
盛岡タイムス
愛LOVEもりおか★徒然日記
Iwate Blues
ネイティブ・モリオカン
てくり
文化地層研究会
流れる雲を友に(斉藤純)
岩手県立大学
岩手県立大学総合政策学部
岩手県立大学総合政策学部・卒論要旨の検索
岩手県立大学総合政策学会
環境政策講座
宇佐美誠史のホームページ
Researcher’s Eye(高嶋裕一のブログ)
岩手県立大学総合政策学部 見市建研究室
特定非営利活動法人いわてGINGA-NET
カシオペア連邦地域づくりサポーターズ

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