滋賀県庁の皆さんとミーティング

▪️昨日は、午前中自宅で仕事をして、午後からはまずは大津市役所へ。自治協働課を訪問し、「大津市協働を進める三者委員会」の打ち合わせと意見交換を行いました。大津市に限らず、人口減少と高齢化が加速度的に進行していく状況の中で、地域コミュニティの自治のあり方や仕組みも変化せざるを得ません。大津市では、前市長の時に、地域コミュニティを支える支援に関して、市役所と地域との間に緊張関係が生まれた時もありました。そもそも大津市は地理的に南北に細長く、マンションがたくさん建設されている市街地から、過疎が進む山間地域まで、地域コミュニティの自治の状況やあり方は実に様々です。同じような一元的な仕組みで自治を支援していくことも困難です。この「大津市協働を進める三者委員会」の委員長を務めながら、いつもその困難さに直面してきました。ただ、1期2年連続3期までという決まりがあり、私は今年の2月でこの委員長や委員を退任します。引き続き頑張って地域コミュニティをどのように支援していくのか、知恵を絞り汗をかきながら取り組んでいただきたいと思います。
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▪️大津市役所の後は、滋賀県庁の総務部市町振興課のデジタル地域コミュニティ通貨「ビワコ」担当の皆さん、琵琶湖環境部の「MLGs」担当の皆さん、そして「びわぽいんと」の準備を進めている私たち特定非営利活動法人「琵琶故知新」との3者でミーティングを持ちました。長年お世話になっている三和伸彦さんがミーティングをセッティングしてくださいました。おかげさまで、とても良いミーティングになりました。ありがとうございました。ミーティングの後は、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で懇親会。こちらも有意義な場になりました。今朝、三和さんから「会って話し合うこと、呑むこと、とても大切だと改めて思いました」というメッセージを受け取りましたが、本当にその通りだと思います。

地域コミュニティ通貨「ビワコ」、「びわぽいんと」、世界農業遺産認定「琵琶湖システム」。

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▪️今日は終日、滋賀県庁にいました。基本的に木曜日は授業や会議がないので、学外での活動を行うことができます

▪️午前中は、ゼミ生のKくんと一緒に総務部市町振興課に伺いました。Kくんの研究テーマは「地域通貨」。滋賀県で取り組まれているデジタル地域コミュニティ通貨「ビワコ」についてお話を聞かせていただくためです。今回は、滋賀県立大学の上田 洋平先生にもお世話になりました。ありがとうございました。「ビワコ」のことをそれなりに理解しているつもりではありましたが、改めてご説明いただくと、この仕組みのより深い部分が理解できたように思いました。理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」で提案している「びわぽいんと」の展開を考える上でも、今日のお話は大変勉強になりました。

▪️昼からは、「琵琶故知新」事務局長の藤沢 栄一さんと一緒に琵琶湖環境部琵琶湖保全再生課を訪問し、私どもの「びわぽいんと」に関連して様々な相談をさせていただきました。午前中のデジタル地域コミュニティ通貨「ビワコ」に続いて、午後からは「びわぽいんと」。もちろん、このようなことは偶然なのですが、連続して県職員の皆さんからお話を伺ったり、議論をさせていただきご意見を頂戴したりすると、自分のおいぼれて錆びつきつつある頭の中も少しずつ整理されていきました。午前中は、Kくんというゼミ生の指導の一環として市町振興課を訪問し、昼からは「琵琶故知新」の理事長として訪問したわけですが、結果として2つの訪問はつながっていきました。ありがたかったです(Kくんありがとう)。

▪️琵琶湖保全再生課の後は、事務局長と「琵琶故知新」が取り組もうとしているプロジェクトに関して、簡単な意見交換をしました。そして、次の訪問したのは農政水産部の農政課です。こちらは、今月末、3日間にわたって開催される世界農業遺産に関するシンポジウム「GIAHSと家族農業に関する国際シンポジウム2023」の打ち合わせをするためです。このシンポジウムで、農政課の課長さんと一緒に、世界農業遺産に認定された「琵琶湖システム」について発表を行うことになっています。課長さんと分担した際の私の役割は、主に「魚のゆりかご水田」の活動と今後の展開に関して…ということにもなります。「琵琶湖システム」や「魚のゆりかご水田」の持っているポテンシャルに関してお話をさせていただく予定です。農業セクターだけでなく、「琵琶湖システム」を媒介としたセクターの壁を超えた異業種間の連携や連帯、例えばツーリズムや社会教育との連携や連帯に関して、また農村集落のサステナビリティに関してもお話をさせていただこうと思っています。

【追記】▪️トップの2枚の写真、県庁の中で撮ったものです。左は滋賀県庁本館の階段の窓。いつも素敵だなと思っています。右は、琵琶湖環境部の廊下に掲示してあった「MLGs」の看板。

特定非営利活動法人「琵琶故知新」の会員の皆様に

▪️今日は、午前中だけで授業は終わりました。隔週で教授会等の会議が入るのですが、今日はありませんでした。その代わり、教員の研修会がありしまた。なのですが、誠に申し訳ないのですが、今日は休ませてもらいました。いつもは、こういうのは必ず参加しているんですけどね。

▪️今日の午後は、理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」の会員の皆様に、事務局長の藤澤栄一さん理事の山田英二さんと共に、法人の活動状況に関してご説明にあがりました。雄琴温泉の「滋賀おごと温泉 びわ湖花街道」社長の佐藤祐子さんと、「株式会社大津衛生社」社長の伊藤竜成さんです。お二人とも、「琵琶故知新」が準備している「びわぽいんと」に共感してくだり、本法人の会員になってくださっています。

▪️今日は、佐藤さんと伊藤さんから、大切なお話、元気が出てくるお話を伺うことができました。本当にありがたいことだと思っています。今日いただいたアドバイスやご意見、法人の事業に活かしていけるように頑張ります。今日は、社会へのビジョンをお持ちのお2人の経営者にお話を伺うことがてきて、本当に幸せでした。ありがとうございました。もっと頑張らねば、ですね。個人の利益を煽るこの資本主義の社会の中で、自分以外の「他者」のために頑張ること、他者に「贈与」すること(利他)が、どのような形で可能なのか、そのような仕組みを社会の中に実現したいのです。龍谷大学が定めた行動原理、「自省利他」とも大いに関係していると思います。

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「びわぽいんと」と「MLGs」(マザーレイクゴールズ)との連携を目指して。

20230921toshiyan.jpg▪️今日は、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の理事長として、事務局長の藤澤栄一さんと共に、朝から滋賀県庁の琵琶湖環境部を訪問しました。私どもが提案している「びわぽいんと」と「MLGs」(マザーレイクゴールズ)との連携の可能性について意見交換させていただくためです。いろいろ厳しいご指摘やご質問をいただきましたが、同時に、一定ご理解いただけたようではあり少し安心しました。引き続き、意見交換をさせていただけることになりました。いただいたチャンスを活かしていきます。私たちの「びわぽいんと」は、まだ、抽象的なコンセプトやICTの技術だけが先行している段階なので、琵琶湖の周りで実際に環境保全に関わっておられる人びとの目線や立場からのご意見を丁寧に受け止めながら、現実の社会的な文脈の上で鍛え直していかなければなりません。がんばります。

▪️午後は、大学の評議会にオンラインで出席します。少し時間があったので、ウルトラウォーキング(びわ100)のためのアンダーウェア(パンツですけど…)、京都のヨドバシカメラの中にある「石井スポーツ」で購入。まずは55kmの練習で試してみます。休憩や食事も含めると、12時間ほど歩くことになるので、いろいろ考え事をすることができます。また、ラジオを聴いたり、スマホで音楽を聴いたり、そうそう落語を聴いたりしながら歩くことにします。自分を誤魔化すための工夫です。

▪️帰宅途中、大学の情報メディアセンターから連絡がありました。大学の学部のサーバーに置いてある私のホームページやブログ、使っているCMSのバージョンが古く、リプレイスされた新しいザーバーの中でうまく動かないようになっていたのですが、丁寧に対応していただき、バージョンアップ作業が終わったので確認して欲しいとの連絡でした。助かりました。帰宅後、確認します。なんだかんだ、午前中の出来事を羅列してすみません。

▪️それから、それから。今日の出来事ではありませんが、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」の看板がリニューアルされました。トップの写真です。これまでは、「利やん」なのに看板業者さんが間違って「利ちゃん」にしてしまい、亡くなったマスターが「ち」を力づくで剥がしていたのですが、これできちんとした看板になりました。お浄土におられるマスターの光山幸宏さんも納得されていると思います。個人的には大切なことなもので、書いておきます。

「びわぽいんと研究会」

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▪️昨日は現代福祉学科の大講義(必修)の試験があり、私はそこで補助監督の仕事がありました。その後は、大津駅前の逢坂公民館に移動して、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の理事会に出席しました。これまではオンラインでの出席が多かったのですが、昨日は、ひさしぶりに対面式で出席することができました。これまでの議論を再整理して、問題点の洗い出しをしました。特に、私たちのNPOで提案している「びわぽいんと」を地域社会の中で使っていただけるようにするために、どのような課題があり、それをどのように乗り越えて、最終的にはどのような地域社会を目指すのか、そのあたりの根本のところを、理事の皆さんで議論を行いました。というわけで、昨日は、「びわぽいんと研究会」です。

▪️昨日は、ひさしぶりの対面式の理事会ということもあり、終了後は全員で懇親会を持ちました。2次会はもちろん、そして3次会までお付き合いをさせていただきました。ちょっと深酒しすぎましたかな。たまには…です。

循環型コミュニティポイント「DOMO」

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https://yamap.com/magazine/22766
■特定非営利活動法人「琵琶故知新」が運営を目指している「びわぽいんと」と、根底にある考え方がかなり似ているなと思いました。最後の表ですが、価値規範、関係性、役割、目的ついては、かなり共通しているのでは無いかと思います。すごい!!と思ったことは、ポイントの使用期限です。ポイントを貯めても、3ヶ月経過すると腐ってしまうというのです。ポイントを贈ることを促す(無駄にしない)ために、このようにされているのだと思います。

魔の川/死の谷/ダーウィンの海

20220704furukawa.jpg ■知り合いの建築家、古川泰司さんのfacebookへの投稿を拝見して、いろいろ考えるところがありました。古川さんは建築家ですが、建物を設計するだけでなく、林業-製材-職人をつないだ、地域の木を生かした建物の設計を行っておられます。そこが、古川さんのお仕事のユニークにところなのかなと思います。高島市や東近江市の林業関係者に会うために滋賀県にも来られるようで、その時に、ついでに大津でお会いするこもありました(右はその時の写真です)。

■古川さんとのお付き合いは、東京の建築家の皆さんのブログを通したネットワークに、全然関係のない私が紛れ込んでしまったことから始まります。また、その話は別に投稿できればと思います。今ではfacebookは生活の一部になっているほど、私はヘビーユーザーですが、私にfacebookを強く勧めてくれたのも古川さんでした。

■なかなか本題に入りません。古川さんのfacebookへの投稿でしたね。何を投稿されていたのかといえぱ、「林業と建築の間にも、死の谷が存在している」という投稿でした。「死の谷」ってなんだろう…と思いました。古川さんは、そのような人たちのために用語解説のリンクを貼り付けてくれていました。以下がそうです。技術経営の世界でよくいわれる表現のようです。

用語の解説

魔の川
「魔の川」は研究段階と開発段階を分かつ障壁で、基礎技術の研究成果を元に、新技術が市場のどのようなニーズを満たすことができるのかを探り、具体的な新製品、新サービスの開発プロジェクトとして立ち上げる困難さを表している。

死の谷
「死の谷」は開発段階と製品化、事業化段階を分かつ障壁で、製品開発から実際に製品発売やサービス開始に漕ぎ着けるまでの困難さを表している。製品であれば調達や生産、流通の手配を整えなければならず、巨額の資金が必要となる。失敗したときの痛手の大きさを深い谷になぞらえている。

ダーウィンの海
「ダーウィンの海」は市場に投入された新製品や新サービスが既存製品や競合他社との競争、消費者や想定顧客の認知や購入の壁、顧客の評価などに晒されながら、市場に定着する困難さを表している。市場で行われる製品や企業間の生存競争や淘汰、環境への適応といった過程をダーウィンの進化論に重ね合わせた表現である。

■これを読んで、古川さんが林業と建築の間には「死の谷」があるということの意味がわかりました。たぶん、地域社会の中で建築資材になる木材の調達や生産、流通の手配を整えなければならず、巨額の資金が必要となる…ということなのでしょう。せっかく地域の建築に適した森林があっても、それらは地域で適切に加工されて建築資材に至らない、山で木を育てるところから住宅の建築までが一体となっていて欲しいけれど、そうはなっていない…ということなのだと思います。この古川さんのfacebookへの投稿を拝見しながら、いろいろ考えるところがありました。それは、理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」についてです。私たちのNPOが運営する「びわぽいんと」を社会実装して運用していくことについて、この「魔の川」、「死の谷」、「ダーウィンの道」が、自分たちの場合ではどういうことになるのだろうと思ったからです。

■私は社会学を仕事にしています。で、思うのですが、多くの社会学者は、自分の仕事の関連で、このような「魔の川」、「死の谷」、「ダーウィンの道」のことを考えることはありません。「死の谷」、あるいは「魔の川」の手前のところで自分の仕事は終わりと思っておられると思います。全ての社会学者にお聞きしたわけではないので、よくわかりませんが、少なくと私の周りの同業者は皆そうです。社会学の業界の世界にとどまっています。建築家の古川さんの場合は、林業と建築との間に橋を架けようとされますが、おそらく多くの社会学者は自ら橋を架けるようなことはしないと思います。社会学は、「こういう橋を架けるべきだ」と、現状に対する批判的な指摘はされるでしょうが…。なぜかといえば、社会学は技術経営の分野の当事者であることはないからです。そのようなことは社会学では評価されないし、社会学という学問自体の目的ではないからです。ですから、通常、「魔の川」も「死の谷」も考える必要はありません。ただし、「魔の川」も「死の谷」に直面する当事者の人たちを調査研究の対象にすることはあるのかもしれません。

■ということで、結果としてですが、多くの社会学者とはずいぶん異なる方向に私は進んで行っていることになります。現在に至っては、確信を持ってその方向に進んでいますけど。おそらく、建築家の場合もそうなのではないかと思います。多くの建築家は、林業のことに多少は関心があっても、通常は設計に専念されているのではないか…と想像するのです。建築の世界をよく知っているわけではありませんので、間違っていたことを言っていたらすみません。

■古川さんは、林業と建築つなぎ、「死の谷」に橋を架けることが大切だと考えておられます。私たち「琵琶故知新」の場合はどうでしょうか。私たちは、ICTの技術と地域社会の課題の現場(特に、環境問題や農業問題)とを架橋していきたいのです。「琵琶故知新」の中には、ICTの技術者の理事の方達がおられます。その方達の技術と、同じく理事で企業の経営者であった方のアイデアが合体し、さらに私のような社会学を研究する者の発想がさらに結合することによって、「びわぽいんと」は生まれました。いろいろ議論をしてきましたが、まずは「魔の川」を超えたか超えつつあるのかなという感じがします。しかし、その次、「死の谷」。ここは難しい。地域社会自体がコロナ禍で動きが取れなくなっていますし、いろんな法律等の制約条件の中で、橋を架けることがうまくできていません。「ダーウィンの海」については、そもそも商品を市場に出すわけではなく、目標が地域社会の課題を解決なので、この点については語る資格はないのかなと思います。もっと技術的にあるいは発想的に優れたものが出てくれば、そちらででも構わないわけですから。でも、「死の谷」については、ここが踏ん張りどころかなと思っています。

【関連記事】■「魔の川/死の谷/ダーウィンの海」で検索してみると、「iPS研究に迫る「死の谷」 山中伸弥氏ら新財団で支援」がヒットしました。
https://www.asahi.com/articles/ASMCC52NRMCCULBJ00S.html

研究会議

20220613kaigi.jpg■まだ議論を通して企画の屋台骨をしっかりさせているところなので、詳しくは説明できませんが、現在、農学部と先端理工学部の教員の皆さん、そして社会学部の私で、2022年度のJST(国立研究開発法人科学技術振興機構)の「共創の場形成支援プログラム」に応募する準備を進めています。

■私は文理融合型の研究プロジェクトの経験を積んできたので、今回のようにいろんなディシプリンの研究者が集まる広い意味での環境系のプロジェクトは得意な方なのかもしれません。今朝、開かれた研究会議では、自ら申し出て、企画の骨格を示す概略図を用意してきました。いわゆる「ぽんち絵」というやつです。もっとも、基本の核となるアイデアは農学部のお2人の教員のものなのですが、そのアイデアやその意図をうまく汲み取り、他のディシプリンの方法や考え方も連携させた形でまとめました。

■今日はこの図を基本に、議論を行いました。私としては、うまくいったのではないかと思っています。今回の企画には、私が理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」も参加させていただき、「琵琶故知新」が発案した「びわぽいんと」も今回の企画の中で大切な役割を果たすことになっています。全体のグランドデザインを概略図を元に関係者全体で共有した上で、細かな企画の詰めを行なっていく予定です。

【追記】■今日、会議が終わった後、会議に参加した方から、こんな考えを聞かせていただきました。「社会学部が深草キャンパスに移転した後、瀬田キャンパスはどうしていくのか。瀬田キャンパスには、学部を超えた環境に関わる研究所が必要なんじゃないのか…」というご意見です。社会学部が移転しなくても、私は、琵琶湖のある滋賀県を中心的なフィールドにした環境系の研究所があってほしいと思っていました。もし、そのような研究所ができるのならば、深草キャンパスに移転しても、その研究所のプロジェクトに参加したいものです。細かなディシプリンに分割した形で研究をするのではなくて、ディシプリンや自分の専門性を超えてフィールドの現実と向き合うことが必要だとずっと思っていました。少なくとも「キャンパス単位」で考えていくことが必要なんだと思います。とはいえ、定年退職まで残された時間はわずかです。

西川さんの慰労会

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■昨日は、西川忠雄さんの慰労会でした。西川さんは、滋賀県庁農政水産部長をお務めになり、今年の3月に退職されました。私は、日本農業遺産や世界農業遺産申請のお手伝いをしてきたので、仕事上のつながりもあるのですが、それよりも大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で、楽しい時間を一緒に過ごさせていただいた飲み仲間といった方が良いかと思います。「利やん」友達です。あのBS-TBS「吉田類の酒場放浪記」にも、2人でカウンターに座っているところが写っています。まあ、そんなこともあり、昨日は西川さんの慰労会だったわけです。であれば、いつもの「利やん」で慰労会ということになるのですが、昨日は、京都の木屋町の小料理屋「喜幸」(きいこ)さんのお世話になりました。当初は、2人だけの慰労会でしたが、現役の部・次長さんもご参加くださいました。

■「喜幸」では美味しい川魚をいただくことができます。店主の浅井喜美代さんが鴨川で自ら獲ってこられた川魚の他、琵琶湖の魚も仕入れておられます。ただ、そのような「喜幸」でもビワマスはなかなか手に入らないとのことで、メニューにはのぼってきていませんでした。しかし、西川さんのご紹介で西浅井漁協から直接入手できるようになったのです。西川さんのおかげで、ビワマスは「喜幸」の定番のメニューにしていただけるようになりました。ということで、昨日の慰労会は「喜幸」での開催となりました。

■写真は、ビワマスの炙りです。炙ることで皮の下にある旨味を上手に引き出しておられます。とても上品な旨味です。昨日は、部・次長のお二人がお手製の鮒寿司を持参されました。鮒寿司、ひさしぶりでした。美味しい料理をいただきながら、京都伏見のお酒を4銘柄ほど温燗にしていただきました。けっこうな量をいただき、何をお話したのか、所々、記憶も危うい感じです…。慰労する側が、飲みすぎてはいけないのですが。大切なことを2つ。

■ひとつは、世界農業遺産関連のことです。もう少し先のことになりますが、国連食糧農業機関(FAO)の現地審査会が行われるので、そのお手伝いを少しさせていただくことになりました。日本農業遺産の時と同様に、微力ながらお役に立てればと思っています。考えてみれば、歴代4人の農政水産部長のもとで、日本農業遺産・世界農業遺産の認定に向けての作業のお手伝いをすることになるので、ちょっと感慨深いものがあります。

■ふたつめ。これは理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」の「びわぽいんと」について。世界農業遺産や環境こだわり農業関連で、生産者と消費者をつなぐ仕組みとして「びわぽいんと」が使えるよねという話にもなりました。どう展開させていくのか、またいろいろ相談をさせていただこうと思います。

【追記】■2018年1月1日にBS-TBSで放映された「吉田類の酒場放浪記~あけましておめでとう2時間スペシャル!▼幕末・維新の東海道を歩く」の大津(宿)の酒場として取り上げられたのが「利やん」でした。写真の通り、西川さんと私は隣に並んでいます。
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琵琶故知新「びわぽいんと」研究会

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■昨日は、理事長を務めている特定非営利活動法人「琵琶故知新」で研究会を開催しました。私どものNPOで取り組もうとしている「びわぽいんと」の研究会です。「びわぽいんと」のことについては、いろいろこのfbでもお伝えしてきましたので、説明は省きます。以下をご覧ください。
びわぽいんと

■今日の研究会には、NPOの理事も含めて15名の皆さんにご参加いただきました。ありがとうございました。zoomによるオンラインと対面式のハイブリッドで開催しました。ゲストの皆さんには、とっても貴重なアドバイスをたくさんいただくことができました。滋賀県で取り組まれているMLGs(マザーレイクゴールズ)との連携の道筋が見えてきましが、そのことに加えて若い世代の人たちへの訴求力をどのように確保するのか、若い世代の知恵やセンスに向き合うべきこと、協賛金(寄付金)以外にも様々な資金確保の方法があること、もっと広報が必要であること…。研究会でのご意見は、文字起こしして、ご参加いただいたゲストの皆さんとも共有できるようにしたいと思います。

■研究会の後は、対面式の皆さんと懇親会を持ちました。私も含めて5人でしたが、もちろん、ソーシャルディスタンスを確保してです。懇親会の後は、今回ゲストとしてお越しいただいた、元「きょうとNPOセンター」の藤野 正弘さんと、さらに山科で飲み直しました。藤野さんは、私よりもひと回り年上の方です。でも、15年ほど前のことになりますが、私の大学院の講義やゼミを、社会人院生として履修されていました。ひさしぶりに、いろいろお話しすることができました。あっという間に時間が過ぎていきました。楽しかった〜。「びわぽいんと」についても、いろいろご意見をいただきました。ありがとうございました。

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