仙台の素敵なお店と食

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20160326sendai1.jpg ■宮城県仙台市に出張するといえば、「それじゃ、牛タンを食べた?」と聞いてこられます。しかし、私自身は仙台の牛タンにはあまり関心がありません。牛タンが嫌いというわけではありません。焼肉店でいただく牛タン塩は、大好きです。また、仙台で牛タンをいただいたこともあります。なんというか、仙台には何度も来ているので、もう牛タンを食べる必要がない…そんな気持ちなのかもしれません。仙台1日目の晩は、共同研究者である谷内茂雄さん(京都大学生態学研究センター)と一緒に、どういうわけか、「にいがたや」というお店で食事を摂りました。実際、新潟のお酒がメインのお店でした。料理の味も良かったし、酒も美味しくいただきました。しかも、お店を仕切っておられた店員さんがとても素敵な女性でした。ちなみに、仙台の方とのこと。人を和ませる雰囲気と会話に感心しました。「看板娘」…という感じでしょうか。彼女は旅行好きなのだそうです。この「ふちこ」さんは「太陽の塔」とともに旅行先の大阪で購入されたとのことでした。仙台で大阪を発見です!!

■2日目の昼は、「仙台麻婆焼きそば」をいただきました。この「仙台麻婆焼きそば」については、全く知識がありませんでした。最近、仙台の若者のソウルフードと言われてるのだそうです。wikipediaの情報ですが、「麻婆を使い、具は豆腐に限定しない」、「麺は焼くか、揚げたものとする」、「宮城県中華飲食生活衛生同業組合の認定人が認定したものとする」、この3つの条件が必要なのだそうです。歴史については、wikipediaにはこう書かれています。

1970年代前半に、仙台市内の中華料理店「まんみ」にて賄い料理として提供したのが始まり。その後同店の正式なメニューとして加えられたが、人気メニューとは到底言えない料理だった。しかし2013年、『秘密のケンミンSHOW』で「仙台市民なら誰もが知っているメニュー」として取り上げられた。テレビ番組放映後、仙台マーボー焼そばを注文する客が大きく増加したことで、宮城県中華飲食生活衛生同業組合は対応に苦慮。発祥の店である「まんみ」が中心となって「マーボー焼そば推進委員会」を設立し、同年10月より仙台市の新たなご当地グルメとして普及させてゆくこととなった。

■テレビに取り上げられた2013年から話題になっているわけですから、なんだかずいぶん最近の話しのようです。とはいえ、好奇心に勝てず試してみることにしましたました。半信半疑だったわけですが、いや、なかなかな美味しいのです。仙台でないと食べられないのかなと思っていたら、職場の方から、大学の門を出たところにある中華屋でもメニューにあるとのことでした。灯台下暗し…です。

秋田駅で(地球研出張2)

20160323akita9.jpg ■出張の楽しみは、「地方の食」と共に、私の場合は「ローカル鉄道」ということになります。秋田駅の在来線は、新潟市の新津駅からスタートし秋田駅を終着駅とする羽越線と、福島駅からスタートし山形県を抜けこの秋田駅を通って青森駅に至る奥羽本線の2つになります。もっとも、後者の奥羽本線の追分駅から分岐し、男鹿半島に向かう男鹿線の気動車も秋田駅に乗り入れています。

■右の地図をご覧ください。これは、車で大潟村に行った際に地図アプリで残した画像です。水色の丸印が、私のいた場所です。八郎潟は、琵琶湖に次いで大きな湖でしたが、干拓事業により大部分が陸地になりました。八郎潟の中にできた陸地は大潟村になりました。湖の周辺地域も干拓されました。地図では、八郎潟となっていますが、制度的には、「残存湖」「調整池」と呼ばれています。つまり、干拓事業によって生まれた大潟村で行われている農業のための巨大な溜池の役割を担っているわけです。言い方を換えれば、国家による巨大開発事業の定義を押し付けられている…という側面を持っているのです。しかしながら、地域の人びとは、残された湖のことを決して「残存湖」「調整池」とは呼びません。まるで、国の名付けに対抗するかのように「八郎湖」という名前で呼んでいます。この辺りは、環境社会学的に非常に興味深いところですが、ここでは鉄道の話しに戻りましょう。

■八郎湖の東側を走っているのが奥羽本線です。奥羽本線から分岐している八郎湖の南側を男鹿半島に向かって走るのが男鹿線です。単線で電化されていません。気動車が走っています。下の写真のうち上段が男鹿線の気動車です。男鹿半島は、あの「なまはげ」で有名であることから、この男鹿線は「男鹿なまはげライン」の愛称が付けられています。気動車の入り口にも「なまはげ」が描かれています。本当は、このローカル線に乗って男鹿半島まで行ってみたいのですが、出張の仕事があるためそのようなことはできません。いつか個人的な楽しみでやってきたいと思います。ちなみに、男鹿半島と干拓事業によって誕生した大潟村は、「ジオパーク」に成っています。「日本が大陸から分かれ、日本海を形成し、大規模気候変動による環境の移り変わりを経て今日に至った、過去7,000万年間の大地の歴史を、ほぼ連続して観察できる地層がそろって」いるそうです(「男鹿半島・大潟ジオパーク」)。

■下の写真の下段の方は、奥羽本線を走っている特急「つがる」です。正面には、電光掲示で岩木山とリンゴが表現されています。この特急、鉄道に詳しい方からお聞きしたのですが、大変珍しいらしいのです。というのも、2011年4月から写真に写っている485系3000番台の列車は、E751系に変わっており、この日は、たまたま検査か何かでE751系が走ることができなかったので、代わりに…ということらしいのです。そうか、そんなに珍しいのならば、今のうちに乗っておくべきだな…と思うのですが、出張中ですからそんなわけにはいきません。

■これらの写真は、22日(日)は、朝、秋田駅の少し北の方にある追分駅まで移動した際に撮りました。追分からは、車に乗って、八郎湖周辺地域で八郎湖の環境保全に関わる活動をされている団体を訪問したり、潟上市が所有管理している八郎潟の漁具類の収蔵庫等を見学させていただきました。鉄道に集中してエトリーしましたが、「安心してください。仕事しています」…です。

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秋田・八郎湖(地球研出張1)

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■しばらく、更新のゆとりがありませんでした。ということで、まとめて更新します。卒業式は先週の18日(金)でしたが、その翌日19日(土)から21日(月)までは、秋田県八郎湖に関する視察と研究会で秋田県に出張、その後、22日(火)から24日(木)までは宮城県仙台市で開催されている「日本生態学会」。というわけで、今、仙台のホテルでブログを更新しています。まずは、秋田の報告から。

■秋田には、総合地球環境学研究所のプロジェクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会―生態システムの健全性」の中で行っている「国内湖沼の環境ガバナンスに関する比較研究」の関連で出張しました。金沢大学の大野智彦さん、総合地球環境学研究所の淺野悟史さんと一緒です。伊丹空港から天候の悪い中プロペラ機での出張となりました。ちょっと前には、いろいろ話題になったあのプロペラ機です…。「揺れるだろうな〜」と思い、眠ることにしました。ちょうどうまい具合に前日はあまり眠っている時間がなかったので、即爆睡状態になり気がついたら秋田でした。この季節、秋田は関西と比較してやはり寒かったですね〜。

■今回の出張の研究面での具体的内容については別途報告するとして、まずは「秋田の食」から。出張の楽しみは、やはり地方の料理をいただけることですからね。上段右は、「比内地鶏の親子丼」と「稲庭うどん」です。漬物には、「燻りがっこ」も付いてきました。駅ビルにある観光客向けのレストランではありましたが、なかなか美味しくいただくことができました。今回の「秋田の食」は、ここからスタート。昼食後は、寒いなか、八郎潟の干拓事業の現場を現地の皆さんに説明をしていただきながら視察しました。ということで、晩は暖かい食事が欲しくなりました。下段左は「だまっこ汁」。ご飯を半分すりつぶし(半殺しと秋田では言います…)、それを団子状にして焼いたものが入っています。材料はキリタンポと同じです。秋田の家庭では、こうやっていただくのだそうです。下段右は、「比内地鶏のつくね汁」。ちょっとピリ辛に仕上げてありました。両方とも、非常に美味しくいただきました。

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