コミュニティの活動

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▪︎自分の研究テーマをキーワードでいえば、そのひとつはコミュニティということになります。そのコミュニティを研究している研究者のなかには、研究はするけれど、ご自身はコミュニティの活動には参加しない…そういう方も多数おられるようです。私、口では言いませんが、そのようなことをおっしゃる方たちに対して、「それでいいのかね…」と内心では思っています(こうやって書いてしまうと、言っているのと同じですけど)。私自身は、大学の地域連携活動に積極的に取り組んでいます(それは、大学や学部の教学戦略に基づいているわけですが…)。それら活動を通して、滋賀や大津の都市や農村のコミュニティの皆さんと様々なお付き合いがあります。そのようなお付き合いを、仕事ではありますが、けっこう楽しんでいるところがあります。また、自分の住んでいるところのコミュニティの活動も、できるかぎり(仕事や母親の生活介護とかちあわないかぎり…)前向きに楽しみながら参加しています。「楽しむ」というところが大切かと思います。おおげさに言えば、コミュニティ活動が、自分自身の広い意味での「幸せ」と結びついているかどうかが、大切なことなのだと思います。

▪︎今日は、年に1回の「ふれあい運動」の日でした。もともとは、奈良市が始めた取り組みのようですが、私が暮らしているマンションでは、年に1回、マンションの草むしりや、周辺の側溝の泥さらい等をおこなっています。マンションでの生活では、あまり隣近所とのつながりが生まれません。むしろ、そのようなつながりを避けるような物理的構造になっています。ですから、こういうときに、いろいろ会話をして顔見知りになることは、「よく言われること」ではありますが、やはりコミュニティにとって大切なことなのかなと思っています。うちのマンションでは、この「ふれあい運動」に加えて、2011年より防災訓練も実施しています。東日本大震災が、きっかけとなっています。災害や火災のときにお互いに助け合おうことが必要との認識から、そして年々マンション住民の平均年齢が高齢化していくということから、防災訓練を実施するようになりました。住民の4割弱ほどの皆さんがご参加くださったのではないかと思います。

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▪︎毎年、防災訓練には、近くの消防署から消防士の皆さんが、放水車に乗って応援に指導にかけつけてくださいます。本日も3名の消防士の皆さんが来てくださいました。そして、「避難訓練」の様子をご覧いただくとともに講評していただきました。「たとえ訓練であっても、濡れタオルで口や鼻を押さえて、前かがみになって避難してほしい」ということと、「仮想の出火場所にも消化器をもっていき、消化器は使わずとも、初期消火のための訓練を実施してほしい」という指摘をいただきました。「避難訓練」のあとは、模擬消火器を使った「消火訓練」、そして「AED」に関する講習を受け、最後はマンションに備え付けの消火ホースを使っての「放水訓練」も行いました。

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▪︎防災訓練のあとは、慰労会も兼ねて、炊き出し訓練が行われました。ボーイスカウトの指導者をされている方の指導で、カマドを公園につくり、飯盒でご飯を炊きました。飯盒で炊いたご飯に、あらかじめ作っておいたカレーをかけていただきました。赤ちゃんから老人まで、様々な年代の方たちが集まり、楽しい時間を過ごすことができました。もちろん、大人はビールをいただくことになります。ここが大切ですかも…ですね。

▪︎このような活動に、マンションにお住まいの皆さん全員が参加されているわけではありませんが、様々な年代の方たちが集まり、交流するきっかけになっています。新しく来られたマンションの管理人さんも、このようなマンションは初めてだとおっしゃっておられました。このような活動の中心になっているのは、もちろん自治会の役員の皆さんなのです。しかし、自治会の役員の皆さんだけで活動ができるわけではありません。毎年交代する自治会の役員さんを支える、有志のボランティアの皆さんがいるからこそ、このような活動が毎年実施できています。ボランティアの皆さんは、公園の花壇の整備や、夏祭り、餅つき…様々な活動の中心となって頑張っておられます。素敵なマンションだと思います。

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