琵琶湖博物館

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■昨日は、「社会学入門演習」・現地実習の2日目。琵琶湖博物館に行きました。私は、1991年度から95年度まで、滋賀県庁職員として琵琶湖博物館開設準備の仕事をしていました。そして開館した1996年度から98年度まで、滋賀県立琵琶湖博物館の主任学芸員として勤務していました。もう15年も前のずいぶん昔の話しです。

■私は、C展示室「湖の環境と人々のくらし」の展示担当でした。自分の専門分野の展示だけでなく、いろいろ担当をしなければなりませんでした。トップの展示などは、「担当させられた」展示でした。「 わたしたちのくらし50年」という展示です。こんな内容です。

「わたしたちのくらしは、1955(昭和30)年ごろをさかいに、大きく変化しました。 この立体年表には、1955(昭和30)年から2005(平成17)年までの50年間におきたできごとだけでなく、時代をうつしたテレビニュース、 それぞれの時代のなつかしい電化製品や食品、生活用品、おもちゃ、本、雑誌、レコードなどが展示されています。50年間のくらしの変化をふりかえることで、今の「ゆたかなくらし」のなかでわすれてしまっている、 以前のくらしのこまかな記憶が、すこしづつよみがえってきます。 そのような記憶をもとに、いまのくらしの「ゆたかさ」とは何なのか、 そしてくらしの変化が環境をどのように変えたのか、考えてみましょう。」

■博物館が開館したときは、通路の左側までしか展示はありませんでしたが、開館した年も入れれば開館後18年がたち、通路の右側までに展示が「伸びて」います。「社会学入門演習」の私のクラスを履修しているB君が、「僕は、昭和が好きなんです」と展示に見入っていました。君たちは、平成生まれですものね〜。

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■博物館が開館してから長い時間が経過しているので、中には、現状にそぐわない展示内容もあります。しかし、展示を更新することは、財政的にもすごく大変なことなのです。県庁や県議会が予算を認めないといけません。かなり大きな仕事になってしまいます。そこで、全面更新とまではいかなくても、少しずつ、一部の展示は新しくなったり(トップの「わたしたちのくらし50年」のように追加される)、あるいは新しく付け加えられます。この巨大なマイマイカプリとカタツムリの模型は、親しい学芸員のYさんが担当した「オサムシ」関連の企画展で製作されたものだと思います。実物の20倍です。妙に惹かれてしまいました。


■この動画は、A展示室「琵琶湖のおいたち」という展示室の片隅にある小さな動画です。現在は、学芸員のトップにたつTさんが子ども達をつれて、古琵琶湖の化石を探しにいくという設定と撮られたものです。映っている子どもたちは、全員、学芸員の子どもたち。懐かしいですね〜。もちろん、うちの子ども2人も化石を探しています。小さい時のまま、動画のなかに子どもが「保存」されています。少し不思議な気持ちです。

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