『連携アプローチによるローカルガバナンス 地域レジリエンス論の構築にむけて』(日本評論社)

20170510lorc.jpg ■ガーデニングや孫の成長のことばかりエントリーしていますね。安心してください。ちゃんと研究もしています。

■私は龍谷大学の地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)の研究メンバーです。もっとも昨年度までの2年間は研究部長の仕事が忙しく、あまり積極的に参加できていませんでした。今年度は、力を入れていこうと思います。ところで、近々、日本評論社から地域公共人材叢書『連携アプローチによるローカルガバナンス』が出版されることになっています。この本のねらいは、「日本の人口減少と高齢化の進行などの現実を直視し、「限界都市化」に抗した持続可能な都市機能を実現するための方策を探る」ことにあります。詳しくは、日本評論社の公式サイトの、こちらのページをご覧いただければと思います。各章のタイトルは以下の通りです。

はしがき
執筆者紹介
序章 連携アプローチから考察するローカルガバナンスと地域レジリエンス
第1部 自治体連携アプローチ — 地域資源の最適化を図る
第1章 都市圏ガバナンスの昨今 —アメリカのグローバル化に対峙するNew Regionalis
第2章 ツインシティズ都市圏におけるガバナンス — Metropolitan Councilを中心に
第3章 アメリカにおける広域都市圏の形成と役割
第4章 EUにおける都市政策の多様化と計画対象の広域化
第5章 イギリス大都市圏の広域自治体 — シェフィールド・シティ・リージョンを事例として
第6章 地域資源の最適化を図る — 東三河地域におけるマルチ・レベル・ガバナンスの様相
第2部 パートナーシップアプローチ — 地域アクターの有機的な連携を図る
第7章 英国の「パートナーシップ文化」のゆくえ —「ビッグ・ソサエティ」概念の考察から
第8章 持続可能な次世代地方都市のかたち — 地域力再生に向けた地方都市ネットワーク「スロー・シティ連合」
第9章 野洲川流域における流域ガバナンスと地域間連携
第10章 再生可能エネルギー事業にみる官民・民民連携 — 地元企業・市民団体・大学イニシアティブの事例から
第11章 大学と地域の連携による「学びのコミュニティ」の形成 — 京都発人材育成モデル「地域公共政策士」の取組から
第3部 新たな時代の地域を構想する — 地域資源の顕在化を図る
第12章 イギリスの社会的投資市場 — 金融仲介機関を中心として
第13章 コミュニティ・ファンドを通じた新たな地域の連携
第14章 広域的な地理情報システムの利用による新たな自治体間連携の可能性
終章 地域のレジリエンスを高める

■私も、第9章に「野洲川流域における流域ガバナンスと地域間連携」を書きました。総合地球環境学研究所でのプロジェクトの活動を元に執筆しています。構成ですが、以下の通りです。この中で社会学者は私だけなので、行政学や政治学を専門とする研究者が書かれたものとはトーンの違いがあるように思います。それも含めて、出版されることを楽しみにしています。

第9章 野洲川流域における流域ガバナンスと地域間連携
 9-1 「人口減少時代」における流域ガバナンス
 9-2 「鳥の眼」と「虫の眼」
 9-3 農村コミュニティの調査
 9-4 地域の「しあわせ」と流域ガバナンス
 9-5 「小さな空間ユニット」の連携

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