オーバーナイトハイク、誰が一緒に歩いてくれまれんか。

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▪️龍谷大学には、2人1組で京都市内を徹夜で約50キロ歩く「オーバーナイトハイク」という催しがあります。親鸞聖人のご生誕日(5月21日)をお祝いし、その精神を学ぶ学生主催の創立記念降誕会(ごうたんえ)の一環で毎年開催されています。私は、定年退職まであと3年しかありません。その間にこのイベントに参加したいのですが、今年はすでに仕事が入っています。残念。だから、2025年と2026年の2回しかチャンスがありません。このイベント1人では参加できないんです。2人で一緒に、相手がいてくれるおかげで、自分も完歩することができたと感じるところが大切なようです。どなたか、来年度以降、一緒に歩いてくださる方、おられませんかね。

▪️急に歩くと大変なので、2ヶ月前くらいから、5km、10km、20kmと距離を伸ばして、練習の最後、本番の2週間前ぐらいに30km歩けたら、きっと50kmを無理なく歩けると思います。私は、毎年100kmウォーキングに参加してきたので、なんとなく完歩のコツがあるように思っています。個人練習と合同練習を積み重ねると、必ずとは言えませんが、おそらく完歩することができます。

血糖値を測定する。

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▪️昨日は、午前中、滋賀県庁でのミーティングの後、午後からは大学に戻りました。4月から特別研究員(サバティカル)になるので、まずは研究室を整理整頓し、研究環境?を整えることを行いました。いらないものをまずは断捨離し始めました。1年かけて、ゆっくりと書籍の処分にも手をつけます。廃棄、譲渡、売却、PDF化、保存、その作業を進めます。

▪️15時からは農学部の石原健吾先生のラボを訪問し、いろいろご指導をいただきました。ありがとうございました。石原先生は、ご自身も元々は自転車競技をされていたスポーツマンです。最近では、自らのデータを取りながらトレイルランで160kmを走ったりもされています。ご専門はスポーツ栄養学。「スポーツ栄養学」を一般人の健康増進、競技者のパフォーマンス向上という両面から研究されています。

▪️昨日は、前者の「一般人の健康増進」という観点から、病気持ちの私の健康維持に関してご相談に乗っていただいたわけです。大変丁寧にお話をしてくださいました。加えて昨日は、特に、血糖値をリアルタイムで測定できる「FreeStyleリブレ」というセンサーを二の腕に取り付けるご指導を受けました。厚さ5mmほどの丸い円盤状のセンサーの中央には短いとても細い針が出ていて、その針が皮膚の下の細胞と細胞の間に存在するグルコースを測定するのです。グルコースは血管を通って体中に運ばれ、毛細血管から間質液へ、さらに間質液から細胞に入って利用されているので、この間質液中のグルコースがわかれば、グルコースと強い相関がある血糖値もわかるというわけです。で、その情報をスマホのアプリで受け取るのです。トップの写真、左側、写真に写った二の腕に丸い円盤のようなものが見えると思いますが、それが「FreeStyleリブレ」になります。

▪️このセンサーを装着することで、私は石原先生の研究に協力しながら、自分自身の血糖値の傾向を理解することができます。今までは、月1回の血液検査だけが頼りでしたが、今回は2週間だけですが、リアルタイムで測定できることになります。研究に協力する内容ですが、階段の上りと下りとでは、どちらが血糖値を消費するのか…たしかそういうふうに説明してもらったのですが…違っているかもしれません。石原先生から、後で、運動のメニューを送ってもらうことになっています。

▪️アプリを起動させてから1時間ほどで使えるようになりました。安心しました。健康の範囲内です。例えば、個人的な実験として、オニギリを食べてみる。餅を食べてみる。餡子の入った今川焼きを食べてみる。そうして血糖値がどう変化するのかを確認してみたいと思います。ストイックな食事制限をしてきましたが、もう少し余裕ができるかもしれません。また、食後、どのタイミングで、どのように運動すれば血糖値の上昇を抑えることができるのか、その辺りも探りたいと思います。そうやって、糖尿病と共生できるライフスタイルを探りたいと思います。

▪️「なんでそこまで必死になっているんや、アホちゃうか」と言われるかもしれません。でも、それは糖尿病の母親の介護を10年続けて、きちんと対応しないとどうなってしまうのかを、よく知っているからです。そもそも糖尿病は、万病の元。様々な病気のリスクを高めます。母親は、壊疽にこそなりませんでしたが、目が見えなくなり、何度も脳内出血をしました。いずれも糖尿病が原因です。まあ、そのようなわけで、今回の実験もあえて「楽しんで」います。石原先生の研究室を紹介したポスター(トップ右の写真)には、「自らの体の測定を通して、基礎的な栄養学と実践力を養う」と書かれています。私はゼミ生ではありませんが、勉強させていただきます。

▪️ちなみにアプリで最初に測定された私の血糖値103でした。その後、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」に立ち寄り、美味しいおでんと蛸の刺身をいただくと、血糖値も少し上昇し始めました。もちろん、糖質を含むビールや日本酒は飲みません。焼酎の湯割りです。まあ、数値は緑の範囲なのでとりあえずまだ大丈夫なのかなとは思います。私が心配するのは、急激に血糖値が上昇する血糖スパイクと呼ばれる現象です。自分にもそのような症状が起きているのかどうかを確認したいと思っていました。まあ、誰しも食後は血糖値は上昇するのですが、私の数値をどのように評価するのかについては、主治医にお聞きするしかありません。データを溜めて、次回の診療の時に相談をしてみようと思います。

▪️石原先生には私のスポーツでの経験を聞いていただきました。アスリートでもスポーツマンでもない、前期高齢者になったただのおじさんの経験なんですが…。例えば、フルマラソンに挑戦している時、30kmを超えると途端に走れなくなりました。ゴールしたあとは悪寒が生じてしまいました。100kmウォーキングでも同様です。50km歩いたところで、それほど気温は低くはないのですが、やはり悪寒が生じました。個人練習で50kmを歩いた時も、やはり悪寒が生じました。石原先生にも確認しましたが、これって全部「低血糖」のようです。運動で血糖を消費しているにもかかわらず、糖の補給がないから動けなくなり、体温さえも維持できなくなり、悪寒が生じたわけなんですね。こういう話をお聞きしながら、こうやって、自分の身体に敏感になること。悪くはないと思っています。特に持病を持っていると余計ですね。自分が専門とする社会学の立場からすると、健康に敏感になっている自分自身に対して批判もできるわけなんですが、それでもやはり、悪くはないと思っています。楽しもうと思います。

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▪️石原先生からは、写真のような食品を試してみてはと勧められました。一番左のものと、オレンジのもの、アルミの袋のもの、これらはいずれもご飯に混ぜて一緒に炊くものです。原料は、コンニャクとか、セルロースという繊維質とか、アルミの袋のものはたしか麦かな。小さなお麩のような感じですね。いずれも、食欲を満たしつつ、カロリー摂取を抑える食品です。緑は麺ですね。食事を工夫しながら、運動もきちんと行いながら、血糖値を測定することを面白がってみたいと思います。

▪️石原先生のご専門は「スポーツ栄養学」ということもあるのでしょうが、またフルマラソンを走ることをやや強めに勧めていただきました。加えて、秋の100kmウォーキングも昨年と同様に応援してくださるとのことでした。ありがたいことですね。

「びわ100 2023」の大会報告書

20240301biwa100-1.jpg▪️昨日、第9回 びわ湖チャリティー100km歩行大会「びわ100 2023」の大会報告書が届きました。チャリティーということで、大会参加者の参加費や協賛金を含めた収入から、180万円が複数の団体に寄付されました。琵琶湖の周りを歩いて琵琶湖のために活動している団体を応援するわけです。

▪️私は、これまでこの「びわ100」を5回完歩しています。ただし、昨年は雨も降ってきてかなり大変なウルトラウォーキングになりました。報告書には以下のように書かれていました。申込者805名、当日歩行者723名、棄権者82名、完歩者498名、リタイア者225名、完歩率68.8%。完歩率があまり高くないのは、雨でコンディションが相当悪かったですからね。50kmを超えたあたりで、足の裏は雨水でふやけて真っ白でした。というわけで、完歩したので、完歩者の名前の一覧の中に、自分の名前を見つけることができました。

▪️年代別申込者ですが、10代9名、20代77名、30 代87名、 40 代206名、 50 代269名、 60 代130名、 70 代26名、 80 代1名でした。すごいですね、80代で完歩。26時間26分の成績を残しておられます。この方のように80代になっても歩けるでしょうか。というのも、気になることがあるのです。60 代130名から70 代26名とガクンと減ってしまうことが気になるのです。 70代になると途端に申込者が減っています。やはり70代で体力が相当落ちるのでしょうね。私も、今年から高齢者(前期高齢者)になったわけですが、どこまで体力を維持し続けることができるでしょうね。前期高齢者の段階で蓄積した体力を、後期高齢者になってもどれだけ維持できるのか。そのあたりなんでしょう。

▪️おそらく、今年の秋も歩くことになると思います。これまでの「びわ100」関連のこと、このブログで詳しく報告しています
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2023年のクリスマス

20231225christmas.jpg ▪️昨日の晩、大学時代の同級生Iくんからこの写真がe-mailで送られてきました。Iくんとは、大学オーケストラで同期でした。私はバイオリン、彼はホルンを吹いていました。卒業した後は、彼はどういうわけか日本風に年賀状ではなくて、クリスマスカードを送ってきてくれました。その多くは、ハワイから送られてきたものでした。

▪️Iくんは、卒業後、フルマラソンにハマりました。特に、12月は毎年のようにホノルルマラソンを走っていました。私も、2017年にホノルルマラソンを走ったのですが、その時、偶然にもIくんと出会うことになりました。Iくんはその時点ですでに23回もホノルルマラソンを走っていて、この年は、大会運営のボランティアとして参加していました。その時のことは、「2017ホノルルマラソン」という投稿に書いています。もしよろしければ、お読みください。この時は私は、早期退職されましたが、以前同僚であった原田達先生や息子と一緒に走りました。良い思い出です。

▪️Iくんのメールには次のようなことが書かれていました。「僕の方はマラソンの全国行脚がようやく15都県終わったところでまだまだ先は長いです。琵琶湖マラソンも一般開放されたので近々走りたいと思いますが東京マラソンが当選したので今回はパスしました。脇田さんはホノルルの後走ったりしていますか?」。ああ、残念ですね。ホノルルマラソンは、良い思い出なのですが、その後、私はフルマラソンを走らなくなってしまいました。今から思えば残念なことです。また、走ってみようかな。ウルトラウォーキングで100kmを歩いていますが、フルマラソンは私の場合、相当練習をしなくては走ることができません。どうしよかな。しかし、Iくんは1道1都2府43県のマラソン大会を全て走ろうと計画しているようです。驚きました。すごいですね。

▪️さて、Iくんからの写真は、東京のスカイツリーを写したものです。これって、クリスマスと関係しているのかな。調べてみると、11月9日(木)からはイルミネーションがスタートしており、東京スカイツリータウン全体を約46万球のきらびやかなイルミネーションが彩ってこのようになっているらしいのです。すごいですね。今日は、最終日、プロジェクトマッピングも行われるようです。

▪️今朝、娘から動画が届きました。サンタクロースからのプレゼントをリビングで見つけて喜んでいる孫たちの動画です。上の孫は小一で、周りの友達からはサンタクロースについていろいろ聞いているようです。動画には、「11月ごろはサンタの存在を怪しんでいましたが、昨夜はサンタさんを出迎えるために率先して部屋を片付けるなどしていました。まだもう少し信じていてほしいなぁ」という娘のコメントが添えられていました。もう娘たちのようにクリスマスをお祝いする習慣は、我が家では消えてしまいましたが、クリスマスになると、母校・関西学院大学のことをいろいろ思い出しまます。これは、YouTubeにアップされたクリスマスの動画です。母校は、こういう学外に対しての情報発信が上手になりましたね。同窓生は反応します。そのあたり、私が在籍していた頃とは、違っているように思います。

第9回「びわ100」の写真(2023年びわ100 その6)

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▪️先月14日と15日の2日にわたって開催された「琵琶湖チャリティー100km歩行大会」=「びわ100」の時の写真です。業者さんが撮影された写真の中から記念に購入させてもらいました。1枚目は、運営側で頑張っておられる小林幹雄さんとのツーショットです。記憶が曖昧なんですが、私がこの「びわ100」に参加するようになったのは、こちらの小林さんのおかげなんです。確か、「世界農業遺産」絡みでご相談をしたような記憶が…。小林さんの方は、私のことをご記憶くださっていたようで、ゴールする私に気がつかれて、この写真に一緒に写ってくださいました。「ご縁をいただく」という表現がぴったりかも。ありがとうございました。赤いパーカーを着ているのは、第1チェックポイント(32kmぐらい)に到達する直前ですかね。まだ、元気がありました。

▪️で、来年も歩くのかな…。たぶん、人生6回目の完歩に向けて挑戦するではないかと思います。

【追記】▪️2023年度の「びわ100」に関連する投稿です。
第9回「びわ100」の反省会(2023年びわ100 その5)
第9回「びわ100」の結果(2023年びわ100 その4)
第9回「びわ100」5回目の完歩を振り返る(2023年びわ100 その3)
第9回「びわ100」私を支えてくださった皆さん(2023年びわ100 その2)
第9回「びわ100」で5回目の完歩(2023年びわ100 その1)

深草キャンパスから歩く。

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▪️火曜日の午後は、留学生のための授業「日本の社会・文化B」です。韓国、台湾、中国、ベトナム、タイ、ドイツ、イタリア、ベルギー、フィンランド、ウクライナからの留学生の皆さんが履修されています。

▪️この授業では、日本人の自然観・宗教観のようなものに焦点を当てて、授業をしています。宮崎駿さんのアニメ「もののけ姫」とか、福井県の若狭地方で伝承されてきた森の信仰に関する動画とか、いろいろ教材に使いつつ授業をしています。写真は、福井県の動画を観た後に、グループに分かれてディスカッションをしているところです。盛り上がっていました。もちろん、言語は「日本語」でと指定しています。みなさん、よく日本語を勉強しているし、使えるんですよね〜。すごいです。今日は、福井県の事例から窺い知ることのできる「宗教観」と、自分の国の一般の皆さんの「宗教観」との比較をしてもらいました。グループ内でも、国籍が違うので、いろいろ驚くような発見があったようです。

▪️授業が終わった後、諸々の用事をすませて、そのあとは徒歩で京都駅までいくようにしています。まあ、火曜日、週に1回ということでしかないのですが、今日も歩きました。これから、火曜日の授業の後は歩くことにしました。ということで今日は、3.36km、36分57秒、でした。歩くこと、ウォーキングについて最近気がついたことがあります。筋肉の使い方です。ウォーキングの際、尻の筋肉を意識するようにしたのです。そうすると、歩幅が伸びました。これは、素晴らしい。良いことに気がつきました。

第9回「びわ100」の反省会(2023年びわ100 その5)

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▪️昨晩は、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で、「びわ湖チャリティー100km歩行大会」=「びわ100」の反省会を行いました。参加されたのは、滋賀県庁の職員で、今回の「びわ100」参加された4名の皆さんのうち、都合がついた3名の皆さんです。最後は酒飲みのアホな話になりましたが、最初はガチで反省会になりました。

▪️4人のうち優れた記録を残されたお2人は、休憩は、なんと5分しか取らないのだそうです。昨年の大会(第8回)から得られた教訓なのだそうです。長く休むと動けなくなるからです。私のように30分も休憩してしまうと、逆効果のようです。あと、最初から最後まで、だいたい12分/kmでほぼ同じスピードで歩かれていました。そのほかにも、いろいろ教えていただきましたが、なんといっても練習量については驚きました。4名の中のお1人は、午後から休暇をとって勤務先から自宅に向かって歩こうとしたところ、雨が降ることがわかり、自宅までとほぼ同じ距離を逆方向に、雨の降っていない京都まで電車で移動し、そこから勤務先まで歩かれたのだそうです。写真は、スマホのアプリに残された記録です。やはり、相当、努力されています。練習量が違います。

▪️自分の場合だと、JR瀬田駅と瀬田キャンパスの間は、いつも歩いて、時々自宅まで歩いて帰る(20km)…そんな感じでしょうか。あるいは、瀬田キャンパスから大津駅前の「利やん」まで歩く(10km)とか。なかなかできることではありません。でも、やってみる価値はあります。チャレンジしてみます。

第9回「びわ100」の結果(2023年びわ100 その4)

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▪️第9回「びわ湖チャリティー10km歩行大会」=「びわ100」の細かなデータ、公式サイトで確認することができます。この「びわ100」は「びわ湖畔100kmを歩く自分の本気と出会う挑戦」です。人と競う大会ではないのですが、それでも親しい方たちとのウォーキングの結果を比較すると、自分自身のウォーキングを改善していくためのポイントが見つかるような気がします…がどうでしょうね。

▪️この表は、一緒に「びわ100」に出場した滋賀県庁職員の皆さんと私のウォーキングのデータをまとめたものです。到着時間とその時の順位をまとめてみました。では、このデータはどこから入手したのかというと、「びわ100」の公式サイトで公表されているのです。「びわ100」では、「IBUKI」というGPSを装着して歩くことになっています。このGPSが発信したデータが、こちらでご覧いただけます。今回の「びわ100」には、805名の方がエントリーされたようです(エントリーだけで実際は歩いておられない方もいるのではないかと思います)。その方達のウォーキングの経過が地図上で確認できるのです。私の番号は「388」でした。右上の「出場者を絞り込む」の空欄に脇田と入力してみてくだい。私も含めて2人の脇田さんに絞り込まれます。そのうちの「脇田健一」をクリックとして選択していただく、私の経過がわかるようになっています。地図上で「388」の番号がコースを移動していきますが、これが私です。

▪️スピードの早いアスリートの皆さんは別格ですが、過去の「びわ100」で一緒に出場した滋賀県庁のTさんUさん、そして今年新規採用で県庁に入植したFさんHさんとの記録を比較してみましょう。CP1というのは第1チェックポイントのことです。私は番号の関係で、TさんやUさんよりも少しだけ早めにスタートしました。ということで、第1チェックポイントでは、それほど差はありません。でも、ここからTさんUさんの実力が発揮されます。一部のアスリートとまではいかないにしろ、お2人は大変な健脚の持ち主です。第1チェックポイントをスタートして第2チェックポイントに向かうわけですが、すぐにお2人に抜かされてしまいました。頑張ってついていこうとしましたが、無理でした。ここで無理すると完歩できません。自分のペースを大切にしなければなりません。ついていくことはすぐに諦めました。新規採用の若手のお2人は、とっくに第1チェックポイントをスタートしていました。

▪️第1チェックポイントから第2チェックポイントまでは20.7kmです。普段だと、普通に歩いても4時間ほどで歩ける距離なのですが、疲れが溜まっていたのでしょう、第2チェックポイントから4時間48分もかかってしまいました。それに対してTさんとUさんは、4時間を切っておられます。快調です。このあたりで、元々の脚の強さや練習量の差が現れてくるように思います。しかも、私は第2チェックポイントでおそらく30分程休んでしまいました。まだ、直接お聞きしていませんが、TさんとUさんは、そんなにゆっくりは休憩されていないと思います。お2人は、そんなに休んでしまうと歩き始めるのに大変だということをわかっておられますから。私はゆっくり休憩してしまい、その上で、なんとか気力を出して歩き始めましたが、次の第3チェックポイントまでは、17.8kmですが、私は約5時間かけて歩いています。つまり、1kmを17分ほどかけて歩いていることになります。ゆっくり散歩するよりもゆったりしたスピードです。これは、呑気に歩いているわけではなく、足の痛みで歩けなかったのです。TさんとUさんは1kmを12分を切るスピードで歩いておられます。最初から、コンスタントに同じスピードで歩かれている感じです。

▪️ちなみに、新採のFさんとHさんはどうかといえば、最初は飛ばしておられましたが、だんだん疲れが出て来たせいか、スピードが落ちていきます。Fさんは第3チェックポイントでリタイア。Hさんは、第3チェックポイントの手前で、先輩のTさんとUさんに追い抜かれたようです。やはり、100kmという長い距離を考えてできるだけ同じスピードで歩くことが良いように思います。自分自身の適切なスピードを見つけないといけませんね。

▪️この後も、なかなか興味深い展開になります。順位をご覧ください。TさんとUさんは、どんどん順位を上げていきます。スピードを上げたというよりも、先を歩いていた方達が疲れてしまいスピードが落ちて来たのを、結果として追い抜くことになってきたのではないかと思います。もちろん、TさんとUさんの間にも差が生まれてきます。とはいえ、TさんとUさんの時間差は、11分ほどでしかありません。順位も、55位と47位、お2人とも満足されているのではないかと思います。新採のHさんは、飛ばしすぎた影響が出たのでしょうか、お2人の先輩よりも1時間近く遅れてのゴールでした。とはいえ、20時間代です。で、私はといえば、25時間14分45秒ですからね。TさんとUさんからは、5時間も遅れてのゴールになります。第3チェックポイント、第4チェックポイントでも、あわせて1時間ほどは休んでしまっています。これでも私は精一杯歩いているのですが…。Tさん、Uさん、Hさん、本当に立派な記録だと思います。

第9回「びわ100」5回目の完歩を振り返る(2023年びわ100 その3)


▪️これまでの投稿でご報告したように、10月14日(土)から15日(日)、2日にわたって、「びわ湖チャリティー100km歩行大会」=「びわ100」に出場しました。徹夜で100km(正確には102km)歩きました。今回の5回目の完歩を、きちんと振り返っておこうかと思います。

▪️14日の朝10時に滋賀県の長浜市の「豊公園」をスタート。まず最初は、彦根市(彦根城の周りを歩きます)、東近江市を通り、近江八幡市にある第1チェックポイントまで。このあたりまでは、長袖だと暑く、半袖のTシャツで歩きました。最初は、ワコールのCW-Xの長袖をきていましたが、暑くなり、彦根市の手前で途中で脱ぐことになりました。ちょっと面倒でした。この季節は朝晩の寒暖の差が大きいので、暑さ寒さで着るものを簡単に調整できるようにしておくことが必要かと思います。さて、距離についてですが、スタート地点からこの第1チェックポイントまで32.1kmです。まだ、全体の30%程度しか歩いていません。ボランティアの方が笑顔で「残り70kmです、頑張ってください」とおっしゃいましたが、そういうふうに考えると辛くなります。できれば、「次の第2チェックポイントまでは、だいたい20kmほどです。頑張ってください」といっていただきたかった…というのが私の本音ですかね。自分自身は、次のチェックポイントまでの距離を頭の中に置くようにしています。

▪️第1チェックポイントに到着したのが、16時10分頃でした。今回は、「IBUKI」というGPS装着して歩いています。私の場合は、リュックのショルダーストラップに装着していました。このGPSのおかげで、自動的に通過時間がチェックされていきます。私の場合は、スタートからの経過時間は、6時間9分18秒でした。このあたりまでは、脚が多少は疲れてきていますが、まだそれほど痛みもなく、雨もまだ降っていません。ということで、この第1チェックポイントで10分ほど休憩して、再びスタートしました。ここでゆっくり休憩をしていると、身体のエンジンが再び温まるまで時間がかかり、スピードが出にくくなくなります。とはいえ、スタートした後、この段階でも、何人かの方達に抜かれてしまいました。この「びわ100」は順位や時間よりも完歩を目標にしており、抜かされても気にする必要はないのでしょうが、自覚はあまりないものの、脚に疲れがでて前に進めないことに気が付くことになります。ほぼ、同時にスタートした滋賀県庁の知り合いの皆さんにもあっと言う間に抜かされました。これは、基本的に私の練習量が足らないせいだと思います。「びわ100」に参加して、完歩した後、毎回「もっと練習をしなければ」と反省するのですが、その反省も長持ちしません。ウルトラウォーキングのための練習って、どうしたらいいんだろう。もうひとつ、今回は、使いませんでしたが、ガーミンのようなスマートウォッチを利用できれば良いのかもしれません。オーバーペースや遅れをより自覚できるのかなと思っています。息子にプレゼントしてもらったものがあるので、それを使ってウォーキングの練習に取り組んでみようと思います。

▪️第1チェックポイントをスタートした後、まずは野洲市の湖岸を歩きました。そして守山市の第2チェックポイントを目指しました。この区間は、右側(西側)に琵琶湖を眺め、左側(東側)に田園風景を眺める、そのようなコースになります。再スタートしてしばらくすると、天気予報通り、雨が降り出してきましたて。背負っているトレールランニング用のリュックからGORE-TEXの雨合羽上下を取り出して、身につけました。雨よけだけでなく、この季節だと防寒にもなります。ただ、雨が降ると、この区間の歩道の具合が悪くなってきます。振り始めの段階は良いのですが、歩道に水が溜まってくると、脚にとっても負荷がかかってきます。できるだけ水溜りを避けようと無駄な距離を歩くことになるからです。日没後、暗いなかで水溜りを避けようとすると、車のライトの逆光もありますし、大変神経を使うのです。少しずつですが、疲れが増えていくのではないかと思います。さらに、全て水溜りを避けられないので、靴はもちろん、靴下の中までびしょびしょになります。足の裏はふやけて真っ白になります。参加者の中には、靴の上にカバーをして水が中に入ってこないように工夫されている方がおられました。また、逆に、ランニング用のサンダル(ワラーチというのかな)を履いている方もおられました。これも、なるほど…と思いました。蒸れることがありません。まあ、このサンダルは無理だけど、カバーは私もやってみようかなと思うのですが…。まだ利用した経験がありませんけど。

▪️この野洲のあたり、この第1チェックポイントから第2チェックポイントまでの区間は、昼間は美しい風景が眺められて気持ちが良い場所なんです。しかし日没後は、非常に単純といいますが、ライトをつけた車がどんどん通り過ぎていく暗い場所になります。そのようなライト、私の目にはとても眩しくてやや負担になりました。そのような中を歩くのは辛いわけです。過去4回完歩した際もそうだったのかな…。ただし、今回私は、片耳にイヤフォンをつけて歩きました。小さな散歩用のラジオを今回は持参していたのです。デジタルチューニングです。これは、すごく助かりました。両耳が塞がっていると危険ですが、これだと周りの様子もわかります。私は音楽番組が多いFM放送ではなく、おしゃべりの多いAM放送の方を聞いていました。今は、電波の届きにくいところではAM放送をFM帯でも聴くことができます。適宜周波数帯を切り替えていました。ラジオを通して人のおしゃべりを聞いていると、疲れた身体のことを忘れるというか、気が紛れるような気がします。今回のラジオ、大正解でした。真夜中歩きながら、「オールナイトニッポンサタデースペシャル」を聞いていました。

▪️さて、守山市の第2チェックポイントまでの区間なんですが、野洲市の湖岸を歩きながら、いつまでたってもたどり着けないような気持ちになり、無茶苦茶遠く感じられました。疲れてきている証拠なんですが、同時に地形的な特徴もあるのかもしれません。地図をご覧いただければわかりますが、湖岸のラインが真っ直ぐではないのです。長い年月の間に、河川が運び出した土砂により河川の河口が陸地から少し飛び出ているのです(わかりにくい説明ですみません)。それに沿って道路も作られているので、近くに見える場所も遠く感じてしまいます。

▪️第2チェックポイントはスタート地点からだと52.8km。第1チェックポイントは32.1kmですから、第1と第2との間は、20.7kmです。普段だと、普通に歩いても4時間ほどで歩ける距離なのですが、疲れが溜まっていたのでしょう、第2チェックポイントから4時間48分もかかってしまいました。これは第1チェックポイントでの休憩時間も入れたものですが、やはりどんどん遅くなってきています。疲れがどっと出てきます。第2チェックポイントのテントの下では、プルーシートの上で毛布にくるまって休憩している方たちが多数おられました。雨で体力や体温が奪われているのでしょうか。私が休憩用の椅子に座っているときも、横に座った女性が仲間の方にリタイアすると言っておられました。本当にしんどそうでした。私も家族に迎えにきてもらえれば、すぐにでも自宅に帰って布団の中で眠ることができます。「もう、リタイアしたらええやん」。どこからか、そのような囁きが聞こえてくるかのようです。お尻からも根が生え始めました。「もうええやん、よく頑張ったよ。ここでゆっくりしなさい…」。そんな甘い誘いを受けているような気もしました。

▪️ここがおそらくは「別れ道」になるのだと思います。漫画『スラムダンク」で、バスケットボール部顧問の安西先生が、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という有名な場面があります。あのシーンと同じかも…です。この第2チェックポイント、私にとっては、いつも精神的にきついポイントになります。過去4回完歩しましたが、低血糖を生じさせたり、疲れ果てて動く気力も失ってストーブの前でずっと休憩している時がありました。でも、そういう状況であっても、一緒に参加した滋賀県庁の世界農業遺産申請チームの皆さんのどなたかが一緒に歩いてくださいました。そして、そのような仲間の力のおかげでゴールすことができました。しかし、今回は1人です。一緒に歩いてくださる方はおられません。滋賀県庁の仲間は、もう先に行ってしまいました。ただ、この先の第4チェックポイントで私がやってくるのを信じて応援してくださる方たちがいました。このままあきらめるわけにはいかない。そういう気持ちになりました。30分ほど休憩をして私は再び歩くことにしました。先日の投稿「『びわ100』、私を支えてくださった皆さん」をご覧ください。

▪️第2チェックポイントから第3チェックポイントまで、今度は市街地の中を歩くことになります。この区間は、地図でご覧になればわかりますが、琵琶湖大橋東詰から内陸、南東の方にグッと進んでいきます。この南東の方向に進む道の歩道、第2チェックポイントから8kmの辺りまでが、やはりひどいのです。歩道は水溜りだらけです。シューズの中はさらにひどい状況になりました。もう足裏のことは忘れました。また、車が巻き上げた雨水を頭からかぶることにもなりました。まあ、GORE-TEXの雨合羽を着ているからいいんですけど…。8km歩いて、コース東向きから南向きに変わります。ここの歩道は比較的最近整備されたせいでしょうか、快適な状況でした。第3チェックポイントまで、残りは9kmほど。もちろん雨は降り続けていますが、少し気持ちが楽になりました。これは個人的な感覚ですが、第2チェックポイントを過ぎると、脚の痛みよりも精神的な気力をどう維持するのかの方が大切になってくるような気がします(もちろん、ロキソニンのような薬を飲めば多少痛みは緩和されるのですが…)。

▪️第3チェックポイントには、夜中の2時過ぎに到着しました。スタート地点からは、16時間05分経過していました。第2チェックボインでかなり休憩したのでその時間も含みますが、5時間少々かかっています。かなりやぱいですね。このあたりの歩道では、「びわ100」参加者は視界には入ってきますが、人数は限られています。周りに歩いている人が少ないと、すごく距離を感じてしまいます。はじめて「びわ100」に参加したときは、疲れ切った私を励まして一緒に歩いてくださる方がおられました。ちょっと、下ネタっぽい冗談で笑わせてもらいながら夜中の歩道を歩きました。気が紛れました。本当にありがたかったです。今回は、話相手はいません。そのかわり、前述した散歩用の携帯ラジオが気を紛らわせてくれました。ずっと、「オールナイトニッポン」を聞いていました。深夜放送に耳を傾けるなんて何十年ぶりでしょうか。でも理想は、ラジオよりも同じペースで歩くことのできる仲間ということになります。

▪️あとで知りましたが、今回の第9回「びわ100」の完歩率は、68.87%でした。いつもの大会よりも低い数字かと思います。参加者数は723名だけど、完歩できたのは498名になります。225名の方がリタイアされたことになります。第3チェックポイントでも、第2チェックポイントと同様に、横になっている方がおられました。ここでも多くの皆さんがリタイアされたのではないかと思います。私はリタイアこそしませんでしたが、休憩が長くなってしまいました。足裏も大変なことになっていて、変な形の肉刺(まめ)ができていました。足裏の皺が元になって肉刺ができつつありました。もっと、靴下を用意しておくべきでした。荷物を軽くしようと限られたソックスしか持ってきていませんでした。失敗でした。とはいえ、ここまでかなり長い距離を歩くことができました。この第3チェックポイントでスタート地点からの距離は70.2kmになります。気分的に楽になりました。これ、毎回のことなんですが、この第3チェックポイントではこう思うのです。「とりあえずまだ歩ける。ここでリタイアするなんてもったいないよ。私は頑張ってゴールするぞ」。ただ、ここでも休憩が長過ぎて、脚の筋肉が相当硬くなってしまいました。これも失敗です。一歩の歩幅がめちゃくちゃ小さくなってしまいました。休憩を長く取り過ぎるとダメですね。

▪️第3チェックポイントは、草津市の南部にあります。ここまでは南に向かって歩いていましたが、歩き始めるとすぐに方向は西向きになります。そして途中から瀬田川沿い散策道を歩いて南郷の洗堰の先にある第4チェックポイントに向かいます。昼間、元気な時であれば苦にならないのですが、疲れた脚には多少堪える道なのかもしれません。南郷の洗堰に近づくと散策道には大きな水溜りができていました。やはり辛かったです。第3チェックポイントから瀬田川沿いの道を歩き、南郷の洗堰でUターンして第4チエックポイントまで、距離は13.1km。短い距離ですが、ゆっくりしか歩くことができません。時間がかかります。そうやって苦労しながら歩いていると、南郷の洗堰の近くまで来たあたりで雨が止みはじめました。また、「『びわ100』、私を支えてくださった皆さん」にも書きましたが、龍谷大学経済学部の職員である竹之内正臣さんが個人的に応援をするために待っていてくださいました。また農学部教員である石原健吾先生が大会のボランティアとして私をサポートしてくださいました。石原先生には、第4チェックポイントでもお世話になりました。ふと思いましたが、「四国八十八か所霊場めぐり」の「お接待」のような感じですかね。本当に、ありがたかったです。もちろん、まずは多くのボランティアの皆さんのおかげで100kmを歩かせていただいていること、そのことに感謝していることは言うまでもありません。

▪️第4チェックポイントで83.3kmです。ここでも長く休憩してしまいましたが、ここまでくると、残りは17kmです。実際は、18.7kmです。と言うのも、「びわ100」とはいっても、実際は+2km、102kmなんです。雨は止み、夜が明けました。快晴です。2日にわたってこんな天気だったらなあと思いますが、これは仕方がありません。膳所公園の森の中を進み、近江大橋の下を潜ると、そこはプリンスホテル横の由美浜です。ここから湖岸沿いの散策道を歩くことになります。たくさんの方が、早朝のジョギングをされています。その中を、まるでゾンビのように歩きました。足裏が痛いので、多少足をひきづるかのような歩き方になっていたと思います。おそらく、15分/kmほどのスピードだったのではないでしょうか。ここの歩道、なかなかおしゃれで、自然の風合いを出すうに表面がざらざらしています(拙い説明ですみません)。おしゃれなんですが、疲れ切った脚、一歩一歩、歩くたびに足裏に痛みを感じる状況では、表面のざらざらが「抵抗」に感じられ、多少辛い道だったかもしれません。ここでも応援してくださる方が来てくださいました。トレイルランナーの井久保 雅徳さんです。練習中であるにも関わらず、ゆっくりしか歩けない私に寄り添うように一緒に歩いてくださいました。そして労いの言葉をかけてくださいました。ありがたいことです。でも、申し訳ないので、私は大丈夫だからと練習に戻っていただきました。こうやって応援してくださる方たちが現れると、元気が出てきます。

▪️琵琶湖湖岸の散策道を抜けて浜大津まで行き、そこからは普通の歩道を歩くことになります。もう一歩一歩あることも気力の問題になってきました。湖西路を北へ行きます。唐崎を過ぎると次は、坂本です。国道ではなく下阪本の町並みの中を歩いていくことになります。これが「びわ100」でなかったら、風情のある町並みの中を気持ちよく歩くことになるのですが、ここまで歩いてきた身体では、「どこまでもどこまでも同じような街並みが続いていくな〜。辛いな〜」と気持ちが少し折れそうになります。思わず「しんどい」と声が出てしまいました。やっと下阪本の街並みを抜けたと思ったら、今度は陸橋です。毎回思いますが、100km目前のこの陸橋、かなり厳しいです。下りの階段、こけてしまっては大変なので、手すりに捕まりながらゆっくりと降りました。すると、ご近所の方がそばに寄ってこられました。そして、「朝から、何人もの人がゾロゾロ歩いて行かれるのですが、今日は何かあるんですか?」と質問をされました。「びわ100」のことを説明すると、とても驚いておられました。ですよね。大方の皆さんは、長浜→南郷洗堰→雄琴温泉までの100kmを徹夜で歩くなんて、こんな身体に良くないことをしたりしませんもの(笑)。陸橋を降りてからも、長く感じられます。すでに書いたように15分/kmでしか歩けません。もうちょっとのはずなのに、なかなかゴールに辿り着きません。心の中で「早く終えたい…」と思いながらも、ゆっくりしか歩けないのです。それでも、なんとか25時間14分45秒でゴールすることができました。ボランティアの皆さん、知り合いの皆さんの応援のおかげです。心より感謝します。

▪️反省点は、いろいろあります。これについても、もう少し追記したいと思います。

【追記】▪️①まずは、「びわ100」に出場する前、練習の段階の話です。これまで5回、「びわ100」を完歩しましたが、毎回完歩に反省しています。日々の鍛錬が大切だということです。もちろん、今回も、23km、55kmと長い距離を歩いています。歩くことで生まれる疲労感とか痛みを身体に覚え込ませることが一番の狙いです。でも、同時に、それほど長くなくても、5kmから10kmまでの短い距離をそれなりの早いスピードで歩く練習が必要なのではないかと思います。このような練習をしていたのは、初めて「びわ100」に参加する前だったように思います。あの頃は慎重でした。

▪️②服について。本文にも書きましたが、昼間は歩いていると暑くなったとしても、夜は冷え込みます。服装を気温や天候によって簡単に調整できないといけないと思います。今回、スタート時点からワコールのCW-Xの長袖を着ていましたが、私には暑すぎました。長袖をもうひとつ持参しても良かったのかなと思っています。もちろん、雨に対応するため、防寒のために、今回もGORE-TEXの雨具を着ました。これすすぐれものです。ただし、ポンチョのように背中のリュックまでカバーすることはできません。次回は、リュックにはきちんと雨対策のカバーを被せられるようにしようと思います。それか、今回の一番の反省は、もっと靴下を持参するべきだったということです。また、今回は購入できていませんが、親しいトレイルランナーの方からは、「インナーファクト」というメーカーのものを勧めていただきました。試してみようと思います。

▪️③リュックのことを書きました。私は、できるだけ軽くしようと、トレラン用のリュックを背負っています。また、ウエストポーチも使いました。今回、トレラン用のリュックを使ってみて、軽いけれど、荷物が限定されるなあと思いました。これはもう少し検討してみます。

▪️④スマートウォッチの利用についても今後は検討してみようと思います。持っているにも関わらず、きちんと使っていません。スマートウォッチを使うことで、GPSで記録を取れますし、心拍数、ペース・速度もわかます。疲れが出てくると自分のペースがわからなくなってきます。客観的な数値で、自分の状況を知ることができます。これは便利そうです。

▪️⑤食べ物について。「びわ100」でも元気が出る食事を出してくださいますが、量は少しです。この大会はチャリティーですからね。それは仕方ありません。私は、歩いているとあまり食べ物を口にしません。過去の「びわ100」では、第2チェックポイントのあたりでやや低血糖気味になってしまうことがありました。悪寒が発生しました。ストーブの近くでなかなか立ち上がることができませんでした。今回は、過去の反省に立って、少しずつ食事をとることにしました。少しでも空腹を感じたら、食べるようにしました。アンパンやアップルデニッシュのような甘いパン。それも、小さなものが複数入ったものを、コース沿いにあるコンビニで買って少しずつ食べながら歩きました。普段は、砂糖の塊と思って避けているコカコーラも、今回は飲んでみました。お茶とは別にコカコーラを買って飲んでみました。これも良いのかなと思いました。もちろん、おにぎりも買いましたよ。驚いたことは、先を歩いている人たちがおにぎりをどんどん買っていくので、コンビニのおにぎりの棚にあまり残っていなかったことです。また、先ほど書いた親しいトレイルランナーの方からは、「ANDO_」という羊羹を液体にしたものをプレゼントしてもらいました。「アンドゥー」という商品です。「さらっと飲めるようかん ANDO_」とのこと。これも良いなと思いました。

▪️⑥シューズについて。今回履いたシューズは、コロンビア社のトレイルランニング用のシューズです。問題は、このシューズを購入したのは2018年なのです。まだ、十分に履けるのですが、2018年、2019年、そして2023年と3回の「びわ100」で使用し、練習の際にもこのシューズを使っていましたから、劣化してきているのではないかと思います。一般的に「500~700km」が買い替えの目安、製造から2~3年でシューズの劣化は起こる…ということらしいのです。すでに、6年が経過しています。本来であれば今回は絶対に買い替えておかねばなりませんでした。

▪️⑦今回は、筋肉痛は完歩した翌日の月曜日までで、火曜日には筋肉痛は消えていました。筋肉痛よりも困ったのは、右足裏に変な形の肉刺ができてしまったことです。完歩後ですが、「自然治癒力を高めてキズを早くきれいに治す」というパッドを買ってきました。これは優れものです。火曜日の朝に貼り付けたら、晩には足裏の痛みがかなり軽減されていました。ウォーキング中のことになりますが、肉刺がができそうだったので、ボランティアの方にお願いをして足裏にテーピングをしていただきました。ボランティアの方には申し訳なかったのですが、大変助かりました。こういったテーピング、自分できちんとやったことがないのですが、自分でもできるようになりたいなと思いました。

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